中村雅人と佐藤摩弥はSSへ向け最終調整!
今回の川口オートは3日間の一般開催。S級は8名の参加で、A級やB級にも優勝のチャンスが広がる。そんな中、中村雅人と佐藤摩弥は、この直後にSS王座決定戦トライアルが控えており、次節へ向けて弾みを付けたいシリーズ。
中村雅の近況はマズマズで悪くはない。前走となる地元3日間開催は、初日から連勝で優出。優勝戦は重走路で4着になったが、初日と準決の良走路では試走26、27を出すなど仕上がりは良かった。最低でもこのまま、できれば更なる上積みをしてSSトライアルに臨みたい。
佐藤摩の方もエンジンは上々。前走の地元3日間開催ではしっかりと優出し3着で、中村雅に先着。初日と準決の良走路も、後方から追い込むレースで結果とタイムを出していた。今回も追い込むレースがメインになるが、この捌きの上達は安心感を増幅させてくれる。
他にも鈴木清が同じ優勝戦に乗っていた。優勝戦こそ8着だったが、初日と2日目は好タイムをマークし連対。鈴木清も調子は上がっている。地元S級は他に大木光と森且行。大木はエンジン並か、そのチョイ上の位置にある。前々走のGIでは優出を果たしていた。森は前走が地元GI。準決3着で優出はならなかったが、初日から連勝、最終日も車券に絡む結果と、シリーズを通してみればそう悪い内容ではなかった。年末年始は特に実績のある森なので、今節は要注目となる。
外来S級は3名の予定。3名とも前走は川口のGIなので、当地は連続参戦となる。伊勢崎の西原智昭は、その前走では苦しんでいた。持ち味の軽快な走りが見られず、車群を抜け出すことができないでいた。伊藤信夫もシリーズ中に白星がなく、不本意な結果に終わったが、大崩れしている感じではなかった。ちょっとした所でエンジンを立て直してくるかもしれない。鈴木宏和もイマイチな結果になったが、3日目に白星を挙げるなど、所どころ存在感を示してはいた。
A級の中では、S級に匹敵する攻撃力を持っている岩科鮮太。悲願の初優勝へ向け、調子は上向いている古木賢。ハンデ位置を生かしての好走がある石井大輔あたりに注目。
34期新人ではトップの成績を誇る上和田拓海だが、ハンデが重くなってからは着順が芳しくない。どこかでこの成長の壁を切り崩したいところ。デビューが遅れた信沢綾乃は、前走で良走路でも重走路でも白星を挙げた。今後が楽しみな存在。伊勢崎の横田翔紀は、前走の地元でようやく初勝利。走り自体も良くなっており、これからタイムを上げていきたい。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
大木 光〔川口 S-21(28期)〕
森 且行〔川口 S-29(25期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-33(31期)〕
鈴木 清〔川口 S-41(23期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-22(24期)〕
鈴木 宏和〔浜松 S-30(32期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-39(28期)〕
鈴木圭一郎が大会3連覇へ力走!
山陽オートで行われているGIスピード王決定戦も優勝戦のメンバーが出揃った。地元山陽からは3名進出し、浜松から2名、川口と伊勢崎と飯塚から各1名ずつとなった。0Mオープン戦となり、枠順は内から佐藤貴也、黒川京介、早川清太郎、鈴木圭一郎、滝下隼平、岩崎亮一、佐々木啓、松尾啓史となった。
0Mオープン戦で肝心となるスタート展開は、佐藤貴、黒川、鈴木圭が先陣争い。これに早川、岩崎が続く形。滝下はやや遅れそう。佐々木と松尾は外枠の不利で、そこまで好位置を奪うのは厳しくなりそう。トップ争いの3人の中では最内の佐藤貴が先行しそう。順当なら鈴木圭が続いていくが、今節は黒川がスタート抜群に切れており、2番手発進、もしくはトップスタートまでありそうな雰囲気。
レース展開はまず佐藤貴が逃げに入るとみた。佐藤貴は先頭で逃げても大きなコースは走らず、いつもの自分の小さいコースを回りそう。このペースだが、準決で上がり370が出ているように、そこそこのスピードで逃げそう。これを追うのは黒川か鈴木圭。どちらもスピードは十分で、佐藤貴を抜く射程に入ることはできそう。イン堅い佐藤貴を抜けるかどうか。黒川と鈴木圭の捌きの差で言えば、現時点では鈴木圭の方が断然だ。そこで、8周回ある中のどこかで鈴木圭が佐藤貴を抜くとみて当ブログの本命に推したい。準決で上がり344のタイムを出したエンジン力は信頼に値する。この大会は2連覇中で、気合が入らないわけがない。
相手には佐藤貴を挙げる。トップスタート切れそうで展開が向きそうだし、2番手以下の選手が激しく競り合うようならその間に大きなリードを作れる。インブロックしつつハイペースの走りで先行逃げ切りもありそうだ。次いで黒川。実績の面ではまだまだだが、今節はスタートが切れており、スピード面でも成長が見られる。イン堅い佐藤貴を交わすか、トップスタートを切るようなら初の記念制覇もあるだろう。
そして早川。初日、2日目までは課題の遠征先での走りの不安が払しょくされていなかった。しかし、準決になってくると本来の早川らしい走りが見られていた。スタートで3番手までに発進できれば、道中の追い込みで優勝争いを演じられるかもしれない。最後に、地元3者の中では佐々木を重視したい。スタート争いは劣勢でも、近況のレース中盤での追い上げは強烈。乗り手の方にも自信が感じられる。地元ファンの声援をバックに激走も十分。
◎鈴木圭一郎
○佐藤貴也
△黒川京介
△早川清太郎
▲佐々木啓
伝統の一戦・山陽GIスピード王決定戦が開幕!
例年、この時期に開催される山陽のGIスピード王決定戦も今回で54回目を数える。数々の感動を生んできたこのシリーズ。今回はどのようなドラマが待っているのか。地区別に注目選手を挙げていく。
まずは開催地区の山陽。ランクトップの松尾啓史はエンジン状態まずまず。前走の川口GIでは準決4着で優出はならなかったが、シリーズを通して見ればエンジンは崩れておらず、十分戦える位置にあった。この大会は2006年にGIで初めて優勝したメモリアルな大会。今回で再び存在感を示すことができるか。エンジン状態としては丹村飛竜、佐々木啓、藤岡一樹も悪くない。丹村は地元GIIで優出すると、その後の飯塚ミッドナイトでも優出していた。佐々木は前走の飯塚では、優勝戦で1着入線も道中の反則妨害で失格。悔しいレースになったが、エンジンが良いのは間違いない。藤岡は前走の飯塚ミッドナイトで久々に優勝。岡部聡も調子を上げている。
全国ランク1位の鈴木圭一郎がいる浜松勢。その鈴木圭は、この大会で2連覇中。今回は3連覇がかかるわけだが、エンジンの方は全く問題ない。ここ最近は一般開催でスーパーハンデからのレースを強いられているが、しっかりと優出は果たしている。今回は通常のハンデに戻るだろうから、レース展開は楽になる。他では渡辺篤が上昇中。前走の飯塚では好タイムを連発し、優出4着の結果だった。実力的には佐藤貴也も今回、優勝戦に進む可能性大。
近年は層が厚くなっている伊勢崎勢。絶対王者・高橋貢は前走の地元3日間開催で完全優勝。優勝戦では10M後ろに鈴木圭を置いてのレースで負けられなかったが、しっかりと人気に応えてみせた。乗り換わったエンジンの感触も良さそうだ。早川清太郎も好調をキープ。地元では、ほぼ優出を逃さない安定感。ただし、遠征先でのレース内容に課題が残っているので、いつ、その状況を打開できるか。内山高秀、三浦康平らも調子は上向いている。
永井大介擁する川口勢。その永井は前走の地元GIで優出し4着。良走路ではこの時期らしい好タイムが出ていた。年末の大一番に向けてリズムが良くなっている。そのGIで優勝したのは永井と同期の若井友和。若井は今年、ずっとエンジンが高い位置で推移していたが、前走の優勝戦では猛烈な追い込みを見せて優勝をもぎとった。冬場のスピード戦でも活躍できることを証明した。他では山田達也がエンジンまずまず。特にレース後半の巻き返しはみものだ。
最後に飯塚勢。今回来場する中でランクトップは浦田信輔。地元では良い走りをしていたが、前走の川口GIではやや一息。それでも、かつての迫力ある差しは戻ってきているので、エンジンさえ並より少しでも上向けば好走必至。他にはS級として有吉辰也、鐘ヶ江将平、滝下隼平が来場する。近況は連続優出中の鐘ヶ江が勢いに乗るか。
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主な出場予定選手
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松尾 啓史〔山陽 S-4(26期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-23(29期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-5(29期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-7(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-8(29期)〕
永井 大介〔川口 S-9(25期)〕
若井 友和〔川口 S-14(25期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-16(23期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-19(25期)〕
年末へ向け徐々にボルテージが高まる川口オート!
年末の大晦日にはスーパースター王座決定戦が控える川口オート。それまでに今節を含め2回、開催が用意されている。スーパースター戦に出場する選手にとっては、エンジンを仕上げる段階に入ってくる。年末に向けて弾みを付けたい。
今回出場する中でランク筆頭は中村雅人。前走となる川口GIでは、初日から連勝を決めるなど順調に予選道中をこなし優出。優勝戦では展開が厳しくなり、必死に追い込んだが3着止まり。メンバーが揃った0Mオープン戦での展開作りに課題を残したが、エンジンの方は全く問題なさそうだった。今回はハンデ戦がメインの一般開催。得意の追い込みを披露してくれるだろう。
他に、その優勝戦に出ていたのは大木光と加賀谷建明。大木もシリーズ初日から、おおむね好走を連発し、特に重走路の準決ではインベタ走法ながらハイスピードのレースを見せていた。近年の大木は重走路でかなりの自信を付けている。優勝戦は8着だったが、記念で優勝戦まで進めるのだからエンジンは良い部類。加賀谷の方は優勝戦2着で準優勝。それもシリーズ中はオール連対の安定感だった。優勝戦でもスピードある走りを見せていた。
池田政和はGIで初日から連勝。3日目はまさかのフライングで失権。それでもそのレースは2着で、最終日の良走路も1着。重走路でなければパワーある走りができている。佐藤摩弥はGIの初日は不成立になるアクシデント。2日目は1着だったが、肝心の準決は5着で優出を逃した。平田雅崇はエンジンが下降気味で厳しそうだったが、鈴木清の方はシリーズ中に2勝を挙げるなどエンジン的にはマズマズの状態。
外来S級は青島正樹ただ一車。前走の飯塚ではイマイチだったが、その前の川口一般開催では準優勝。川口走路との相性が高まっている。
S級以外では、直前の伊勢崎で優出していた選手が何人か来場。その優勝戦で5着は谷川一貴。現在はB級にランクされているが、これは長期の欠場があったためで、元々持っている実力はA級上位。ハンデ的に軽い今は絶好の狙い目。乗り手の感覚もだいぶ戻っている。優勝戦6着だったのは田村治郎。本来、スピード型の選手で、冬場のこの時期は好走が多い。優勝戦7着は柴田紘志。スタートに難があるが、ハンデ的には恵まれており、スタートを残せそうなメンバー構成なら活躍できる。優勝戦8着は清岡優一。清岡は渋太い走りが身上。展開を味方に、連対するケースが増えてきた。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
池田 政和〔川口 S-18(23期)〕
大木 光〔川口 S-21(28期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-33(31期)〕
平田 雅崇〔川口 S-36(29期)〕
鈴木 清〔川口 S-41(23期)〕
青島 正樹〔浜松 S-48(22期)〕
加賀谷 建明〔川口 A-13(27期)〕
好調荒尾聡が連続優勝を目論む!
開催ラッシュが続いている飯塚オート。前回はミッドナイトだったが、今回は昼間の時間帯に移行しての戦いになる。ミッドナイトで優勝した藤岡一樹は今回不在。前回の飯塚昼間開催で完全優勝した荒尾聡がシリーズリーダーに。
荒尾は前々走の山陽GIIでもソコソコだったが、前走の地元3日間開催では初日の重走路で1着。その後の良走路でも全て1着。優勝戦では上がり3.375の好タイムで快勝。完全に本来の走りを取り戻している。今回も同じ時間帯、同じレース場での競争とあって、条件は整っている。気象状況もさほど変化はない。よほどの事がない限りは優出、そして優勝を狙える位置。
その荒尾に追随するのは地元の26期三羽烏。久門徹は前走の川口GIで優出。優勝戦は6着だったが、予選道中は鋭い飛び出しからの速攻が決まっていた。流れとしては悪くないので、今回も初日から激走を見せてくる。篠原睦と田中茂も前走は川口GI。田中茂は思うような結果を残せなかった。篠原も優勝戦には進めなかったが、シリーズ中に2勝を挙げており、エンジン的には戦える状態。地元S級は他に、スピードある滝下隼平や、後半の追い込みに定評ある桝崎陽介が参戦。
外来S級は佐々木啓が依然として好調をキープ。前走となる川口GIでも優勝戦まで進んだ。0オープン戦の7枠からの競争で、序盤の展開がうまく行かなかったが、試走は一番時計をマークしていたようにエンジン面は絶好調。スタートに頼らないレース運びで、中盤から後半の周回にかけて番手を上げてくる。
他に外来S級は金子大輔、渡辺篤、岡部聡の3者。金子はピリッとしない近況だが、前走の山陽GIIでは4走で車券に絡めていた。もうひと仕上げができれば優勝争いにも参加できるだろう。渡辺篤は前走の飯塚ミッドナイトはイマイチだったが、その前の山陽GIIでは優出し4着。その時の走りができればいい。岡部はエンジン並。早々に底上げを図りたい。
A級では阿部仁志、重富大輔、田中進などが前回の飯塚ミッドナイトで優出。伊勢崎の桜井晴光は地元で優出していたが、その日は全ての競争が中止になるアクシデント。予選道中はスピードある走りを見せていたので今回も期待。そして、角南一如が調子を上げてきた。前走の飯塚3日間では、荒尾に敗れはしたが準優勝の結果。久々に存在感を示した。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-6(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-10(26期)〕
田中 茂〔飯塚 S-25(26期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-34(28期)〕
金子 大輔〔浜松 S-17(29期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-28(31期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-26(23期)〕
岡部 聡〔山陽 S-32(19期)〕