準決8個のエイトバトル開幕!
平日4日間で行なわれる川口一般開催。今節は準決が8個組まれているエイトバトル。浜松から木村武之を迎え入れ、激しい優勝争いが展開されそう。近況の動きが良い選手を追ってみる。
まずは地元から。今節のランク筆頭は若井友和。前走は浜松のGIで見事優出した。その優勝戦では雨走路になったが、準優勝する活躍を見せた。予選道中の良走路もマズマズの動きを見せていたので、今節も地元勢を引っ張っていく存在になりそう。佐藤裕二は前走が地元開催。雨の準決で5着になってしまったが、それ以外の3日間は全て1着。良走路なら問題ない動きを見せていた。中野憲人は前走が浜松のGI。この時はエンジンが折り合わず結果を残すことができなかった。今回は地元なので、いつもの動きを取り戻すか。田辺誠は前走が浜松一般開催。準決までは進めたものの、シリーズ通して動きはイマイチだった。
今節に参加する選手の中で、最もランクが上なのは浜松の木村武之。今回の優勝候補に挙げられる選手だ。前走は地元の一般開催で、キッチリと優勝戦まで駒を進めた。その優勝戦では雨が降ってしまい5着に終わった。しかし、良走路の準決では試走で29出す仕上がりを見せていた。状態はかなり良さそうだ。
他の地区からのS級は船橋と飯塚から2名ずつ。岩見貴史は前走が浜松のGIで、優勝戦まで進んでいた。シリーズを通して勝ち星はなかったものの、エンジンは良いところで安定している。同地区の阿部仁志も前走は岩見と同じ浜松GIだったが、納得いく結果は残せなかった。船橋の内山高秀も前走は浜松GI。こちらは雨の準決に泣かされたかたち。それまでの良走路3走は悪くない走りだった。新井恵匠も前走は浜松GI。新井は動きが下降気味で、本来のレースができていなかった。
A級の中で最も注目なのは加賀谷建明。前走の地元開催で優勝した。その前の飯塚SGの時からかなりのスピードを見せていたが、前走の地元開催でしっかり結果を残したかたち。武器はやはりそのスピード。冬場は特に威力が増す。エンジンが変調してなければ連続優勝までありそう。
同じくスピードという意味では船橋の鈴木慶太も怖い存在。大きめなコース取りで車速を乗せてくる。同地区の木部匡作は、前走の浜松で優出と流れは良い。その同期の清水雄平もエンジン自体は高位で安定中。また、良走路に限ったことで言えば、浜松の鈴木健吾も勢いを感じる。山陽の岩永清文は、試走タイムが出なくてもレースで好走することが多い選手なので注意。
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主な出場予定選手
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若井 友和〔川口 S-18(25期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-26(24期)〕
中野 憲人〔川口 S-28(24期)〕
田辺 誠〔川口 S-39(27期)〕
木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
内山 高秀〔船橋 S-15(26期)〕
新井 恵匠〔船橋 S-43(30期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-34(29期)〕
絶好調・高橋貢が外来勢を迎え撃つ!
高橋貢の連続優勝で幕を閉じた前回伊勢崎。それから5日と間を置かず、再び伊勢崎の通常開催が開幕。全国ランクナンバー1の永井大介を筆頭に、強力な外来勢がやってくるが地元エースの高橋貢も万全の構え。
絶対王者・高橋貢は先述の通り連続優勝中。更に前回の3日間開催はオール1着の完全優勝だった。今回も地元走路での戦いなので、この現況は高橋にとって圧倒的有利。3連続優勝も十分ありそう。高橋と共に地元のS級で奮起したいのは早川清太郎。前回もしっかり優勝戦まで駒を進めて4着。エンジンはマズマズの状態を保っている。更に上積みできるようなら優勝争いに参加できる。
外来勢で最も注目は永井大介。前走は川口一般開催で優勝戦まで進み6着。シリーズ通してスーパーハンデで戦っての結果なので、それほど心配はない。通常のハンデ位置に戻れば、内枠勢を包んで出るカマシスタートも可能。高橋を苦しめる一番手になるだろう。船橋からはもう一人のS級西原智昭も参戦。前走は山陽のGⅡ若獅子杯で、思うような成績は残せなかった。しかし、伊勢崎は準地元になるので、いつも以上の力を発揮してくるか。
山陽からはS級が5人参戦予定。角南一如は前走が川口で、優勝戦で永井と戦っている。永井の10M前からのレースだったが、3着に入っている。走路が冷えてくるこの時期は角南の走りが真価を示す。レース後半に猛烈な追い込みを見せそう。前田淳は前走が地元のGⅡ。大事な準決は雨走路で7着になったが、良走路では力強い走りを見せていた。人見剛志は前走が川口開催で、やはり準決が雨になり優出は逃したが、良走路の動きは悪くなさそう。藤岡一樹は前走の浜松GⅠの3日目に不利があり落車してしまったが、その後の2走を見る限り悪い影響は出ていなそう。
A級で要注目なのは桜井厚志。エンジンはずっと好調が続いていたが、前走の地元GⅠで嬉しい記念初制覇。雨走路でのレースではあったが、ブッチ切りでの逃げ切りは自信に繋がる内容。まだ若手の部類に入るので、これを期に大成長を見せるかもしれない。その同期の緒方浩一は前走の川口で優出し5着。悪くない近況の推移。地元のA級では清水卓と湯浅浩が、前走の地元開催で優出。特に、清水の方は優勝戦で3着に入っており、近況の好調っぷりが窺える。三浦康平や森村亮らの快速派もエンジンはソコソコの状態を保っている。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-25(29期)〕
永井 大介〔船橋 S-1(25期)〕
西原 智昭〔船橋 S-12(28期)〕
前田 淳〔山陽 S-11(27期)〕
角南 一如〔山陽 S-23(27期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-32(29期)〕
通常開催に加え、31期期別戦も組み込まれている!
今年に入り、各地区で行なわれている期別戦。今節は31期が集結して、通常とは違う勝ち上がりでその代表選手を決める。通常の方も、地元S級陣が好調キープしており地元勢の層は厚い。まずは通常の勝ち上がりで、優勝戦に顔を見せてきそうな選手の近況を追う。
地元大将格・浦田信輔は前走が浜松のGⅠ。肝心の準決で雨が降り、優勝戦には進めなかった。浦田はこのところ準決で雨走路に悩まされるケースが多い。しかし、良走路に関しては全く問題ない走りを見せている。今回も雨さえ降らなければ、当然の優勝候補筆頭に挙げられる。篠原睦も調子は良い。前走の伊勢崎では、高橋貢にやられて準優勝となったが、シリーズを通して軽快な動きを見せていた。武器の速攻も健在だ。荒尾聡が久々に結果を残した。前走となる地元開催で、今年8月以来の優勝。エンジンは仕上がりきってなかったが、これまでの経験を活かして1着ゴール。これからの巻き返しの狼煙になるか。その開催で優勝戦に乗っていたのが滝下隼平。まだ、成績はムラ傾向だが、良い日もあるので動向には注意が必要。細野俊介や牧瀬嘉葵らの快速派も、その優勝戦に乗っていた。冬場はスピードタイプの選手が活躍できる状況にある。
永冨高志はこのところずっと安定している。重富大輔や久門徹、竹谷隆も大崩れしているわけではないので、試走タイム次第によっては戦える状態。外来では丹村飛竜が前走の川口で優勝戦まで進み4着だった。
31期戦の方はと言うと、最も注目なのは青山周平。同期の中でこれまでの実績は圧倒的。当然、同期戦を制するものだと目されている。前走は浜松のGⅠ。3日目に不利があって落車してしまった。その後の2走はいずれも雨走路。良走路での動きは未知数だが、多少、車がおかしくても乗り手でカバーできる。
他で調子が良いのは渡辺篤。前走は地元のGⅠで、準決で5着になってしまい優勝戦までは進めなかったが、5日間の開催で1着を3本の好成績を修めた。平塚雅樹も状態は良い。前走は山陽のGⅡになるが、シリーズ通して走りは安定していた。小原望も前走の地元開催では4日間の内、1着3本。準決だけ7着になってしまったが、それ以外は素晴らしい内容。だいぶスピードが出てきてる。青山以外のS級は岩田裕臣だが、近況はあまり元気がない。それでも整備によってはS級選手としての存在感を示してくるかもしれない。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-14(26期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-21(27期)〕
重富 大輔〔飯塚 S-30(27期)〕
久門 徹〔飯塚 S-37(26期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-40(28期)〕
青山 周平〔船橋 S-3(31期)〕
岩田 裕臣〔川口 S-46(31期)〕
浜松VS船橋の構図だが他地区も警戒!
今回は地元S級陣が揃っており、その牙城を守れそうな予感。ただし、中村雅人擁する船橋勢は、A級陣の中にも好調な選手が多く、優勝争いに名乗りを挙げてきそう。どのようなシリーズになるか。
地元勢の上位級のほとんどは前走が、GI秋のスピード王決定戦。ここで優出したのは金子大輔と笠木美孝。優勝した桜井厚志は今回不参加。笠木は予選中の成績をまとめ、準決で苦手の雨走路を克服すると、優勝戦での雨走路でも健闘して3着に入った。一時期は軽いスランプに入っていたが、これで完全に脱出した様子。これからはいつもの速攻に期待したい。金子は、優勝戦で全く動けず7着に終わったが、予選や準決の動きを見る限り大崩れしているわけではない。今回のような一般開催なら問題ないレベルだ。
地元の他のS級もマズマズ好調。木村武之は、GIで準決などの雨走路で結果を残せなかったが、良走路の動きはいつものキレがあった。佐藤貴也も準決は3着だったが、シリーズを通して掲示板を外してなく3着以内の成績にまとめている。伊藤信夫も準決の雨で3着と健闘していたし良走路では動きが良かった。青島正樹も同様で、雨の準決は7着だったが、それ以外はオール2連対。エンジンは堅調。岩科鮮太も悪くない動きをしていた。
外来勢で最も注目なのは中村雅人。前走は川口一般開催で1着、1着、1着で優出し準優勝。この時はシリーズ通してスーパーハンデで走っていたので、エンジンはもちろん悪くない。鋭い追い込みには、更に磨きがかかっている。池田政和は前走が飯塚だったが、仕上がりはイマイチだった。今回はもう少し上向かせたいところ。川口からのS級は田辺誠が参戦予定。前走は地元開催で優出こそ逃したが、最終日は1着を取っており昇り調子。
A級で注目なのは石井大輔。前走の地元開催で完全優勝を決めている。エンジンは最高潮だ。今回はハンデの変動があるかどうかが気になるところ。同じ開催で優出していた荒川哲也や平川博康もエンジンは上々。伊勢崎の開催で優出した武藤博臣や塚越浩之、山陽のGII若獅子杯で優出した田村治郎あたりも勢いがあるので注目。
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主な出場予定選手
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木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-9(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-27(24期)〕
青島 正樹〔浜松 S-35(22期)〕
中村 雅人〔船橋 S-2(28期)〕
池田 政和〔船橋 S-22(23期)〕
田辺 誠〔川口 S-39(27期)〕
復活した絶対王者・高橋貢を巡る争い!
今節は28日~30日までの3日間短期決戦。前節の伊勢崎一般開催で、高橋貢が圧倒的な走りで優勝した。その前の飯塚のSG日本選手権も準優勝しており、王者が王者らしい姿を取り戻している。対抗できる選手はいるのか。
高橋貢の近況は前述のとおり。優勝した前節の地元開催でもオール連対。万全の動きを見せていた。その時より多少は冷えてきたとは言え、その流れを引き継いで今節に参戦してくるだろう。当然、優勝候補の筆頭に挙げられる。地元のS級は他に2人。1人は前節の地元開催で優出し3着に入った浅香潤。元々、スピード派の選手なので、走路にタイヤが食い付く冬場に活躍が見込まれる。これからの時期は上位争いに顔を出してくる可能性は大。試走タイムが3・33以下の数値が出るようなら狙っていける。もう1人は早川清太郎。前走は直前まで行なわれていた浜松のGI。ここでは納得いく成績を残せなかった。それでも連日試走タイムは出ていたので、エンジン自体はそれほど悪くないか。記念レースでの短ハンデ戦よりも、一般開催のハンデ戦の方が早川の走法に向いていると言える。
外来のS級は4人の予定。山陽の浜野淳は近況の成績はややムラ傾向。良い日があれば悪い日もある。ずっと悪い日が続いてるわけではないので、良い日を継続して出せれば好成績に繋がる。伊勢崎走路との相性は良い方なので、ここからの巻き返しに期待したい。飯塚からは3人参戦予定。永冨高志は前走の地元一般開催で優出した。シリーズを通して1着はなかったが、エンジンは堅調。攻めも安定している。篠原睦は前節に優勝戦まで進めてはいないが、エンジン自体はマズマズ良い。得意の速攻も決まっており、今節も初日から狙っていける。同期の久門徹はエンジン一息。上位に食い込むにはもう少し良くさせたいところ。
A級の中でも良い選手は多い。船橋の鈴木慶太は前節の地元開催で準優勝。4日間シリーズでオール連対している。スピードタイプなので、タイムが出やすいこの時期は持ち味を出しやすい。飯塚の川端孝もエンジンは好調。こちらはスピードタイプと言うより、速攻からのイン封じ込みが得意。当日のハンデ構成を見て、速攻が決まりそうなら狙ってみたい。
地元勢の中では、伊藤正司が前節の地元開催で優出しており、エンジン昇り調子。同じく優勝戦に乗っていた新井淳は、その後の飯塚ではイマイチだったが、再び地元なら活躍できるかもしれない。森村亮は前走が山陽のGII。スピードバトルが展開される若獅子杯で優勝戦まで進めたのは自信に繋がる。雨走路はイマイチだが良走路なら中村浩章の走りも安定している。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-25(29期)〕
浅香 潤〔伊勢崎 S-31(23期)〕
浜野 淳〔山陽 S-13(24期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-14(26期)〕
久門 徹〔飯塚 S-37(26期)〕
永冨 高志〔飯塚 S-44(17期)〕
湯浅 浩〔伊勢崎 A-14(19期)〕