オートレースの祭典・スーパースターフェスタ開幕!
ついにスーパースターフェスタが始まる。初日から4日目までは11Rと12RがSS王座トライアル戦。4走してトライアルポイント上位8名が、最終日の最終レース・SS王座決定戦に進出する。下位8名は順位決定戦回りになる。また初日から3日目までの1Rから10RまではSSシリーズ予選が行われ、4日目の7Rから10RまではSSシリーズ準決勝戦。そこで2着までに入った選手8名が、最終日の11Rに行われるSSシリーズ優勝戦へ進出となる。また、初日の10Rは、SSガールズ王座決定戦が組まれており、ガールズ王座が決定される。ただし、佐藤摩弥はSS王座トライアル戦に乗るので、ガールズ王座決定戦には出場しない。
当ブログではSS王座トライアル戦に出場する16名の短評をメインに進めていく。全国ランク順に紹介したい。
まずは全国ランク1位の青山周平。今年は27回の優出があり、その内の12回は優勝している。記念レースは特別GIプレミアムカップとGII川口記念、GII稲妻賞。SGで優勝がないのは本人にとっては不本意だが、エンジンは崩れることなく、ほぼ一年を通して高い位置で安定していた。今年最後のSGで優勝して、いい形で締めくくりたい。スタート、捌き、スピードともに申し分ない。
ランク2位は鈴木圭一郎。今年は27回の優出、10回の優勝がある。青山と同様にエンジンはずっと安定しており、成績も1着がほとんどだった。記念レースはGIのゴールデンレース、秋のスピード王決定戦、開設記念レース(飯塚)の3つ。GIIはオーバルチャンピオンカップ。SGでの優勝はなかったが、最後の大舞台で結果を出すか。スタートの切れ味が良く、レース道中も落ち着いて乗れている。
3位は荒尾聡。今年は16回の優出、5回の優勝がある。記念レースはSGオールスターとGIダイヤモンドレース。日本選手権でも優勝を掴みかける走りを見せていた。SGの舞台でも十分優勝を狙える総合力がある。全選手が恐れるスタート力を武器に、SSトライアル戦でポイントを積み重ねていくか。早めに先頭に立ち、コースを抑えつつペースを上げる事ができる。
4位は高橋貢。今年は15回の優出、2回の優勝がある。記念レースはGIIレジェンドカップを制している。まさにレジェンドの名に相応しい活躍を見せている。SGでも優勝戦までは進出してくるなど、さすがの安定感を見せている。巧みなレース運びで上位進出を図る。前走は地元で優出している。
5位は浦田信輔。今年は13回の優出があるが優勝はゼロ。かつての迫力は薄れているが、レースの要所では厳しい突っ込みを見せるなど、まだまだ攻撃力は健在。前を走る車の内に隙があれば必ず攻撃を仕掛ける。今年の初優勝がSGとなるか。混戦になればなるほど力を出せるタイプだ。
6位は中村雅人。今年は14回の優出があるが優勝はゼロ。本人の実力を考えれば、不思議な状況。それでも近況は中村らしい競走が増えてきている。地元ランク最上位として存在感を示したい。柔軟な走りには定評があり、捌きの正確さがウリ。
7位は早川清太郎。今年は16回の優出、3回の優勝がある。記念レースはGIのキューポラ杯と特別GIプレミアムカップ。昨年までは地元で特に強いイメージがあったが、今年は遠征先でも実績を残せるようになっている。SG未戴冠勢の中で最もSG初優勝に近い存在とも言われている。とにかく攻撃的な走りには注目したい。
8位は佐々木啓。今年は18回の優出、2回の優勝がある。エンジンを安定して出せるのが最大の強みで、今年はずっと調子を落とす事なく結果を残し続けた。0Mオープン戦でのスタート争いでは劣勢になるケースも多いが、そこからの巻き返しは見もの。
10位は佐藤摩弥。今年は10回の優出、3回の優勝がある。記念レースはGII若獅子杯争奪戦を獲っている。男子顔負けの走りで、ガールズ王座決定戦ではなく、SSトライアル戦出場となった。かつては先頭に立ってもインを抑える走りに終始していたが、近年ではペースを上げて走る事ができるようになった。更にスタート力は全選手が恐れるほど。0Mオープン戦で持ち味を最大に発揮する。オートレースの歴史を一変させるシリーズにさせるか。
11位は篠原睦。今年は14回の優出、2回の優勝がある。デビューしてから常に一線級で活躍しており、大崩れする事が少ない。なぜかGI以上のタイトルと無縁だが、力量的には何度か優勝していてもおかしくないモノを持っている。スタート力は今回の出場メンバーの中でも上位なので、トップスタートを決めてレースを盛り上げそう。
12位は伊藤信夫。今年は16回の優出、6回の優勝がある。記念レースではSGオートレースグランプリでの優勝が光っている。これが実に17年ぶりのSG優勝だった。もうSGでは優勝できないのではと思われかけていたが、ここに復活を宣言した。最近のオートレースは好タイムが連発している。スピードキングと言われた快速を今回も存分に見せつけてくれるだろう。
13位は永井大介。今年は13回の優出、3回の優勝がある。記念レースでの優勝がないのは気がかりだが、これまでの実績はもはや説明不要。前走の地元では完全優勝を決めており、今回へ向けての機運は高まっている。トップスタートからの永井らしいブッチ切りの独走に期待したい。
14位は金子大輔。今年は13回の優出があるが優勝はゼロ。一年を通して苦しんでいる様子が目立った。ただ、走りのクレバーさ自体は変わっていない。レース道中でも冷静に状況判断ができる選手。エンジンさえしっかりと仕上がれば上位争いに十分参加できる。
16位は有吉辰也。今年は7回の優出、1回の優勝がある。その1回がGII小林啓二杯。かつてほどの安定感はないが、大事な場面では全国屈指と言われたスタートを披露するケースもある。試走タイムは出ない傾向あるが、レースでは数字以上の走りを見せる事も多い。車券的に人気薄になるなら狙ってみたい一人。
19位は山田達也。今年は5回の優出、1回の優勝がある。まだ記念レースでのタイトルはないが、今年は地元のSG日本選手権で奮闘していた。0Mオープン戦でスタート争いは微妙だが、8周回になるトライアル戦では巻き上げてくる可能性もあるか。近況のエンジン状態はまずまずだ。
25位は森且行。今年は11回の優出、1回の優勝がある。その1回がSG日本選手権。森にとっては悲願のSG初優勝だった。優勝戦では展開的に恵まれた面もあるが、そこをしっかりとモノにして栄冠を掴んだ。森に流れがきている。鋭いスタートを切る事ができるので、SSでも活躍できれば本物だ。
SSシリーズ組で大注目なのは木村武之。前走の山陽G1では、青山や鈴木圭らを振り切って優勝を果たした。優勝戦は試走24の上がり329。今回に向けても十分すぎる弾みの付く数字だ。SSトライアル戦に出場できなかった悔しい思いを、SSシリーズ戦に全力でぶつけてくるだろう。その山陽G1では藤岡一樹、丹村飛竜も優勝戦に乗っていた。スピードある走りに期待できる。
仲田恵一朗は地元で優勝しての参戦。ハンデは重くなるだろうが、リズムは良いので好走もあろう。そこでは新井恵匠、吉原恭佑も優勝戦まで進出していた。また、そこで準優勝だったのは田崎萌。今回の初日はガールズ王座決定戦に乗る。女子戦で特に強い田崎なので、この勢いでガールズ王座決定戦を制すか。その相手候補は片野利沙。前走は田崎が準優勝したレースに乗って6着だった。他では岡谷美由紀が後方から追い込むレースを見せてくれそうだ。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-7(29期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-8(23期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-10(31期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-11(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕
永井 大介〔川口 S-13(25期)〕
金子 大輔〔浜松 S-14(29期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-16(25期)〕
山田 達也〔川口 S-19(28期)〕
森 且行〔川口 S-25(25期)〕