若手不在で、ベテランの捌き合戦!
今節あっせんされている選手は19期以前のみ。若手のような開け開けレースは見られないかもしれないが、激しい混戦による腕の見せ合いが見ものになる。オールドファンにとっては、昔のような競り合いの方がレースを楽しめるかも。
今回最も状態が良い選手は岩田行雄。往年の勢いは薄れているが、前走の地元プレミアムカップでは2勝をあげる活躍。試走タイムも出ており、エンジンの仕上がりは良い。闘争心も、今回出場する選手の中で最高クラスの状態を保持。今回のメンバーなら厳しい攻めを見せてくれそう。
闘争心の高さで言えば、地元の篠崎実も負けてない。試走タイムが出なくても、気合で乗り切るタイプ。今回のようなメンバーなら、尚更気持ちも入ってくるだろう。地元開催のプラスアルファを考えれば、優勝戦まで駒を進めてくる可能性は高い。同じように、闘争心が高いのは飯塚の安藤定実。4月に川口で行われたSGオールスターでも大活躍を見せた。他の車に競りかけられると、よけい持ち味を出せる選手で負けん気は強い。試走タイムが出なくて人気薄になるなら積極的に狙っていきたい。
今回最も若い期である19期からは須賀学が好調。前走の船橋GIで2勝をあげる活躍。スタートも早く、今回の中では若々しい走りを見せてくれるか。他にスタート巧者と言えば、船橋の阿久津正夫、それに浜松の鈴木辰己か。どちらも全盛期には全国に名を馳せた看板選手だった。鋭い切れ味のスタートを見せて欲しい。
梅雨のこの時期は天気が不安定で、いつ雨が降ってきてもおかしくない。今回の中で雨巧者は、川口の釜本憲司、中田義明。伊勢崎の鈴木幸治、船橋の芝崎茂信、飯塚の水崎正二あたり。走路が濡れてるレースなら、見せ場を作ってくれるだろう。
気温が上がって熱走路になれば、B級の中でも車券に絡める選手が出てくる。特に、山陽地区の藤本剛は好調が続いているし、藤田明彦は夏場に活躍する選手。原菊太郎や白川秀行は状態上向きだし、西久保英幸も先頭に立てれば変則走法で後続を翻弄できる。
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主な出場予定選手
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篠崎 実〔川口 A-17(9期)〕
柴山 信行〔川口 A-106(19期)〕
福田 茂〔川口 A-128(12期)〕
岩田 行雄〔船橋 A-11(15期)〕
須賀 学〔浜松 A-24(19期)〕
鈴木 辰己〔浜松 A-82期)〕
青山 文敏〔飯塚 A-54(16期)〕
米里 信秀〔伊勢崎 A-125(19期)〕
永井大介がプレミアムカップを連覇!
第1Rは重走路で行われた22日は、第5レースまでにだいぶ走路が乾いてきたが、再び降雨。しかし、この雨もすぐに上がり、またまた走路が乾きだし、優勝戦はほぼ良走路で行われた。
試走最高時計は3・30の青山周平。次いで、永井大介の3・31。浦田信輔、三浦康平が3・32の3番時計タイ。3・33が岡部聡、佐々木啓、岩崎亮一の山陽勢で。中村雅人は3・34と試走最低時計になってしまった。
スタート飛び出したのは青山だったが、2番手に付けた永井が2周1コーナーで青山のインに突っ込んだ。そこからの永井は我慢の競争。ピタリマークしてくる青山を残りの7周抑え切り、そのままゴール。青山にしてみれば3番手に付けていた浦田が再三インを狙う素振りがあったため、しっかり態勢を作って永井に仕掛けることができなかった。当ブログ本命に推した中村は、終始後方のままだった。
このレースでも永井のレース運びの上手さが際立った。青山を抜いた後の永井は、インをきっちり抑え込んで走った。それは、後続の攻めをけん制しての走り。インに突け入る隙を与えず、尚且つペースを上げて走っていた。多彩な走りを身に付けている永井は、当分快進撃を続けそうだ。
若手青山の今後の課題はレース経験か。いろんな展開にも対応できる柔軟さがあれば、かなりのタイトルを手にする事ができるだろう。スピードに関しては間違いなく全国3位には入る。今後の成長に期待したい。
浦田は前2車が重なる厳しい展開だったが、インしっかり回って3着を確保。前がバラければ必ず仕掛けてきたハズだ。外枠の4車はやはり展開的に苦しくなってしまった。