地元勢が奮起しそうなシリーズ!
11月4日にSG日本選手権が終わったばかりの飯塚オートで、今度は3日間の一般開催が行われる。初日がいきなり最終予選となるので、前検日と初日の朝練でいち早くエンジンの状態を掴み、それに合わせた調整が必要になる。乗り手の操縦技術だけでなく、迅速な整備力も問われるシリーズになるだろう。
今回の地元S級は2名。篠原睦と有吉辰也。篠原はSGでは準決4着で優出はできなかったが、それ以外の4走は1着2本を含むオール車券に絡む結果。大舞台でも代名詞である安定感は健在。今回はシリーズリーダーとしての活躍が見込まれる。有吉はSGの準決で5着。初日に1着があったが、その後は苦戦するシーンが多かった。それでもエンジンの方はそこまで悪くなさそう。鋭いスタートを武器に、今回は優勝戦まで進出してくるか。
外来S級は6名の予定。この中でSGで優出した選手はいない。更に言えば準決まで進めたのが松尾啓史だけ。各選手とも悔しいSGシリーズになってしまった。松尾啓は準決6着だったが、それ以外ではソコソコ良い走りをしていた。エンジンの方も連日、安定した試走タイムが出ていたので問題なさそう。確かな捌きをバックに、今回も強烈な追い込みを見せてくれそうだ。
岩崎亮一は初日から1、4、4着で準決入りを逃した。よくある予選3日間の得点制での勝ち上がりなら準決まで進めている3日間の成績だが、日本選手権の3日目は、スーパーライダー戦以外の準々決勝は3着までに入らなくては準決に進めない。惜しくも準決入りを逃したが、シリーズを通してみれば5着以下がなく、着順の数字としては上位でまとまっていた。
佐藤裕二、鈴木清、前田淳、人見剛志らはエンジン的にも厳しそうだったが、シリーズ中に1回は1着を取っている選手もいるので、そこまで悲観することはないか。今回のような一般開催なら、ある程度は腕でカバーできる。
A級では久門徹がSGシリーズ中に1着が3本あった。高宗良次はまだ若手ながら、SGの大舞台でも思い切り走れていた印象。越智尚寿もチャンス所では堅実な走りができていた。
10月27日に行われた伊勢崎一般開催の優勝戦に乗っていた選手が3名来場。そこで準優勝だったのが浅香潤。スピード力に定評があったかつての走りが戻りつつある。デビューしてから数年、将来を嘱望されていた戸塚尚起も軽快な走りを見せ、優勝戦まで進み4着。復調の気配がある青木治親も、予選準決の4日間を全て3着以内でまとめて優出していた。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
篠原 睦〔飯塚 S-10(26期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-19(25期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-4(26期)〕
前田 淳〔山陽 S-42(27期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-43(25期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-24(24期)〕
鈴木 清〔川口 S-41(23期)〕