鈴木圭一郎が選手権3度目の制覇に挑む!
第51回SG日本選手権オートレースの準決勝戦は、オート界最高峰の競争に位置づけられる同大会らしく、白熱したバトルが展開された。優出をかけて各車が激走。それにより事故も多かった。
まずは10R。1周3コーナーで佐藤貴也が新井恵匠のインに入ろうとして接触。佐藤貴が落車で戦線離脱。更に、このレースでは中盤に中村雅人が浦田信輔のインに入ったところで、浦田を内側から押し出す形になり反則失格。中村雅は1着入線だったが、勝ち上がり権利を失ってしまった。そして最終12Rでは、スタート後の1コーナーで最内の高橋貢が外枠勢のカマシに突っ張る形になり、態勢を崩し落車。これに黒川京介と森且行も巻き込まれ落車。
アクシデントはあったが、優勝戦に進んだメンバーは日本一を決めるに相応しい顔ぶれ。青山周平が昨年に続いて連覇を果たすのか、それを誰かが阻止するのか。今回は三つ巴の戦いだと踏んでいる。
その中でも有力なのが鈴木圭一郎。今節は初日からオール1着で優勝戦まで駒を進めた。それも連日、爆裂スタート、驚異的な上がりタイムをマークしてだ。3回は7枠からトップスタート、2枠からも1回トップスタート。枠順不問でスタートを決めている。優勝戦の枠も問題なく、再びトップスタートを決め、後続を引き離す横綱相撲を見せてくれそうだ。そこで、当ブログでの本命には鈴木圭を推す。
他の2人は青山と永井大介。青山はここまで1、2、2、1着で優出。ほとんど危なげない走りを見せており、スタートも切れている。準決では金子大輔の追走を引き離せなかった点は気がかりだが、上がりタイムは3・363の数字が出ているので十分。永井は1、1、8、1着で優出。3日目はメンバーが揃ったスーパーライダー戦で、スタートが決まらず惨敗したが、それ以外では永井らしい走りができている。準決の中でも最もタイムが出にくい9Rで上がり3・371を叩き出しており、エンジン面は仕上がっている。永井も青山も優勝戦ではトップスタートを決めれば、鈴木圭を破る一番手になり得る。
他で怖いのは金子と佐々木啓。金子は準決で青山に食らいつき2着。上がりタイムは永井と同じ3・371が出ている。佐々木は近況の好調がそのまま今回の結果に結びついている。優勝戦メンバー相手でのスタート争いにやや不安はあるが、エンジン面は文句のない仕上がりで、レース中盤から後半にかけて巻き返してくる可能性がある。
◎鈴木圭一郎
○青山周平
△永井大介
△金子大輔
▲佐々木啓