山陽の次期ランク1位・丹村飛竜に注目!
約一ヶ月振りに開催される山陽オート。今回出場するS級とA級の上位選手は、前走が飯塚の特別GIプレミアムカップだった。これに出場した選手は、その時の動きが大いに参考になる。
まず優出したのは鐘ヶ江将平と丹村飛竜。2人とも優勝戦では序盤で好位を奪えず、終始中団から抜け出すことはできなかった。しかし、プレミアムカップの優勝戦まで進めたことは、今後のオートレーサー人生の大きな糧となっただろう。鐘ヶ江は今年に入り、急激な成長を見せている。近いうちに記念初制覇も見えてくるだろう。丹村は、10月からの新ランキングで山陽トップとなる。更なる飛躍を見せてくれるハズ。
やや深刻なのは地元S級陣。前走のプレミアムカップでは全体的にあまり良い成績を残せなかった。岩崎亮一、松尾啓史らは準決まで進出できたが、大方の選手は予選モレとなってしまった。しかし、今回は勝ってか知ったる地元走路。しっかりと整備で立て直し、外来勢を迎え撃つ態勢を整えてくる。
他で動きが良かったのは大木光、田村治郎、新井恵匠、鈴木圭一郎あたり。大木は近況イン戦が決まっており、更に雨でも晴れでも動きが冴えている。エンジンが良いのはもちろんの事、乗り手の方の成長が窺える。ビックネーム相手でも怯むことがない。田村はスピードに磨きがかかっており、新井は捌きが上達している。多少、困難な展開でも打開していける技術が身に付いてきている。鈴木はプレミアムカップの初日でまさかの失権。内線突破と反則妨害を一つのレースで犯してしまった。しかし、その後のレースでは落ち着いて乗れていたし、エンジン的にも問題なさそうだった。気持ちを一新に、今回に臨んでくるだろう。
有吉辰也が復活の狼煙を上げた。前走の地元開催で、久しぶりの優勝を決めた。それも4日間シリーズでオール連対。強いときの走りを感じさせる内容だった。しかし、この時はハンデ位置が最重ハンの10M前。今回からはハンデが重くなると思われる。ここからが本当の意味で、大事になってくる。捌きも少しずつ以前の感じが戻ってきているので、完全復活に期待したい。
有吉が優勝したレースに、他に乗っていたのが同期の越智尚寿。こちらは連続優出中だし、近況は安定した成績を残している。また、優勝戦までは進めなかったが、中尾貴志が元気の良い走りを取り戻している。山陽の若手・矢野正剛も前走の川口で、2日目に若さ余って内線突破をしてしまったが、それ以外の3日間はオール連対と活発な動きを見せていた。
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主な出場予定選手
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浜野 淳〔山陽 S-11(24期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-12(23期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-18(25期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-7(32期)〕
田中 茂〔飯塚 S-20(26期)〕
鐘ヶ江 将平〔飯塚 S-40(31期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-32(30期)〕
丹村 飛竜〔山陽 A-26(29期)〕