船橋オート出身、今は伊勢崎オート所属の29期・鈴木聡太選手にお話をお聞きしました。
(取材日2/21)
―オートレーサーになろうと思ったきっかけは何ですか?
元々は斎藤利幸さん(船橋6期・元オートレーサー)が遠い親戚で、それでオートレースを知ってレースを見て。小学校くらいの時じゃないですかね。見ていくうちに面白いなと思いました。それで、高校に入ってくらいですかね、斎藤さんが選手募集の紙を持ってきてくれて、興味あるんだったら受けてみればと言ってくれまして。それがきっかけですかね。バイクはそれまで全く乗っていなかったんですが、見ていて格好いいなって思っていて。28期の時はダメで、29期で受かりました。受かった時は嬉しいのと、不安は不安でしたね。養成所が厳しいって聞いていたので。耐えられるのかなっていう不安、本当に選手になれるのかなっていう。
―実際に養成所に入ってみてどうでしたか?
ずっと運動もしてたし、体力とかそういうのは別にそこまできつくはなかったんですけど、拘束されているっていうか、規則正しい生活がきつかったかなっていうのはあります。起きる時間から寝る時間まで管理されて...。
―食事の時間も制限あるんでしたっけ?
だいたい10分とか。でも、ちょっとだけ大工っていうか職人をやってたから、早食いは苦にならなかったです。ただ、他の人に決められた生活を送るっていうのが結構大変でしたね。
―バイクを乗ること自体はどうでしたか?
最初は楽しいなって思いましたね。エンジンかけて、乗って、最初はそんなにスピードも出てないですからね。ああ、楽しいなって感じでした。だんだんスピードを出す訓練になってきて厳しいな、速いっていうより難しいなって...。押しがけも最初はなかなかかからなかったです。
―検定タイムはどうでしたっけ?
覚えてないなあ。普通ぐらいじゃないですか。平均ぐらいだと思います。たぶん、真ん中ぐらいだったと思いますけどね。
―それで、卒業して師匠に片平さん(船橋19期・片平巧元オートレーサー)が付いた訳ですけど。
選手になる前は船橋に行って片平さんを応援していたっていうか、好きな選手は片平巧だったので、ビックリしましたよね。ええっ!て。嬉しいっていうか、戸惑いっていうか。まあ、どういう人か知らなかったですし。
―どういうことを教えてもらっていましたか?
とりあえず片平さんの乗り方、レース終わってからのアドバイスとかですね。特に乗り方ですね。最初は何の知識もないから、分かってないことも正直多かったですね。ただ、教わったことをやってるだけで。それでも、今となったら、ああそういうことかって分かるようになりましたけど。とりあえず言われたことをやってましたね。
―今までで一番覚えているレースはありますか?
最近だと、何年か前のシルクカップの優勝戦2着、あれが一番印象深いですね。その時はエンジンが良くて、まあ浅香さん(伊勢崎23期:浅香潤選手)が優勝したんですけど、悔しさっていうよりはもう一歩で(優勝)できるんだなって思って、それが今のところ一番強く残っています。
―レーサーになってから苦しかったことはありますか?
エンジンの整備ですよね。苦しいっていうよりは難しいです。やってることが全然違ったり、そこが難しい。マニュアルがないので。
―休みの日は何をしていますか?
なんもしてないです。ドラマとかバラエティとか録り溜めたテレビを見たり、ほぼゆっくりしてます。運動もそこまでしないですね。軽くウォーキングするぐらいで、風邪を引かないように予防するぐらい。
―伊勢崎所属になってからはどうですか?
みんな雰囲気良く迎え入れてくれて、楽しくやってますよ。居心地よくさせてもらってますね。
―オートレーサーとしての今の課題はありますか?
課題としてはセッティング能力。なかなか上達しないです。それだけかな。
―これからのどうなっていきたいとかはありますか?
いつもだいたい、去年よりもいい成績でってやってるんですけど、最近は調子を崩さないように、ある一定のところで走れるようにって、ある一定のところよりは崩さないようにやってます。
―最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
是非本場に来て見てもらいたいですね。純粋にオートレース格好いいなと思えるし、迫力があるし。また、それによって違う見方ができると思いますので。今、ネットで(車券を)買える時代になってるので、そこからまたネットで投票してもらってもいいですしね。
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若手の登竜門、山陽で行われるGII若獅子杯争奪戦。若手といっても、全国ランクNo.1、2と揃う中での競走。若手はスピードもあり穴が出るレースも多く一筋縄ではいかないことも。そんな中、黒川選手が若獅子のタイトルを初制覇!お話をお聞きしてきました。
(取材日:2024年2月25日)
インタビュー / AKI
AKI:若獅子杯初優勝おめでとうございます!お気持ちいかがですか?
黒川:ありがとうございます。優勝した時は驚きが大きかったんですが、数日経ってやっと落ち着いてきました。全然優勝できると思ってなかったのでとにかく驚きでしたね。
AKI:それは、エンジン的に?それともメンバー的なとこで思っていたんですか?
黒川:どっちもですね。4日目までの車の感じだったら厳しいなぁと思っていました。優出すらいっぱいいっぱいでしたし。それに加えてメンバーもキツかったので、優勝できるとは思えなかったです。
AKI:今までのグレード優勝は"優勝できそう!"という手応えがある中でのレースだったんですか?
黒川:そうですね。去年のGIIウィナーズカップやGII小林啓二杯も初日から凄く動きが良かったので、今回のようなパターンはあまりないですね。自分も悪くはなかったんですが、宏和さん(浜松32期:鈴木宏和選手)、青山さん(伊勢崎31期:青山周平選手)、鈴木圭一郎さん(浜松32期:鈴木圭一郎選手)、吉林くん(浜松36期:吉林直都選手)など周りとタイムを比較すると弱いなという感じ。なので、優勝戦乗ってもいっぱいだなぁと感じていました。分かりやすいのが3日目の選抜予選でしたね。やっぱり良い人と比べるともろに良くないところが出てしまうというか。あまり良くはないなと感じてたことが結果として表れた3日目でした。誤魔化すことができませんでした。
AKI:ただ、準決勝戦は最後のゴール線の戦いに持ち込んで優出圏内もぎ取りましたよね!
黒川:そうですね。けど、正直最後は3コーナーの突っ込みで車を引いてしまったので最後届いたか微妙だったんですけど、直線の感じは良かったので差しにいく感じ、車の伸びは良かったですね。なので、もしかしたら?と思ってゴールした後はずっと掲示板を見てました(笑)2着に入れて良かったですし最後まで諦めず走って良かったです。
AKI:止まらない症状が続いていたということですが、優勝戦に向けてはどのあたりを扱ったんですか?
黒川:セッティングをちょこちょこ。最後はリング交換だけ。結果リングが効いたのかな?結局4日目まで車が止まらない症状が直らなかったんですが、せっかく優勝戦に乗れたしなけなしでリング交換でもと思ってしてみたら止まりが出て凄く良くなりました。
AKI:優勝戦の試走タイムは3.26と1番時計タイでした。手応えはありましたか?
黒川:凄く良かったです。エンジンの回転も上がってる感じがあったし、前日までとは全然違いましたね。それに、試走タイム3.26なんて自分は普段出ないので「かなり良い状態だなぁ」と思いました。試走の手応え、タイム共にいいぞ!という感じでした。ただ、すぐ横には鈴木圭一郎さん、青山周平さんがいて、さらに内枠の選手もみんなスタート巧者揃いの優勝戦。若獅子であんなに良いメンバー揃うのも珍しいんじゃないですかね。スタートで誰もへこむ人がいない。けど、枠なりじゃどうにもならないのでとにかく行けるところまでとは思っていました。
AKI:そのスタートから1~2コーナーにかけて振り返っていかがですか?
黒川:最高のスタートが切れました。良い位置が取れました。ただ、外枠もすぐ後ろに着けてたんですよね。鈴木圭一郎さんに捲られかけて。姿が見えたというより前に見えました。行かれたなという感じだったんですが、1番の野本くん(伊勢崎34期:野本佳章選手)が良いところにいてくれたんでなんとか捲られずにすんだというか、助かった感じです。展開が向いてくれましたね。あそこが1番のポイントですね。そこから抜け出してからの体感は凄く良かったですね。乗りやすく進んでくれました。後ろの音は序盤大きく聞こえてたんですが、どんどん小さくなっていく気がしました。それに、自分にとってはこれ以上ない良いペースで走っている感じがあったのでこれで抜かれたらしょうがないと思っていました。結果あまり後ろを気にせず走れましたね。タイヤも評判の良いタイヤがあって。自分は乗ったことがなかったんですが、初日1着を取ってる選手が軒並みそのタイヤで。このタイヤを履かないと戦えないなと思って3日目から優勝戦まで評判の良いタイヤで行きました。
AKI:改めて、ゴールした瞬間を振り返るとどうですか?
黒川:いやー、まさか優勝できると思ってなかったしびっくりしたんですが、やっぱり優勝は凄く嬉しかったですね。青山さんや鈴木圭一郎さんがいるから若手だけのレースという感じもないし普通に厳しい戦いだし。優勝戦も普通に良いメンバーだし。なので優勝した時は「うそーん!」という感じでした(笑)そんなことあるんだなって。その後すぐに一緒に優勝戦に乗ってた泉田(川口33期:泉田修佑選手)が祝福に来てくれて嬉しかったですね。退場門にも沢山の同期が集まってくれて「持つものは同期だな」と思いました。みんな仲良いですね。次、同期が優勝する時は自分が笑顔で迎えれたらなと思います。
AKI:2強に勝てたというのはどう思いますか?
黒川:常にその2人を意識してるわけではなく、素晴らしい選手はたくさんいるのでいろんな選手を意識はしています。それでも、No.1、2のランク得点は突き抜けてるところがあるので、そこに勝ったっていうのは嬉しいですね。普段勝てる相手ではないので偶然でも勝てたのは嬉しいです。スピード負けしちゃうと抜かれちゃうので、スピード負けしないようにしないと、というのは去年の末に感じましたね。先頭を走っていてもすぐ後ろにつかれちゃうと抜かれてしまうから、スピードある走りを今年の目標にしてます。それが、若獅子でできたのかなという感じはしています。またこの走りをSGでもできたらいいなと思っています。ペースは少しずつ上がってきていますが、再現性は低いので安定して速いペースで走れるようもう少し改善したいです。
AKI:ペースを上げるというのはもちろんエンジンもあると思いますが、その他ではどういうところを意識してるんですか?
黒川:グリップ操作も大きいと思います。エンジンが良いのは前提として、自分のイメージではとにかく開けて走ったほうが速いのかな?と思っていたんですが、意外とそうではないと思うようになっていて。ちゃんと奥まで突っ込んで、ちゃんとグリップを閉めて、メリハリがある人の方が速いなぁと思うようになりました。1年前からそうなのかな?と思っていたんですが、なかなか上手くできなくて。そんな中、去年の年末で3.315とタイムが出た時はそのグリップ開閉ができた感じがして。練習はしていたんですが実際レースでもタイムもでたので確信に変わったというか。今はそのイメージで走るようにしています。それが今回の若獅子優勝に繋がったと思いますし、これをもう少し癖つけをして確実性を上げていきたいです。
AKI:スタートに関してはかなり良いところで安定していませんか?
黒川:自分の中ではかなり良い状態ですね。数年前にスタート良化に集中してた時期があったんですが、それがしっかり身についていると思います。
AKI:あの青山周平選手も黒川選手のスタートは速いとお話し出てましたよ!年末も「黒ちゃんに行かれそう」と考えていたそうです。
黒川:青山さんから自分の名前が出るのは嬉しいですね。年末は過去一くらいの良いスタートでした。でも、その後の大きな斑を自分は上手く走れず捌かれてしまいました。青山さんは本当にミスしないから。なので、自分もスタートをこれからも磨いて独走力をつけていきたいです。あとは、まだまだ捌きは下手なんで。ずっと思ってるんですけど、まだビビって上手く抜けない所とか引きすぎるところがあるのでそこは課題ですね。
AKI:今後、このグレードレースが獲りたい!などはありますか?
黒川:SG優勝は夢ではあるんでどうにか優勝できればなとは思ってます。その中で、普通開催でも、グレードレースでも結果を積み重ねていけば"SG優勝"も見えてくると思うので普段のレースから頑張っていきたいと思います。なので、課題の独走力、スタート、捌きというのをしっかり克服しないとですね。
AKI:ここ最近は新人選手、後輩選手の勢いもいいですよね!
黒川:そうですね。意味が分からないくらい速いです(笑)2級車でもむちゃくちゃ速いし驚きます。しかもみんな速い。経験者でも無経験者でも。戦国時代という感じ。けど、変に意識しすぎず、見過ぎず、自分のことに集中していきたいですね。メンタルはそんなに強くないと思うので周りを見ずに自分は自分で頑張っていきたいと思います。
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
黒川:今年も一走一走頑張りますので応援よろしくお願いします!!
(写真は山陽オートSNSより)
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飯塚所属の新人“福岡鷹選手”。37期優秀選手としてデビュー。デビュー戦から鮮烈な走りで圧勝!2月19日でデビューから12走目で優勝を飾りました!初優勝のこと、今後の目標、課題などお話ししていただきました!
(取材日:2024年2月24日)
インタビュー / AKI
AKI:初優勝おめでとうございます!お気持ちいかがですか?
福岡:素直に嬉しいですね!
AKI:デビュー戦から連勝していて、山陽の雨で連勝が止まりましたがあの辺りの気持ちはどうだったんですか?
福岡:めちゃくちゃ悔しかったですね。山陽の雨は練習参加で乗れてたのに、レースの日は試走からダメで。あそこで優出を逃したっていうのがめちゃくちゃ悔しかったです。あの日優出しておかないと浅倉(伊勢崎37期:浅倉樹良選手)に先に優勝されるというのが分かっていたので、なおさら優出出来ず悔しかったですね。周りにも悔しそうなのは伝わってたと思います。それくらい、態度に出ちゃうくらいとにかく悔しかったです。
AKI:山陽から地元飯塚に戻ってきて、初日から3.394という好タイムで1着でしたよね!
福岡:そうですね。その開催の前のミッドナイトに練習参加していて。山陽の悔しさがあったのでとにかく乗り込みまくって。それが良くて、タイムも大幅に良くなって。3.394は自己ベストではあるんですが、練習ではもっと出せてたしレースも滑らせたりしていたので、レースで実力を出せない、安定して走れないというのはまだまだ練習不足だなぁと思っていました。なので、結果的に初日1着で嬉しさはあったんですが悔しさが残るレースでした。まだまだこれからですね。
AKI:その後、準決もクリアして初優出、初優勝でしたが、緊張されましたか?
福岡:緊張はしないと思ってたんですけど、自分の分からないところで緊張してるじゃないですけど、気づかないうちに緊張していました。なので、いざレースになるといつもと違うことをしてしまったり。優勝戦の前の日は特に緊張しましたね。当日は雨。前回の山陽のこともあったので、とにかく朝から練習で乗り込んで。本番のレースタイヤをハネ確認で練習に行ったんですけど、練習でタイヤを使い切っちゃうくらい走っちゃって(笑)それで、師匠(飯塚29期:阿部仁志選手)に「タイヤ無くなっとるやないか!」と言われて。師匠からタイヤを借りてレースに行きました。そのタイヤがまためちゃくちゃ良くて。師匠の教え、タイヤがあって優勝出来ましたね。
AKI:と言うことは、試走から良いタイムが出てましたし手応えもあったんじゃないですか?
福岡:やっぱり1日ずっと練習してただけあって、試走も出たしこのまま走れば優勝は見えてくるかなと思う反面、レースにまだ慣れてないので試走が出ても緊張しましたね。ピットの中もめっちゃ緊張してました。ここで優勝する事がゴールじゃないから、もし出来なくてもこの悔しさをバネに次また頑張ろうとは思ってたんですけど、それでもやっぱり先に優勝した浅倉のことは意識してましたね。
AKI:緊張のピットからいざスタート。レースはどうでしたか?
福岡:スタートの練習もたくさん行ってたので「良いスタート切れたなぁ」とは思いました。そこからの6周回は長かったですね。残り2周と見えた時は「まだ2周もある!」と思っていました。やっぱり逃げ切らないと、と思っていたんですが後ろは40m横並び。10mとか20mに選手がいない分、雨巧者がスタートでポーンと抜け出してきたら追いつかれるかもと思っていました。めっちゃドキドキしながら早く終われ!と思ってました(笑)
AKI:結果的にぶっちぎり!メンバー中の上がりタイムも1番時計でしたよ!
福岡:良かったです!!1番タイムは嬉しいんですけど今回は握って逃げるだけ。なんで、これからハンデが下がっていく中でもっともっと出していけるようになりたいですね。常に上を目指して頑張りたいです。
AKI:優勝戦後、ウイニングランはいかがでしたか?
福岡:ウイニングランが1番気持ちよかったですね!レースでゴールして1着!となった時よりもすごく気持ちよかったです!お客さんも手を振ってくださって凄く嬉しかったです!最高でした!
AKI:表彰式はいかがでしたか?
福岡:レースのことでいっぱいで言葉がうまく出てこなかったです。ちょっと緊張もしました(笑)けど、雨の心配もあったし、ミッドナイトだと表彰式もなく、今回表彰式ができて良かったです。前日は雨予報だったので「表彰式がしたいんだけどなぁ」と思っていたので初優勝で表彰式が出来てよかったです!
AKI:まずは優勝というところをクリアしました。今後の目標は決めていますか?
福岡:明確には決めないんですが、課題をしっかり克服して良いレースが出来るようになるのが目標ですね。大きな目標とかは今のところないです。今はとにかく課題を修正して、そこで出たタイムやレース内容などを見て目標を決めていきたいです。
AKI:その課題ですがいまはどんなところですか?
福岡:ハネとか滑ったりとかがあって。レース前半は良いんですが、後半になるとズルっと滑らせてしまったり。後は、スタートから1周目の入り方が凄く遅く、バックから3コーナーの入り方もまだ甘かったりするので、1周目が課題ですね。そこを修正できればまだまだ良くなるなぁというのは感じています。2級車なのでどうしてもスタートすぐは詰められやすいですが、1コーナーの入りを上手くしてバックストレッチで後ろを突き放すような走りをしたいです。今はハンデがあるけどこれからハンデが縮まっていけばどんどん重要になってくる部分なので早めに克服したいですね。そして、6周回安定して走ることが課題だと思っています。もちろんトップスピードを上げることも練習しつつ、スタートから6周回安定した走りが課題ですね。なので、目の前の課題を修正することが目標ですね。
AKI:課題、目標とある中で、師匠の阿部選手の指導はどんな感じですか?
福岡:ちょっとした変化も気付いてくれたり、コース取りとか乗り方とか。練習も毎回見にきてくださるし、エンジンもすぐ見てくれて。ハネがきたときもバック修正をすぐしてくださったりとめちゃくちゃお世話になっています。ありがたいですね。自分の前のロッカーには一期上の村瀬さん(飯塚36期:村瀬月乃丞選手)もいて、先輩ですが同じ2級車で負けられないと思っています。村瀬さんも速い先輩なんで、村瀬さんを目標に、勝てるように。2級車でハンデを背負って戦ってるって凄いです。そう考えると目の前に大きな目標がありますね。良い環境です。尊敬してるけど勝ちたいです。
AKI:デビューしてぽんぽんと成績を残してきましたが、実際選手になってみてどうですか?
福岡:選手になった実感があまりなく、走ることにいっぱいっていうか。その日その日に一生懸命です。優勝しても満足する暇もないというか、次!次!てなっちゃうし、いまだに納得いくレース、完璧なレースはないのでまだまだこれからです。
AKI:始まったばかりの選手生活ですが、選手になろうと思ったきっかけはなんだったんですか?
福岡:高宗さん(飯塚32期:高宗良次選手)が親戚で。そこからオートレースを知ったのは試験の直前。なので、オートレースを知ったのは1年半前くらいですかね。以前カヌーはやっていたので、ボートレーサーいいなぁと思った時期はあったんですが受ける事はなく。けど、オートレーサーを知って。元々車が好きで同じモータースポーツで見た時にかっこいいなぁと思いました。他のバイク競技もあったんですが、スポンサー作りや競技以外で大変なことが多いと思ったし、オートレースはガソリン代もいらない(笑)同じセアというバイクで同じコンディション。バイク競技の中でもこれしかないと思いましたね。2輪というところで不安がありましたが、養成所で初めてバイクに跨って走った時はめちゃくちゃ気持ちよくて。これだ、頑張ろう!と思えました。
AKI:ちなみに、車名の「ペアー」の由来はなんですか?
福岡:梨が好きなので梨の英語で「ペアー」になりました(笑)ただそれだけです。同期とかは意味込めて車名つけてるんですけど、自分がただ好きだから「ペアー」と付けてたら同期にめっちゃ笑われました(笑)
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
福岡:今の結果に満足せず自分の課題を克服できるようしっかり乗り込むしかないと思ってます。いっぱい練習してもっともっと上を目指せるように頑張ります。応援よろしくお願いします!
(写真は飯塚オートSNSより)
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所属する浜松オートの主力の一角を担い続けている浜松22期・青島正樹選手にお話を聞きました。
(取材日2/21)
―オートレーサーになろうと思ったきっかけは何ですか?
人に勧められて試験を受けたんですよ。高校の時にたまたま受かっちゃったんで、それで、中退して養成所に行ったんですよ。
―養成所での生活はどうでしたか?
つらかったですよ。まだ高三でしたし、普段から離れたところに行って朝から拘束されて、そりゃきついですよ。ただ、辞めたら負け犬になって帰るだけなので...。
―デビュー戦は覚えていますか?
たしか、6着かなんかじゃなかったかな。
―走る時は緊張しました?
そりゃあしますよ。
―一番印象に残っているレースはありますか?
それはやっぱり、GⅠを取った時じゃないですか。嬉しかったですよ。自分レベルでGⅠ取れると思ってなかったので。強い人がめちゃくちゃいっぱいいるので、若いうちに勢いで取れない限りは無理だろうなと思っていました。GⅡも嬉しかったですね。川口の名匠戦ですよね。
―オートレーサーとして仕事をしていて苦しかったことはありますか?
苦しいのはまあ、やっぱり何をやっても結果が出ない時と、怪我をした時ですね。
―体調面で、日々取り組んでいることはありますか?
これといってないですけど、あんまりストレスを溜めないようにしています。もうベテランなので、あんまりこだわることもないし、気負うこともないし、日々淡々とやれることをやってるだけなので。
―休みの日は何をして過ごされているのですか?
趣味がゴルフなので、ゴルフ行ける時は行って。あと温泉旅行も好きなので、温泉旅行に行って。あとはもう、日本酒を飲むのが好きなので、いろんな所の日本酒を買ったり、現地に行ったら必ず日本酒を飲むようにしています。美味しい物を食べて、日本酒を飲んでって感じです。
―昔から体形が変わらないですよね?
これといってトレーニングはしてないんですけどね、カロリーだけは過剰摂取しないようにはしています。で、毎日体重計に乗って。
―毎日ジョギングをしているとかではないんですか?
何もしてないです。運動はほぼゴルフしかしてないです。まあ、案外歩きますよ。けっこう疲れますし。
―お弟子さん(浜松32期・中村友和選手)はどうですか?
最初はいろいろ大変でしたけど、ちゃんと走れるようになってからは、とんでもないスピードで走ったりしてましたしね。最近はちょっと伸び悩んでますね。もうちょっとあの勢いで、それこそ記念の1本2本くらい取ってくれたらと思ってますけどね。
―最近でもアドバイスとかされるんですか?
それは、思ったことはいつも言っていますよ。素直な、本当にすごくいい子なんで。いろんな先輩の意見をちゃんと聞きますし。
―青島さんは、これからどうなっていきたいとかありますか?
もう51にもなってね、どうもこうもないんで、でも、今一応S級にいますけど、やっぱり、衰えてるのは間違いないし、衰えている最中ですけど、下降線がひどくならないように、ゆっくりゆっくりにしていきたいですね。体が衰えていくのはどうしようもないので、下降していく線をなるべく緩やかにしていきたいですね。日々、毎日ちゃんとやることをやって、結果が出れば嬉しいし、結果が出なければまた...。そんなのの繰り返しですよ。あんまり気負わないようにしています。でも、まあ何とかS級にはいれてますね。
―まあ、武器がありますもんね。スタートという。
いや、今一番遅いですよ。毎日ビリスタートですもん。スタートが切れなくて、それが今一番の悩みですよ。何やったって切れない。オートレースに関してはスタートが悩みです。全盛期に比べたらケタが違うくらい切れてない。
―最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
まあベテランなんで、ベテランらしい走りでね、少しでも応援していただけるお客さんの期待に応えられるようにしたいですね。あとは、ほんとオートレースはスピードが凄いし、ほんと紙一重の競技ですけど、お客さんに楽しんでいただければと思います。選手は一生懸命やっているので、しかも、若手とこんなベテランのおじさんと同じところでやっている競技はなかなかないので、そういうのも含めて楽しんでください。
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2023年12月27日に行われたスーパースターガールズ王座決定戦。第一回から毎年出場していた藤本選手。5度目のチャレンジでついに女王に輝きました!ガールズ王座のことや2023年を振り返っていただきました。
(取材日:2024年1月18日)
AKI:スーパースターガールズ王座決定戦制覇おめでとうございます!お気持ちいかがですか?
藤本:ありがとうございます!!ガールズ王座が始まって5年、2022年以外は連に絡んでました。なので、周りの方にも"5年越しの!"と言われることも多く。女子の後輩もたくさん出てきて、その中でずっと取りたいと思ってやってきていたので凄く嬉しかったですね。やっとやってきたことの結果が出たという感じです。ガールズ戦の前の節は着自体は良かったんですが、ハンデが軽かったのが大きくて。去年は本当に調子が良くない1年間でした。3月まで1着0本、連絡み2本とかのレベル。2022年のガールズ王座の直前で落車して、そのままガールズ王座に挑んだんですが全然だめ。年が明けても落車の影響で腰回りとか色んなところが噛み合わず全然乗れなくなっていました。とにかくほとんどのパーツを交換して手を動かしてました。2023年はかなり部品代がかかりましたね。けど、今回の王座決定戦で勝てたことでお金では得られないものを勝ち取ることが出来ました。2023年は苦戦した1年だったんですが、最後もクラッチを扱ったり、タイヤの確認したり、手を動かすことで良い形で終われたと思います。
AKI:レースは10mオープン。スタートが本当に大事な一戦でしたね。
藤本:そうですね。角度がある10mの内枠で有利だとは思うんですけど、外には最重ハンの10mで走ってる選手がいて、それを考えるとスタート決めないといけないとキツいなぁという気持ちもありましたし「負けられない!」という思いもありました。「まだ負ける訳にはいかない!」という空気感はありました。
AKI:苦しい1年ということでしたが、年末に関しての車の状態はどうだったんですか?
藤本:ガールズ王座の前に追加斡旋もあって整備ができましたし、去年の中では手応えがある中で王座決定戦に挑めたと思います。ただ、すごい良かった時と比べるとスピードがまだ出ていないなぁという感じ。なので、王座決定戦も堪えて堪えてのレースになってしまいました。最後は少し硬くなって滑らせてしまいましたね。けど、"勝ちたい!"という気持ちで逃げ切ることができて良かったです。
AKI:優勝した後すぐに表彰式もありましたがいかがでしたか?
藤本:久々にお客さんの前に立ちましたし、自分は伊勢崎所属なので川口のお客さんからすると他場なんですけど、凄く温かく、お子さんからも「梨恵おめでとー!!」とかも聞こえて(笑)直接祝福の言葉を頂けるというのは凄く嬉しかったですね。ずっと目指してた場所だったので結果として出て良かったです。
AKI:ガールズ王座の次の日も1着とその後の流れも良かったですね!
藤本:そうですね。女子戦だから1着取れたと思われないように気合いを入れて頑張りました。今回はエンジンもマフラーも合ってくれて良かったです。
AKI:2024年も始まりましたが、どんな1年にしたいですか?
藤本:ハンデが20m前になり、以前この位置でも優勝してるのでまたここで優勝したいですね。スピードを取り戻したいです。そして、ハンデをもう一つ下げられるように。後は、良い時と悪い時の波があるのでその波を小さくして良い状態で安定させたいです。年明けのGIシルクカップは補充で、自分のランクでは正規斡旋がされなかったので最低でも地元のGIに出られるランクにいるようにしたいですね。成績が下がったとしても最低地元のGIは出られるように。じゃないと、ランクの採点も厳しく苦しくなっちゃうので、成績を安定させて波をなくしランクを上げて維持していきたいです。
AKI:地元伊勢崎の後輩女子レーサーも勢いがいいですよね!
藤本:そうですよね。伊勢崎は女子が4人しかいない中でみんなで頑張って良い刺激になってると思います。後輩に越されて1度でも「こんくらいでいいか。」と思っちゃうとそのままずるずる下がってしまうと思うので踏ん張りどころですね。そういう中で、今回年末で結果を出せたのはちょっとホッとしましたし良かったです。去年は何をやっても結果がなかなか出ず。結果が出ない中で手を動かすことはキツイんですけど、ここで手を止めたらもっと出なくなると思って頑張って頑張って動かし続けたら最後に結果を残せたので「やり続けて良かったなぁ」と思いましたし「これからも頑張り続けよう」と思えました。若いだけで武器だから。また、速くて若い子もいっぱい入ってきたので頑張らないと。若い子が速くなればなるほど自分を奮い立たせるというか、後輩の頑張りは本当に良い刺激になってます。負けた時は悔しいという気持ちをしっかり持って。頑張っていればいつか良いことがあると信じて頑張ります。
AKI:そう考えると女子選手のレベルも上がってきていませんか?
藤本:そうなんです!!ガールズ王座の時も試走タイムがみんな出ていて!前は試走から出てなくって「女子だけのレースなんて」と思われてた方もいると思うんですが、他のレースの試走と変わらないし、むしろ1号車から3.33試走が出てたから女子のレベルが上がってきてるんだなというのを感じました。このレベルなら文句も言われないかな?と思えましたね。今年は36期の子もガールズ予選に入ってくるから楽しみです。王座の連覇というよりは、まずは予選でしっかり成績を残して最低限今年もガールズ王座に出場したいです。まぐれと言われないように得点を獲得していきたいです。
AKI:デビューして11年目になりますが、どうですか?
藤本:そんなにやってる感じはないです。10年ってこんなもん!?という感じ(笑)あっという間ですね。オートレーサーという仕事は楽しく続けられています。結果が出ないと苦しいんですが、やり続ければたまには良いこともあるしまた頑張れます。楽しく仕事ができてご飯を食べていけるなんてこんな幸せなことはないです。ボクシングも素晴らしいスポーツで一生懸命やってたけど、それだけでは食べていけませんでした。当時はアルバイトもしてたので、今は好きな仕事だけで稼ぎがあるというのは幸せなことですね。オートレーサーになれて良かったです。なれてなかったら今頃どうしてることか(笑)選手をしていて結果が出ず辛いことももちろんありますが、ボクシングをやめて何もなかった時よりは辛くないです。なので、オートレースに打ち込めて、生活もできて、今の環境は楽しく幸せです。それをお客さんに還元できるように頑張ります。
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
藤本:去年は皆様に応援していただけたことでガールズ王座を取ることができました。今年も一走一走一生懸命走って車券を買ってくださってる方に貢献できるように頑張りますので、若手もいますが見捨てずまだまだ応援してください!
※現在、藤本選手は怪我のため休場しています。
(写真は川口オートSNSより)
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