有吉辰也が平チャン連覇に視界良好!
平成最後の平成チャンピオンカップとなった今大会。走路温度の高まりとともに軽ハン勢の活躍が目立ち、準決でもハンデ重化をものともせず新村嘉之が逃げ切ってみせた。元々、最重ハンの8人が優出なら0メートルオープンの可能性もあったと思われるが、これにより優勝戦は10Mオープン戦になった。こうなると内枠勢が俄然有利になる。
並びは内から新村、有吉辰也、伊藤信夫、渡辺篤、若井友和、浦田信輔、佐藤貴也、青山周平となった。
肝心のスタート争いだが、10Mオープンだけに枠ナリ発進も十分想定されるが、準決からハンデが重くなった新村は、このメンバー相手では先行は厳しいか。2枠に入った有吉は、かつて日本一のスタート巧者で知られていた。大怪我をしてからは以前ほどではなくなったが、それでもスタート力は全国でも上位級。この優勝戦でもトップスタートを決めそう。これに一つ外枠の伊藤信が乗って行く。その次は渡辺か、もしくは外枠の2車、佐藤貴と青山がカマシ気味に出るかもしれない。
まずは逃げ態勢に入る有吉。このペースが大きなカギになるが、今節は3日目に上がり39をマークしている。優勝戦当日の気温は高くなりそうで、そこまでの上がりタイムは出ないかもしれないが、逆にコースを守って走ればそう簡単には抜かれない。ここは最後まで粘るとみて本命に推す。昨年に続き同大会を連覇しそうだ。
相手候補には伊藤信を挙げる。スタートは有吉に続いて2番手に出そうで、有吉を終始マークして走るか。もしも、有吉にワンミスでもあればインに突っ込んで行ける仕上がりにある。展開待ちになる可能性あるが、優勝のチャンスも十分ありそうだ。
次に青山。ハンデ位置は厳しいが、10Mの角度ならある程度カマシて行ける。トップスタートまでは難しくても3~4番手には出られそうだ。今節の中で最も良い上がり時計を出しているのは、青山の3・365。気象状況は多少変わるが、エンジン的には上位なので、序盤の仕掛けによっては逆転もある。そして渡辺。有吉、伊藤信の次にスタートで行ければチャンスが巡ってくる。もちろんトップスタートを切ってしまうようだと、優勝の可能性が大きく広がる。最後に佐藤貴。スタート力と、強気の差しが決まれば争覇圏内に車を進めてこられる。
◎有吉辰也
○伊藤信夫
△青山周平
△渡辺篤
▲佐藤貴也