外来勢がやや手薄で、地元が高橋貢を中心に奮戦!
まずは地元大将格の高橋貢(伊勢崎)から。前節は地元のGⅡスターライトだったが、しっかり優勝戦に乗って準優勝。優勝できなかった悔しさは残るが、記念の優勝戦で2着ならエンジン状態は悪くない。今回も同じナイター開催なだけに高橋貢を軸にシリーズが展開されていく事だろう。
その他、地元勢では浅香潤(伊勢崎)がそのスターライトで優勝しており注目の一車。その後は浜松の一般開催に参戦していたが、調子を落としていた。しかし、最終日は1着で締めた事と、今回は地元のナイター開催という事を考えれば、また同じような活躍が期待される。澁澤憲司(伊勢崎)、仲田恵一朗(伊勢崎)の両者は完調の動きとは言えないが状態はマズマズ良い。一時期調子良かった青木勝美(伊勢崎)は、このところ元気がなくなっている。ほかに、田村治郎(伊勢崎)、伊藤正司(伊勢崎)、竹本修(伊勢崎)ももうひと伸びが欲しい状態。
外来勢ではまず飯塚勢を見てみる。今回参戦する飯塚1番手は東小野正道(飯塚)。地元の開催では優出して4着に終わった。仕上がっているとは言えないが、悪い状態でもないだろう。当地は相性的にも悪くはないので優勝争いに参加してくるのは間違いない。2番手の桝崎陽介(飯塚)も地元の開催で優出6着と流れは悪くない。根本将人(飯塚)は同じ開催ではイマイチだったが、その前の川口開催で優勝しているので動向に注目したい。
山陽からは緒方浩一(山陽)が来場するが、調子が良いとは言えない。山崎進(山陽)、満村陽司(山陽)の26期コンビもエンジンはもう一息の状態だが、この2人はエンジン状態に関わらず大駆けがあるタイプなので注意が必要。
船橋からは西原智昭(船橋)、新井惠匠(船橋)の2人がS級で参戦するが、やや低迷中。逆に、早船歩(船橋)がハンデ軽化されてから優出を逃してない。今回もハンデが据え置きならば連日大活躍をするだろう。
また、今回から伊勢崎の新人32期がデビューとなるので注目したい。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-1(22期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-39(30期)〕
浅香 潤〔伊勢崎 S-48(23期)〕
西原 智昭〔船橋 S-35(28期)〕
新井 惠匠〔船橋 S-36(30期)〕
東小野 正道〔飯塚 S-11(25期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-17(28期)〕
緒方 浩一〔山陽 A-18(30期)〕
山陽VS飯塚の様相だが、伊勢崎勢の動きにも注意!
まずは地元代表格から好調なのは濱野淳(山陽)。地元のプレミアムカップでは良い所がなく、その後の伊勢崎GⅡでは準決勝はイマイチだったがそれ以外はマズマズ良く、直前の浜松一般開催では見事に優勝。徐々に調子が上がっている様子が窺える。リズムに乗ると誰も止められないタイプなだけに、今回も大暴れしそうだ。
その他の主力は角南一如(山陽)が、地元のプレミアムカップで優出して5着。長らく低迷していた人見剛志(山陽)にようやく良化の兆しが出てきている。西村義正(山陽)は、川口開催で優出と健在ぶりをアピール。吉松憲治(山陽)も車の動き自体は堅調を示しているし、畑吉広(山陽)もここにきてマズマズの動きをしている。
逆にやや下降気味なのは、佐々木啓(山陽)や前田淳(山陽)、西村龍太郎(山陽)あたりだが、地元なら整備も思いっきりできるので立て直しの余地は十分ある。試走タイムが出てない丹村飛竜(山陽)や、調子の上がらない小林啓二(山陽)らも同様に、一気に機力上昇もあるので注意したい。
外来は飯塚勢が大挙参戦となるが、中心人物は荒尾聡(飯塚)と有吉辰也(飯塚)。荒尾の方は、当地のプレミアムカップで準優勝。その後の地元一般開催でも準優勝と、高い位置でエンジンを保っている。有吉は、やはりプレミアムカップで優出して4着。これは不利があっての事なので実質のエンジン状態はかなり良いと言える。その後に地元で企画レースを走っているが、青山周平(船橋)にも勝っているので機力は上々と言える。他では、井村淳一(飯塚)が前節にエンジンを乗り替わってから状態は上向き。松尾学(飯塚)も晴れのレースでは好調をキープしている。
6車だけと、参戦者は少ない伊勢崎勢だが注目の選手は多い。このところ記念レースに参戦が続いてる金山周平(伊勢崎)は優出こそないが、成績はそれなりにまとめている。岩沼靖郎(伊勢崎)は、直前の地元GⅡスターライトで優出する活躍。同じ開催で猿谷敦史(伊勢崎)は5日間の内、1着が3回と伸びの良さを誇っている。吉田恵輔(伊勢崎)もハンデ位置を生かしての善戦が目立っている。
また、この開催でも山陽の新人32期がデビューとなるので、そちらの動向も気にかけたい。
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主な出場予定選手
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角南 一如〔山陽 S-14(27期)〕
濱野 淳〔山陽 S-15(24期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-24(23期)〕
前田 淳〔山陽 S-34(27期)〕
小林 啓二〔山陽 S-47(8期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-4(27期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-12(25期)〕
竹谷 隆〔飯塚 S-26(23期)〕
森且行が圧倒的な走りでキューポラ杯を制す!
試走タイムから他を圧倒していた森且行だが、レースの時間までに降雨。非常に難しいコンディションでのレースになったが、森は落ち着いていた。0ハンで先行した吉田幸司を、10線から先行した深谷輝が1周目のバックストレッチで捲るところで、更に外から森が捲った。その後は後続を引き離す一方。2番手に付けた深谷も、3番手に付けた谷津圭治も全く動きなくゴールを迎えた。実力上位の永井大介は5番手から進めずに苦戦。なんとか4番手に立つのが一杯だった。
このレースで森の勝因は2つあると考えられる。
一つは試走タイム。全メンバーでトップのタイムを叩き出した。レースは雨走路になってしまったから、試走タイムは車券を考える際には参考にならないが、やはり一番時計を出した事は本人の自信に繋がる事だろう。
二つ目は地元走路。雨走路はレース場によって特徴が変わってくる。更に言えば、同じ雨走路でもいろんなタイプの雨走路がある。まさに雨が降ってる最中の雨走路。雨は降ってないが十分濡れてる雨走路。だいぶ水気が引けてきた雨走路。乾きかけて一部だけ濡れてる走路。そして、試走では良走路だったが、レース前に雨が降ってきた時の雨走路。それぞれの雨走路で使えるコースなどがレース場によって変わってくるのだが、川口レース場が地元の森は、その点で経験的なアドバンテージがあったと思われる。
しかしながら、それらを生かしてシッカリ勝ちきった森は素晴らしかった。スタートの切れ味も独走での乗りっぷりも一流選手のそれであった。元々、ポテンシャルの高い選手なので、これからも大舞台での活躍が期待される。