勢いがあるのは小林瑞季と丹村飛竜!
今回の山陽ミッドナイトは4日間開催。前回からレース間隔が空いてなく、連続で参戦する選手は疲労がたまる所だが、エンジンがいい場合は例外。丹村飛竜などがそれに当たる。
地元S級は3人参戦予定。その中でランクトップは丸山智史。前走は川口GIだったが予選で着をまとめる事ができず、準決には進めなかった。それでも残り2日間は3、1着と意地を見せており、今回へ向けての一応の弾みはついた。今回は地元ランク最上位者として、それに相応しい走りを見せてくれるだろう。
丹村飛竜は絶好調。前々走の浜松GIで見事に優勝すると、その後の地元ミッドナイトでも初日からピンラッシュ。5走してオール1着の完全優勝を決めてみせた。連日好タイムをマークしており、準決では上がり33を記録。まさに充実している。今回は最もリズムが良い選手の一人になるので、再び優勝戦に進出してきそうだ。もう一人の地元S級は藤岡一樹。前走は川口GIだったが、ここではシリーズ中に白星がなかった。エンジンはそこまで崩れていないとはいえ、もう少し上積みが欲しい所。
外来S級は川口から黒川京介と平田雅崇。どちらも前走は地元GIだった。黒川は2日目、3日目と白星を挙げたが、肝心の準決は5着で優勝戦には進めなかった。ただし、エンジン自体はまずまずで悪くはなさそうなので、今回は中心選手として活躍が期待される。平田は準決6着だったが、それ以外では良い走りを見せるレースが多かった。
A級で最も注目なのは川口の小林瑞季。前走の地元GIでは見事に優勝していた。優勝戦は10Mオープンの2枠から先行。そうそうたるメンバーを相手に激走を見せていた。乗り手のリズムは最高潮。上がりタイム355が出ていたように、エンジン面ももちろん完調。S級勢を脅かす存在になれる。
飯塚勢では吉松優輝がまずまず。前走の川口一般開催では、準決こそ8着だったが、それ以外の3走はオール連対。まだまだ成長盛りの33期なので、1走ごとに底力をアップさせてくる。34期の石本圭耶も近況は少しずつ成長している。
B級にも注目選手は多い。石橋大は今、B級にランクされているが実力的にはA級とそん色ない。ハンデの恩恵が受けられる今は積極的に狙っていきたい。前々走で優勝したのは古城龍之介。若手の34期の中でも、メキメキと力を付けている一人。同期の信沢綾乃も好調。前走の地元では準決3着以外の3走はオール連対。特に逃げるレースで好成績を残せる。長期欠場から復帰して2節を消化した松本康晃は、早くもレース勘が戻っている。
※2月27日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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丸山 智史〔山陽 S-23(31期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-29(29期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-33(29期)〕
黒川 京介〔川口 S-27(33期)〕
平田 雅崇〔川口 S-40(29期)〕
小林 瑞季〔川口 A-5(32期)〕
吉松 優輝〔飯塚 A-47(33期)〕
石橋 大〔山陽 B-16(28期)〕
青山周平が前回GIのリベンジに燃える!
前回の川口オートはGI競走で、小林瑞季の優勝で幕を閉じた。今回はその小林瑞は不在だが、GIに出場していた選手が多く連続参戦。その時の動きが大いに参考になる。
そのGIで優出していて、今回も出場するのは中村雅人、青山周平、大木光。その中で最も順位が良かったのは中村雅で4着。優勝戦では序盤で好位置を奪えなかったが、最後には青山を交わしていた。予選や準決でも中村雅らしい捌きを見せていたので、エンジン自体はそこまで悪くない。
青山は優勝戦で3番手に付けていたが、前を走る2車を抜くタイミングが掴めなかった。その後は後続の車にも交わされてしまい結果は5着。予選道中は着をまとめていたが、青山にしてみればエンジンはもう一つといった状態だった。それでも今回のような一般開催なら動きは十分。更に上積みがあれば無双の走りを見せられる。大木は優勝戦8着。優出の選手の中で試走タイムが一番悪かったので、仕方のない結果。それでも記念で優出していたので流れは悪くない。
S級で他に有力なのは金子大輔、山田達也、高橋義弘など。金子は準決4着で優出はならなかったが、着自体はまとまっており、エンジン的にも戦えない事はなさそうだった。山田達は初日1着も、その後は失速。ただし、試走タイムはそこそこ出ていた。高橋義は準決3着。シリーズを通して軽快な動きを見せていた。
滝下隼平も初日1着だったが、その後は大きな着を取っていた。短ハンデ戦に近い記念競走よりは、しっかりしたハンデ戦になる一般開催の方が向いている。岩科鮮太は試走タイムが出ていたので、着順よりはエンジン良さそうだった。早川清太郎は前走の川口GIの3日目に被害があり落車。初日の試走は注意して見ておきたい。
伊勢崎A級では野本佳章、伊藤正真、田村治郎が好調。野本は前々走の地元で優勝。その後の地元でも優出し3着だった。そのレースで準優勝だったのが伊藤正真。スタートを含めて、だいぶ走りに安定感が出てきた。田村は前走が川口GI。準決こそ7着だったが、それ以外はスピードある走りができていた。特に最重ハンの10M前に置かれるようなら、優出のチャンスはグッと増す。
飯塚A級では中村杏亮と丹村司が好調。中村は山陽ミッドナイトに連続で参戦して、どちらも準優勝の結果。丹村司も同様に、山陽ミッドナイトに連続で参戦し共に優出。
B級では地元の佐藤励に大注目。前走の地元4日間開催では準優勝だった。それもシリーズ中はオール連対。初優勝を迎える日も近そうだ。
※2月24日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
中村 雅人〔川口 S-5(28期)〕
金子 大輔〔浜松 S-7(29期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-6(29期)〕
山田 達也〔川口 S-17(28期)〕
高橋 義弘〔川口 S-47(29期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-24(28期)〕
岩科 鮮太〔浜松 S-35(29期)〕
小林瑞季がGI2度目の優勝を達成!
川口オートで行われていた第70回GI開設記念グランプリレースは、地元の32期・小林瑞季の優勝で幕を閉じた。小林瑞はこれでGI2度目の優勝。一流レーサーへの階段を着実に上り始めている。
良走路で行われた優勝戦。試走タイムは鈴木圭一郎と青山周平が一番時計で27。次いで木村武之と永井大介が28、小林瑞季と加賀谷建明が29、中村雅人が30、大木光が32だった。
10Mオープンで肝心のスタート争いは2枠から小林瑞が先行。大木は何とか踏ん張り2番手を死守。加賀谷、木村武、中村雅、青山と続き、永井は遅れてしまう。
いきなり独走に入った小林瑞はペースを上げていく。後ろでは加賀谷が大木を交わし2番手に付ける。青山も素早い攻めで3番手に付ける。加賀谷が小林瑞に追走している間に、後ろでは木村武が青山を逆転し、3番手に付ける。その後はし烈な先頭争いが演じられた。加賀谷が小林瑞のインに入るが、すぐさま小林瑞が加賀谷を差し返す。これが何度も繰り返され、木村武は仕掛けのタイミングが掴めないでいる。そうこうしているうちに小林瑞が先頭でゴール。木村武も最後は迫ってきたが、加賀谷が2番手を守り抜いて準優勝。
このレースでは小林瑞が心臓の強さを見せ付けた。先頭を走っている時は、自分の好きなコース取り、好きなグリップ開閉ができるのでペースを上げやすい。逆に抜かれてしまうと一時的に車速が落ちるのが常。しかし、小林瑞は抜かれた後もスピードを落とす事なく、逆転の差しを狙い続けた。なかなかできる芸当ではないし、精神面も強くないと気持ちが折れてしまうもの。走りの技術は確実に上達しているし、レーサーとしてのハートも成長が感じられた一戦だった。
好調の鈴木宏和がこのまま驀進しそうだ!
今回の浜松オートは3日間の短期決戦。S級は地元から3人出場予定で、その中でも鈴木宏和が絶好調。このままのリズムで今シリーズをけん引しそうだ。
その鈴木宏は前走の伊勢崎アフター5ナイターで見事に優勝してきた。それも初日からオール1着の完全優勝。優勝戦では試走26、上がり353の好タイムをマークしていた。レースは7車立てで6番手からの競争。道中ではしっかりと前を走る車を交わしていた。スタート一本に偏ることなく、レースを組み立てられていた。捌きがかなり上達している。その前の地元GIでも優出しており、エンジンも乗り手のリズムも最高潮。今回も優勝候補に挙げられる。
その同期の中村友和も前走の伊勢崎アフター5ナイターで優出していた。こちらはレース序盤の展開がうまくいかず5着の結果。それでも試走は27をマークしていたように、エンジン状態は良いと言える。連続優出を狙って初日から激走する。
地元S級は他に渡辺篤と笠木美孝。どちらも前走は地元GIだったが、シリーズ中に白星を挙げる事ができなかった。それでも今回は実力上位。エンジン状態が並でも、後方から追ってこれるだろう。そのGIで好成績を収めていたのは柴田健治。準決の6着以外は全て車券に絡めていた。今回も柴田健らしい軽快な走りに期待したい。
外来A級で有力なのは別府敬剛や福永貴史。別府は前々走の山陽ミッドナイトで優勝。今年の初優勝を決めていた。その後も山陽ミッドナイトで連続で走り、4走して全て車券絡み。エンジンが安定してきた。その開催で優出し3着だったのが福永。4日間のシリーズで全て車券に貢献できていた。更にその前の地元昼間開催でも優出。昼の時間帯でもエンジンを合わせられていた。
伊勢崎勢は塚越浩之と白次義孝が優出しての来場。塚越はここ3節、ほとんどのレースで車券に絡めている。以前の鋭い走りが戻ってきている印象。白次は成績こそ散発傾向だが、ツボに入ったときの大駆けは最重ハンの選手にとっても脅威になる。特に独走時のスピードは強烈。早めに先頭を走る展開なら好結果を残せる。
B級では新人の西翔子に注目。デビューしてからこれまでに13回の1着がある。前走でも後半2走は白星を挙げており、走りはだいぶ良くなってきた。上がりタイムも44~47あたりは常に出せる状態。追い込み勢と比較して、そのタイムで逃げ切れるようならアタマから買って問題ない。
※2月22日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 宏和〔浜松 S-16(32期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-32(31期)〕
笠木 美孝〔浜松 S-43(22期)〕
中村 友和〔浜松 A-7(32期)〕
福永 貴史〔山陽 A-42(25期)〕
別府 敬剛〔飯塚 A-48(23期)〕
塚越 浩之〔伊勢崎 A-119(23期)〕
白次 義孝〔伊勢崎 A-170(23期)〕
木村武之が好枠を生かして力走する!
川口オートで行われている第70回GI開設記念グランプリレースは優勝戦のメンバーが出揃った。ハンデ構成は10Mオープンで最内から大木光、小林瑞季、加賀谷建明、木村武之、中村雅人、永井大介、鈴木圭一郎、青山周平となった。
スタート巧者が揃い、ほぼ枠ナリ発進になりそうだが、外寄りから好ダッシュがありそうなのは永井や青山。しかし、最内の大木はしっかりとインを主張し、1コーナーには先に飛び込んで行くか。小林瑞、加賀谷もスタート切り慣れている地元の利で枠順通りの発進は十分。
ここまでオール連対で来ているのは鈴木圭だが、準決の動きは苦しそうに見えた。外寄りに置かれ、スタート後の展開は微妙なので、優勝を狙うとなるとエンジンの底上げが必要か。準決で最も良い上がりタイムをマークしたのは永井。2日目の重走路以外はオール1着で、エンジンは仕上がっている。準決で目を見張る走りをしたのは木村武。先行していた青山を道中で見事に差し返して見せた。
レース展望だが、先行しそうな大木はそのまま押し切りもありそうな仕上がり。ただし、準決で勝ち切れなかったように、8周戦になるGI優勝戦ではレース後半苦しくなるか。同様に小林瑞と加賀谷も8周回を先頭で走るのは難しい。各車、枠ナリ発進の条件付きだが、当ブログでは木村武を本命に挙げる。
5枠から外には強力な車が控えているが、先に内の3車を交わせば十分勝機はある。準決の上がりタイムでは不足気味だが、そこはレース展開が厳しかった点も加味しなければならない。早めに先頭を走れるようならもっとタイムは出る。そこで、木村武の速攻に期待する。
相手は永井。今節は永井らしい走りが決まっている。スタートで内枠勢を何車か包んで出れば、優勝も十分可能。木村武にとって永井が最も怖い存在になるだろう。次に青山。準決の状態では明らかに足りないが、優勝戦になるとエンジンをしっかりと仕上げてくるシーンは何度も見ている。そして鈴木圭。準決では苦しいエンジン状態ながら、しっかりと勝ち切ったのはさすが。今節はオール連対で来ている流れの良さもある。最後に中村。今節は動きが軽快で、中村の本来の走りができている。レース序盤の位置取り次第では優勝争いに参加できるだろう。
◎木村武之
○永井大介
△青山周平
△鈴木圭一郎
▲中村雅人