3年ぶり3度目の選手権Vへ、鈴木圭一郎が王手!
オートレース界の日本一を決めるSG日本選手権。その名に相応しく、準決では激しいバトルが繰り広げられ波乱も多かった。天候的にも第7Rの試走が終わってから降雨。走路が濡れた状態で準決第一弾の9Rが始まり、10Rでは少し乾き始める。11Rでは良走路並みの競争タイムが出る状態だったが、最終12Rでは再び降雨で、競争はブチ走路で行われた。
フライングも多かった。まず9Rでは泉田修佑が、そして10Rでは若井友和と加賀谷建明、そして12Rでは青山周平がまさかのフライング。大会3連覇の夢は準決の競争を終えずに断たれてしまった。
そんな準決を戦い抜き、優出を決めた8人は優勝戦の内枠から順に中村雅人、金子大輔、高橋貢、鈴木圭一郎、木村武之、荒尾聡、森且行、山田達也となった。
単純なスタート力は鈴木圭と荒尾が互角で、その少し下に木村武か。次のグループが中村、高橋貢、森。金子と山田達はこの中では劣勢の部類。
枠番を加味してのスタート争いを想定すると、おそらく鈴木圭がトップスタート。これに木村武と荒尾が乗って出る。中村、高橋貢、森と続き、金子と山田達が後方からの展開。
レースは先行しそうな鈴木圭が引っ張る。このペースだが、今節は初日に3・348の上がりタイムを叩き出しており、これが今シリーズの最高時計。準決でもしっかりとタイムが出ていたので、一人で走る展開なら誰も追い付けない計算。そこで当ブログでの本命には鈴木圭を推す。
相手は木村武。鈴木圭のスタートに乗って行けそうで、2番手からの競争ができそう。鈴木圭に引き離されてしまうと逆転は難しくなるが、鈴木圭がペースを上げる前にインに飛び込めれば先頭に立てる。木村武の今シリーズの上がり最高時計は3・354。1回先頭に立てれば簡単には抜かれないスピードがある。2013年以来、3度目となる選手権Vを目指す。
次に中村。スタート争いでどこまで踏ん張れるかは多少疑問残るが、3~4番手までに出られれば十分勝負圏内。SGの優勝戦で10周戦になるのはスタミナがある中村にとって好材料。2014年以来の選手権Vとなるか。そして荒尾。スタート力は健在で、トップスタートまで十分望める相手。6枠から先行するようだと、インコースを抑えての逃げに入れる。近年はSG優勝が多く、選手権初Vも可能な状態。最後に高橋貢。全盛期ほどの威力はないと見られがちだが、それでもSGの優勝戦まで進出してくる技術は確かなモノがある。2004年以来、5度目の優勝となるか。
◎鈴木圭一郎
○木村武之
△中村雅人
△荒尾聡
▲高橋貢