レジェンドバトル開幕!
今節はいつもの一般開催とはやや趣向が違っている。まず、出場する選手は21期生以前のみのベテラン揃い。更に、初日の後半4個レースは企画が盛り込まれている。最終12RはSG覇者のみによる戦い。11Rと10RはGI覇者のみによる戦い。9RはGIもしくはGIIの覇者による戦い。若手特有のスピードバトルではなく、激しい競り合いが見られそうだ。特に、オールドファンにとっては、たまらない企画となっている。
今回の優勝候補は片平巧。今節、出場する選手の中で唯一のS級選手だ。全盛期の迫力は薄れているとは言え、今回のようなメンバーなら自在の捌きを発揮できるだろう。近況の成績は別段良くもないが、戦えるレベルには十分ある。初日から華麗な走りを見せてくれるだろう。
同じく船橋勢の中で好調なのは鈴木慶太。前走の川口の最終日もしっかり1着を決めているし、今回のメンバーの中ではスピード上位。冬場の高速走路も味方にして活躍が見込まれる。その同期の栗原勝測は、前走の川口一般開催で優出と流れは良い。伊勢崎は準地元に当たるので気合も入ってくるだろう。また、今回のようなメンバーだと、いつも以上に闘志を出すのが岩田行雄。今回戦う相手からすれば岩田の存在感は大きいハズだ。他に、五十嵐一夫、保永高男、深沢隆あたりもエンジンは上々。
地元の中では、片平と共に花の19期として活躍していた湯浅浩や清水卓が有力。湯浅はエンジン堅調だし、清水の方も持ち味の速攻がソコソコ決まっている。保持タイトルのランクの高さで言えば伊藤正司が上位。過去にSGを獲っている。エンジンの方は仕上ってるとは言えないが、調整次第で十分戦える動きを引き出せる。矢内昌木や野沢守弘らの20期勢も、近況の動きは活発。
混戦が得意と言えば川口の篠崎実と阿部光雄。同世代の中では、マダマダ気力が高く、競り合いに負けない強さがある。今回はスローな展開が多いだろうから活躍の場は広がる。飯塚からは青山文敏が参戦。今でこそ飯塚所属の選手だが、以前は伊勢崎に所属しており走路の勝手は知っている。武器の速攻を見せてくれるか。浜松からは須賀学が参戦。須賀もかつてSGを制したことがあるので、初日は12Rでの出走となる。この中ではスピードもある方なので、優勝戦まで顔を出してくるか。鈴木章夫、鈴木静二、鈴木辰己らは、往年の勢いはないものの、今でも元気な走りを見せているので期待できる。山陽は直前までGIが開催されていた影響でやや選手層は薄い。ランク筆頭は松本康晃で、スピード的にはイマイチだが混戦になればなるほど力を出せる選手だ。
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主な出場予定選手
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片平 巧〔船橋 S-17(19期)〕
鈴木 慶太〔船橋 A-2(20期)〕
湯浅 浩〔伊勢崎 A-14(19期)〕
須賀 学〔浜松 A-49(19期)〕
伊藤 正司〔伊勢崎 A-67(20期)〕
青山 文敏〔飯塚 A-96(16期)〕
篠崎 実〔川口 A-102(9期)〕
松本 康晃〔山陽 A-237(21期)〕
今年最後の船橋開催!
いろいろあった船橋オートも今年の開催はこれが最後。次の開催は来年となる。スーパースター組にとっては最後のエンジン確認の場。年末に向けて仕上げていきたいところ。
今節、地元トップは中村雅人。前走は浜松一般開催で準優勝。優勝戦は雨走路で佐藤貴也を追いきれなかったが、それまでの良走路ではいつもの動きを見せていた。次のスーパースターも視野に入れ、最後の仕上げに入ってくる。当然、今回の開催で優勝して弾みを付けたいところ。中村と同じく、次にスーパースターが控えているのは青山周平と高橋貢。青山の前走は、飯塚で行なわれた31期期別戦。3日間オール1着で決定戦に進んだが、そのレースは被害があって4着止まり。何もなければ当然1着に行けていただろう。エンジンの状態は全く問題ない。あとはどれだけ上積みができるかどうか。高橋貢の動向も悪くはない。前走の地元開催は、優勝戦で3着だったが、その前の開催ではシッカリ優勝。優勝戦で3着だった前走も、永井大介と前田淳の仕上がりがちょっと良かっただけ。全体的には悪くない。この3人が今節の優勝候補に挙げられる。
他に今回参戦するS級は3人で、いずれも前走が川口の一般開催。その中で最も注目なのは岩見貴史。その川口の開催で見事優勝した。優勝戦では持ち味のスタート力を遺憾なく発揮し、追ってくる木村武之を振り切ってのゴール。スタート、エンジン共にかなり良い状態にある。同じ優勝戦に乗っていたのは内山高秀。シリーズ通して動きは今一つ足りてなかったが、優勝戦でも序盤の好位置からズルズル後退する内容。もう少しエンジン仕上げたいところ。最後の1人は新井恵匠。準決だけ動きが悪かったが、それ以外は良い内容。特に最終日は力強い走りをしていた。
A級の中では、鈴木聡太が前走の山陽GⅡで優出した。優勝戦はイマイチだったが、5日間の開催で1着を3本挙げる活躍。本来の走りが戻ってきてるか。辻大樹や森村亮も前走の地元開催で優出と流れは良い。エンジンだけで言えば、清水雄平もずっと良いところで安定している。
2級車も何人か参戦しているが、今節で最後の2級車となるのは佐藤裕児、片野利沙、中山光、町田龍駿の4人。悔いの残らない走りをしてもらいたい。鈴木圭一郎、中村友和、鈴木宏和、岡谷美由紀の4人は、次節が2級車で最後の走りとなる。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔船橋 S-2(28期)〕
青山 周平〔船橋 S-3(31期)〕
内山 高秀〔船橋 S-15(26期)〕
新井 恵匠〔船橋 S-43(30期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-34(29期)〕
鈴木 圭一郎〔船橋 A-12(32期)〕
岩科 州〔浜松 A-59(27期)〕
今年大活躍の岩崎亮一が、地元のGIを制した!
悪天候で1日順延になったスピード王決定戦の優勝戦は、地元の岩崎亮一が制した。
0ハンのスタートは大外の小林啓二がカマシて行き、最内の北渡瀬充が続き林弘明がやや遅れるかたち。小林が逃げ態勢に入ったが、10線から好スタートを決めた岩崎が早々と一対一に持ち込んだ。その後は冷静に交わして首位奪取。後ろからは岡部聡がジワジワと追い込んできていたが、ゴール前で微差振り切った。藤岡一樹も追い込んできていたが及ばなかった。他の選手はいいところなく終わった。
優勝した岩崎は、今年大躍進を見せた。元々、スタート、捌き、スピードと3拍子揃った選手だったが、なぜか大きなタイトルとは無縁だった。それが、今年になってGIとGIIを一つずつ制すと、今回地元のGIまで制した。オートレーサーとしての才能に、経験がプラスされた今後は更なる活躍が見込まれる。次はぜひSGの舞台で大輪の花を咲かせて欲しい。
当ブログの晴れの本命に推していた北渡瀬は、スタートで小林に行かれて苦しい展開になってしまった。試走タイムからイマイチの状況だったから、先行できても厳しかったかもしれない。それにしても、今回は地元勢が特に活躍した。優勝戦でも地元勢が上位を独占。そのレース場ごとに地元の選手が活躍すると、ファンも盛り上がるので嬉しい。
(雨予想)岡部聡が9度目のスピード王制覇を目指す!
不安定走路で行われたスピード王決定戦の準決勝は、各レースで実力者が敗れる波乱が多かった。まず、9Rでは2着入線の荒尾聡が反則失格で、藤岡一樹が繰り上がりで優出を決めた。10Rでは雨巧者の竹谷隆が、混み合ったインコースが使えず、外を回るもペースは上がらなかった。森且行や浜野淳も追い込みが利かなかった。11Rでは速攻決めた大木光に北渡瀬充がマークし、佐々木啓や金子大輔を振り切った。そして、最終12Rでは林弘明が逃げ切り。岡部聡は中団を突破できたが、永井大介は車が進まなかった。
山陽の雨走路は独特だ。走れるコースが限られている。レース序盤でインコースを奪取した選手が、そのまま押し切るケースが多い。逆に、追い込もうとして大きめのコースを取ると、滑って全く車が進まなくなる。準決の波乱の多くは、それが原因だった。
先述したとおり、山陽の雨走路は序盤でインコースを奪えた選手が圧倒的有利。0ハンのスタート争いは、最内の北渡瀬が飛び出し小林啓二が続くかたち。林はやや遅れをとって3番手に位置付けそう。当然、この3車がペースを上げて逃げると思われる。10線のスタート争いは枠ナリ。もしくは岩崎亮一がややカマシ気味に出るかどうか。外枠勢の選手は相当な苦戦が強いられそう。
しかし、当ブログの本命には岡部を推す。準決4個レースの中で、力強く追い込んでこれたのは岡部のみ。他の選手たちは序盤で好位置を奪っての展開勝ち。優勝戦で2周回延びることを考えると、それが有利に働くのは岡部だけだろう。
相手は0ハン3車。中でも、北渡瀬はトップスタートが切れそうだし展開は圧倒的有利。岡部が中盤で攻めあぐねるようなら、2010年の平成チャンピオンカップ以来のGⅠ2勝目がありそう。独走で最も持ち味を出せる選手だ。次に有力なのは小林。0ハンから2番手スタートでも、早い段階で北渡瀬を交わす可能性がある。先頭に立てれば自在のコース取りで後続を翻弄しそうだ。目一杯の粘りに注意したい。林も怖い存在。今節はスタートが切れているし、準決では岡部を振り切っている。10線では、岡部の他には五所淳が、最内の利を活かして先行しそうだし、0ハンに一気を仕掛けて行くかもしれない。
◎岡部聡
○北渡瀬充
△小林啓二
△林弘明
▲五所淳
(晴れ予想)展開を味方に北渡瀬が当地2度目のGⅠ制覇へ!
雨走路でこそ無類の強さを発揮する岡部だが、良走路となると展開は厳しくなる。スタートでカマシて行く可能性は低いし、内枠勢も簡単には抜かせてくれない。むしろ3着にまでこれるか不安だ。
そこで展開が絶好になりそうな北渡瀬を本命に推す。スタート争いで小林に勝てればいきなりの独走。一人で走るとペースが上がるタイプなので、後続を振り切れそうだ。良走路は3日目に好タイムが出ている。スタートを決め、そのまま押し切るとみた。
そこへ小林と林がマーク追走だが、ピタリと付いて行けないと10線勢の標的にされてしまう。10線からは五所が先行だが、岩崎もカマシ気味に出て行きそう。五所では北渡瀬を追うアシはなさそうで、もし捕まえられるなら岩崎や藤岡となってくる。そこで、北渡瀬の相手には岩崎と藤岡を挙げる。他で怖いのは、当地との相性が良い大木あたりか。
◎北渡瀬充
○岩崎亮一
△藤岡一樹
△岡部聡
▲大木光
山陽の伝統GI・スピード王決定戦が開幕!
毎年、この時期に開催されることが多い山陽のGIスピード王決定戦。今回、各地区からやってくる外来勢はいずれも好調車揃い。豪華なバトルになりそうだ。S級選手を中心に、各地区ごとに動向を追う。
まずは地元から。ランク筆頭は前田淳。前走は伊勢崎の一般開催で準優勝。その優勝戦では速攻を決め、優勝までありそうな動きだったが最後は永井大介に捕まってしまった。それでも悪い動きではない。ランク次位は浜野淳。前走は伊勢崎の3日間の一般開催。準決で3着になり、優出は逃したがマズマズの動きだった。岡部聡が近況は好調。前走の飯塚一般開催で準優勝。それも4日間を通してオール連対だったので、今回にも弾みが付きそう。人見剛志は前走の伊勢崎で、準決こそ6着になったが、それ以外は内容の良い走りを見せていた。いつもの切れ味が戻っていると言える。岩崎亮一も状態は上々。前走の浜松GIではしっかり優出している。同じ開催でイマイチだった佐々木啓はやや心配。更に松尾啓史はその開催で落車して以来の登場予定。角南一如や藤岡一樹は、近況の成績こそ物足りないが、冬場のスピードレースに対応できている。
外来はまず船橋地区から。全国ランク1位の永井大介は、前走の伊勢崎一般開催で優勝。速攻で抜け出した前田を捕らえての価値ある優勝だった。今回も当然の優勝候補に挙げられる。前回、乗り替わった西原智昭はまだエンジンの特徴が掴めていない様子。池田政和は前走の浜松一般開催で優出と、流れは悪くない。
浜松地区からのS級は佐藤貴也と金子大輔。共に前走は地元の一般開催。佐藤が優勝で、金子が優勝戦で3着だった。佐藤は今年に入ってからずっと好調を保っている。このところ3連対を外していない。金子の方はやや調子の波はあるが、現在は良いほうだ。
伊勢崎地区からもS級は2人。早川清太郎はマズマズの状態を保っている。前走は地元開催で準決は5着だったが、それ以外はシッカリ連対している。浅香潤もエンジンはソコソコ良い。冬場のスピード戦も得意としているので初日からの活躍に期待。
飯塚地区は状態良い選手が特に多い。竹谷隆は前走の地元開催で完全優勝を決めた。優勝戦でも鋭いスタートを決め、強豪勢を振り切った。今回も短ハンデ戦が多いだろうから、好スタートからの速攻がありそう。ランク的には田中茂が上。田中の前走は地元開催。1着を3本並べて優出すると、優勝戦は4着だった。エンジンは悪くない。荒尾聡は前走の地元開催で優出し7着。しかし、優勝戦までの3走は全て1着だし、その前の開催では見事優勝していた。本来の動きが戻りつつある。永冨高志は優出こそしていないが、エンジンは戦える状態にある。
最後に川口地区。ランク筆頭の森且行は前走が地元の一般開催。優勝戦では、ハイペースで逃げる加賀谷建明を捕まえられず準優勝になった。もちろん、エンジンは良い状態にある。ランク次位は大木光。前走は浜松のGIで、良走路は良い走りを見せていた。高橋義弘と山田達也は近況の成績はイマイチ。それでもエンジンさえ折り合えば高速バトルにも適応できる腕は持っている。
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主な出場予定選手
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前田 淳〔山陽 S-11(27期)〕
浜野 淳〔山陽 S-13(24期)〕
永井 大介〔船橋 S-1(25期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-9(29期)〕
田中 茂〔飯塚 S-8(26期)〕
森 且行〔川口 S-10(25期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-25(29期)〕