GI開設記念グランプリレース開幕!
第68回目となるGI開設記念グランプリレースが川口オートで始まる。例年、冬場に行われるこの大会はハイスピードでのバトルが展開されやすい。選手にとっては、この時期に合うセッティングを早く見つけられるかどうかがカギになる。地区別に有力選手を挙げていく。
まずは地元川口から。前回の地元3日間開催で優勝したのが永井大介。優勝戦は不安定走路だったが、柔軟に対応して優勝してみせた。予選道中の良走路も動きは良かったので、今回に向けて最高の状態で臨めそう。その優勝戦には佐藤摩弥、青木治親、佐藤裕二も乗っていた。佐藤裕二は落車してしまったが、他の2人はリズムとしては上向いていると言っていい。ランク的には永井よりも中村雅人の方が上。前走となる山陽GIIではイマイチだった。ただ、ここ数節はある程度の動きを保っているし、今回は地元の記念とあって機力アップさせてくるだろう。他で注目は、山陽GIIで優出した山田達也、エンジンが高位で推移している池田政和、若井友和といったあたり。
伊勢崎のS級は好調者が多い。全国ランク2位の青山周平は波に乗っている。ここ数節は、ほとんどの開催で優出しており、優勝の回数も今年は8まで延ばしている。前走の地元は、スーパーハンデからのレースで初日から3連勝。優勝戦当日は1Rから最後まで競争中止となり、レースはできなかったが、エンジン面は全く問題ないだろう。その優勝戦で走る予定だったのは新井恵匠に西原智昭。新井は一時期、調子を落としていたが、ようやく上向いてきた感がある。西原も軽快な動きが戻ってきている。田中賢も本来のスピードが出ている。
飯塚勢は総大将・浦田信輔が復調ムード。前走の地元3日間開催はオール1着の完全優勝を達成した。更にその前のSGでは優勝戦まで進み6着。かつての迫力ある走りが戻っている。篠原睦は前走の山陽GIIの準決で反則妨害。乗り手の心理的な悪影響が心配されたが、最終日は1着を決めており、気持ちの立て直しはうまくいっている。田中茂も同様に、前走のSG4日目に反則をしているが、最終日は白星締め。26期コンビの活躍に期待。
浜松勢は今ひとつか。ランクトップは佐藤貴也だが、前走の山陽GIIでは見せ場がなかった。唯一、最終日に1着を取っており、流れを引き戻すキッカケにしたいところ。鈴木宏和は、前走の伊勢崎4日間開催で準決に進めなかった。伊藤信夫は前走の川口で準決3着と惜しくも優出を逃していた。
最後に山陽地区。ランクトップの松尾啓史は、前走の地元GIIの準決で自落。最終日は走っていないので、今節の初日が落車明けのレースとなる。その試走には注目したい。並の試走タイムが出ていれば、自在の攻めを披露できる。佐々木啓は前走の地元GIIでは準決3着で悔し涙を飲んだ。それでもシリーズ通してみれば悪くはないし、なによりここ数ヶ月はエンジンがかなりの位置で安定している。スタートに頼らないレース運びは信頼度が高まる。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-3(28期)〕
永井 大介〔川口 S-9(25期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-11(30期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-4(26期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-26(23期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-5(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-22(24期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-10(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-16(23期)〕