GIIウィナーズカップ開幕!
前年のウィナーズカップは、地元の浅田真吾が自身記念初優勝で幕を閉じた。その浅田は前走の地元一般開催で優勝。勢いそのままに同大会の連覇もありうるが、全国ランク1位の鈴木圭一郎もエンジンは絶好調で優勝候補の筆頭。その鈴木圭を倒すべく、他のS級勢が襲いかかる。はたして、優勝争いの行方は...。
鈴木圭一郎は前走の飯塚3日間開催では全て1着の完全優勝を決めていた。エンジンに関しては全く問題ない。鈴木圭はこれまでSGを6つ、GIを5つ獲っているが、GIIのタイトルは意外にもまだ獲っていない。流れが良いこの辺で獲っておきたいところ。
鈴木圭が浜松に移籍してからという訳でもないだろうが、今の浜松勢は強力な布陣になっている。今期のランクで浜松2番手は金子大輔。これまでSGを2つ獲っているように実力者だが、その記録以上の走力を持っている。スタートに頼らないレース運びで、厳しい展開になっても打開できる突破力は魅力。今回のようなGIIだとハンデ戦が多くなるが、最後方からのレースになっても追い込んで行ける。金子と同期の佐藤貴也は今年大きな飛躍を見せた。今年のオールスターでSG初優勝すると、川口のGIIでも優勝。その後の飯塚では一息だったが、乗り手のリズムは最高潮。今大会のウィナーズカップは2014年に制している。
今や中堅の域に入りつつある木村武之も、浜松の層の厚さに一役を買う主力選手。実績に関しては申し分なく、GIもGIIもそれぞれ10以上のタイトルを保有している。GIIは近年に優勝がないが、今大会で再びタイトルを積み重ねるか。前々走の浜松GIでは準優勝、前走の一般開催でも初日から連勝を決めているように、エンジンに関しては心配ない。成績にムラがある中村友和は、ツボにはまると強烈な走りを連発してくる。同じレースで走る中で試走一番時計が出れば好走が多い。伊藤信夫、渡辺篤、遠藤誠などは、近況やや迫力を欠いている。
外来S級で最も勢いがあるのは絶対王者・高橋貢だ。前走の地元4日間開催で完全優勝を決めた。更にその前の地元開催でも優勝しており、現在5連勝で連続優勝中。今回は地元走路ではない点がどのような影響を与えるか。ただし、百戦錬磨の高橋なので、しっかりと合わせてくると思われる。
川口からは中村雅人が参戦。前走の地元GIIでは準優勝の結果。近況のエンジン推移は悪くない。当地浜松ではGIゴールデンレースで4連覇を達成するなど走路との相性もバッチリ。船橋時代の教え子と言っても過言ではない鈴木圭に先輩としての意地を見せられるか。飯塚から浦田信輔が来場。以前のような迫力は見られないが、ここ一番での決め手は健在。混戦になれば威力は倍増する。山陽からは松尾啓史、佐々木啓などが参戦。別の開催ではあるが、どちらも前走の伊勢崎で優出しており上昇気配。
A級では前走の地元川口で自身初優勝を決めた小林瑞季に注目。その前のGIIでも優出しており、完全にその才能が開花した。間中大輔、落合淳、藤本梨恵、辻大樹、重富大輔、緒方浩一らも前走で優出しての参戦。
今回の地元浜松のA級陣も元気一杯。先述の浅田は優勝後だし、平塚雅樹と仲口武志も前走は優出。今期はA級だが、長らくS級にランクしていた笠木美孝と青島正樹の22期コンビも復調してきた。一発力ある松山茂靖や、スピードが魅力の柴田健治、確かな成長が窺える藤波直也、鈴木宏和も台風の目になるか。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-5(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-7(26期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-9(29期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-6(22期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-10(23期)〕
中村 雅人〔川口 S-11(28期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-23(26期)〕