伊勢崎オート所属の23期・新井淳選手にお話をお聞きしました。
(取材日7/29)
―選手になろうと思ったきっかけは何ですか?
選手になる前は大学生で就職活動をしていたんですけど、収入面も新聞とかで出ていて、年収的にもいいなって思っていたし、元々オートバイも乗っていて、オートバイも好きだし、いいかなって思って。実家が伊勢崎だったので、見に行ったことはあったし、大学生の時も船橋とか川口によく行っていたので、よく見てましたね。(その時、好きな選手とかはいたんですか?)いやもう、ただ単にオートバイが好きで、選手になろうとかはその当時はなかったんですけど、普通の人でもなれるんだって思って、受けてみようと思いました。
―養成所生活はどうでしたか?
自分は自衛隊に2年いたことがあって、そういう団体生活っていうのは慣れていたので、逆に養成所は楽っていうか...(笑)楽すぎっていうか...(笑)自衛隊では、養成所の朝の訓練が夕方まで続くって感じだったので...。自分は格闘部隊にいたんですよ。もう、ずうっと運動をしていましたね。それが養成所だと朝で終わるので、準備運動にもならないって感じでした(笑)
―格闘部隊ってどんなことをやるんですか?
ずうっと試合と、筋トレとか訓練ですよね。柔剣道をやっていました。
―自衛隊に2年って、どのタイミングでいたんですか?
大学の1、2年の時に通学させてもらっていたんです。自衛隊が5時に終わるので、バイクで飛ばして行けば大学の5限、6限にギリギリ間に合うので、授業に出ていたんですよ。
―では、昼は自衛隊にいて5限、6限から大学に行っていたんですか。結構、時間的に大変でしたね。
まあ、でも単位は取れていたんですよ。毎週、行けたので。
―養成所期間が終わってデビュー戦を迎えるわけですが、その時のことを覚えていますか?
覚えてますよ。緊張はしましたね。お客さんがいっぱいいて。
―2級車から1級車に乗り換わった時は違いを感じましたか?
自分たちはメグロだったので、全然勝てなかったですね。で、いきなりセアの1級だったので、乗り換わったら『これなら勝てるでしょ』って感じでしたね。全然パワーが違いましたね。
―その後、レースを重ねてきて、一番印象に残っているレースはありますか?
川口で記念を取った時ですかね。あの時は、同期も乗っていたしよく覚えていますね。嬉しいっていうか、嬉しいとはちょっと違うんですけど、なんか、『自分でいいの』みたいな(笑)
―逆にオートレーサーとしてここまでやってきて、苦しかったことはありますか?
勝てない時が続くと、何が悪いんだか分からないので...。乗る方は自信があったんですけど、乗るだけじゃダメだなと。勝てない時が結構続く時があるんですよ。エンジンを直せない、そういう技術がなくて、それがちょっと困ったというか苦しかったですね。
―レース以外で何か取り組んでいることはありますか?
若い時はジムに通ったりとかしてたんですけど、全然長続きしなくて...。レース中は疲れちゃって、休んでるばっかりになっちゃいます。
―新井さんは昔から体形が変わってないですよね。食べる量とか多くはないんですか?
いやあ、結構食べてるんですけどね。お酒を飲むんですけど、お酒を飲むと太れないというか、飲みすぎなんですかね。昼間は食べますけど、夜はずっと飲んでるだけであまり食べないんですよね。
―当面の課題とか、目標とかはありますか?
健康維持ですかね。ちょっと体調がすぐ悪くなっちゃうんで、健康維持を心がけています。睡眠とか、あとは食事ですね。変な物を食べないようにとか、偏った食事をしないようにとかですね。
―最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
大きな活躍はできないかもしれないですけど、地道に頑張りますので応援よろしくお願いします。
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7月5日に行われたGIIミッドナイトチャンピオンカップで優勝した佐藤摩弥選手。その後、地元川口でのダブルヘッダー開催の昼間に優勝、ナイトレースは準優勝と好成績を収めました。優勝時のお話、まもなく開幕するSGオートレースグランプリへの意気込みをお聞きしました。
(取材日:2024年8月3日)
AKI:まずは飯塚GIIミッドナイトチャンピオンカップ優勝おめでとうございます!
佐藤:ありがとうございます!!
AKI:初日雨で6着から始まったんですが振り返ると車の状態はいかがでしたか?
佐藤:エンジンは安定してたんですけど、その前の節が浜松の普通マフラー。ミッドナイトは消音マフラーなのでセッティングは大きく扱いましたね。そのままだと全然良くない感じがありました。初日の雨に関しては、最近雨は乗れてなかったし飯塚の雨は走路のコンディション的に難しく地元の選手が速かったですね。なので、着が大きくなったことに関して悲観はしませんでした。そのあと、シリンダーをほぼ新品のものに換えたんですが良くなくて。準決の前に元のシリンダーに換えたのが結果良かったです。準決勝戦では道智くん(飯塚34期:道智亮介選手)が速かったんですが自分の車の手応えは良かったです。優勝戦に向けては道智くんの方が伸びが良かったので伸びを出すために少しだけ扱いました。結果優勝できたんでその整備も良かったと思います。
AKI:準決後の勝ち上がりインタビューでは「道智くんの筋肉パワーに負けました(笑)」と仰っていましたが優勝戦はリベンジできましたね。
佐藤:多分ですけど、筋肉ありすぎて1コーナー押えすぎたんじゃないですかね、滑らしていたんで力入りすぎてたんじゃないのかな?(笑)けど、そのおかげで越智さん(飯塚25期:越智尚寿選手)とやり合ったところで展開が自分に向いて捌いていけたのでそこが大きかったですね。
AKI:6枠からのスタートも良い切れじゃなかったですか?
佐藤:んー。やっぱり越智さんのスタートが速かったです。越智さんに続くスタート展開になりました。なので、後ろから見てたら展開が開けたという感じ。他力だったんですけど、そこを冷静に捌いていけたことが良かったと思います。
AKI:GIIミッドナイト、遅い時間のグレードレースというのはどうですか?
佐藤:いやーもうきついです。眠いし肌荒れするし。終わってから1週間くらい生活リズムが戻せなかったです。キューポラでようやく普通の時間に寝られたという感じでした。時間がズレますね。基本的に12時くらいには寝たいなというタイプなので、最終レースとかは「もう寝てる時間だな。」という感じでした。遅く寝たから遅く起きられるわけじゃないし、自分は1日も昼寝ができなくて。布団に入ってみるも寝られないみたいな。昼寝される方もいたんですけど自分はできませんでした。ただ、睡眠に関してはキツかったですけど、昼間ゆっくりできることはありっちゃありかな、たまにならと思いました。なので、いつも日中走ってミッド走って、また日中走ってと飯塚の選手はするわけじゃないですか。本当に大変だと思います。体壊さないか心配だなぁと思う開催でしたね。体のサイクルはすぐに戻らないので。なので、キューポラまで時間があって良かったですね。
AKI:そのGIキューポラはなかなか合わなかった感じですか?
佐藤:キューポラは正直エンジン良くなくて。GIIミッドナイトも優勝できるという感じではなかったんでなんで優勝できたのか。本当に他力という感じでした。展開とタイヤが良かったかなという感じでしたね。地元に戻ったらさらにエンジン良くなくて、連に絡めたのも準決勝戦だけ。その時もスタート行っての展開とタイヤに助けられた感じでした。なので、やっぱり優勝戦は厳しかったですね。その次の節に下回り、基本的には組み直してロッド交換くらい。それが効きましたね。試走も出るようになったしタイヤも良いのがあったのが大きいです。優勝戦もかなり手応えありで臨めました。エンジンも良いしタイヤも良いのでいつも行かないようなところに攻めに行けたり。攻めに行きたくなるようなエンジンとタイヤでした。スタートも永井さん(川口25期:永井大介選手)より先に行きたいと思ってタイミングから攻めて行きました。切ってから伸びていく感じも良く全部がうまく行きました。スタート後すぐは森さん(川口25期:森且行選手)に突っ張られたんですが、すぐにかわせたのはエンジンタイヤが良かったからですね。日中で熱走路なのに完全Vが出来ました。ナイトレースの方は1日2回の優勝もかかっていましたが、雨も降りましたし頑張れた方だと思います。開催前に韓国旅行に行った分頑張れましたね(笑)
AKI:一つ聞きたかったんですが、川口で優勝した後のウイニングランの際カメラの位置完全に把握してましたよね!?(笑)
佐藤:はい(笑)前回優勝した時に2個目のカメラに手を振るの忘れちゃってそれが悔しくて、今回は絶対手を振るぞと思って振りました。今回は優勝もできて手も振れて最高です!ドヤ顔で手を振りました(笑)
AKI:そして、まもなくSGオートレースグランプリ開幕です!
佐藤:まずはマフラーが変わるというところもあるんですが、伊勢崎自体が去年のグランプリ以来ということで1年ぶり。なので、全然分からないというのが本音です。走ってみないと分からないです。普通マフラーも2ヶ月ぶり。浜松はいつも調整が上手くいくんですけど、伊勢崎はどうかな。グランプリはいつも成績が良くないし、伊勢崎自体走る機会が少ないので未知です。ただ、車のベースは良くなってるので流れに乗ってなんとか頑張りたいですね。
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします!
佐藤:地元の優勝戦は自分も嬉しいしファンの方も喜んでくれるので良かったなと思います。この勢いのままグランプリに臨めるというのは安心感があるというか、楽しみな気持ちで行けるので良かったです。4月のオールスターでは優勝戦で悔しい2着も"優勝"は全然遠いなと思った2着でした。グランプリは優勝戦に乗ったことがないんですけど、ここ最近調子がいいですしオールスターから優勝戦を逃してないくらい安定して調子がいいのでグランプリで初優出目指して頑張ります!後は、グランプリは夕立が多く成績がふるわないのもその影響もありそうなので、もちろん練習はしますがとにかく晴れることを祈って頑張ります!皆さんも祈っていてください!
(写真は飯塚オートSNSより)
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2024年7月15日に行われた川口オートGIキューポラ杯優勝戦。見事優勝を飾ったのは地元の黒川京介選手。これが嬉しい地元GI初制覇となりました。どんな状態で臨めたのか、優勝戦がどんな状態だったのか、お話をしていただきました。
AKI:GIキューポラ杯優勝おめでとうございます!地元GI初優勝を決めたお気持ちいかがですか?
黒川:いつかしたいというか、地元でGIを獲りたいと思っていたので優勝できて良かったです。地元のGIは獲りたいという気持ちが大きかったので嬉しかったですね。
AKI:最近は着取りも良かったですが、少し前は苦しんでる時期もありませんでしたか?
黒川:ありましたね。SGオールスターとか特別GIプレミアムカップの時とか良くなかったです。というのも、遠征がずっと続いていてよく分からなくなっていて。パーツが悪いのかセッティングを合わせ切れてないのかイマイチ分かってなくて。オールスターの後地元に戻ってからパーツ交換を色々していたんですが、結果的にシリンダーが原因というのが分かったんです。なので、シリンダー以外は前のパーツに戻して、シリンダーだけ新品という状態にして今走ってる感じです。そしたら、安定して良くなってきたなという感じですね。
AKI:地元に戻るまでは何してもしっくりこないという感じだったんですね。
黒川:そうですね。以前は遠征先でもばんばんパーツを交換してたんですが余計訳わからなくなったことがあって。その後2、3ヶ月ダメな時とかあったので、今回はそういうことがないようにというか、経験的になかなかパーツ交換は出来ませんでした。オールスターとかは成績がふるわなかったんですが、その分地元のGIが優勝できたので我慢して良かったなと思います。地元に帰ってからは1着も増えましたし普通開催でも優勝できたりしたので安心しました。
AKI:地元に戻ってどの辺りから手応え感じていましたか?
黒川:GII川口記念あたりからセッティングもまとまってきて、比較的良い状態を保てているかなという感じです。キューポラの前の普通開催では優勝戦7着というのがあったんですが、これは日中開催で捌いていくのが厳しい展開というのもあったんですがタイヤが低すぎて。ナイトレースで優勝した良いものだったんですが昼間の7走目は厳しかったですね。試走から直線全開にならない感じで失敗でした。ただ、エンジン的には問題なかったのであまり悲観せずキューポラに向かいました。
AKI:キューポラ初日から1着、手応えはしっかりありましたか?
黒川:良かったと思います。切れ自体は良かったんですがスタートのタイミングが見えてなくて。最近はロングハンデが続いていたのでハンデ10、20mのタイミングが見えなくて、少し意気込んでスタート練習するとフライングになっちゃうような感じ。優勝戦の日のスタート練習も-05くらいで「どうしよう」と思っていました。なので、エンジンよりスタートのタイミングが怖かったです。初日が15タイミングで2日目は05タイミング。2日目もそこまで攻めたタイミングではなかったんですが初日と10も差があったり。なので思いっきり行けなかったですね。ただ、優勝戦は気持ちも入っちゃって01タイミング。出た瞬間フライングかなと思いました。切った瞬間赤だと思って時計を見たんです。けどランプがついてなかったので「入ってるーー!!」となりました(笑)01奇跡的に入ってましたね。一安心しながら1コーナーに入っていきました。
AKI:結果良いスタートになって展開作っていけましたね!
黒川:タイミングもあって良いスタートになりました。ただ、その後はすぐ圭一郎さん(浜松32期:鈴木圭一郎選手)が来るだろうなと思っていたし、上和田くん(川口34期:上和田拓海選手)が内に来たときも圭一郎さんと思っていたくらいです。試走タイムも圭一郎さんと一緒だし早めに展開作られたら厳しいから自分が先に展開を作っていかなければと思っていました。
AKI:試走タイム3.26と出ていましたがご自身の感覚はどうだったんですか?
黒川:27はたまに出たりするんですけど26とかはなかなか出ないというか、エンジン的にかなり仕上がってないと出ないタイムなので良い試走だなと思いました。試走タイムも良くて、手応えも良く。手前の感じ、バックストレッチの感じがすごく良さそうだったので手応え通りエンジンは良さそうでした。
AKI:そんな中、レースは後ろが思ったよりもなかなかこないという感じだったんじゃないですか?
黒川:そうですね。自分はビジョンを見るとペースが落ちちゃうので一瞬だったんですけど残り2周くらいでビジョン見たら岩見さん(飯塚29期:岩見貴史選手)と圭一郎さんがやり合っていて。後ろに圭一郎さんが来てると思っていたら来ていなかったので、あとは自分の走りをしようと思って走っていました。離れているのが分かったので焦りはなくなって「ミスだけしないように」というふうに切り替えて走りましたし気持ちも楽になりましたね。
AKI:優勝はどの辺りで確信していましたか?
黒川:ビジョンを見た時ですね。車とタイヤの状態が良く自信を持っていたので落ち着いていけました。タイヤも評判の良いタイヤでキューポラに取っておいたんです。良いタイヤの2走目が好きなんですが、優勝戦を2走目で迎えられたのでタイヤも最高の状態でレースに臨めました。作戦通りです。
AKI:ゴールした瞬間を振り返るといかがですか?
黒川:いや~本当に嬉しかったですね。ガッツポーズはしなかったんですけど、心の中ではめちゃくちゃガッツポーズしてました(笑)レース後もたくさんの方が待っててくれて集まってくれて本当に嬉しかったです。最高でしたね!今までのグレードレースの中での優勝で1番嬉しい優勝でした。ウイニングランも想像以上に沢山の方が残ってくれていたのでさらに喜びが増しました。地元ということもあって「おめでとう!」と沢山聞こえてきてなおさら嬉しかったです。表彰式でも沢山の方がいて本当に有り難かったです。
AKI:少し苦しんだ時期もありましたが、良い流れになった優勝なんじゃないですか?
黒川:夏は滑る走路で課題がある時期ですがGI優勝は一つはずみになりましたね。やっぱり滑る走路は難しいです。特にハンデ戦で追い上げだとタイヤが滑ってきて自由が効かなくなるし、最近は前の選手のペースも速い!相当大変でこれからまた苦しい時期になると思いますが頑張りたいですね。
AKI:地元GI優勝を飾りました。やはり次はSGですか?
黒川:ですね。ずっと思っていることなので良い結果出したいですね。まずは一つ一つレースを頑張って良い流れでSGグランプリを迎えたいですね。川口が消音マフラーで大体のセッティングは固まってきたんですが、今後は普通マフラーになってどうなるかは乗ってみてからという感じになりそうです。ただ、去年とパーツはそこまで変わってないし、エンジンのベース、セッティングのベースも変わってないのでノートに残してあるデータを参考にしながら合わせていきたいと思います。少し前の悪い時期が普通マフラーだったので少し不安はありますが、エンジンが出ない原因だったシリンダーの不具合も改善したし良い流れを作りたいです。車の反応もあるし良い状態なので頑張って成績を残したいです。
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
黒川:沢山の声援のおかげで地元のGIを優勝できたので、次はSG優勝目指して頑張ります。これからも応援よろしくお願いします!
(写真は川口オートSNSより)
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浜松オート所属の31期・渡辺篤選手にお話をお聞きしました。
(取材日5/22)
―まずはオートレーサーになろうと思ったきっかけは何ですか?
元々、ロードレースでバイクのレースをやっていて、その時に浜松に引っ越してきて、その前からオートレースがあるのは知っていたので実際に見に行ったりして。自分がロードレースを引退する前からオートレースの選手になりたいなっていうのはありました。ただ、年齢とかも厳しかったんですけど、29期のタイミングで治親さんが(川口29期・青木治親選手)特例とかで入って、そういう制度ができたので、自分もチャレンジしてみようかなという感じです。本格的に思ったのはロードレースをやっていた最後の方というか、治親さんが入ったくらいからですかね。
―養成所に入ってからはどうでしたか?
あんまりできない体験だったので大変だったんですけど、楽しんで取り組んで、同期とも楽しく過ごせました。体力的な訓練とかはちょっときつかったですね。自分は33歳くらいの時に入ったので。若い同期だと、摩弥(川口31期・佐藤摩弥選手)とかは10代だったと思うんですけど、そういう人たちと同じメニューをこなすのはきつかったですね。
―途中からバイクに乗る訓練が始まると思うんですけど、オートレースのバイクはどうでしたか?
難しかったんですけど、でもなんか、訓練の時から楽しく乗れました。ロードのバイクとは全く違うんですけど、押しがけとかは問題なかったです。スピード感で怖いとかは思ったこともないですね。
―デビュー戦の時のことは覚えていますか?
多少は緊張しましたけど、あまり今のレースとそんなに変わらないです。元々、経験があったっていうのはあるんですけどね。
―ここまでオートレーサーとしてやってきて苦しかったことはありますか?
苦しかったといえば、例えば落車しちゃったり、周回誤認とかしちゃった時に自分だけじゃなくて、お客さんにも迷惑をかけてしまうことですね。自分たちだけじゃなくて、やっぱりお客さんは自分たちの成績によってガッカリすることもあれば喜んでもらえることもあるので。
―オフの日に何か取り組んでいることはありますか?
太らないように気をつけてるぐらいですかね。最近は減量も体調的なもので進んでなかったりもするんですけど、まあ、でも太らないように節制はしています。同年代に比べたら全然太ったりはしていないんですけど、選手の中だと、今は特に記念とかに行くと軽い選手が多い印象があるので、そうすると自分とかの体重だと重い方に入ってしまうので、そこはトレーニングしないといけないと思ってます。同ハンもそうですけど、前のハンデの人で、軽い人を抜いて行くときに、直線で伸びられてしまったりして、無理して抜いていかないといけないとかあるし、その分エンジンを良くしなきゃってのはありますので。
―今、ご自身の中で課題としていることはありますか?
もうちょっとインを使って抜いて行けるようにしたいですね。きょう(5月22日)のレースでも同じ試走32でも若井さん(川口25期・若井友和選手)は内からどんどん順位を上げて行けるんですけど、自分は外回りになるので影響を受けやすい。ちょっと前までだったらそれで良かった時もあったんですけど、最近はそれだけだと成績が悪くなってしまうので、やっぱり内もしっかり使えるような感じで行かないと厳しいですね。ただ元々、外を使うのが慣れているので、内を使う練習もしてみたんですけど、そうすると車速もなくなってしまって、いいところがなくなってしまうんですよ。そこが難しいところですね。
―今の目標はありますか?
基本はもう何年も前からそうなんですけど、記念、特にGIの優勝をしたいっていうのと、SGの優勝戦に乗って年末のスーパースターに出るのが目標ですね。
―今、全選手の中でスタートが巧いと思う選手は誰ですか?
みんな速いですよね(笑)。あえて言うと、スーパースターに出ているような人たちですよね。自分が最重ハンで7枠とかに入って、8枠にそういった人たちが入ると、すごいスタートが切りにくいというか。よくあるのが宏和(浜松32期・鈴木宏和選手)ですね。一番安定しているのは周平(伊勢崎31期・青山周平選手)と圭一郎(浜松32期・鈴木圭一郎選手)のような気がしますね。この前のレース見ても、スーパーハンデになると最重ハンの選手を叩いていったりするくらいなので。
―最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
オートレースがこれからも盛り上がるように頑張りますので、応援よろしくお願いします。
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伊勢崎オート所属の34期・横田翔紀選手にお話をお聞きしました。
(取材日5/22)
―選手になろうと思ったきっかけは何ですか?
小さい時から父に、実家の近くの伊勢崎オートレース場に連れていってもらっていて、中学1年生ぐらいから『なりたいなぁ』と思うようになっていました。親から聞かされた話なんですけど、物心つく前からレース場には行っていたみたいです。小学校の時は野球をやっていたので、忙しくて行ける機会が少なくて、中学生になって、中学でも野球をやっていたんですけど、部活が休みの日に『伊勢崎オートやってるから行くか?』って父親に言われて、行ったら改めて格好いいなって思って。オートレースの存在は知っていたけど、そこまで選手になりたいなとは思っていなくて、でも、その中学1年の時に『なろう!』と思って、そこからはずっと毎日のようにオートレースを見てました。好きな選手は特にはいなかったんですけど、伊勢崎だったら自分の師匠である貢さん(伊勢崎22期・高橋貢選手)とかずっと見てたので、やっぱり速いなぁ、格好いいなと思ってました。
―それで、試験を受けたのが何歳の時になりますか?
試験受けたのが高校3年の時ですね。もう本当に終わりの時期で、1次試験が12月だったかな。2次試験が3月末くらいでした。オートレースの選手になろうと思っていたので、工業高校に行っていたんですけど、他の就職試験とか受けずに...。今、思えばちょっと怖いんですけど、受かって良かったですね。受かってなかったら今、何をしているんだろう。で、父もオートレーサーになりたくて、26期の試験を受けて、まあ落ちて、ずっと自分に『(オートレーサーに)なってくれ、なってくれ』って感じだったので...。
―養成所生活はどうでしたか?
まあ、きつかったです。養成所の時、自分はすごく遅かったので...。見てる時はもっと簡単に走れると思っていたけど、実際に乗ったら全然乗れなくて。同期と一緒に養成していて、みんなどんどん速くなっていく中で、落車して怪我したりして、どんどん訳わかんなくなったりして。メンタルじゃないですけど、思うように走れなかったのがきつかったですね。
―デビューしてからもしばらくは苦しんでいましたよね。
そうですね、半年くらい1着を取ってないです。初めて1着を取ったのが12月で、6月デビューだったので半年ですね。
―それまでは結構、焦りましたか?
めちゃくちゃもう...。2着とか3着は確かあったんですよ。どうしても1着が取れなくて。普通に取った同期もいれば、だいたい遅くても1、2ヶ月ぐらいで取るじゃないですか。でも、自分は全然取れないので、才能がないのかな、じゃないですけど、焦ったり落ち込んだりはずっとしていたんです。
―デビュー戦は覚えてますか?
デビュー戦は8着でしたね。地元の人が本場に応援に来てくれて、タオルとか作ってくれて、スタート位置からよく見えました。その時、なぜか分からないんですけど、自分の名前が書いてあるオレンジ色のタオルで、ばーって結構、人数も集まってくれて、後で、先輩選手とかにも巨人の選手じゃないですけど、オレンジなので『巨人軍がいるよ』って言われて(笑)。
―初めて1着を取った時はどうでした?
やっと取れたっていうかもう、もちろん嬉しいんですけど、ホッとしたのが大きかったです。とりあえず、何とか1着取れたって。1着取ると(周りの選手に)拍手で迎えられるじゃないですか。さんざん周りで見てたので、自分だけされてなかったので、(拍手で迎えられて)やっぱり嬉しいなって思いました。
―そこから何年か走ってこられて、自分の中で課題みたいなものはありますか?
整備力ですね。難しいです。場によっても変わったり、その日の時間によっても変わるので、それに対応できないと...。やっぱり開けてても進まないと勝てないので、調整が難しいです。
―お師匠さんからアドバイスもあるんですか?
ホントに悪い時はアドバイスしてくれるんですけど、基本的には『見て学ぶ』という感じです。
―選手になる時に、師匠が貢さんだと聞いてどうでしたか?
自分はもう、誰が師匠になってもいいかなと思ってたんですけど、親がもう、好きだったので、親の方が喜んでいて...。『ホントか!』って何回も聞かれて、自分よりも親の方が喜んでいた覚えがあります。厳しいですけど、おかげさまで、優勝とかもさせていただいて、記念とかにも乗れるようになったので感謝ですね。
―初優勝を決めた時はどんな気分でしたか?
初めて優勝戦に乗って優勝したんですけど、初めて優勝戦に乗ったのでメチャクチャ緊張していて、ピットの中で貢さんに教えてもらったことをずっと思い出して、言われたとおりにやろうと思っていたら優勝できたので、やっぱり、ちゃんと教えてくれてるんだなじゃないですけど、言われたことは間違いじゃないんだな、と思いました。
―重走路の成績が良いイメージありますけど?
好きってほどではないんですけど、成績が悪くないので苦手ではないのかなと。
―ここまでで一番覚えているレースはありますか?
4回目の優勝した時が、自分の一番の上がりタイムを出した時なんですけど、エンジンが良くないとだんだんレース中もタレてきて乗ってる方も疲れてくるんですけど、エンジンが良いのでどんどん伸びるような感覚があって、今までに感じたことないような、もっと行けるもっと行けるって思って走れたので、その時が一番仕上がった時なんじゃないかなと思ってました。
―現在何か取り組んでいることはありますか?
先輩に整備というか、エンジンの作り方を教わっていて、やっと10前になったけど、最重ハンになりきれていないので、人を抜いていくエンジンの作り方を今、教わって学んでいます。
―オフの日に取り組んでいることはありますか?
体調とかはあまり崩さないように、規則正しい生活を心がけています。中学生の時からの体形を変えないように、夜とかも少し節制したりしています。
―これからの当面の目標はありますか?
まずは最重ハンにずっと定着する選手になりたいです。逃げだと今は得意な方だけど、さばきが全然ないので、人をさばく力が欲しいですね。
―最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
自分のモットーじゃないですけど1走1走、どんな時でも少しでも着を上げられるように精一杯頑張ります。
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