伊勢崎オート所属の32期・松本康選手にお話をお聞きしました。
(取材日7/29)
―オートレーサーになろうと思ったきっかけは何ですか?
元々プロとしてレースをやっていたんですけど、息が短いというか、自分があと何年続けられるかなって思った時に、他の道も考えていたんですけど、4歳の時からずっとバイクに乗ってレースやってきたので、レースに携わる仕事をしながらやっていけたらなあっとざっくり思っていました。ただ、怪我とか何度も転倒とかしましたし、体もどこかしら調子が悪いところがあったりして、自分の体のことを勉強しようと思って、整体学校にいって整体の勉強もしていて、それで体も少しずつ良くなってきて、そっちの道に行こうかなとも思ってたんですけど、平塚さん(浜松31期・平塚雅樹選手)が以前、自分と同じチームで走っていた時もあったりして、で、平塚さんがオートレース選手になったことも知っていたので、平塚さんがオートレース選手になったんだなと思っていたら、その時連絡を取っていたバイク関係の友達に『受ければいいじゃん』って話になって。お世話になったモタード、スーパーモトにも恩返しがしたかったし、そういう所の関係で働くっていうのも考えていたんですけど、やっぱりまだ自分は選手でいたいのかなって考えたら、やっぱ選手でいたいなあって思って、レースしたいと思って...。いろいろ悩んだんですけど、自分が選手でいられると思ったら(オートレースの試験を)受けずにはいられなかったですね。
―その後、養成所に入ってみてどうでしたか。
養成所はきつかったです。僕らの養成の時って(新しい)防具を開発していて、結局、今はダメになっちゃったんですけど、その防具を付けているとヘルメットが当たって体の重心がズレちゃうんですよね。だから、乗っている間ずっと体幹を使って、ようは耐えているみたいな感じでとにかくきつくて、1日が終わるともうヘトヘトで、疲れ切って何もできなかったですね。途中からもう、これじゃ乗れないってなって、嘆願してなくなりました。なくなったら全然違いましたね。
―時間が決められている規則正しい生活っていうのはどうでしたか?
そういうのは別に、まあ。つらいですけど、でも、自分はそれこそ32歳で養成所に入って、それまでプロ活動をしていて、なんて言うんですか、自分で自分のルールを作ってやっていくので、まあ、スポンサー活動をしたり、トレーニングをしたり、練習したり、マシンの整備をしたり、やらなきゃいけないことがいっぱいあったから、そういった意味では、(養成所では)ただ言われた事をやればいいだけなので楽ですよね。朝起きる時間も決まってて、その後も決まってることをこなすだけだから、自分で考えなくていいし。それまでは全部自分で決めなくてはいけないから、総合して考えたら普通にプロ活動をしてる方が絶対大変ですよ。まあ養成所も大変でしたけど、大変な部分が違いましたね。
―デビュー戦のことは覚えていますか?
覚えてます。前のモタードの時に応援してくれていた仲間がみんな見に来てくれて、最後、5周回で滑らせて、それまでアタマだったんですけど、それでやられて着外だったんですよ。みんな『ええっ!』みたいな感じで。
―そこからレースを重ねて、オートレーサーとしてやってきて嬉しかったことはありますか?
まあ、嬉しかったことはいっぱいありますけど、まず選手になれたことが嬉しかったですよね。それこそ、前のレースの時に、プロとはいえローカルカテゴリーなので賞金も少ないですし、スポンサーさんからもらう額も限られてくるわけじゃないですか。なんだかんだいって生活するのでいっぱいいっぱい。それで、どんどん怪我もして体もボロくなってくるし、いろいろ憔悴していくわけですよね。でも、オートレース選手ってある程度恵まれた環境の中にいるので、まず受かったってことでホントに泣きました。嬉しくて。自分は特例枠で受験して受かることができたので、今までやってきたことがつながったっていうか。人生の中にも仕事としてつながったっていう風に思ったことがすごく嬉しかったですし、それがまず最初ですよね。で、まあホントにこれは建前でもなくて、グループにすごい恵まれたし、師匠が伊藤正司選手(伊勢崎20期)で、なんていうのか大きな人なんですよね。息子のように扱ってくれて、面倒見てくれますし、つきあってくれるから師匠やグループに恵まれたと思いますし、そういう環境の中で自分の選手活動も存分にやらせてもらって。それこそ最初は経験者だからこそ、うまくいかないようなこともあったんですけど、自分の中でちょっとずつ自習して、少しずつそういうことも減ってきて、ちょっとずつそれが手応えとして出て来た時に楽しいなとか思いますし。最近はそうは言っても歳を取ってきたから、体も思うように動かなくなってきましたし、やっぱり家族もいるし、前のモタードをやっていた時は人生の全てをレースに賭けていたけど、今は人生全てを賭けるわけにはいかないじゃないですか。でもオートレースって繊細な競技だから他の人に迷惑をかけることなく無事にゴールっていう方がいいレースができたりするんですよね。でも、そうは言ってもそれだけを考えているとやっぱり足りなくなっちゃう時もあるから、その中で、攻めるところは攻めてっていう駆け引きが自分の中では難しいところというか。行き過ぎちゃうとロスになるし、かと言って守りに入り過ぎると、そんなのはレースとして上には行けないし。その辺が難しいところでもあるし、面白さでもあるし醍醐味でもあるんですよね。
―今、課題としてはどんなことがありますか?
やっぱり歳を取ってきて自分の思うようにいかなくなることも多くなってきて、だから、いかに持続できるかですよね。今のパフォーマンスを長くできるか。ホント、岩田行雄(伊勢崎15期)さんみたいな選手は格好いいなと思いますし、ホントに尊敬するというか、ああいうふうになれたらいいなって思いますし、そのために今やるべきことをやっている感じですね。モチベーションの維持も大変ですから。何かしら目標を決めて、これをちょっとできるようになろうと日々精進してるんで、日々やり甲斐は自分で作っているつもりです。
―レースを離れてオフの日はどうしてますか?
体調を見ながら運動もしますし、休まなきゃいけない時は休みますし、結構ケアにお金を使ってますね。それこそマッサージや整体とかにもよく行きますし、酸素カプセルにもレース終わりには必ず行きます。全然違うんですよ。酸素カプセルに行くとめっちゃ回復するんですよ。なんか『ベッカムカプセル』とか最初言われていて、ベッカムが骨折してすぐ治ったので有名になったんですけど、酸素カプセルに入ると回復がホントに早いですね。疲れが取れますね。普段だったら3日間疲れが残るところが、1日半くらい短くなったりして。開催が終わってもすぐまた始まったりするから、ある程度疲労を溜めすぎないように調整しています。
―最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
オートレースを楽しんでもらいたいので、少しでもいいレースができるように日々頑張ります!
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伊勢崎オート所属の20期・栗原勝測選手にお話をお聞きしました。
(取材日7/29)
―オートレーサーになろうと思ったきっかけは何ですか?
高校受験の勉強している時に、親戚のおじさんが『そんな勉強ばかりしてないで、スカッとした所に行こうぜ』って言われて、何だろうって思ったんですけど、日曜日に(オートレース場に)連れていってもらったら、すげーっ!みたいな感じで、これって自分もなれるのかなって思って。それで、高校3年にならないと受けられないって聞いて、高校3年まで待って、18期を受けたら落っこちちゃって、仕方ないから大学に行って、それで勉強していたんですけど、19期の時は不手際で受けられなくって。申し込んだんですけど、送られてきた受験票が家のポストの新聞と新聞の間に挟まっていて、気づかないままで試験の期間が終わってて...(笑)それで、大学4年の時に就職試験と一緒にオートレースも受けて、就職も決まっていたんですけど、まあ、オートレースの2次試験も合格してたんで、迷わず、会社の方は断って大学は4年で辞めて、オートレースの養成所に入りました。家族は『大学を4年も行ってたんだから、オートレースじゃなくて、普通に就職してくれよ』って、安定した方へ行って欲しいみたいでみんなに反対されたんですけど、自分を通して...。
―養成所は入ってみてどうでしたか?
まあやっぱり(家に)帰れないっていうのは初めての体験だったので、すごいキツかったですけど、体力の訓練とかはそんなに...。バイクはそれまでにちょっと乗っていました。400ccくらいのを乗っていたので、養成所ではまあまあ普通くらいで、真ん中くらいでしたよ。
―デビュー戦のことは覚えていますか。
覚えてます。今みたいな夏の暑い時で、走路がギラギラしてましたけど逃げ切って1着でした。デビュー戦の次のレースはもう1級車と同ハンで、相手は1級車だからスタートで行かれて...。その日は負けて、その次の日はまた1着でしたね。デビュー節は3日間で2回1着でした。
―今までで一番覚えているレースはありますか?
覚えているのは船橋の雨で初優勝したのと、飯塚のオールスターでSGの決勝に乗ったのと、その後、伊勢崎のSGグランプリで雨の優勝戦、その3つが一番印象に残っていますね。
―最初の配属は船橋オートでしたよね。それは自分の希望とかを出すんですか?
養成所の最後に配属が発表されるんですけど、自分は群馬県にいたので伊勢崎を第一希望、川口を第二希望、それで、船橋は当時すごく強かったんですよ。オートレース業界四天王っていう存在がいたぐらいで『あそこ行ったらすぐにクビになっちゃうぞ』って候補生の中で話題になっていて、自分は行きたくなかったので、第三希望は浜松にしたんですよ。ただ、実際には船橋になっちゃって...(笑)でも、船橋配属になったからには頑張るしかないなって。まあでも、いい先輩がいっぱいいたし、身内も良かったし、師匠の石川さん(船橋8期・元オートレーサー石川敏晴選手)が優しい人で自分のミスをフォローしてくれたんで、すごい感謝していますね。内越さん(伊勢崎14期・内越忠徳選手)も乗り方を教えてくれたし、あとは周りの片平さん(船橋19期・元オートレーサー片平巧選手)とか飯塚さん(船橋9期・元オートレーサー飯塚将光選手)とか宮城さん(船橋18期・元オートレーサー宮城秀樹選手)とか、見本になる先輩がいっぱいいたので、その走りを見てマネしたりして、まあ、マネはできなかったんですけど、そういう面では勉強にはなりました。だから船橋では成績を残せなくても遠征では優勝戦に乗れたりとか、レベルの高い所でやっている分、外では頑張れた時が多かった気がします。それもあってオールスターとかグランプリとか他の所でやったレースでああいう結果が残せたんじゃないかって思います。
―SGで優勝戦まで行った時は気持ちも高ぶってきますか?
もう全然、そういう気持ちじゃなかったので楽でしたけどね。自然体で。でも、やっぱりSGの優勝戦とかになると取る気がないと取れないっていうことを感じましたね。それで、次の時は取る気で行かないとダメかなって気持ちになって、その気持ちで行きました。でも、結果は当時、岡部さん(山陽19期・岡部聡選手)が雨で超抜だったんで、岡部さんにやられて、柿沼さん(伊勢崎21期・元オートレーサー柿沼進一選手)にもスタートで叩かれてしまって、結果3着だったんですけど一応、自分の中では結果は残せたかなって。
―ここまでオートレーサーとしてやってきて苦しかったことはありますか?
うーん、やっぱり新人の時が一番苦しかったですね。やることも多いし、練習もいっぱいやらなきゃならないし、みんなのお手伝いとかもあったり。1節が終わるとグッタリで、群馬まで帰るんですけど、高速道路で途中で眠くなっちゃって、パーキングエリアで朝まで寝ちゃったこともありました。それで、当時は携帯電話もなかったので、親が心配しちゃって、帰ってこないので事故しちゃったんじゃないかって、警察に問い合わせたりしちゃったこともあったぐらいで...。ホント疲れちゃって、車の中で熟睡しちゃって。その頃が一番大変だったかな。
―オートレーサーとしてやってきて嬉しかったことはありますか?
やっぱり結果が残せた時ですね。優勝とか、そういう時。優勝は今まで10回あるんですけど、その10回はすごい嬉しいですよね。特に2019年に優勝したのが18年ぶりの優勝で、その時、自分が第一希望で行きたかった伊勢崎で初めて優勝できて嬉しかったです。その時のメンバーも青山(伊勢崎31期・青山周平選手)がいたり貢(伊勢崎22期・高橋貢選手)がいたり、10メーター後ろにそうそうたるメンバーがいての優勝だったので、すごく嬉しかったですね。まさかできるとは思わなかったし、それは嬉しかった。あとはあれですね、いい先輩にも恵まれたんですけど、いい後輩にも恵まれて、中村雅人(川口28期・中村雅人選手)、たまたま自分が選んだわけでもないんですけど、あてがわれた選手がSGや年末のスーパースターを取ったりしてくれて結果を残してくれたんで、すごい嬉しかったですね。自分のこともさておき、それも嬉しいことの一つですね。いい刺激にもなりますし、整備面でも教えてもらったりとか。今は逆にアドバイスとかもらっている現状なんですけど、そういうのでまた自分の方も上向いて、頑張るモチベーションになってる感じです。自分の息子とほぼ同じ感じ、息子みたいな感じなんですけど、楽しくやっていて全てにおいてプラスですね。振り返ると、いいつながりというか、それってなかなかない巡り合わせなので。
―あと日々、取り組んでいることはありますか?
朝晩、一日1時間か2時間は運動をするようにしてます。あとは食事制限というか、考えながら体重が増えないように、できれば軽くなるように心がけているくらいで、みんなと変わっていることはやってないです。あと、お酒を飲まないようにしたりとか。レース開催中は神経を研ぎ澄ます意味もあったり、太らないようにと緊張感を持ってやってます。
―レースしていて、走りにこだわりとかはありますか?横断幕には『炎のストッパー』なんて書いてありますが。
前から走ることが多いからどうしてもストッパーになっちゃうんですけど(笑)抜かれないようにするには抑える競争になって...。ホントはね、開け開けで、スピードで抜かれないようにするのが理想だと思うんですけど、もうこのぐらいの歳だと絶対的にスピードはないので、少し小さく走って少しでも抜かれない競争になっちゃうんですよね。後ろの人には申し訳ないんですけど、そういう競争で、昭和の競争になっちゃってます。不本意なんですけど、それしかできないので、それで3連単に絡むようにしないといけないので、なるべく絡めるように頑張るレースをすると、そんな感じになっちゃうんですけど。まくってくる分にはどうぞってなるんですけど、ナカからはちょっと行かれないように心がけて、まずスタート行って、自分の展開にしなきゃいけない。前の人を早めにさばいていくことが必須になってきますね。
―これからこうなりたいって目標はありますか?
目標っていうと、自分的にはいろいろ数字的なものしかないんですけど、500勝とかね。それはとりあえず達成したので、次の目標となると700勝とか、遠いんですけど、それを目指すということですかね。あとは山陽だけ優勝してないので、山陽で優勝できたらなって思います。あとは昭和の選手なので、昭和、平成、令和ときたので、次の元号まで走れるように、4つの元号を走れるように頑張れたらなって。元号っていうのは何とも言えないですけど、4元号を頑張れればってところを目標に頑張っていきたいです。
―最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
自分は試走タイムがあまり出ないんですよ。先ほども言ったようにスピードがないので...。そこら辺をお客さんが、ちょっと難しいかなって思うんですけど、買っても100円でいいので、来たらデカいので、買っても100円なので損失は少ないと思うので、宝くじの大きいのを買ったつもりで、これからも応援していただければなって。
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伊勢崎オート所属の23期・新井淳選手にお話をお聞きしました。
(取材日7/29)
―選手になろうと思ったきっかけは何ですか?
選手になる前は大学生で就職活動をしていたんですけど、収入面も新聞とかで出ていて、年収的にもいいなって思っていたし、元々オートバイも乗っていて、オートバイも好きだし、いいかなって思って。実家が伊勢崎だったので、見に行ったことはあったし、大学生の時も船橋とか川口によく行っていたので、よく見てましたね。(その時、好きな選手とかはいたんですか?)いやもう、ただ単にオートバイが好きで、選手になろうとかはその当時はなかったんですけど、普通の人でもなれるんだって思って、受けてみようと思いました。
―養成所生活はどうでしたか?
自分は自衛隊に2年いたことがあって、そういう団体生活っていうのは慣れていたので、逆に養成所は楽っていうか...(笑)楽すぎっていうか...(笑)自衛隊では、養成所の朝の訓練が夕方まで続くって感じだったので...。自分は格闘部隊にいたんですよ。もう、ずうっと運動をしていましたね。それが養成所だと朝で終わるので、準備運動にもならないって感じでした(笑)
―格闘部隊ってどんなことをやるんですか?
ずうっと試合と、筋トレとか訓練ですよね。柔剣道をやっていました。
―自衛隊に2年って、どのタイミングでいたんですか?
大学の1、2年の時に通学させてもらっていたんです。自衛隊が5時に終わるので、バイクで飛ばして行けば大学の5限、6限にギリギリ間に合うので、授業に出ていたんですよ。
―では、昼は自衛隊にいて5限、6限から大学に行っていたんですか。結構、時間的に大変でしたね。
まあ、でも単位は取れていたんですよ。毎週、行けたので。
―養成所期間が終わってデビュー戦を迎えるわけですが、その時のことを覚えていますか?
覚えてますよ。緊張はしましたね。お客さんがいっぱいいて。
―2級車から1級車に乗り換わった時は違いを感じましたか?
自分たちはメグロだったので、全然勝てなかったですね。で、いきなりセアの1級だったので、乗り換わったら『これなら勝てるでしょ』って感じでしたね。全然パワーが違いましたね。
―その後、レースを重ねてきて、一番印象に残っているレースはありますか?
川口で記念を取った時ですかね。あの時は、同期も乗っていたしよく覚えていますね。嬉しいっていうか、嬉しいとはちょっと違うんですけど、なんか、『自分でいいの』みたいな(笑)
―逆にオートレーサーとしてここまでやってきて、苦しかったことはありますか?
勝てない時が続くと、何が悪いんだか分からないので...。乗る方は自信があったんですけど、乗るだけじゃダメだなと。勝てない時が結構続く時があるんですよ。エンジンを直せない、そういう技術がなくて、それがちょっと困ったというか苦しかったですね。
―レース以外で何か取り組んでいることはありますか?
若い時はジムに通ったりとかしてたんですけど、全然長続きしなくて...。レース中は疲れちゃって、休んでるばっかりになっちゃいます。
―新井さんは昔から体形が変わってないですよね。食べる量とか多くはないんですか?
いやあ、結構食べてるんですけどね。お酒を飲むんですけど、お酒を飲むと太れないというか、飲みすぎなんですかね。昼間は食べますけど、夜はずっと飲んでるだけであまり食べないんですよね。
―当面の課題とか、目標とかはありますか?
健康維持ですかね。ちょっと体調がすぐ悪くなっちゃうんで、健康維持を心がけています。睡眠とか、あとは食事ですね。変な物を食べないようにとか、偏った食事をしないようにとかですね。
―最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
大きな活躍はできないかもしれないですけど、地道に頑張りますので応援よろしくお願いします。
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7月5日に行われたGIIミッドナイトチャンピオンカップで優勝した佐藤摩弥選手。その後、地元川口でのダブルヘッダー開催の昼間に優勝、ナイトレースは準優勝と好成績を収めました。優勝時のお話、まもなく開幕するSGオートレースグランプリへの意気込みをお聞きしました。
(取材日:2024年8月3日)
AKI:まずは飯塚GIIミッドナイトチャンピオンカップ優勝おめでとうございます!
佐藤:ありがとうございます!!
AKI:初日雨で6着から始まったんですが振り返ると車の状態はいかがでしたか?
佐藤:エンジンは安定してたんですけど、その前の節が浜松の普通マフラー。ミッドナイトは消音マフラーなのでセッティングは大きく扱いましたね。そのままだと全然良くない感じがありました。初日の雨に関しては、最近雨は乗れてなかったし飯塚の雨は走路のコンディション的に難しく地元の選手が速かったですね。なので、着が大きくなったことに関して悲観はしませんでした。そのあと、シリンダーをほぼ新品のものに換えたんですが良くなくて。準決の前に元のシリンダーに換えたのが結果良かったです。準決勝戦では道智くん(飯塚34期:道智亮介選手)が速かったんですが自分の車の手応えは良かったです。優勝戦に向けては道智くんの方が伸びが良かったので伸びを出すために少しだけ扱いました。結果優勝できたんでその整備も良かったと思います。
AKI:準決後の勝ち上がりインタビューでは「道智くんの筋肉パワーに負けました(笑)」と仰っていましたが優勝戦はリベンジできましたね。
佐藤:多分ですけど、筋肉ありすぎて1コーナー押えすぎたんじゃないですかね、滑らしていたんで力入りすぎてたんじゃないのかな?(笑)けど、そのおかげで越智さん(飯塚25期:越智尚寿選手)とやり合ったところで展開が自分に向いて捌いていけたのでそこが大きかったですね。
AKI:6枠からのスタートも良い切れじゃなかったですか?
佐藤:んー。やっぱり越智さんのスタートが速かったです。越智さんに続くスタート展開になりました。なので、後ろから見てたら展開が開けたという感じ。他力だったんですけど、そこを冷静に捌いていけたことが良かったと思います。
AKI:GIIミッドナイト、遅い時間のグレードレースというのはどうですか?
佐藤:いやーもうきついです。眠いし肌荒れするし。終わってから1週間くらい生活リズムが戻せなかったです。キューポラでようやく普通の時間に寝られたという感じでした。時間がズレますね。基本的に12時くらいには寝たいなというタイプなので、最終レースとかは「もう寝てる時間だな。」という感じでした。遅く寝たから遅く起きられるわけじゃないし、自分は1日も昼寝ができなくて。布団に入ってみるも寝られないみたいな。昼寝される方もいたんですけど自分はできませんでした。ただ、睡眠に関してはキツかったですけど、昼間ゆっくりできることはありっちゃありかな、たまにならと思いました。なので、いつも日中走ってミッド走って、また日中走ってと飯塚の選手はするわけじゃないですか。本当に大変だと思います。体壊さないか心配だなぁと思う開催でしたね。体のサイクルはすぐに戻らないので。なので、キューポラまで時間があって良かったですね。
AKI:そのGIキューポラはなかなか合わなかった感じですか?
佐藤:キューポラは正直エンジン良くなくて。GIIミッドナイトも優勝できるという感じではなかったんでなんで優勝できたのか。本当に他力という感じでした。展開とタイヤが良かったかなという感じでしたね。地元に戻ったらさらにエンジン良くなくて、連に絡めたのも準決勝戦だけ。その時もスタート行っての展開とタイヤに助けられた感じでした。なので、やっぱり優勝戦は厳しかったですね。その次の節に下回り、基本的には組み直してロッド交換くらい。それが効きましたね。試走も出るようになったしタイヤも良いのがあったのが大きいです。優勝戦もかなり手応えありで臨めました。エンジンも良いしタイヤも良いのでいつも行かないようなところに攻めに行けたり。攻めに行きたくなるようなエンジンとタイヤでした。スタートも永井さん(川口25期:永井大介選手)より先に行きたいと思ってタイミングから攻めて行きました。切ってから伸びていく感じも良く全部がうまく行きました。スタート後すぐは森さん(川口25期:森且行選手)に突っ張られたんですが、すぐにかわせたのはエンジンタイヤが良かったからですね。日中で熱走路なのに完全Vが出来ました。ナイトレースの方は1日2回の優勝もかかっていましたが、雨も降りましたし頑張れた方だと思います。開催前に韓国旅行に行った分頑張れましたね(笑)
AKI:一つ聞きたかったんですが、川口で優勝した後のウイニングランの際カメラの位置完全に把握してましたよね!?(笑)
佐藤:はい(笑)前回優勝した時に2個目のカメラに手を振るの忘れちゃってそれが悔しくて、今回は絶対手を振るぞと思って振りました。今回は優勝もできて手も振れて最高です!ドヤ顔で手を振りました(笑)
AKI:そして、まもなくSGオートレースグランプリ開幕です!
佐藤:まずはマフラーが変わるというところもあるんですが、伊勢崎自体が去年のグランプリ以来ということで1年ぶり。なので、全然分からないというのが本音です。走ってみないと分からないです。普通マフラーも2ヶ月ぶり。浜松はいつも調整が上手くいくんですけど、伊勢崎はどうかな。グランプリはいつも成績が良くないし、伊勢崎自体走る機会が少ないので未知です。ただ、車のベースは良くなってるので流れに乗ってなんとか頑張りたいですね。
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします!
佐藤:地元の優勝戦は自分も嬉しいしファンの方も喜んでくれるので良かったなと思います。この勢いのままグランプリに臨めるというのは安心感があるというか、楽しみな気持ちで行けるので良かったです。4月のオールスターでは優勝戦で悔しい2着も"優勝"は全然遠いなと思った2着でした。グランプリは優勝戦に乗ったことがないんですけど、ここ最近調子がいいですしオールスターから優勝戦を逃してないくらい安定して調子がいいのでグランプリで初優出目指して頑張ります!後は、グランプリは夕立が多く成績がふるわないのもその影響もありそうなので、もちろん練習はしますがとにかく晴れることを祈って頑張ります!皆さんも祈っていてください!
(写真は飯塚オートSNSより)
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2024年7月15日に行われた川口オートGIキューポラ杯優勝戦。見事優勝を飾ったのは地元の黒川京介選手。これが嬉しい地元GI初制覇となりました。どんな状態で臨めたのか、優勝戦がどんな状態だったのか、お話をしていただきました。
AKI:GIキューポラ杯優勝おめでとうございます!地元GI初優勝を決めたお気持ちいかがですか?
黒川:いつかしたいというか、地元でGIを獲りたいと思っていたので優勝できて良かったです。地元のGIは獲りたいという気持ちが大きかったので嬉しかったですね。
AKI:最近は着取りも良かったですが、少し前は苦しんでる時期もありませんでしたか?
黒川:ありましたね。SGオールスターとか特別GIプレミアムカップの時とか良くなかったです。というのも、遠征がずっと続いていてよく分からなくなっていて。パーツが悪いのかセッティングを合わせ切れてないのかイマイチ分かってなくて。オールスターの後地元に戻ってからパーツ交換を色々していたんですが、結果的にシリンダーが原因というのが分かったんです。なので、シリンダー以外は前のパーツに戻して、シリンダーだけ新品という状態にして今走ってる感じです。そしたら、安定して良くなってきたなという感じですね。
AKI:地元に戻るまでは何してもしっくりこないという感じだったんですね。
黒川:そうですね。以前は遠征先でもばんばんパーツを交換してたんですが余計訳わからなくなったことがあって。その後2、3ヶ月ダメな時とかあったので、今回はそういうことがないようにというか、経験的になかなかパーツ交換は出来ませんでした。オールスターとかは成績がふるわなかったんですが、その分地元のGIが優勝できたので我慢して良かったなと思います。地元に帰ってからは1着も増えましたし普通開催でも優勝できたりしたので安心しました。
AKI:地元に戻ってどの辺りから手応え感じていましたか?
黒川:GII川口記念あたりからセッティングもまとまってきて、比較的良い状態を保てているかなという感じです。キューポラの前の普通開催では優勝戦7着というのがあったんですが、これは日中開催で捌いていくのが厳しい展開というのもあったんですがタイヤが低すぎて。ナイトレースで優勝した良いものだったんですが昼間の7走目は厳しかったですね。試走から直線全開にならない感じで失敗でした。ただ、エンジン的には問題なかったのであまり悲観せずキューポラに向かいました。
AKI:キューポラ初日から1着、手応えはしっかりありましたか?
黒川:良かったと思います。切れ自体は良かったんですがスタートのタイミングが見えてなくて。最近はロングハンデが続いていたのでハンデ10、20mのタイミングが見えなくて、少し意気込んでスタート練習するとフライングになっちゃうような感じ。優勝戦の日のスタート練習も-05くらいで「どうしよう」と思っていました。なので、エンジンよりスタートのタイミングが怖かったです。初日が15タイミングで2日目は05タイミング。2日目もそこまで攻めたタイミングではなかったんですが初日と10も差があったり。なので思いっきり行けなかったですね。ただ、優勝戦は気持ちも入っちゃって01タイミング。出た瞬間フライングかなと思いました。切った瞬間赤だと思って時計を見たんです。けどランプがついてなかったので「入ってるーー!!」となりました(笑)01奇跡的に入ってましたね。一安心しながら1コーナーに入っていきました。
AKI:結果良いスタートになって展開作っていけましたね!
黒川:タイミングもあって良いスタートになりました。ただ、その後はすぐ圭一郎さん(浜松32期:鈴木圭一郎選手)が来るだろうなと思っていたし、上和田くん(川口34期:上和田拓海選手)が内に来たときも圭一郎さんと思っていたくらいです。試走タイムも圭一郎さんと一緒だし早めに展開作られたら厳しいから自分が先に展開を作っていかなければと思っていました。
AKI:試走タイム3.26と出ていましたがご自身の感覚はどうだったんですか?
黒川:27はたまに出たりするんですけど26とかはなかなか出ないというか、エンジン的にかなり仕上がってないと出ないタイムなので良い試走だなと思いました。試走タイムも良くて、手応えも良く。手前の感じ、バックストレッチの感じがすごく良さそうだったので手応え通りエンジンは良さそうでした。
AKI:そんな中、レースは後ろが思ったよりもなかなかこないという感じだったんじゃないですか?
黒川:そうですね。自分はビジョンを見るとペースが落ちちゃうので一瞬だったんですけど残り2周くらいでビジョン見たら岩見さん(飯塚29期:岩見貴史選手)と圭一郎さんがやり合っていて。後ろに圭一郎さんが来てると思っていたら来ていなかったので、あとは自分の走りをしようと思って走っていました。離れているのが分かったので焦りはなくなって「ミスだけしないように」というふうに切り替えて走りましたし気持ちも楽になりましたね。
AKI:優勝はどの辺りで確信していましたか?
黒川:ビジョンを見た時ですね。車とタイヤの状態が良く自信を持っていたので落ち着いていけました。タイヤも評判の良いタイヤでキューポラに取っておいたんです。良いタイヤの2走目が好きなんですが、優勝戦を2走目で迎えられたのでタイヤも最高の状態でレースに臨めました。作戦通りです。
AKI:ゴールした瞬間を振り返るといかがですか?
黒川:いや~本当に嬉しかったですね。ガッツポーズはしなかったんですけど、心の中ではめちゃくちゃガッツポーズしてました(笑)レース後もたくさんの方が待っててくれて集まってくれて本当に嬉しかったです。最高でしたね!今までのグレードレースの中での優勝で1番嬉しい優勝でした。ウイニングランも想像以上に沢山の方が残ってくれていたのでさらに喜びが増しました。地元ということもあって「おめでとう!」と沢山聞こえてきてなおさら嬉しかったです。表彰式でも沢山の方がいて本当に有り難かったです。
AKI:少し苦しんだ時期もありましたが、良い流れになった優勝なんじゃないですか?
黒川:夏は滑る走路で課題がある時期ですがGI優勝は一つはずみになりましたね。やっぱり滑る走路は難しいです。特にハンデ戦で追い上げだとタイヤが滑ってきて自由が効かなくなるし、最近は前の選手のペースも速い!相当大変でこれからまた苦しい時期になると思いますが頑張りたいですね。
AKI:地元GI優勝を飾りました。やはり次はSGですか?
黒川:ですね。ずっと思っていることなので良い結果出したいですね。まずは一つ一つレースを頑張って良い流れでSGグランプリを迎えたいですね。川口が消音マフラーで大体のセッティングは固まってきたんですが、今後は普通マフラーになってどうなるかは乗ってみてからという感じになりそうです。ただ、去年とパーツはそこまで変わってないし、エンジンのベース、セッティングのベースも変わってないのでノートに残してあるデータを参考にしながら合わせていきたいと思います。少し前の悪い時期が普通マフラーだったので少し不安はありますが、エンジンが出ない原因だったシリンダーの不具合も改善したし良い流れを作りたいです。車の反応もあるし良い状態なので頑張って成績を残したいです。
AKI:それでは最後にオッズパーク会員の皆様にメッセージをお願いします。
黒川:沢山の声援のおかげで地元のGIを優勝できたので、次はSG優勝目指して頑張ります。これからも応援よろしくお願いします!
(写真は川口オートSNSより)
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