オートレーサーの血を引き継ぐサラブレッド・伊勢崎オート所属の27期・金山周平選手にお話をお聞きしました。
(取材日3/19)
―2節連続優勝(3月6日飯塚、3月13日伊勢崎)すごかったですね。
シルクカップ(伊勢崎GI)の節で乗り換わって、そこからヘッド回りの調整をして後半3日間は良かったんですよ。その後、ドドドが直らないので下回りを整備して、コンロッドを換えたらドドドが直って、それが一番大きかったですね。エンジンも良くなりました。(2月28日に)地元で準優勝して、飯塚で優勝して、また地元で優勝です。
―そのあいだに微調整とかはしてるんですか?
調整はですね、治郎(伊勢崎30期・田村治郎選手)が自分のエンジンをよく見てくれるんですけど、治郎がいる時は言われるがまま調整して、結果良くなって。自分でやる時は微調整ですね、キャブとか電気位置とかセッティング程度で、あとは定期的なものでリングを換えたりはちょこちょこします。いい時は何を調整しても良い方にいくんですよね。
―改めてですけど、オートレーサーになったキッカケは?
父親(飯塚7期・元オートレーサー金山清司選手)の影響で、物心ついたときから(選手に)なるもんだと勝手に思ってましたね。それでハタチの時に受けて、21歳の時に養成所に入りました。試験は2回目で受かりました。26期の時に受けて、幼なじみの竹中修二選手(飯塚26期)が受かって、自分は27期で受かって。親同士が同期だし、家も近くて幼なじみなんです。
―養成所に入ってからはどうでしたか?
いやあ、きつかったですよ。朝早いし、時間が決められていて、あんな生活したことなかったんで...。はじめの2週間は掃除とか、早起きして朝体操とか、草むしりとかそんなんばっかりで、いつになったら競争車を触らせてもらえるんかなとか思いながら(笑)。でも、そんなことも言ってられないですよね。選手になりたくて行ったんだし、やめるとかそんな選択はなかったです。
―オートバイに乗る練習になってからはどうですか?
いやあ、もうとにかく難しかったですね。外から見ると簡単に見えていたのに曲がらないし、全然違かったです。それまでは中型のバイクに乗っていたんですけど、全然違いましたね。ハンドルも違うし、競争しないといけないし。自分は中間ぐらいのグループだったかな。早船(川口27期・早船歩選手)はすごかったですね、もちろん荒尾(飯塚27期・荒尾聡選手)も速かったし。いろいろ話を聞いて「こんな感じにやってみればいいんじゃない」とか言われるのを実践しようとしても、なかなかできなかったですね。
―デビュー戦の事は覚えていますか?
覚えてますよ。デビュー戦はアタマを走ってて、4周目ぐらいで滑ってガブられて7着でした。レース途中で慌てたんでしょうね。最初は逃げてた記憶はあります。次の日にアタマを取れたのかな。
―2級車から1級車に乗り換わった時はどうでしたか?
感覚は全く違うし、先輩たちはこんなの乗ってたんだ、と思いましたね。直線は速いし、これじゃ負けるに決まってると(笑)。2級車の時に浅香さん(伊勢崎23期・浅香潤選手)にかわいがってもらっていたんですけど、練習で一緒に乗ってくれて、前で引っ張ってくれたりして「とにかく閉めちゃダメだ、自分のアクセル操作を見ながら走れって」横に付けさせてもらって...。(淺香さんは)全然グリップを絞ってないんですよ。自分もそういうグリップ操作を練習して、ちょっとずつ(2級車の)後半良くなって、2級車で記念の決勝とかも乗れたし。その時、浜松でヤングダービーってのがあって、荒尾も一緒に乗っていて荒尾が優勝して。その流れで1級車に乗れてすごく良かったです。
―今までで印象に残っているレースはありますか?
優勝したレースは印象ありますけど、やっぱり嬉しかったのは若い時にオールスターのドリームに選ばれたことですね。伊勢崎で。まあ4着だったんですけど、あれに走れたのが一番嬉しかったですね。お客さんに選んでもらって、あれはもう、なんかすごく嬉しかった。緊張というよりはワクワクしました。
―オートレーサーとして日々、取り組んでいることはありますか?
柔軟、ストレッチです。なんか、養成所で(体が)柔らかくなったので、もったいないなと思って、ずっとそれは継続してやってます。
―金山さんは昔から体形が変わらないですよね。
いや、そんなことないですよ。腹、出てきたっすよ(笑)。体重はそんなに変わらないですけどね。
―今現在、自分の中で課題にしていることはありますか?
課題というか、落ち着いて乗ることだけですね。20何年もやってるんで、今さらガツガツしても...。慌てないで、迷惑かけないで、速く走れるように心がけてます。最近は落ち着いてやれている気がしますね。いい時でもダメな時でも。
―若手ですごいなって思う選手はいますか?
浅倉(伊勢崎37期・浅倉樹良選手)とかすごいですよね。ハンパじゃないっすよ。久しぶりに伊勢崎にスーパールーキーが来たなって感じで。走りだけじゃなくて人間も。はっきり喋るし、受け答えもしっかりしてるし、人間的にも優しいというか。
―金山さんはこれからどうなっていきたいとか、当面の目標はありますか?
もうけっこう後輩も増えてきたので、後輩に優しくして、楽しくみんなでオートレースできたらいいかなって。アドバイスとかできることがあったら自分もしたいし、まあ同期にも弟子がついてきてるので、そういうのも含めて見てあげるというか、できればいいなって。
―最後にオッズパーク会員の皆様へメッセージをお願いします。
オートレースを楽しんで、いっぱい車券を買ってもらって、盛り上げていただけたらと思います。オートレース、かっこいいので(笑)。
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