今回のナイター5日間開催は10R制!
今回は昼間に山陽で記念が開催されている関係で、伊勢崎のレースは連日オール10R制。S級選手は全部で6人だけと、やや寂しいがいずれも個性と魅力のある選手達。A級、B級選手の動きにも注目したい。
地元のS級は高橋貢。前走は船橋のGIIで走っていた。変則的な勝ち上がりで、大事な3日目に6着となり準決にはのれなかった。しかし、それ以外の4日間は全て1着。通常の勝ち上がりだったら、当然に優勝戦まで進んでいただろう。エンジン面も良いところで安定していると言える。今回は地元勢の大黒柱となって外来勢を迎え撃ってもらいたい。
外来のS級で最も状態が良いのは浜松の青島正樹。前走の地元開催で優勝している。優勝戦は試走の後に雨が降り、急に重走路になる微妙なコンディションで行なわれた。しかし、良走路の試走タイムが劣勢だった青島にとっては、むしろ恵みの雨になったか。他の車が滑りで苦しむ中、インコース一本の走りで首位に浮上していた。晴れ走路では正直、もう少しエンジン欲しい状態だが、優勝してきてリズムが良いのは間違いない。
飯塚の永冨高志も地元で優出しての参戦。こちらも試走の後に走路コンディションが変わり、急な対応が求められた優勝戦だった。永冨の場合は試走タイムもしっかり出ていたので、晴れに関してもエンジンは悪くなさそう。それに予選道中の動きも良かった。山陽からは人見剛志が参戦。本人の実力から言えばイマイチな成績が続いている。エンジン的にも並なのだろう。伊勢崎に来て走路に合うかどうかがカギになる。人見は初日の成績が、その節全体の成績を左右させる。初日に好走したなら、その節はずっと狙いだ。船橋からはS級は2人。どちらも前走は地元のGII。片平巧は大事な3日目で失敗して準決に進めなかった。しかし、それ以外の日はオール連対という内容。早船歩はこのところエンジン下降気味。早急な立て直しを図りたい。
S級以外では、新人2級車ながら松本やすしが浜松遠征で3連勝を決めてきた。若い期の選手はリズムが大事だから、今節も初日から飛ばしてくる可能性大。他に地元では鈴木清市や清水卓も好調。鈴木は抜かれてからでも必死に食らい付いていく渋太さがあるし、清水の方はスタート一気からの抜け出しがある。木村享平は浜松で初優勝を決めた後の川口でもマズマズの走りを見せていた。
船橋の牧野貴博は、ここ何節もエンジンは安定している。ハンデ的にも軽い印象があるので、今のうち積極的に狙っておきたい。浜松の野田光宏や飯塚の松尾学らもエンジン力を活かし、粘り強い走りを見せている。
女子レーサーで言えば、地元の藤本梨恵はだいぶ走りが良くなってきている。雨に関して言えば十分車券的に狙える。川口から参戦の佐藤摩弥もゆるやかに成長中。後方から追って行くレースでも結果を出してきてる。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-4(22期)〕
片平 巧〔船橋 S-14(19期)〕
早船 歩〔船橋 S-48(27期)〕
永冨 高志〔飯塚 S-41(17期)〕
人見 剛志〔山陽 S-44(28期)〕
青島 正樹〔浜松 S-30(22期)〕
岩沼 靖郎〔伊勢崎 A-13(25期)〕
新井 淳〔伊勢崎 A-14(23期)〕
GIIライジングカップ開幕!
今節のメンバーは好調者揃いだ。参加するS級選手のほとんどが、前走で優出している。勢いそのまま今節に乗り込んでくるだろうからバトルは白熱する。S級選手を中心に動向を追ってみる。
まずは地元から。ランク筆頭は松尾啓史。前走は飯塚の5日間開催で、予選、準決と無難な走りを見せシッカリ優出。優勝戦では4着だったが、エンジン状態としてはマズマズか。ランク次位は浜野淳。地元開催で準優勝すると、次は浜松で走ってきた。予選道中をオール連対で優出すると、優勝戦では4着。エンジンは安定していると言える。岡部聡は船橋のGIIで走っていた。節を通して1着はなかったが、準決を見事に突破して優出。同じ大会で走っていた佐々木啓も優出した。予選中に1着が2本あったし、エンジンも高い位置で安定している。岩崎亮一は今年に入ってから絶好調。特に前走の伊勢崎では、嬉しいGI初制覇。今年は飯塚でGIIを初制覇すると、その勢いでGIまで制してしまった。実績面では遅咲きと言えるが、25期生にしてまだまだ伸びシロがあるのは心強い材料。更なる成長もありそうだ。地元最後のS級は角南一如だが、近況はイマイチの状態が続いている。
対する外来勢も好調者が多い。
川口のS級は鈴木清と森且行が参加。鈴木の方はエンジン一息の状態だが、森の方は前走の地元開催で優勝している。今年の成績は上々といえる内容。山陽走路との相性も悪くはないだけに、活躍が期待される。伊勢崎からは浅香潤が参戦するが、近況は良い時と比べて下降気味。整備には熱心に取り組む方なので立て直していきたい。
船橋からはS級が3人参加。ランクトップの永井大介は前走の地元GIIで優勝した。これで地元の記念レースは6連覇中だと言う。地元ではほぼ敵なし。もちろん遠征に行ってもパワーダウンすることはないので、今シリーズの中心となることは間違いない。同じ大会で優出していた内山高秀は、それまでやや下降していたエンジンを立て直してきた。ここからまた快進撃もありそう。もう一人のS級は池田政和。エンジンひどいわけではないが、勝ちきるにはもう少し欲しい状態か。
飯塚勢では、篠原睦が最も勢いがある。前走は地元開催で、久々に優勝を決めた。篠原は常にエンジン大崩することなく、コンスタントに着をまとめる印象がある。持ち味のスタート力も健在なので、短ハンデ戦では大活躍できるだろう。ランク的には荒尾聡がトップ。荒尾も前走は地元開催で準優勝している。スランプからは完全に脱出しているので、本来の走りが多く見られそうだ。竹谷隆は前走の地元で、準決こそ3着になってしまったが、それ以外の日はオール連対。エンジン良さそうだ。久門徹は成績がムラ傾向。それでもエンジン良い日はあるので、それを持続させたいところ。有吉辰也も参加予定だが、不安要素は多くあり試走などの動向から目が離せない。
浜松からは木村武之と伊藤信夫が参加。木村は前走が船橋のGIIでしっかり優出。優勝戦では序盤で永井を差すような動きがあったほど、エンジンは良かった。伊藤は前走が地元開催で優出。優勝戦は試走の後に雨が降り、重走路でのレースとなってしまい力が出せなかったが、良走路に関しては悪くない動きだった。
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主な出場予定選手
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松尾 啓史〔山陽 S-10(26期)〕
浜野 淳〔山陽 S-11(24期)〕
岡部 聡〔山陽 S-16(19期)〕
永井 大介〔船橋 S-2(25期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
木村 武之〔浜松 S-9(26期)〕
浅香 潤〔伊勢崎 S-29(23期)〕
森 且行〔川口 S-42(25期)〕