地元の意地を見せて永井大介がSG3連覇を狙う!
台風が近づき不安定な天候で行われたSGオートレースグランプリ第4日目は、準決でも走路状態の変化により選手はタイヤの選定に苦悩していた。朝からの雨が上がり走路は乾きかけていたが、10Rの試走後に再び降雨。10Rは重走路でのレースとなった。しかし、その後は雨が上がり急激に走路が乾いて、11Rでは良走路に回復。難解なコンディションで行われた準決を振り返ってみる。
9R、全国屈指のスタート巧者・荒尾聡が先行から逃げ切る。2番手には佐藤裕二が付けていたが、スタートやや遅れた濱野淳が冷静に追い込んで2着。
10R、好スタートを切った浅香潤を木村武之が追う展開。木村は穴見和正にインを覗かれ、中村雅人のプレッシャーを受ける状態だったが、見事はねのけ最後には浅香まで交わす勢いだった。
11R、トップスタートの松尾啓史に内山高秀がピタリとマークする展開だったが、3番手追走の高橋貢を田中茂が捌き、更に前を行く2車をまとめ差しで勝負を決めた。
12R、カマシスタートを決めた永井大介が後続を引き離してゴール。篠原睦が2番手スタートを切ったが、若手の岩田裕臣が捲くって嬉しいSG初優出。
優勝戦が行われるはずだった9月16日が、台風の影響により開催を順延。17日に第5日目が行われることになった。16日に開催だと重走路での優勝戦の可能性もあったが、17日は天気の心配も少なくほぼ良走路での優勝戦だと思われる。
当ブログでの本命には永井を推す。本人のコメントではまだまだエンジンの仕上がりに納得がいってないようだが、整備での上昇の余地があるのと地元開催による気合増幅でカバーできると見た。スタートで3番手までに出られれば、早い段階で首位に浮上し逃げ切れる。
相手候補には荒尾を挙げる。そのスタート力はおそらく全国一。次期ランクナンバー1の永井でさえ、荒尾のスタート力には一目置いている。今回もトップスタートを切ってくると思われる。試走タイムで一番時計を出すようなら、永井を振り切って優勝も十分あるだろう。
他に怖いのは田中茂。準決で見せた追い込みは強烈だった。かつてSGをポンポンと獲っていた頃の鋭さが戻っている。スタート争いは微妙だが、元々追い込みタイプで10周戦は当人にとって好材料。
木村武之も準決の試走で31を叩き出しエンジンは上昇している。2枠ならスタート後も好位置に付ける可能性が高い。千葉県出身の木村は、船橋は準地元になるので思い入れもあるだろう。
枠的には厳しい位置になった濱野だが、ここ一番の勝負強さはピカ一。試走タイムに関係なく大駆けを見せる事も多い。けっして侮れない存在だ。
◎永井大介
○荒尾聡
△田中茂
△木村武之
▲濱野潤