新春第1弾・川口オートに火花散る!
スーパースターの興奮冷めやらぬ川口オートで、2日から早くも新年初めての開催が始まる。地元選手が外来勢を迎え撃ち、激しい攻防が展開されそう。1年の始まりをいい形で進めたい選手も多いことだろう。
地元ランク最上位は森且行。スーパースター戦ではファイナリストの8人に名乗りを挙げる事はできず、順位決定戦でも惨敗に終わった。エンジンの方も最悪とのことだったが、今回は戦うメンバーが大幅に軽化。一般開催なので存在感を示すことができるかもしれない。同期の若井友和はそう悪くない。前走はSSフェスタの優勝戦。スタートで好位を奪えずレースでは苦しんでいたが、エンジンの方はマズマズの様子。混戦でもスピード戦でも追い上げて行けるだけのアシはある。大木光もエンジンは好調。前走となるSSフェスタの最終日は、大外の厳しい位置からでも好スタートを決め、道中も力強く攻めていた。それから日も経ってないので、今回は初日から活躍できる。岩田裕臣は武器のスタートが決まっている。最重ハンの外寄りに置かれても、内枠勢をカマシて行けるスタート力がある。エンジンの方もマズマズ。山田達也もエンジンは良い。前走では課題のスタートもこなし、快勝した。田辺誠は前走は節を通していいところがなかった。
外来勢の注目は中村雅人と青山周平。共に、前走はスーパースター王座決定戦。トライアル戦では2人とも良くない動きだったが、中村は決定戦ではエンジン上向いていた様子。優勝こそできなかったが、3着に食い込んだ。やはり川口は相性のいい走路と言える。青山は8枠からの苦しい展開。スタートの切れ自体はマズマズだったが、1コーナーで内枠の選手に張られ最後方へ。道中も追い込みは利かなかった。それでも今回のようなメンバーなら十分戦える動きはあるので、優勝戦まで駒を進めてくる可能性は高い。
他の外来S級は佐藤貴也と藤岡一樹。佐藤はSSトライアルでポイントを稼ぐことができず、順位決定戦回りだった。その順位決定戦ではトライアル戦の時よりはエンジン上向いていた。王座決定戦に行けなかったウサを今回にブツけたいところ。藤岡一樹は前走の浜松の準決で被害があって落車。その後1走した感じは、落車の悪影響は出ていない模様。佐藤と共に、29期として活躍は十分。
A級の中にも好調な選手は多い。SSフェスタで優勝戦まで進んだ加賀谷建明、深谷輝、青木治親、佐藤摩弥に注目。加賀谷と深谷は冬場のこの時期特有のスピードレースに対応できている。特に、深谷は課題のスタートが大幅に良化している。佐藤摩はスタートの切れ味は相変わらず良い。すぐに逃げに入れる展開ならかなりの粘りを発揮できる。軽くスランプに入っていた青木も良化の兆しが出てきた。
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主な出場予定選手
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森 且行〔川口 S-10(25期)〕
若井 友和〔川口 S-18(25期)〕
大木 光〔川口 S-29(28期)〕
田辺 誠〔川口 S-39(27期)〕
中村 雅人〔船橋 S-2(28期)〕
青山 周平〔船橋 S-3(31期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-32(29期)〕
永井大介が有終の美を飾る!
大晦日に行われた第29回SGスーパースター王座決定戦は、全国ランクナンバー1の永井大介が制した。試走一番時計、更にオッズの方も一番人気に応える素晴らしい走りを披露した。
試走タイムは一番時計の28で、2番手の木村武之や中村雅人の30に2つ差を付ける数字。レースではトップスタートを切った。2番手に付けた木村が、1回は永井のインに入ったが、永井がすぐさま差し返した。そこからは必死の抵抗を見せる木村を振り切り、永井が栄冠のゴール。いつものブッチぎり独走ではなかったが、しっかりと結果を残した。スタートで3番手に出た高橋貢を中村が交わして3着に入った。外枠勢はスタート行けず、レースでも終始後方のままだった。
これで永井は現行の5個あるSGを2回ずつ以上制する・ダブルグランドスラムを達成。グランドスラムを達成するだけでも難しいのにダブルでやってのけた。永井は11月に飯塚で行われたSG日本選手権では、優出を逃すまさかの事態。この時に永井の照準は今回のスーパースターに向けられた。この大会までの各レースでも結果を残し、照準に定めたこのレースもモノにした。SGを初めて獲った時から永井の快進撃は止まらない。ダブルグランドスラムは今までに片平巧も達成しているが、これからの永井にはトリプルグランドスラムに向け突き進んでもらいたい。
仕上がり一番の永井大介が先行逃げ切り!
3日間に渡ったトライアルを勝ち抜け、スーパースター王者決定戦のファイナリスト8人が出揃った。優勝戦の予想をする上で、トライアルのレース内容は大いに参考になる。しかし、優勝戦当日の天気予報は晴れなので、3日目のトライアルは参考外。初日と2日目の動きがカギとなる。
まずは、枠番選択の様子から。1番に選べた永井大介は3枠に入った。優勝を狙うなら1枠と思われたが、本人は今節のスタートの切れに不安を感じているのかもしれない。もしくはトップスタートを切れなくても、勝ちきるだけの手応えをエンジンに感じているのか。2番目に選べた金子大輔は長考の末、4枠を選択。これは永井にスタート力では適わないから、内枠に入って包まれるより、永井のスタートに乗って行こうという考えだと思われる。3番目に選んだ木村武之は迷わず1枠を選択。残った枠を考えれば当然とも思える。もちろんトップスタートを狙っているだろう。4番目に選んだ中村雅人は2枠に入る。中村にとって2枠は相性の良い枠。5番目の高橋貢が5枠に入り、その後、荒尾聡、浦田信輔、青山周平と選択順通りに入った。
次はスタート予想。SGの優勝戦は10周戦とは言え、スタート争いはその後の展開を大きく左右する。枠を無視した単純なスタート力では荒尾が一番。ただし、6枠と外寄りなのがどう影響するか。次は永井、木村、青山の順。枠順まで考慮すると永井か木村が先行すると思われる。そこへ荒尾が続く形、青山は大外だが何車かは内枠勢を置いて出るかも。
当ブログでの本命には永井を推す。トップスタートか、もしくは2番手には出られそうであり、早々先頭に立つとあとは後続を離す一方。ブッチきりでゴールすると見た。相手候補は木村。永井に行かれるか、抜かれるかしても他の選手には抜かれない。エンジンの仕上がり次第によっては永井を負かす可能性もある。
他で怖い存在なのは金子と中村。金子はトライアルの第2戦目で素晴らしい走りを見せている。スタート争いは微妙だが、道中の動きは一番良いかもしれない。スタートで3~4番手までに出られれば優勝争いにまで参加してくる。中村も枠的には十分勝負圏内。しかし、トライアルのレース内容を見る限り、いい時の中村の動きにはほど遠かった。いい時はエンジンをあまりいじらない中村が、バタバタと整備している様子は逆に不安を感じさせる。それでも、前年度覇者であり、ここ一番の勝負強さは魅力の一つなので試走タイムがソコソコ出れば強烈な走りを見せてくるかもしれない。最後に印を回すのは浦田。7枠と位置は良くないが、浦田の走法的には後半追い込み型なので、そこまで悪影響はないか。7枠からSGを獲った実績もある。トライアルのレース内容も良かった。高橋貢、荒尾、青山は明らかにエンジン不足だが、当日の試走で上昇が見られるなら注意が必要。
◎永井大介
○木村武之
△金子大輔
△中村雅人
▲浦田信輔
オートレースの祭典・スーパースター王座決定戦開幕!
すっかり大晦日の風物詩になったスーパースター王座決定戦。各地区から今年活躍した選手が集結。31日の決定戦に向け、3日間トライアル戦が行なわれる。スーパースター戦に出場する16選手を、近況の気配も含めて考察する。
まず戦場となる川口からただ一人参戦となるのは森且行。前走は山陽のGIで準決は5着止まり。成績的にはイマイチだったが、近況のエンジンは悪くない。この大会に向けてスタートの特訓もしているそうなので、鋭い飛び出しから逃げ態勢を作れれば見せ場も十分だ。なにより地元の声援は大きな力になるだろう。
全国ランクナンバー1の永井大介は、前走が山陽のGI。本人としては不本意な結果に終わったが、エンジン自体は大崩れしているわけではない。SGの勝ち方はよく知っているし、川口走路にしっかり合わせれば今大会制覇に最も近い存在だ。
全国ランクナンバー2は中村雅人。今年は、オールスターと日本選手権の2つSGを獲っている。スーパースターは前年度覇者でもあり、ディフェンディングチャンピオンとして連覇を目指す。前走の地元ではスーパーハンデで優勝戦は苦しんでいたが、それでも道中では高橋貢と青山周平を捌いていた。
全国ランクナンバー3は青山周平。前走は地元で、優勝戦まで進んだものの8着に終わった。それでも難しいハンデ位置からスタートを決めていたように、切れ味はマズマズ良い。あとはどこまでエンジンを合わせられるか。前年のスーパースターでは、悔しい結果に終わったので、今回こそはとリベンジに闘志を燃やしているだろう。
今期ランクで飛躍的アップを果たしたのは西原智昭。今年前半は連続優出もあり、特に活躍が目立ったが後半はやや失速。本来のスピードを失いかけていた。しかし、直近はやや立て直しの気配が窺えるので、大舞台での一発には警戒したい。
伊勢崎からは絶対王者・高橋貢が参戦。今年は例年と比べてイマイチだったが、ここ何節かは本来の輝きが戻っている。SG最多V選手として存在感を示したいところ。前走は船橋で優出し4着。スーパーハンデからのレースで厳しかったが、流石の捌きを披露していた。エンジンの仕上がりは8割くらいか。残りの分は川口で仕上げていきたい。
浜松からは3選手参戦で、ランク筆頭は木村武之。基本的にエンジンは良いところで安定している。前々走の川口では1着を3本重ね優出し準優勝。その後の地元開催でも動きは悪くなかった。スタート、捌き、スピードと三拍子が揃っている。
今年大躍進を見せたのは佐藤貴也。特に、今年後半はほとんどのレースで3着までには入っていた。直前の地元開催と、その前の山陽GIではやや動きがニブったが、それまでの動きが戻ればSG初戴冠も夢ではない。鋭いスタート、強引な攻めはSG奪取に必須条件である。
金子大輔はスーパースターは常連。安定感がウリの同選手だが、近況はやや不安定。前走の山陽GIでは、準決を突破できずに終了。それでもその前までは6連続優出しているし、スーパースターの雰囲気にも飲まれることはないと思うので、注目なのは変わりない。
飯塚からは最多5選手が参戦。大将格の浦田信輔の前走は地元開催。早めに抜け出した竹谷隆を捕まえられなかったが、準優勝としっかりと追えていた。雨走路は不安が大いに残るが、晴れに関しては無類の強さを発揮する。今年7月からの良走路でのレースで、反則も含め3着以下になったのはたった5走。晴れならほぼ連対する成績だ。
篠原睦は不安要素を着実に取り除いてきてる。スタート力、スピードは元々定評があったが、レース後半の動きにはここ何年も不安があった。しかし、今年に入り、その部分もだいぶ解消してきている。今回のような0オープン戦では、持ち味のスタート力は大いに活きてくるだろう。
同じくスタート力が武器になるのは荒尾聡。去年のスーパースターから大スランプに陥っていたが、ここ数節でだいぶ動きが戻ってきた。過去にこの大会で何度も奇跡的なレースを見せているだけに、今回も最も警戒したい選手の一人。強烈なスタートからの抑え込みに期待したい。
久門徹も意気揚々と参戦。近況、と言うよりこのところずっと成績は安定してない。それでも、良いレースをする日もあるので、それを3日間続けて出せれば王座決定戦への道も広がる。ここ一番での勝負強さは抜群で、穴党の方は試走タイムが出ない時ほど狙って面白い選手。
滝下隼平は嬉しい初出場。伊勢崎で行なわれたオートレースグランプリでの優出が効いている。正直言ってオープン戦では厳しくなるほどスタートは不安定。ただ、それを補って余りあるスピードは魅力。スタートがソコソコこなせれば大駆けも十分ある。
山陽からは2選手が参戦。浜野淳は前走の地元GIではイマイチだった。しかし、今年全体の流れを見るとそれほど悪くはない。魅力は大舞台での一発力。周りと比べて試走タイムがやや劣っても、抜群の飛び出しからの必殺の抑え込みがある。0オープン戦で最内に入ろうが、大外に置かれようがスタート一発がある。
最後に角南一如。今年は川口のオールスターと飯塚の日本選手権でSG優出。オールスターでは準優勝する活躍を見せた。前走の地元GIではイマイチだったが、課題のスタートもやや良くなってきている。レース後半に威力を増すタイプで、8周戦なら見せ場を作れる。
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主な出場予定選手
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森 且行〔川口 S-10(25期)〕
永井 大介〔船橋 S-1(25期)〕
中村 雅人〔船橋 S-2(28期)〕
青山 周平〔船橋 S-3(31期)〕
西原 智昭〔船橋 S-12(28期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-9(29期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-5(23期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-14(26期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-21(27期)〕
久門 徹〔飯塚 S-37(26期)〕
滝下 隼平〔飯塚 S-40(28期)〕
浜野 淳〔山陽 S-13(24期)〕
角南 一如〔山陽 S-23(27期)〕
今節は3日間の短期決戦!
今年最後の浜松一般開催は3日制。初日の予選は主力が分散される可能性が高く、車券としては当てやすい傾向となる。高配当は望めなそうだが、当てやすいところはキッチリ取っていきたい。
地元ランク1位は木村武之。前走は川口一般開催で、オール1着で優出すると準優勝の内容だった。優勝戦では、速攻を決めた岩見貴史を捕らえ切れずゴールとなったが、エンジン的には高いレベルにある。今回も優勝候補に挙げられると共に、地元勢を引っ張っていく存在になりそう。伊藤信夫と岩科鮮太は前走が地元の一般開催。2人共、予選と準決を無難にこなし優出した。肝心の優勝戦は雨走路になってしまい、岩科が4着、伊藤が7着に終わったが、準決の良走路では共に試走タイム31が出ていたようにエンジンは好感触。その優勝戦で優勝した佐藤貴也は、その後に山陽のGⅠに参戦。シリーズを通して動きが冴えなかったが、地元に戻ってくれば大丈夫か。
外来勢では、直前の山陽GⅠに参戦していた選手に注目。岡部聡、藤岡一樹、大木光は優勝戦まで駒を進める好調を誇示。岡部は、優勝した岩崎亮一に惜しくもかなわなかったが、準優勝の結果。藤岡はレース後半追い込んでこれていた。大木は優勝戦では展開が悪く、いいところがなかったが、エンジン自体はそう悪くなさそう。
飯塚からはS級選手が4名参加予定。川口で走っていた阿部仁志は準決で2着だったものの、その開催は準決8バトルで1着のみ優出という勝ち上がり条件に泣いた。しかし、シリーズを通して3連対は外さなかったのでエンジンは堅調。重富大輔と有吉辰也は前走が地元開催だった。シリーズを通して1着が1本あるが、準決を突破できず不本意な結果に終わった。永冨高志は大崩れはしていない様子でマズマズか。
A級の中では、実力者の別府敬剛と笠木美孝が状態マズマズ。別府は地元開催で初日から2着を3本重ね優出。笠木は川口で走っていたが、先述の阿部と同様、準決で2着だったものの、優勝戦進出には1着が必要だったため優出はならなかったが、エンジンはだいぶ立ち直ってきた様子。軽いスランプ気味にあった松山茂靖は、セッティングが見つかってきたのか成績も安定してきた。伊勢崎からは仲田恵一朗と桜井晴光に注目。仲田は前走の地元開催でだいぶ良くなってきた。桜井は前走が船橋だったが、初日に周回誤認してしまいレースは久々。それでもその時にはエンジン自体は上向きにあったので楽しみな存在だ。
若手では古木賢が、前走の飯塚で行われた31期戦の決定戦で2着に入る好成績。4日間シリーズでオール3連対の安定感も出てきた。ハンデ的恵まれてた感もあるので、初日のハンデ位置に気を付けたい。最重ハンの20M前なら善戦できる。地元新人は中村友和、鈴木宏和、岡谷美由紀が今節で2級車は最後になる。悔いのない走りをしてもらいたい。
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主な出場予定選手
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木村 武之〔浜松 S-6(26期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-7(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-27(24期)〕
岡部 聡〔山陽 S-20(19期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-32(29期)〕
大木 光〔川口 S-29(28期)〕
重富 大輔〔飯塚 S-30(27期)〕
阿部 仁志〔飯塚 S-38(29期)〕