伊勢崎オート所属の25期・岩沼靖郎選手にお話をお聞きしました。
(取材日10/8)
―選手になろうと思ったきっかけは何ですか?
大学に行っている時にバイトしてて、バイト仲間がみんなオート好きで、それで、オートを見に行くようになって、それからですね。それで、たまたま試験に受かって。大学入る前からオートはちょっとは知っていたんですけど、家から近いので。ただ、そんなに興味はなかったです。別になりたいとかもないし。なれるもんだとも思ってなかったので。そしたら試験があって、みんなで「受ければ?」みたいになって、で、知り合いも受けたんですけど、受かったのは自分だけでした。補欠だったんですけどね、繰り上がったんです。
―それで養成所に入ったわけですね。養成所生活はどうでしたか?
養成所生活は、まあ、森くん(川口25期・森且行選手)がいたので、なんか、注目されてるのか分からないですけど楽しかったですよ。なんだかんだ教官が優しかったんじゃないですか。テレビにいっぱい映るから。厳しいのは厳しかったですけど、前の期よりはたぶん優しかったですね。体力訓練に関しては、自分まだ19歳だったので体力は自信あったから、そんなに苦にはならなかったです。早起きとかも大丈夫でした。
―デビュー戦のことは覚えていますか?
デビュー戦は雨で、4秒いくつっていうタイムの雨で、2級車が走るコースは全然ダメで。でもハンデ差があったから3着くらいは取れたのは覚えています。ガチガチに緊張してたと思いますよ。バイト仲間も見に来てくれていたと思います。
―一番、印象に残っているレースはありますか?
1回、SGの決勝に乗ってガチガチでフライングしたのは覚えています。10メートルオープンの1枠で、前の日に自分が最高タイムを出していたので、スタート行けば獲れるんじゃないかと思ったらフライングしたっす。船橋で、でしたね。その前の日まで自分だけ10メートル前だったんですけど、タイムが出たからハンデを下げられて10メートルオープンになったんです。フライングしたのは覚えてますけど、内容は覚えてないです...。
―ここまでオートレーサーとしてやってきて、苦しかったことはありますか?
苦しかったことは...。楽しかったことの方が多いですね。同期戦とかやって、その後に飲みに行くのが楽しかったですね。お疲れの飲みがメッチャ楽しかったです。最近はちょっと少なくなってきてるんですけど、昔は開催が終わったら毎回行っていてメチャクチャ楽しかったですね。
―オフの日に取り組んでいることはありますか?
今はまあ、朝起きた後に筋トレしてるくらいですね。年寄りになるまで(オートレーサーを)できるように筋肉はつけておこうかと思ってるんですけど。でも、あまり関係なさそうですね(笑)。オートレースには。ある程度あれば大丈夫かなって感じですけど。
―何歳くらいまでやりたいですか?
一応、60までって目標にしてますけど、でも、60になったらやる事がなくて、もうちょいやろうかなって可能性が高いですね。でも、そんなに長くはやらないです。危ないので。目も悪くなると思うので、どうなるか分からないけど、とりあえず60までは目標です。
―現時点で課題にしていることってありますか?
まあ、反則をしない、レースで迷惑をかけないように綺麗に走る、それだけは心がけてます。みんなで走るので変な走りはしないように。
―師匠さん(伊勢崎19期・清水卓選手)とは今でもお話とかされるんですか?
そうですね。まあ(宿舎の)部屋も一緒だから、話しますけど、そんなレースの内容とかはないですね。(レースが)危ないとかも言われたことないですし。伊勢崎は4人部屋で、あとは自分の弟子(伊勢崎37期・佐藤智也選手)と笠原さん(伊勢崎24期・笠原三義選手)と4人で。もうちょいで宿舎は建て替えて個室になります。
―早く個室になってほしいですか?
個室、どうなんですかね。ちょっと寂しいですけどね、一人じゃ。さすがに。
―お弟子さんを取って、心境は変わりましたか?
こんなに大変だとは思わなかったですね。指導が大変です。今の子なので、自分の頭の中で分かっていることを説明しても分からないので。どう教えればいいかが、けっこう大変ですね。言ったことがうまく伝わらないですね。人に教えるのがこんなに大変だとは思わなかったです。自分でやるだけの方が全然、楽ですね。コース取りが悪いので、コースのことをひたすら言ってるんですけど、全然直らないですね。でも、試走タイムがやっと出てきたので、何とかなるんじゃないかなと思ってきてます。最初よりはだいぶ良くなったんですけど、でもやっぱり、2級車の、あのコーナーが速いとかいうのはないので、そうなって欲しいんですけど、なかなか...。まあ、簡単にできたらすぐに速くなっちゃうので、しょうがないですけど。まあ、ちょっと周りの同期が速すぎてケタ違いなので、浅倉(伊勢崎37期・浅倉樹良選手)とか森下(浜松37期・森下輝選手)とか福岡(飯塚37期・福岡鷹選手)とか。あの3人が突き抜けてるんで、そこと比べちゃうとちょっと...。新人としては遅くないし、普通なんですけどね。あの子たちが速すぎるので、比べちゃうとちょっとかわいそうなんですけど。比べないように我慢して、じっくり。
―お弟子さんを取る時に、浅倉選手と佐藤選手のどちらを取るかはすんなり決まったと聞きましたが?
そうですね。自分の弟子が選手になる前にロッカーでバイトしてたんですよね。それで、自分はずっと役員をやっていて、昔の開催執務委員長に「岩沼君(弟子に)取ってくれっ」みたいな感じで言われたんで、素直な子だし、いいかなみたいな。別に速い遅いは関係ないんで。それで、修さん(伊勢崎25期・竹本修選手)に浅倉をどうぞって言ったら、メッチャ喜んでましたね(笑)。『いいの~』ってなって。まあ、それはそうですよね。楽っちゃ楽ですからね。メッチャ教えることないでしょうから、逆に。
―最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
優勝戦に乗るとかは少なくなってるんですけど、車券に貢献できるように頑張っていて、けっこうなんだかんだ50%くらいの確率では絡んでいるので、ぜひ、買ってください。ネットでもばんばん買ってくれると嬉しいです。
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