加賀谷建明が3つ目のGII制覇!
飯塚のGIIオーバルチャンピオンカップは、川口の27期・加賀谷建明が制した。加賀谷はこれまで地元のGIIを2つ制している。これでGIIは3つ目のタイトル。レースでは加賀谷らしい走りを見せていた。
前日の予報にもあったとおり、優勝戦の日は雨で重走路となった。試走は加賀谷と桝崎陽介が一番時計の51。その次が松尾啓史の54、他は55以上のタイムだった。
レース展開は、センターから浦田信輔が飛び出して行くが、1コーナーでは2枠の桝崎が突っ張って入っていく。そのまま桝崎が逃げ態勢に入った。しかし、3番手スタートを切った加賀谷がアウトコースで追い上げてくる。インコースをマイペースに走っていた桝崎だが、加賀谷がアウトから伸びてくる。割と早い段階で加賀谷が桝崎を捲り独走態勢に入る。結果的に加賀谷がそのまま押し切った。2着には桝崎が残り、3着には浦田を交わした松尾が渡辺篤の攻撃を抑えて入線した。黒岩明や早川清太郎は見せ場を作ることができず、当ブログ本命の篠原睦はスタートで大きく後手を踏み終始、後方のままだった。
この優勝戦は加賀谷のいいところが全て出ていた。スタートは全国クラスで、走るコースは大きめ。スピードもそれなりにあり、一人で走る展開になればペースが上がるタイプ。スタートとスピードが重要視される近年のオートレースに大切な要素を備えている。これまでの記念タイトルはGIIが2つ。GIの制覇がないのは不思議なくらいだ。中堅の域に達しつつある27期において、能力の衰えは全く感じていない。今後も大きな舞台で活躍する可能性は大だ。それには一つだけある不安要素のフライング。これを頻発させないことが、記念で安定して活躍する大きなポイントとなるだろう。
青山周平が今年初出走!
伊勢崎のGIシルクカップが終わって約2週間。今度は4日間の一般開催が行なわれる。前回のシルクに出場する予定だった青山はケガで欠場していたが、今回は元気に参戦。これが今年初めてのレースとなる。どのような滑り出しを見せるのか。
その青山は年末のSS王座決定戦以来のレース。その時は青旗過ぎの2コーナーで落車してしまった。その影響で前回のシルクは欠場。今回はしっかりと体調を整え、元気な走りを見せてくれるハズ。エンジン状態は全くの不透明。落車明けなので、車を乗り換えての出場もあるだろう。初日の試走は特に注意して見ておきたい。
高橋貢が欠場となったので、今回出場する地元の2番手は西原智昭。前走の川口4日間開催で見事優勝してきた。予選、準決も全て2着でまとめオール連対を決めてきた。その前のシルクカップの時からエンジンは良さそうだった。今回の地元でも優勝候補の一人に挙げられる。シルクカップで惜しくも完全優勝を逃したのは田村治郎。予選、準決を全て1着で突破。優勝戦も1着が期待されたが、スタート後の展開がうまくいかなかった。それでも、浦田信輔や伊藤信夫を抜き返し準優勝。この経験は本人にとって大きな自信になったのではないだろうか。
他の地元S級陣は新井恵匠と吉原恭佑。新井も吉原も昨年末にはSSトライアル戦に出場。新井は王座決定戦に進出するなど成長が見られている。吉原にとってもSSでの経験は今後に生かされるだろう。ただし、2人とも前走のシルクカップではやや精彩を欠いていた。どこまで機力を立て直せるかが大きなポイントだ。
外来のS級で最も注目なのは浜野淳。今年は飯塚のお正月3日間開催に出場しており、完全優勝を決めてきた。初日は雨走路、優勝戦は試走27の上がり37。重走路でも良走路でも結果を出し、最高の形で今年を始動することができた。このまま波に乗りたいところだ。他では青島正樹が前走の地元で優出。昨年の後半は調子を欠いていたが、今年に入り上昇の兆しが見えてきた。岩崎亮一や佐々木啓もS級として参戦。2人ともエンジン崩れる事が少ない選手だが、近況の動きはやや物足りない。
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主な出場予定選手
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青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
西原 智昭〔伊勢崎 S-26(28期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-28(30期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-34(32期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-46(30期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-21(25期)〕
浜野 淳〔山陽 S-29(24期)〕
青島 正樹〔浜松 S-41(22期)〕