人見剛志がGI初制覇へ視界良好!
第23回GI平成チャンピオンカップも優勝戦の日を迎えた。今節は人気どころが連に絡まず、万車券のオンパレードだった。中には10万を超える配当もちらほら。準決も例外ではなく、4個レースの全てで8号車が敗れる波乱。優勝戦の顔ぶれは、やや異色となったが、地元からは4選手が進出しており、タイトル流出を全力でもって阻止する態勢が整っている。
先述の通り、準決では波乱があったため、優勝戦はハンデ戦となった。0メートルの最内から満村陽司、山浦博幸、吉松憲治。10線の最内から遠藤誠、人見剛志、池田政和、松尾啓史、荒尾聡。
優勝戦のスタート争いだが、まずは0ハンから。ほぼ互角とみるが、満村と吉松が安定感の面からやや劣勢。センターから山浦が飛び出しそうだ。10線は、ほぼ枠ナリ。遠藤の飛び出しに人見が乗って行く。その後は、池田、松尾が続きそうだが、大外から荒尾がカマシ気味に出て行くか。
0ハンからスタート決めそうな山浦はペース上がるタイプ。しかし、準決も独走の展開で上がり3・410は少々物足りない。逃げ切るまではないか。仮に、道中で満村や吉松が先頭に立っても、山浦と同様に逃げ切りまでは考えにくい。レース中盤には10線勢が浮上してきそうだ。
0ハンを追う一番手の遠藤だが、10線の外枠勢が競っている間に先頭に踊り出る可能性もある。しかし、遠藤もそこまでペースは上がらなそうで、勝ち切るまでは厳しそう。そうなると勝つのは誰か。
当ブログでの本命には人見を推す。近況はスタートが切れているし、今年に入ってからはエンジン絶好調。10線から2番手に出て、前団を一気に抜き去りそうだ。先頭に立ってからもスピードに乗った走りで後続を引き離せる。機力も気力も充実している人見の現状は敵なし。負けるとすれば天候に恵まれなかった時だけ。重走路では力を出せない可能性が高いが、良走路なら圧巻の走りを披露する。
相手候補には松尾を挙げる。準決では浦田信輔を逆転したように、道中のレース運びは抜群。展開が良く見えており、記念の優勝戦で8周回になるのも松尾にとっては好材料。地元の期待に応えるためにも、実力以上の力を出すくらいの気持ちでレースに臨みそう。次に怖いのは池田。近年では優勝戦で結果を残せない傾向にあるが、実績だけで言えばこのメンバーの中で断トツ。準決でもしっかりとタイムが出ていたので、序盤の展開次第では優勝争いに参加できる。
機力面で不安を感じる荒尾だが、武器のスタート力を存分に発揮し、内枠勢を全て置いて出れば優勝のチャンスが巡ってくる。得意の速攻で早めに先頭を奪い、後続をブロックする走りができれば勝機十分。最後に挙げるのは山浦。0ハンから先行できそうなのは大きな強み。10線勢が激しく競り合うような展開になれば、グッと栄冠は近づいてくる。
◎人見剛志
○松尾啓史
△池田政和
△荒尾聡
▲山浦博幸