所属する浜松オートの主力の一角を担い続けている浜松22期・青島正樹選手にお話を聞きました。
(取材日2/21)
―オートレーサーになろうと思ったきっかけは何ですか?
人に勧められて試験を受けたんですよ。高校の時にたまたま受かっちゃったんで、それで、中退して養成所に行ったんですよ。
―養成所での生活はどうでしたか?
つらかったですよ。まだ高三でしたし、普段から離れたところに行って朝から拘束されて、そりゃきついですよ。ただ、辞めたら負け犬になって帰るだけなので...。
―デビュー戦は覚えていますか?
たしか、6着かなんかじゃなかったかな。
―走る時は緊張しました?
そりゃあしますよ。
―一番印象に残っているレースはありますか?
それはやっぱり、GⅠを取った時じゃないですか。嬉しかったですよ。自分レベルでGⅠ取れると思ってなかったので。強い人がめちゃくちゃいっぱいいるので、若いうちに勢いで取れない限りは無理だろうなと思っていました。GⅡも嬉しかったですね。川口の名匠戦ですよね。
―オートレーサーとして仕事をしていて苦しかったことはありますか?
苦しいのはまあ、やっぱり何をやっても結果が出ない時と、怪我をした時ですね。
―体調面で、日々取り組んでいることはありますか?
これといってないですけど、あんまりストレスを溜めないようにしています。もうベテランなので、あんまりこだわることもないし、気負うこともないし、日々淡々とやれることをやってるだけなので。
―休みの日は何をして過ごされているのですか?
趣味がゴルフなので、ゴルフ行ける時は行って。あと温泉旅行も好きなので、温泉旅行に行って。あとはもう、日本酒を飲むのが好きなので、いろんな所の日本酒を買ったり、現地に行ったら必ず日本酒を飲むようにしています。美味しい物を食べて、日本酒を飲んでって感じです。
―昔から体形が変わらないですよね?
これといってトレーニングはしてないんですけどね、カロリーだけは過剰摂取しないようにはしています。で、毎日体重計に乗って。
―毎日ジョギングをしているとかではないんですか?
何もしてないです。運動はほぼゴルフしかしてないです。まあ、案外歩きますよ。けっこう疲れますし。
―お弟子さん(浜松32期・中村友和選手)はどうですか?
最初はいろいろ大変でしたけど、ちゃんと走れるようになってからは、とんでもないスピードで走ったりしてましたしね。最近はちょっと伸び悩んでますね。もうちょっとあの勢いで、それこそ記念の1本2本くらい取ってくれたらと思ってますけどね。
―最近でもアドバイスとかされるんですか?
それは、思ったことはいつも言っていますよ。素直な、本当にすごくいい子なんで。いろんな先輩の意見をちゃんと聞きますし。
―青島さんは、これからどうなっていきたいとかありますか?
もう51にもなってね、どうもこうもないんで、でも、今一応S級にいますけど、やっぱり、衰えてるのは間違いないし、衰えている最中ですけど、下降線がひどくならないように、ゆっくりゆっくりにしていきたいですね。体が衰えていくのはどうしようもないので、下降していく線をなるべく緩やかにしていきたいですね。日々、毎日ちゃんとやることをやって、結果が出れば嬉しいし、結果が出なければまた...。そんなのの繰り返しですよ。あんまり気負わないようにしています。でも、まあ何とかS級にはいれてますね。
―まあ、武器がありますもんね。スタートという。
いや、今一番遅いですよ。毎日ビリスタートですもん。スタートが切れなくて、それが今一番の悩みですよ。何やったって切れない。オートレースに関してはスタートが悩みです。全盛期に比べたらケタが違うくらい切れてない。
―最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
まあベテランなんで、ベテランらしい走りでね、少しでも応援していただけるお客さんの期待に応えられるようにしたいですね。あとは、ほんとオートレースはスピードが凄いし、ほんと紙一重の競技ですけど、お客さんに楽しんでいただければと思います。選手は一生懸命やっているので、しかも、若手とこんなベテランのおじさんと同じところでやっている競技はなかなかないので、そういうのも含めて楽しんでください。
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2023年12月27日に行われたスーパースターガールズ王座決定戦。第一回から毎年出場していた藤本選手。5度目のチャレンジでついに女王に輝きました!ガールズ王座のことや2023年を振り返っていただきました。
(取材日:2024年1月18日)
AKI:スーパースターガールズ王座決定戦制覇おめでとうございます!お気持ちいかがですか?
藤本:ありがとうございます!!ガールズ王座が始まって5年、2022年以外は連に絡んでました。なので、周りの方にも"5年越しの!"と言われることも多く。女子の後輩もたくさん出てきて、その中でずっと取りたいと思ってやってきていたので凄く嬉しかったですね。やっとやってきたことの結果が出たという感じです。ガールズ戦の前の節は着自体は良かったんですが、ハンデが軽かったのが大きくて。去年は本当に調子が良くない1年間でした。3月まで1着0本、連絡み2本とかのレベル。2022年のガールズ王座の直前で落車して、そのままガールズ王座に挑んだんですが全然だめ。年が明けても落車の影響で腰回りとか色んなところが噛み合わず全然乗れなくなっていました。とにかくほとんどのパーツを交換して手を動かしてました。2023年はかなり部品代がかかりましたね。けど、今回の王座決定戦で勝てたことでお金では得られないものを勝ち取ることが出来ました。2023年は苦戦した1年だったんですが、最後もクラッチを扱ったり、タイヤの確認したり、手を動かすことで良い形で終われたと思います。
AKI:レースは10mオープン。スタートが本当に大事な一戦でしたね。
藤本:そうですね。角度がある10mの内枠で有利だとは思うんですけど、外には最重ハンの10mで走ってる選手がいて、それを考えるとスタート決めないといけないとキツいなぁという気持ちもありましたし「負けられない!」という思いもありました。「まだ負ける訳にはいかない!」という空気感はありました。
AKI:苦しい1年ということでしたが、年末に関しての車の状態はどうだったんですか?
藤本:ガールズ王座の前に追加斡旋もあって整備ができましたし、去年の中では手応えがある中で王座決定戦に挑めたと思います。ただ、すごい良かった時と比べるとスピードがまだ出ていないなぁという感じ。なので、王座決定戦も堪えて堪えてのレースになってしまいました。最後は少し硬くなって滑らせてしまいましたね。けど、"勝ちたい!"という気持ちで逃げ切ることができて良かったです。
AKI:優勝した後すぐに表彰式もありましたがいかがでしたか?
藤本:久々にお客さんの前に立ちましたし、自分は伊勢崎所属なので川口のお客さんからすると他場なんですけど、凄く温かく、お子さんからも「梨恵おめでとー!!」とかも聞こえて(笑)直接祝福の言葉を頂けるというのは凄く嬉しかったですね。ずっと目指してた場所だったので結果として出て良かったです。
AKI:ガールズ王座の次の日も1着とその後の流れも良かったですね!
藤本:そうですね。女子戦だから1着取れたと思われないように気合いを入れて頑張りました。今回はエンジンもマフラーも合ってくれて良かったです。
AKI:2024年も始まりましたが、どんな1年にしたいですか?
藤本:ハンデが20m前になり、以前この位置でも優勝してるのでまたここで優勝したいですね。スピードを取り戻したいです。そして、ハンデをもう一つ下げられるように。後は、良い時と悪い時の波があるのでその波を小さくして良い状態で安定させたいです。年明けのGIシルクカップは補充で、自分のランクでは正規斡旋がされなかったので最低でも地元のGIに出られるランクにいるようにしたいですね。成績が下がったとしても最低地元のGIは出られるように。じゃないと、ランクの採点も厳しく苦しくなっちゃうので、成績を安定させて波をなくしランクを上げて維持していきたいです。
AKI:地元伊勢崎の後輩女子レーサーも勢いがいいですよね!
藤本:そうですよね。伊勢崎は女子が4人しかいない中でみんなで頑張って良い刺激になってると思います。後輩に越されて1度でも「こんくらいでいいか。」と思っちゃうとそのままずるずる下がってしまうと思うので踏ん張りどころですね。そういう中で、今回年末で結果を出せたのはちょっとホッとしましたし良かったです。去年は何をやっても結果がなかなか出ず。結果が出ない中で手を動かすことはキツイんですけど、ここで手を止めたらもっと出なくなると思って頑張って頑張って動かし続けたら最後に結果を残せたので「やり続けて良かったなぁ」と思いましたし「これからも頑張り続けよう」と思えました。若いだけで武器だから。また、速くて若い子もいっぱい入ってきたので頑張らないと。若い子が速くなればなるほど自分を奮い立たせるというか、後輩の頑張りは本当に良い刺激になってます。負けた時は悔しいという気持ちをしっかり持って。頑張っていればいつか良いことがあると信じて頑張ります。
AKI:そう考えると女子選手のレベルも上がってきていませんか?
藤本:そうなんです!!ガールズ王座の時も試走タイムがみんな出ていて!前は試走から出てなくって「女子だけのレースなんて」と思われてた方もいると思うんですが、他のレースの試走と変わらないし、むしろ1号車から3.33試走が出てたから女子のレベルが上がってきてるんだなというのを感じました。このレベルなら文句も言われないかな?と思えましたね。今年は36期の子もガールズ予選に入ってくるから楽しみです。王座の連覇というよりは、まずは予選でしっかり成績を残して最低限今年もガールズ王座に出場したいです。まぐれと言われないように得点を獲得していきたいです。
AKI:デビューして11年目になりますが、どうですか?
藤本:そんなにやってる感じはないです。10年ってこんなもん!?という感じ(笑)あっという間ですね。オートレーサーという仕事は楽しく続けられています。結果が出ないと苦しいんですが、やり続ければたまには良いこともあるしまた頑張れます。楽しく仕事ができてご飯を食べていけるなんてこんな幸せなことはないです。ボクシングも素晴らしいスポーツで一生懸命やってたけど、それだけでは食べていけませんでした。当時はアルバイトもしてたので、今は好きな仕事だけで稼ぎがあるというのは幸せなことですね。オートレーサーになれて良かったです。なれてなかったら今頃どうしてることか(笑)選手をしていて結果が出ず辛いことももちろんありますが、ボクシングをやめて何もなかった時よりは辛くないです。なので、オートレースに打ち込めて、生活もできて、今の環境は楽しく幸せです。それをお客さんに還元できるように頑張ります。
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
藤本:去年は皆様に応援していただけたことでガールズ王座を取ることができました。今年も一走一走一生懸命走って車券を買ってくださってる方に貢献できるように頑張りますので、若手もいますが見捨てずまだまだ応援してください!
※現在、藤本選手は怪我のため休場しています。
(写真は川口オートSNSより)
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2023年の締めくくり、スーパースター王座決定戦。2022年の王座決定戦では消音マフラーで苦戦を強いられた青山周平選手が完全優勝を果たしました。さらに記録ずくめとなりました。しかし、その裏側では毎日余裕なく一つ一つ丁寧に向き合う青山選手がいました。年末のお話、年始のGI優勝についてもお話しして頂きました。
(取材日:2024年1月12日)
AKI:年末のスーパースター王座決定戦、完全Vおめでとうございます!
青山:ありがとうございます!
AKI:表彰式では嬉しさを大きく表現されていましたが、お気持ちいかがですか?
青山:やっぱり嬉しいですね。難しい走路というのと、消音マフラーということで自分自身、優勝をあまり期待していなかったので嬉しいの一言です。
AKI:以前も、年末のSSは消音マフラーになって勝てていないというお話がありましたが、今回もレース場に入る前は不安があったんですね。
青山:そうですね。実際に消音マフラーを乗る機会が少ないですし、川口で走るのも久しぶり。どうして良いか分からない、どうなるか分からないという感じからのスタートでした。
AKI:ただ、初日から1着、感触はいかがでしたか?
青山:初日走ってエンジンとかよりも1着取れたということが大きかったですね。ポイントもありますし、気持ち的に少し余裕を持てました。初日に掲示板に載れれば2日目以降メンタル的にもだいぶ楽になります。とりあえずホッとしましたね。SSの3節前に飯塚で落車がありましたがあまりは影響なく、次の浜松も問題なく走れました。その後、地元のアフター5ナイターを走って。落車に関係なく、腰回り、膝当てを新しくしてみたりしていましたが問題はありませんでした。
AKI:2日目以降も1着を並べましたが、振り返るとエンジン状態はいかがでしたか?
青山:悪くはないし、思ってた以上にタイムも出ていたし、自分の中は上出来という感じでした。ただ、その良い状態からどうやってさらにエンジンを良くしたらいいのか分からなくって。上がりタイム3.32台まで出たんですが、その後3.31、3.30台ってどうやって目指すんだろう?と。3.32台ってほぼ自己ベストなんですよね。さらにその上、そして消音マフラー。「どうしたもんかな?」となりました。タイヤとかエンジンをこうしたら良いのかな?とか考えたりしてましたね。結局は3日目が終わってメタル交換を行なったくらい。メタル交換もSSが始まる前から予定ではあったもの。あとは、毎日セッティングをちょこちょこ。やっては戻して。タイヤも毎日当たりつけして選んでいきました。
AKI:ポイントトップで王座決定戦を迎えましたが、1枠は最初から取るつもりで行きましたか?
青山:もちろんです。空いてる内側を取るつもりでした。けど、正直スタートが悪くはないけど黒ちゃん(川口33期:黒川京介選手)が速かったし、たまには2枠、3枠を取ってみようかな?と一瞬思いました。そうしたらみんな動揺するかなって(笑)けど、そこはいつも通り1枠を選びました。
AKI:王座決定戦は走路の2コーナーが濡れている不安定コンディションになりました。
青山:1レースから少しずつ乾いていたので最後は乾くかな?と思っていたんですが残ってしまって。中間練習も行こうと思ったんですが変なイメージが付いて乗れなくなったら嫌だなと思っていきませんでした。ちょうど良いところが濡れていたので、前のレースを見ながらどう走ったら良いのか考えていました。実際、試走を走ってみたら乗りづらいながらも思ったよりは乗れたなという感じ。これで試走タイム3.34も出るんだと思いました。全然ダメという感覚はなかったです。もっと試走タイムから負けてると思ったんですが、周りと試走タイムも差はなかったし、意外に大丈夫だなと思いました。まずは第一関門クリア!という感じです。
AKI:少しスタートに不安がある中でしたか、レース本番はどうでしたか?
青山:違うレースの時も黒ちゃんにスタート行かれたことがあって。なんとか上手く切って1コーナーで突っ張れるかな?と思いながら、行かれちゃってもしょうがないなと思っていました。レースは少し浮いちゃって、失敗したけど悪くはないかなという感じ。ただ、スタート後の1、2コーナーが怖くて。突っ込んでからじゃないと濡れてるところが見えないんです。突っ込みすぎて膨らんでもダメだと思い抑えつつ回っていきました。2コーナー立ち上がってからは必死。バックで渾身の突っ込みをしてなんと先頭に行けました。あそこで先頭に立てなかったら厳しい流れになっていたと思います。行けてよかったです。
AKI:その後9回1、2コーナーを走ることになりますがどのように走っていたんですか?
青山:その後は、自分のペースが遅いか速いか正直分からなくて。濡れているところでいつも通りグリップを開けると滑ってしまう。だからと言って、滑らないように丁寧に走りすぎると立ち上がりが鈍くなってしまう。その辺の葛藤がありました。体感的には速くないから、開けてみたらちょっと滑ってしまって。ロスしてしまったのでそこから安全に走りすぎた感じはありましたね。それもあって残り4周くらいはだいぶ固くなっちゃいました。なので、最後圭一郎(浜松32期:鈴木圭一郎選手)に迫られましたね。けど、後ろも滑っていましたし先行有利という走路でした。いつもと違う感じでなかなか難しくだいぶ長い10周回でした。もう少し上手く乗れたんじゃないかなと今になっては思います。
AKI:消音マフラーになってからスーパースター初制覇!完全Vに年間最多勝記録樹立、5度目の10連勝、記録も更新する年末となりました。記録に関しては意識されていましたか?
青山:最多勝取れて嬉しいですしよかったです。ただ、言われるまで気づいてなかったですし、意識もしていませんでした。取材等で「あと一勝ですね!」と声をかけられることもあったんですが、実際はスーパースターの毎日のレースで記録どころではありませんでした。1着取れるのが1番なんですけど、王座決定戦に残ること、残ってからもさらにエンジン状態を上向かせることで頭がいっぱいでした。余裕は全くなかったです。なので、後からついてきたという感じですね。10連勝などもついてきた結果という感じ。今回のスーパースターはとにかくみんなのスタートが向上していて、タイミングから凄くって。スタートからのプレッシャーもかなり大きかったし、それプラスエンジンをさらに良くするにはどうしたらいいか。朝練乗ったところでレースの時間帯とは異なるのでよく分からない。ということを考えていると記録に関しては全く頭になかったです。本当に全て終わって色々付いてきたなという感じです。あの場面で最多勝など記録のことを考えながら走れる人の方が僕はすごいと思います。一瞬たりともミスはできないので自分は余裕がありませんでした。節間通してあんなにスタートタイミングを攻めたのは初めてかもしれません。初日に12タイミングで切ったら思ったよりみんな早くて「これじゃだめだ。」となりました。なので、2日目からは0台のスタートを切っていった感じです。みんな当たり前に0台で切ってくるので、0台前半じゃないと先に行けない。だいぶ精神的に削られましたね。
AKI:ただ、優勝を決めた時、表彰式での最高の笑顔を見ると、その疲れは吹っ飛んだんじゃないですか?
青山:そうですね。結果、最高の形で終えられたのでこれ以上はないですね。一昨年2022年の王座決定戦で1枠からスタート失敗して4着に終わった時は凄く情けなくて。そのことがとにかく悔いでした。王座決定戦が終わってその夜は情けなくて情けなくて。なので2023年はどんなレースでもどの大会でもスタート切ってやろうという気持ちで1年間頑張ってきました。そして、2023年の王座決定戦では表彰式の場に戻って来れて借りを返せた感じ。スタート自体はトップではなかったんですが、自分なりには切れたし、タイミングも02で切れたので借りは返せました。表彰式ではその喜びが出ちゃいましたね。勝てたことで一昨年の気持ちの整理がつきました。2023年は最高の締めくくり、感無量です。
AKI:毎年の目標として「去年の自分を超えること」と仰っていますが、2023年を振り返るとどうですか?
青山:前半戦は思ったように成績が出せなかったというか、自分が納得いく走りができなかったんですが、後半は少しずつよくなってきましたし成績も残せたので選手になって1番よかったのかな?という気がします。体感的には2、3年前の方が調子が良かったしエンジンも出ていた気がするけど、1着回数とか、優勝回数とか、記録として残ったものは2023年の方が良かったです。スーパースターで1着取るのって凄く難しいんですが、それを5回も取れたというのは凄いことですし、あの舞台に立てて結果を残せて良かったです。自分を褒めてもいいなぁと思いますし、みんなの力があって優勝できたというのは実感しましたね。直前に落車もあったけど、みんなが手伝って助けてくれて最高の形で年末5日間を走ることができました。
AKI:年が明けて一発目の地元GIシルクカップ!スーパーハンデからのレースになりました!
青山:本当はもう少しリラックスした状態で新年を迎えたかったんですが(笑)なんとなく「もしかしたら」とは思っていたけどいざスーパーハンデになると「やっぱりか。」となりましたね。予選道中は自分の操作ミスで戒告をもらってしまって。言い訳はできないんですが、スーパーハンデはいつも以上に攻めていかないと先頭まで行けない。走るからには先頭を走りたいと思っているので本当に大変です。特に記念でスーパーハンデは本当に辛い。日を追うごとにメンバーもキツくなるし準決は「流石に無理じゃん!」と思っちゃいました。それでもなんとか優勝戦に乗れて。
AKI:そして優勝戦で勝っちゃうんですよ!凄いです!!
青山:優勝できたことは凄く嬉しいですね。本当たまたまスタートもめっちゃ切れたし展開が開けたので道中も冷静に走れました。残り2周で先頭に立ってからも一所懸命走って。ゴールした瞬間「やったぜ!」と思ったけど、このハンデで勝ったらハンデ位置が戻る要素ってない。自分で自分の首を締めてる感じ。我に返ったらそんなことを考えていました(笑)それくらいスーパーハンデは辛いんです。「簡単じゃん」と思われる方もいるかもしれないけど本当に大変なんです!でも、贅沢な悩みではあるんですよね。どんな時でも優勝できることは嬉しいことなので。キツいし大変だからと言って「これくらいでいいか」とはならないし、なれないタイプ。それに、買ってくださってるファンの方に相当失礼なことだと思うので、与えられた環境でこれからも頑張らないとですね。お客さんにはしっかり還元したいですし、楽しんでもらえたら良いなと思っています。スーパーハンデでGI優勝は2回目。自分が退化せずに走れてることは良いことだと思います。2024年は特別な始まりになりましたね。スーパーハンデでグレード優勝は大変だけど、自分だからできる、そして日々勉強と思って。まだまだ気持ちも負けないようにしたいし、若手もどんどん入ってきてみんな速いから刺激を受けるし、学ぶところもいっぱいあります。そういうところは凄くプラスです。若手のいいところを自分に取り入れられたらなと思っています。これからも頑張ります。
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
青山:昨年末最高の形で終えられて、今年も最高のスタートを切れて、2024年まだまだこれからですけど、良い状態を1年間続けていければと思っています。そのためにも皆さんの声援が必要なのでこれからも応援お願いします。
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着実な成長を見せている浜松33期・花田一輝選手にお話を聞きました。
(取材日12/26)
―オートレーサーになろうと思ったきっかけは何ですか?
きっかけは、親父が昔から好きで、それで一緒に見に行っていて、なりたいなって思った感じです。
―もう小さい時からですか?
小学校ぐらいだと思います。
―その時なにか印象に残ったことってあります?
いやもう、音がすごすぎて...。
―気になる選手とかいましたか?
信夫さん(浜松24期:伊藤信夫選手)とか、やっぱり武之さん(浜松26期:木村武之選手)とか。目立ったのは岩見さん(飯塚29期:岩見貴史選手)とか。ピンクで、なんか印象に残ってますね。
―試験を受けられる年齢になってすぐ受けたのですか?
そうです。たまたま高2で受けられることになったので、それで高校を中退してって感じですね。
―一発で受かったんですか?
そうです、はい。
―そうですか、けっこう難関の試験ですからね。
よかったです。
―それで、養成所に入って、養成所の生活は人によって大変とかありますけど花田さんはどうでした?
うーん、教練とかはそうでもなかったんですけど、教官に怒られたりするのが怖かったですね。でも、訓練自体はそこまで大丈夫でしたね。
―今までで一番覚えているレースってありますか?
覚えてる.........、川口で初優勝したんですけど、その準決勝の時に、なぜか雨が乗れて、増田さん(川口23期:増田伸一選手)とか抜けたので。
―増田さんは、かなりの雨巧者ですもんね。
はい。なんであの時は抜けたのか分からないんですけど、すごく印象に残っています。試走から出てたので...。今は乗れないです。
―今、連対率とか見るとちょっとあれですもんね。
今はゼロです。
―では、今の課題としては?
まあ昔からですけど、スタートですかね。
―ここまでで苦しかったことってありますか?
えーと、夏場が毎年乗れないですね。どうしてもタイヤが滑っちゃったりするので。セッティングを変えたりするんですけど、あまり変わらないかな。滑る走路は嫌いですね。
―逆に嬉しかったことはありますか?
ファンの方に応援されるのが一番ぼくは嬉しいですね。レースとかよりは、応援されることが嬉しいです。
―日々、オートレーサーとして取り組んでいることはありますか?
人のレースを見るとかですかね。家にいてもレースを見るようにはしています。
―オフの日の過ごし方は?
まあ、だいたい友達と飲みに行くか、ゴルフとか、それぐらいですかね。お酒は好きですね。
―お師匠さん(伊藤信夫選手)が決まった時はどう思いましたか?
憧れの人だったので、『ホントに!』と思いました。
―お師匠さんからアドバイスだとか教えてもらっていることはありますか?
整備とかは教えてもらってます。それをマネしたりとかして、信夫さんが言ってくれるので、それを信じてやっています。まあ、結果が出るかどうかは走ってみてなんですけど。
―33期の同期の存在はどうですか?刺激を受けたりしますか?
自分は同期と一緒に走るのはあまり好きじゃなくて。
―よく同期と同じレースになると気合が入るとか聞きますけど?
それが嫌で。無理しちゃって迷惑かけちゃうのも嫌なので。
―巧いと思う選手は誰かいますか?
まあ、信夫さんと武之さんですかね。落車しないと言うか。
―あと、車名で今はノノリキというのを使っていますがこれは?
これは『E-girls』っていうグループがあって、それの『山口乃々華』っていう子のあだ名が『ノノリキ』だったので、それにしました。デビューした時の車名の『シュウカレン』も同じグループの姉妹です。
―どうですか?オートレーサーとして、ここまで振り返ってみて。
うーん、まあ、今のところはうまくやれてますけど、大きな怪我をしていないので、よかったかなと思ってます。
―最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
そうですね、あまり魅力あるレースをする方ではないんですけど、たくさん車券を買って応援してください。
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伊勢崎所属30期。常にオートレースに情熱を持って、そして楽しそうに取り組んでいる高身長レーサー・新井恵匠選手にお話をお聞きしました。
―去年を振り返ってみてどうでした?
最初の方はあまり良くなくて、11月ぐらいから少しずつ良くなってって感じですね。乗り方とかいろいろ考えて、実践してみたらいい方向へ行ったなって。それをちゃんとコントロールできるようになれば、もっと良くなると思う。まだ形にはなってないけど、今までできなかったことができたり、自分より強い人がやっていることが少しずつできるようになってきました。今まではできなかったけど、少しずつ良くなってきました。
―今、自分の中で課題としていることはあるんですか?
(車の)向きの変え方とか、上手に車を押さえると言うか、そういうことですね。直線もそうですけど、コーナーリングとか、やっぱり自分より強い人とかはしっかりしてますもんね。
―今、巧いなと思う選手はいますか?
いっぱいいますよ(笑)。でも、やっぱり貢さん(伊勢崎22期:高橋貢選手)が凄いっすよね。伊勢崎所属になって、近くで見ることも増えたじゃないですか。やっぱり次元が凄いっすよね。向きを変える技術があるので、あとはその、周りを見る能力が高かったり、展開を見る能力だったり、全部に関係するわけじゃないですか。そういうのを自分の中で鍛えて、今があると思うので、やっぱり凄いなって。周りが見えてないと事故にもつながっちゃうだろうし。事故を回避する能力も凄いなって思います。
―改めてですけど、オートレーサーになるきっかけって何だったんですか?
高校ぐらいの時にみんなでオートレースを見に行って、最初は格好いいなと思っていたんですけど、だんだん憧れに変わっていって、その憧れから自分もなりたい、なろうみたいな感じになって。
―養成所での生活はどうでしたか?
最初の体力作りの期間が一ヶ月ぐらいあったんですよ。それはもう、それはそれはキツかった。でも、(オートバイに)乗るようになってからは楽しかった。
―それまで、運動って何かやっていたんですか?
いやもう、その時22才くらいだったんで。社会人になってやんなくなってました。だから、最初の体力作りはつらかった。
―一番印象に残っているレースはありますか?
初めて記念を獲った若獅子ですかね。あれは印象に残ってます。デビュー戦も印象に残ってますけど。デビュー戦は小林啓二さん(山陽8期:小林啓二元選手)に抜かれて2着でした。どっちも印象に残ってますね。
―ここまでで苦しかったことはありますか?
苦しかったことは、やっぱあの、反則したり、人を落車させちゃったりすることですね。人に迷惑をかけてしまうので、それはやっぱり苦しいですよ。すごく。
―体調管理とか体重管理とか、日々取り組んでいることはありますか?
一応、(体重が)増えないようにはして、なるべく減らしたいんですけど。食べる量とかも少なめにして、運動もある程度して、増えないようにしてます。
―仕事がない時の、オフの過ごし方はどんなですか?
ゆっくり。ゆっくりがいいですね。この仕事だと、のんびりもやってられないじゃないですか。(休みの日は)のんびり起きて、長い時間寝てって感じですね。
―師匠ってどなたでしたっけ?
義明さん(伊勢崎22期:木村義明選手)です。
―今もけっこう話とかするんですか?
同じ伊勢崎に行ったし、ロッカーも隣ですよ。変わらずの関係です。
―これからオートレーサーとしてどうなっていきたいですか?
直近の目標は、あの、SGを獲るつもりで今、仕事をやっているんですよ。去年の春ぐらいから。で、だんだん乗る方も良くなってきているし、エンジンもちょっと良くなってる気がするんですよね。なんで、ここ数年以内には獲るつもりでいます。
―ここまでSGでは優勝戦3着が最高の結果なんですよね。
ですよね。今はまだあの、技術を高めたりしてる最中なので。本格的にもうだいぶここまで良いってなったら、自分もだいぶ(体重を)絞ると思うんですよ。あまり絞ると動けなくなっちゃうし。なんか、高身長の利点がこの競技にもある気がするんですけどね。
―最後にオッズパーク会員のみなさんに一言お願いします。
自分の仕事の信念は、お客さんの車券に絡むことだと思っているので、1走1走、3着以内には入って、一生懸命仕事して、一生懸命走ります。ぜひ車券を買う時はオッズパークでよろしくお願いします。
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