地元Vの篠原睦に勢いあり!
山陽オートはGI平成チャンピオンカップ以来となる、約一ヶ月ぶりの開催。平日の4日間シリーズだが、前走の飯塚で好走していた選手が多く、その時の動きが大いに参考になる。果たして、優勝争いの行方は。
5月16日の飯塚優勝戦で見事に優勝したのは篠原睦。レースでは得意の速攻を決め、8号車ながらなんと2周で先頭に立ってしまった。スタートを含めて序盤からの仕掛けが冴えに冴え渡っている。更に、シリーズ通してオール連対。エンジン好調なだけでなく、安定感も抜群だ。山陽走路との相性も悪くはないので、連続優勝も十分あり得る。
その優勝戦に乗っていたのは佐々木啓、穴見和正、林弘明、岡松忠、辻大樹。佐々木は今年に入り、優勝戦には縁がなかったが、ここに来て今年の初優出となった。調子の変動が穏やかなタイプで、ここから好調モードに突入となるか。穴見も、ずっと良くなかったが、ようやくいつものイン走法が戻ってきた。林は道中の展開の読みが巧く、厳しい展開になってからでも巻き返していけるタイプ。岡松と辻は共に速攻タイプで、同ハンに数車並んだ状態からでもトップスタートを決め、一気に先頭に踊り出ることができる。
荒尾聡は、その開催で優勝戦まではいけなかった。試走タイムも、やや物足りない数字になっていたが、整備には熱心に取り組むほうで、早い段階での立て直しに期待できる。もちろん、現状でも大崩れしているわけではないので、一般開催ならそれなりの走りは披露できるだろう。桝崎陽介もエンジンは一息。新村嘉之は完全にスランプに入ってしまった。
伊勢崎からはS級として新井恵匠と吉原恭佑が参戦。共に、前走は地元の4日間開催。2人とも優勝戦には乗れなかったが、シリーズを通して悪くはなかった。新井はレースごとに走りに自信を深めており、強豪相手でも臆することなくアタックできている。低迷が続いていた吉原も、前走あたりから良化の兆しが出ていた。
その開催で優出したのが山陽の岡部聡。優勝戦は7着に終わったが、今年はこれまで5優出の1優勝と安定した成績を残している。今年はまだ、地元での優出がないので、この辺で存在感を示しておきたいところ。山陽S級は他に、松尾啓史、前田淳、角南一如が参戦。松尾は前走の飯塚では優出できなかったが、今年はおおむね好調を維持。角南はこのところ調子が上向き。前田はエンジン状態にムラがある。試走タイムが出れば狙っていけるが...。
______________________________
主な出場予定選手
______________________________
松尾 啓史〔山陽 S-12(26期)〕
岡部 聡 〔山陽 S-28(19期)〕
前田 淳〔山陽 S-30(27期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-40(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-11(27期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-13(26期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-10(30期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-29(32期)〕