鈴木圭一郎がSG5連覇に挑む!
第21回SGオートレースグランプリが11日~15日の日程で、伊勢崎オートで開催される。各地から強豪が集まり、その技量が争われるが、話題の中心は何と言っても鈴木圭一郎。これまで前人未踏のSG4連覇中。今回優勝すればSG連覇記録を延ばすだけではなく、SGグランドスラムも達成する。それも初制覇からSG優勝し続けての達成となれば、偉業中の偉業。有力選手を地区別に挙げていく。
まずは開催地区の伊勢崎から。伊勢崎でランク最上位は青山周平。前走の地元3日間開催では優出したものの、重走路の優勝戦で追い込み決まらず4着だった。しかし、その前の飯塚GIダイヤモンドでは連覇を達成しており、エンジンも乗り手のリズムも良い所にある。伊勢崎で青山と双璧をなすのは高橋貢。高橋は前走の地元開催では優出を逃してしまったが、ここ最近のエンジン状態は悪くなく、優勝戦まで進出してくる可能性は高い。早川清太郎は前走の地元で優出。優勝戦は5着だったが、予選準決はともに1着。今年はシルクカップとムーンライトの地元GIを獲っており、地元の大会ではパワーアップする傾向にある。
次に浜松地区。全国ランク1位の鈴木圭一郎は、前走の飯塚GIでは青山に敗れて準優勝だった。それでもシリーズ中をオール連対の安定感。前文でも述べたとおり、SG5連覇に向け闘志は全開。よほどの事がない限りは優勝戦まで進んでくるだろう。金子大輔も前走の飯塚GIで優出し3着。予選道中はオール連対の好成績。今年5月に戦線復帰してからは順調な回復を見せている。SGの大舞台でも十分通用する動きを取り戻した。木村武之は伊勢崎との相性がいい。エンジンも前走の地元で優出したように悪くない。伊藤信夫も前走の地元では優出しており、良い形で今回に臨める。更に、その優勝戦ではA級の岡谷美由紀が優勝。これで自身2度目の優勝となった。ハンデ重化は避けられないが、独走の展開になれば見せ場を作れそう。
川口地区は、ランク最上位が中村雅人。5月31日に伊勢崎で落車して以来のレースとなる。エンジン状態は全くの不透明で、初日の試走には特に注目したい。ランク次位は永井大介。前走も伊勢崎だったが、優勝戦までは行けなかった。それでもここ最近の大きな流れから言えば、エンジン面は心配ない。大舞台での勝ち方も熟知しているので、鈴木圭にとっては脅威の存在になるハズ。前走の地元一般開催で完全優勝を決めたのは加賀谷建明。波に乗ると手がつけられなくなるタイプで、SGの前に完全優勝を決めたのは最高のタイミング。台風の目的存在になれるか。他では大木光などもエンジン状態は良い。
飯塚地区は、浦田信輔がランク最上位。前走のミッドナイトレースでもしっかりと優出を決めてみせた。高い機力と合わせて最近はスタートの切れも良くなっている。SGなどの大きなレースでは、同ハンに数多く車が並ぶケースが多いので、スタート力の向上は大きな味方になる。荒尾聡、篠原睦も前走はミッドナイトレースだったが、優勝戦までは行けなかった。ただし、エンジン状態は悪いわけではなく、短ハンデ戦での速攻に期待できる。田中茂が近況エンジン上昇中。エンジンが良くなると、攻めの方のキレも増してくるのが田中。混戦でも強引に割り込んで行きそうだ。また、A級ではあるが、有吉辰也が前走のミッドナイトレースで完全優勝。調子を上げてきた。
最後に山陽地区。ランク筆頭は松尾啓史だがエンジン状態は良くない。今年の始めの頃の勢いが見られない。乗り手の捌きはしっかりしているので、エンジンを早めに立て直したいところ。山陽勢は松尾だけに限らず、エンジン好調な選手が少ない。それでもスタート力ある岩崎亮一や前田淳が一気の飛び出しから見せ場を作るかもしれない。雨になれば岡部聡と、その弟子の丹村飛竜に出番がくる。更に、レース運び巧者の浜野淳や人見剛志らも、エンジンが少しでも上向けば周りの選手にとっては嫌な存在になるハズ。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-1(32期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-2(31期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-3(22期)〕
中村 雅人〔川口 S-4(28期)〕
永井 大介〔川口 S-5(25期)〕
木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-8(23期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-12(26期)〕