田村治郎が完全優勝へ視界良好!
40周年を迎える伊勢崎オート。開設記念シルクカップも優勝戦の日を迎えた。予選3日間は良走路で行われたが、準決は途中から重走路。準決に進出した32名は、組まれたレース番によって明暗分かれる形に。
重走路となった12Rでは、鈴木圭一郎がまさかの敗退。11Rでも地元期待の高橋貢が3着止まりで優出を逃してしまった。10Rでは試走24を出した早川清太郎が会心の走りを見せ快勝。久門徹も意地で2着に食い込んだ。9R...浦田信輔と伊藤信夫も、雨の訪れが遅れてホッと胸をなでおろす状況。良走路でしっかりと優出を決めた。
優勝戦は0オープン戦。枠順選択順通りに内枠から収まっていった。
ここまで無傷の4連勝を達成している田村は最内を選択。外枠勢を張って出て、先行できれば今節のリズムから逃げ切りも十分ある。レースを重ねるごとに力を付けてきているし、ハイスピードにも対応できている。包まれる不安ある1枠を選択したからにはよほどスタートに自信があると思われる。今回の優勝戦でもトップスタートからの逃げ切りに期待したい。8周戦になったからといってスタミナ的に不安のあるタイプでもない。
田村を負かす可能性があるのは浦田と早川。浦田は良走路に関しては無類の強さを誇示している。準決でも試走27、上がり37を出しており、周回が増える優勝戦でも不安要素はない。外枠勢にスタートでかぶされない限り、優勝争いに参加してこれる。早川は地元の走路で持ち味を出せている。年末の川口SSよりも、今回の地元GIの方が躍動感が目立つ。オープン戦で序盤争いがどうなるかの不安はあるが、地元ではスタートの切れも悪くない。序盤である程度好位を奪えれば、エンジン力を生かして優勝争いにまで参加できる。
他で怖いのは、伊藤信夫と大木光。ここ数ヶ月の記念レースでは試走2秒台が多発されるように、レースはスピードが重視される傾向になってきてる。上がりタイムで、日本最速レコードを保持している伊藤にとって、この傾向は迎合すべき事態。準決よりエンジンの上積みができるようなら最も注意すべき存在。大木は昨年から状態が高位で安定。今シリーズでも走路状況に左右されない強さを見せている。走りはイン一本の姿勢だが、早めに先頭に立てるようなら後続を抑えきるシーンもありそう。山田達也、岡部聡、久門は外枠に置かれて苦しい展開になりそうだ。
◎田村治郎
○浦田信輔
△早川清太郎
△伊藤信夫
▲大木光