鈴木圭一郎が連覇に挑む!
浜松オートの恒例GI、ゴールデンレースが始まる。走路温度が上がり出すこの時期はタイヤの滑りとの戦いにもなるが、早い段階でいいセッティングを掴めた選手はレース展開を有利に進められる。各地区ごとに注目選手を挙げていく。
まずは開催地区である浜松から。浜松の絶対的エースは鈴木圭一郎。前走の地元では初日から連勝を決めたものの、優勝戦では6着だった。ただ、その前の川口SGでは久しぶりに栄冠を手にしていたので、エンジンも乗り手も状態はいい。この大会は2016年と2020年の覇者。前年に続いての優勝を目論む。伊藤信夫や木村武之、佐藤貴也も前回の地元優勝戦に乗っていた。そこでは重走路ながら伊藤信の力走が目立った。また、金子大輔は前走の伊勢崎で優出するなど動きは上々。A級ではあるが、鈴木圭らS級勢を振り切って優勝した藤波直也は、その後の伊勢崎でも優出しており、今回は台風の目的存在になるかも。
全国ランク1位の青山周平を擁する伊勢崎勢。その青山は好調。前走の地元は準優勝だったが、その前のSGの大舞台でも準優勝だった。出場するレースはほぼ連を外さず、長らく安定した活躍を見せている。今回のゴールデンレースはまだ優勝経験がない。獲得タイトルを増やすためにも、初日から全力疾走を見せてくれそう。高橋貢もまずまず安定。前走の川口ではしっかりと優勝戦まで進出していた。新井恵匠は復調の兆しが出ている。前走の地元3日間では全て車券に絡めていた。A級では三浦康平が好調キープ。前走の地元では優出3着、その前の川口では準優勝と連続して優勝戦まで進出している。
地元戦で優出者が多かった山陽勢。その中でランクトップは佐々木啓。ここ数年は大崩れすることが少なく、上位着でまとめられている。前走の地元では優出3着。予選道中もオール連対だった。その優勝戦で準優勝だったのは丸山智史。予選準決もオール連対の内容。今回へ向けて弾みがついている。松尾啓史、人見剛志、岡部聡らも前走の地元で優出している。
飯塚勢はやや手薄。ランクトップは荒尾聡。前走のSGオールスターでは3連覇を目指し頑張っていたが、3日目に落車して目標は達成できなかった。その後の2走も勝ち切れなかったので、エンジン面に落車の影響があるのかどうか。初日の試走には特に注目したい。有吉辰也は絶好調。前走の川口では重走路の優勝戦で勝ち切っていた。川口では今年GIでも優勝している。その動きを今回も出せればゴールデンレース初優勝も十分可能。他では岩見貴史がエンジン上々で、得意の速攻を見せてくるかも。
最後に川口勢。現在のエースは中村雅人。前走の地元SGでは準決に落車していた。その後は1走して2着だったので、エンジンと乗り手面への悪影響はないか。この大会は2012年から2015年まで4連覇した相性のいい大会。近年は記念レースで思うような結果を残せていないが、今回で巻き返しのムードを作りたい。永井大介は前々走のSGでは優出していたが、その後の一般開催は凡走に終わった。ゴールデンレースは自身が始めてGIを獲ったタイトル。その後も2度優勝している。今回で強い永井を取り戻せるか。SGオールスターで優出した佐藤摩弥は、その後の地元開催では失速。その地元開催で優出していたのは佐藤裕二。若井友和も変わらず動きは堅調だ。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-4(24期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-10(22期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
永井 大介〔川口 S-8(25期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-7(27期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-22(25期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-9(23期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-17(26期)〕