早川清太郎が悲願のSG初優勝へ力走を見せる!
節目の第50回目となるSG日本選手権オートレースも優勝戦のメンバーが出揃った。実力者と若手が入り乱れた準決は、激しいレースが多かった。その中で優出を勝ち取った8選手により覇が争われる。
まず準決第一弾の9Rでは池田政和が魅せた。序盤の競り合いを制すと、先頭に立ってからは一人旅。これでもか、と後続を引き離した。2日目から3連勝の池田は、久々にSG優勝戦に進出した。2着には佐藤貴也が入った。加賀谷建明、荒尾聡、新井恵匠らとの死闘を制しての価値ある優出。ただ、スタートは切れているものの、優勝戦で争うにはエンジン的に厳しそうだった。
10Rでも劇的な結末が待っていた。大外からカマシを決めた青山周平が逃げ切る。2番手に付けた佐藤摩弥が、猛追してくる松尾啓史をなんとか振り切り2着ゴール。自身初となる、そして女子レーサー初となるSG優出となった。
佐藤摩弥優出の興奮そのままに11Rも盛り上がった。トップスタートの篠原睦は逃げ切り。2番手争いは鈴木宏和が岩田裕臣を交わし粘っていたが、若井友和が永井大介を差して猛追すると、ついには鈴木宏をも捕えて2番手確保。先頭を走る篠原にまで詰め寄ったが2着でゴール。地元のファンを沸かせてみせた。
12Rは早川清太郎が魅了した。トップスタートの丹村飛竜を鈴木圭一郎が終始、攻めあぐねる。そうこうしているうちに早川が怒涛の追い込みを見せる。鈴木圭を交わし2番手に立つと、そのまま丹村をも交わしてしまった。同大会3連覇を狙っていた鈴木圭は、惜しくも準決で散ってしまった。
優勝戦に乗った8人の中でスタートが切れているのは佐藤貴、青山、佐藤摩、篠原の順か。丹村がまずまずで、若井と池田、早川は普通くらい。優勝戦のスタート争いは青山と佐藤貴あたりが有力。ただ、どちらも準決ではエンジンが一杯一杯の様子。逃げ切るまではどうか。
当ブログでの本命には早川を推す。スタート争いは微妙だが、外枠ではないので4~5番手までには付けてこれるだろう。そこからの追い込みとなるのだが、準決4個レースの中で、一番エンジンに余裕がありそうだったのは早川。8周回をフルに生かしていた。SGの優勝戦で10周戦になるのが最も好材料として働くのは早川だ。仮にもっといいスタートが切れれば、それだけ展開が楽になる。スタートでそこまで行けなくても、強烈な追い込みで上位に進出してくるハズ。
相手は青山。エンジン的には不足気味だが、スタートで好位置を取れそうなのは魅力。インを締め上げる走法で、後続を完全にシャットアウトしてしまうかもしれない。そうでなくても2、3着には粘り込む可能性は大。次に池田。今節の池田は2日目から絶好調。スタートは行けなくても道中で落ち着いて捌いて行けている。周回が延びる優勝戦は、それだけチャンスが増大するという事。久々の大舞台だが、選手としての実績は申し分なく、得意の川口走路で復権してくるかもしれない。そして佐藤貴。今節はエンジンが仕上がり切らず、苦しいレースが続いているが腕一本でしのいでいる。優勝戦に向けての大整備がありそうで、エンジン急上昇させるなら優勝争いにまで参加できるスタート力を誇っている。
最後に佐藤摩。初めてのSG優出となり10周戦でのスタミナに不透明な部分は多いが、準決では青山よりもエンジン的に余裕がありそうだった。全選手中トップ10までには入るスタート力を発揮し、序盤で逃げ態勢を作れるようだと必死の粘り込みがありそう。他にも追い込みが光っていた若井や、スタート次第ではチャンスありそうな篠原や丹村も見せ場を作ってくるか。
◎早川清太郎
○青山周平
△池田政和
△佐藤貴也
▲佐藤摩弥