今年最初のSG、全日本選抜が開幕!
今回で27回目を数えるSG全日本選抜オートレースが、浜松オートレース場で2月7日から5日間開催される。各地区から強豪メンバーが集結し、熱い戦いが繰り広げられる。各地区の代表格の近況を追ってみる。
まずは開催地区の浜松から。当地のランク最上位選手は金子大輔。前走は伊勢崎のGⅠシルクカップ。しっかり優出し3着に食い込んだ。優勝戦は0オープンの大外からのレースだったので、3着まで行ければ大したもの。試走タイムも出ていたし、エンジンは良い状態にあると言える。2番手は木村武之。そのシルクカップで優勝してからは川口の一般開催、その後再び伊勢崎の一般開催に参戦していた。伊勢崎の一般開催では優出し3着に入ったが、シルクカップの時の動きからするとやや物足りないか。3番手は伊藤信夫。最後のレースが山陽だったが、動きとしてはもう一つだった。今回は地元開催なので、整備で立て直してくることだろう。
次に、最もホットな地区船橋。全国ランク1位の永井大介は、今年の競争がまだ1節だけ。地元の一般開催だったが、優勝戦まで進んで3着。斡旋が少なかったハンデはあるものの、エンジンは仕上がり不足で浜松に入ってからの整備に期待したい。2番手は青山周平。その船橋の開催で優勝した後は、川口のGⅠ開設記念に参戦。ここでも優勝し、次期全国ランク1位の存在感を示した。今年に入ってから9走し1着が7回、2着が2回。つまりオール連対中。浜松は相性がいいレース場なので、SG初優勝に最も近い選手の筆頭だ。3番手は中村雅人。年末のスーパースターを制したのが記憶に新しいが、前走は川口GⅠ。準決で不利があって優出はならなかったが、エンジン自体はマズマズ良さそうだった。
川口地区のランク最上位は若井友和。前走は地元のGⅠ開設記念。準決は3着で優出はならなかったがエンジン自体は大崩していない印象。ただし、SGでの戦いとなると一つ上のエンジンが必要になってくる。浜松でどこまで上積みできるかがカギだ。2番手は佐藤裕二。前走は地元のGⅠで嬉しい記念優出となった。しかし、優勝戦では序盤にまさかの落車。今回はその落車明けのレースになるので、初日の試走からは目が離せない。並みの動向を示していれば、レースでも力強い突っ込みで浮上してこよう。3番手は森且行。今年に入ってからも試走タイムはマズマズ出ている。しかし、レースではなかなかエンジン生かし切れない事が多い。捌きアシがあるエンジンになってくるようなら上位争いにも参加してくるだろう。
伊勢崎地区からは不動のエース高橋貢が参戦。前走は地元の一般開催で、優出し2着。松尾啓史の抜け出しを捕らえ切れなかったが、エンジン自体は悪くなさそう。今年はまだ優勝こそないものの全部で12走して1着が6回、2着が5回、3着が1回。4着以下は1回もない。抜群の安定感を示している。2番手は早川清太郎。前走は地元のGⅠシルクカップ。準決モレとなる不本意な結果になったが、後半2日間は1着でまとめている。試走タイムも29まで出ていたので、復調の兆しはバッチリ出ているか。3番手は浅香潤。ずっと苦しんでいる様子だったが、前走の地元開催では本来のスピードがやや戻ってきた感がある。もちろん本人にしてみれば、まだまだ足りないことだろうが、少しずつでも良くなってきているので今後が楽しみ。
飯塚地区は層が厚い。ランク筆頭は浦田信輔。今年に入ってからは4節斡旋されていて、その全てで優出。相変わらず安定感のある成績だ。前走は地元の一般開催で完全V。今回のSGに向けて弾みが付いたと思われる。2番手は荒尾聡。今年に入ってからはお正月開催の地元で優勝している。しかし、年末から悩まされているドドドが完全には解消していない様子で、前走の川口GⅠでも連日苦しんでいた。ドドドさえ解消されれば、再び鋭い走りができるので早い段階での対策に期待したい。3番手は田中茂。前走は川口のGⅠだったが、初日に1着を取ったものの、その後はさっぱりだった。本人の実力自体はあるので、エンジンの上昇があれば怖い存在。他では田中進が優勝後にハンデが厳しくなってからも、健闘しているのでSGの大舞台でも臆することなく大暴れしてくれそう。
最後に山陽地区。ランク最上位は松尾啓史。今年に入ってからは上々の成績を残している。前走は伊勢崎一般開催で見事優勝。優勝戦では高橋貢や木村武之を破っての優勝なので価値はある。そのままの勢いで今大会に臨めるのは強味になる。2番手は藤岡一樹。今年はまだ2節しか走ってない。前走は飯塚の一般開催で凡走。その前の伊勢崎GⅠでも、思ったような動きはできなかった。早い段階での立て直しが必要になってきそうだ。3番手は濱野淳。濱野も今年はまだ2節しか走っていない。前走は川口のGⅠで準決に反則を取られてしまった。エンジン自体も納得できる状態ではなさそうなので、やはり整備での上昇が必要になってきそう。
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主な出場予定選手
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金子 大輔〔浜松 S-6(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-9(26期)〕
永井 大介〔船橋 S-1(25期)〕
青山 周平〔船橋 S-2(31期)〕
若井 友和〔川口 S-11(25期)〕
佐藤 裕二〔川口 S-17(24期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-7(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-16(29期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-3(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-8(26期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-18(29期)〕
4地区対抗戦レース
直後にSG全日本選抜がある関係で、この開催はS級選手は不在。いつもとは違った勝ち上がり方式で、楽しみがより広がった。参戦する4つの地区ごとに準決を戦い、優勝戦では各地区から2人ずつ名乗りをあげることになる。
まずは開催される川口地区の動向から追う。
ランク最上位選手は佐藤摩弥。前走の地元GⅠでは思うような成績が残せなかった。しかし、その前の節まではエンジン状態は良かったので、その動きが戻れば首位争いも可能。2番手は柴山信行。前走はやはり地元のGⅠだが、成績が振るわなかった。試走タイムが出てないのがなにより気になる。冬場のこの時期なら3・34近辺は出したいところだ。他で好調なのは、斉藤徹二。前走のGⅠで嬉しい優出。今回も同じような試走タイムが出てくれば、優勝争いにまで参加できる。B級では小原望が連続優出中と好調キープ。
次に船橋地区。ランク筆頭は白次義孝。スピードレースは得意としているが、エンジンが日替わりなのが難点。試走タイムはしっかり出るタイプなので、この時期なら3・32は欲しい。2番手は谷川一貴。前回の地元では勝ちきれていないが、エンジンはマズマズの状態。他で好調なのは荒川哲也。成績が安定しているし、ハンデ位置的にもチャンス十分。
伊勢崎地区のランク筆頭は北渡瀬充。前走の地元GⅠはイマイチ良くなかった。しかし、今回はメンバーが大幅に軽化されるので出番もありそう。2番手は中野光公。やはりエンジンの方はピリッとしないが、捌き自体はしっかりしているので、混戦レースになるようなら連対も果たせる。他で上昇ムードなのは竹本修。安定感ある走りが魅力だ。また、千葉泰将はエンジン好調なので、強豪相手でも常に一発に警戒しなければならない。
最後に飯塚地区。ランク筆頭なのは内山雄介で伊勢崎からの転戦。エンジンは納得いく状態とは言えず、早い段階での立て直しが必要になりそう。2番手は牧瀬嘉葵。前走の地元はイマイチだったが、その前の伊勢崎GⅠでは優出している。爆発力のある選手で時折大駆けがある。他では辻大樹や井村淳一の28期勢や、安藤定実の爆裂走りに注意したい。
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主な出場予定選手
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佐藤 摩弥〔川口 A-49(31期)〕
柴山 信行〔川口 A-68(19期)〕
白次 義孝〔船橋 A-105(23期)〕
谷川 一貴〔船橋 A-107(23期)〕
北渡瀬 充〔伊勢崎 A-51(25期)〕
中野 光公〔伊勢崎 A-66(25期)〕
内山 雄介〔飯塚 A-34(30期)〕
牧瀬 嘉葵〔飯塚 A-76(29期)〕