
今週は2日連続で大井競馬場へ行ってきました!
まずは火曜日、スーパージョッキーズトライアル第1ステージが開催☆
14名のトップジョッキーの戦いは、今年も見ごたえたっぷりでした。
初戦を勝ったのは、御年58歳の的場文男騎手。
直線に入ったところでは進路がなくなっていましたが、まったく動じず冷静な判断で外に出し、そこから力強く突き抜けました!
的場文男騎手
「いい馬に乗せてもらって勝ててホッとしたよ。
スタートは出てくれた分、思ったよりも行き過ぎたんだけど、持ったままの抜群の手応えだった。最後も楽だったしね。良馬場だったらもっと楽勝だったと思う。
やっぱりこういうレースは燃えるね!次も頑張ります」
そして2戦目は、岩手の山本聡哉騎手が、後方から直線ごぼう抜き!
金沢のワイルドカードでもそうでしたが、山本聡哉騎手の追い込みはさすがです☆
これだけのメンバーに入ってもどっしりと構えていて、最年少とは思えない騎乗ぶりでした。
山本聡哉騎手
「強かったですね!チャンスはあると思っていましたが、スタートで出遅れてしまったので、馬を信じて腹を括って乗りました。
直線の長いコースだったのに、抜け出すのが少し早くて反省しています。もう一呼吸置いてもよかったのかな」
ということで、2戦のポイントを集計すると...
26Pで並んだのが、山本聡哉騎手、真島大輔騎手、村上忍騎手。
上位3人が並ぶなんて、なかなか見ることのできない大接戦です!
規定のルール(同ポイントの場合、最終戦の順位が上の騎手が上位)に従って、
1位 山本聡哉騎手
2位 真島大輔騎手
3位 村上忍騎手
となりました。
詳しいポイント表はこちら↓
SJT2015ポイント表
最終決戦は23日(木)の園田競馬場!
的場文男騎手は2009年の優勝の時には、第2ステージの園田競馬場で2連勝しているだけに、今回も園田で決めるのか、
はたまた、山本聡哉騎手がトップの座を守り切り、初のワイルドカードからの優勝となるのか...
今年はポイント大接戦で、誰が優勝してもおかしくありません。
23日が待ち遠しいです♪
川崎競馬場で行われたスパーキングレディーカップ。
見事女王に輝いたのは、2番人気のトロワボヌールでした!
好位追走から徐々に進出し、最後は最内を突いて逃げるサウンドガガを捉えました。
初の川崎、初のナイターですが、素晴らしいレースを見せてくれましたね。
戸崎圭太騎手
「この馬にはずっと乗せてもらって、いつもいいレースをしてくれるんですが、今回初めてサンビスタに勝つことができてとても嬉しいです。
今日の雰囲気も良かったですし、状態も良かったですね。
昔は少し入れ込みがキツイ面もあったんですが、今日は初めてのナイターでも上手に対応してくれました。
レースはサウンドガガの後ろで折り合い重視でしたが、ちょうどサンビスタと並ぶ形になりました。イメージしていた通りの展開で、サンビスタはちょっと手応えが鈍かったので、『もしかしたら...』と思いながら乗っていました。
この馬は直線で必ずいい脚を使ってくれるので、今日も不安はなかったです。
どんなレースでも対応できますが、ベストはマイルだと思います。
どこからでもレースができるし、末脚はしっかりしているし。今日のレースで、さらに期待が膨らみました」
畠山吉宏調教師
「サンビスタとの対戦で、4度目にして勝てて嬉しいです。
戸崎くんがずっと乗ってくれていたので、彼にゆだねて信頼していました。
前走はここに向けてのローテーションで、あえて忙しいかなと思う『さきたま杯』を使ったんですけど、そこでもいいレースをしてくれて、成長を感じます。
レースはサンビスタと一緒に行くような形だったので、あとはさばいて来てくれよと思いながら見ていました。直線向いてから、しっかりと伸びてくれましたね。
左回りは結果を出していたけど、初ナイターがどうかと思っていましたが、落ち着いていてくれました。
今後は馬の様子と相談ですが、秋のJBCレディスクラシックを最大目標にしたいと思います」
2着は軽快な逃げから粘ったサウンドガガ。
武豊騎手
「惜しかったです...
マイペースで逃げて、自分のレースができました。ただ最後は勢いが違いましたね。
去年よりメンバーは強かったけど、状態もいいしこういうレースができればマイルでも頑張ってくれますね。
ベストはもっと短い距離ですけど、本当によく頑張ってくれました」
3着は1番人気サンビスタ。
岩田康誠騎手
「この馬のレースはできたと思うんですけど、3コーナーで手応えが怪しくなってしまって...。
コンスタントに走ってくれてはいるんですけど、今まで楽勝していた馬にあんなに離されてしまうとは...」
そして4着は、名古屋のピッチシフター。
中団から追い上げて、見せ場十分の内容でした!
大畑雅章騎手
「道中の追走も楽だったし、3コーナー辺りでは『おっ!』と思いました。今日は左回りもスムーズで、納得のレースができました。
マイルがベストなので、JRA勢相手でもどこかで一発!と思っています」
そして地方初参戦、初ダートだったメイショウマンボは6着。
武幸四郎騎手
「3コーナーまでは良かったんですけど、ここ何戦か芝の時と一緒で、勝負所で頭を上げて止めてしまうんです...。道中はホントにいいんですけど...」
今年の帝王賞、ドバイ帰りだったホッコータルマエが改めてその強さを見せつけてくれました!
中団からジワジワとポジションを上げて行き、4コーナーを回る辺りでは前を行くクリソライトが粘るのか?と一瞬思いましたが、エンジンが掛かってからは強かったです。
まさに帝王の貫録でした☆
幸英明騎手
「調教から調子が良かったので、自信を持ってレースをしました。
1枠に入ったので、もしかしたらハナに行くこともあるかもしれないと考えていましたが、思いの外みんなが主張して行ったので、結果的にいいポジションになりました。
手応えがあったので、早めに前を捕まえに行く形になりましたが、本当に強かったですね。
GI最多勝利に並びましたが、そこはあまり意識はしていなかったです。結果としてそういう勲章をもらえたら最高ですね。
去年からずっといい状態で安定していて、本当にすごいなと思います。
これからも、出るレースは全部勝てるようにしたいです」
西浦勝一調教師
「1番人気に支持していただき、結果を出せてホッとしています。
幸くんが馬の力を信じて、強いレースをしてくれました。
これで歴代最多に並びましたから、あと1つ勝って超えることができるようにしたいですね。
この後は放牧に出して、秋に向けて充電します。
秋はまたJBCからスタートする予定です。
この馬は日々成長しているので、本当にすごいなと思いますね。
ただ、秋には新しい強敵も出て来るでしょうし、今日戦った馬たちも成長して来るでしょうから、気を引き締めて頑張ります」
2着は2番手から早め先頭に立ったクリソライト。
道中は掛かるくらいの手応えで、積極的なレースを見せてくれました。
揉まれないレースができると、本当に強いですね。
武豊騎手
「この馬も力があるところは見せられたかなと思います。
ムラな部分のある馬ですが、今日は気分が良かったみたいですね」
3着は大井のハッピースプリント!
中団後方の位置取りから、よくぞ追い込んで来てくれました。
宮崎光行騎手
「最初の位置取りは予定通りでした。
ただ、本当はホッコータルマエをマークして一緒に上がって行きたかったんですけど、僕はこの馬で2000mを走るのが初めてだったので、そこを大事に乗ってしまいました。
結果的に、もう少し追走して行っても良かったのかなと。
あとは、前半もう少し自分からハミを取って、僕が抑えるくらいの手応えになってくれたら、このメンバーでも勝負できるようになると思います」
2番人気のクリノスターオーは、初めてのナイターでかなり入れ込んでいました。
レースは途中で失速して6着。
この馬の持っている力を出すことはできませんでした。
岩田康誠騎手
「今日はハナに行く形になりましたが、結果的には二番手の方がよかったのかな...。
途中で嫌気が差してしまって、3コーナー辺りではもう嫌がって頭を上げてしまいました」
そして、この開催で誘導馬のクレッセーノが引退を迎えました。
左から2頭目
パロミノ種のクォーターホースで、サラブレッドにはない黄金に輝く毛色を持ったクレッセーノ。
その金色に輝く馬体にナイターの光が反射して、とても美しく優雅に誘導してくれました。
14年のお勤め、お疲れ様でした!!!
10日に川崎競馬場で行われた関東オークス。
フラワーカップ勝ち馬で、NHKマイルカップ2着だったアルビアーノが圧倒的な一番人気に支持されましたが...、2番人気ホワイトフーガが後続に大差をつける圧勝劇を演じました!
中団から最初のホームストレッチで一気にマクリ、直線はグングンと後続を離す横綱相撲。
あまりの強さに、場内にはざわめきが起きました。
大野拓弥騎手
「正直アルビアーノが強いと思っていたので、ここまで強い勝ち方をしてくれるとはびっくりしています。勝ててすごく嬉しいですね。
前走辺りから状態も上がっていたし、今日も返し馬の雰囲気が良かったです。ただ、ナイターは初めてだし、小回りもどうかなと少し不安はありました。
スタートして馬なりの位置にいたんですけど、ペースが落ち着いていて、大飛びな馬なので自分のペースで走らせたいと思ってマクる形になりました。ハナに立ってからもリズム良く行けたし、息も入っていたので楽でしたね。
後ろもくっついて来ているだろうと思っていましたが、3,4コーナーで手応えが良かったので大丈夫だろうと思いました。本当に強かったです。
成長という意味では、デビュー前から完成度の高い馬でしたが、そこからまた成長してくれた感じです。
これだけ強い勝ち方をしてくれたので、期待も大きいですね。まだまだ頑張ってくれると思います」
高木登調教師
「新馬戦での勝ちっぷりを見た時から、関東オークスに挑戦することを意識していました。でもあまりの強さに僕自身びっくりしました。
少し右に張る癖があるのでどうかなと思っていましたが、上手に走ってくれたし、流れが落ち着いた時も我慢しないで動いて行ったので、変に喧嘩するより良かったと思います。
女の子ですけど、来た当初からどっしりしていました。スピードもあって持久力もあるし、抑えればキレもある馬です。
今後は一息入れて、夏の重賞に行くか馬の状態と相談したいです。
芝も悪くないんですけど、まだ脚元がかたまっていないし、ダート路線で進むことを考えています。もちろん、地方のダートグレード戦線も視野に入れています」
これだけ強い勝ち方をすると、今後の注目度がグーンと上がりますが、このまま順調に過ごして、また圧倒的なレースを見せて欲しいです!
2着は4番人気のポムフィリアが頑張りました。
戸崎圭太騎手
「レースが上手だし、小回りも問題ないですね。重賞を獲れるチャンスはあると思います」
3着は浦和のトーセンマリオンが突っ込み、大健闘を見せました!!
左海誠二騎手
「道中は2周くらいずっとハミを取らなくて、全然走る気がなかったです。直線だけ伸びてくれたけど、これからどれだけレースを覚えてくれるか。今の段階でここまで走れるので、成長が楽しみです」
圧倒的な人気を背負ったアルビアーノは、残念ながら4着という結果に...
柴山雄一騎手
「ダメだったな...。砂を被らない位置に付けられたんですけど、2周目の向正面からは追って行かないと付いて行けなくなりました。走りは悪くなかったんですけど、展開的に厳しいレースになりましたね。
今回は初ダートに初距離だったので、いつもの走りが出来なかった原因が、ダートなのか距離なのかは判断できないです。人気にしてもらったのに、結果を出せなくてすみませんでした」
そして兵庫からの刺客トーコーヴィーナスは、果敢に2番手に付けたものの、途中から失速して7着でした。
田中学騎手
「体は減っていましたが、そういうことじゃないですね。今回、初めて揉まれて砂を被るレースをしたので...。最初のコーナーで砂を被ったら、馬が嫌気を差してしまいました。その後も出入りが激しくて、厳しい展開でした」
今回は残念な結果でしたが、強い馬と戦って揉まれることは、さらなる成長を促します。
さらに、このレースはグランダム・ジャパン3歳シーズンの最終戦ということで、トーコーヴィーナスが圧倒的なポイントで女王となりました☆
トーコーヴィーナスの実力は疑う余地がないので、今後の走りを期待したいです!
さてさて。
なんだかんだでかなり遅くなってしまいましたが...
福永洋一記念デーのことを振り返りたいと思います。
今年は福永洋一記念とともに、中央・地方のジョッキーが招待されてチームで競い合った洋一カップも行われ、本当に華やかな1日でした!
すでにたくさんの報道がありましたので、今回はわたし目線のかなり細かいところをお伝えしたいと思います。
JRAのトップジョッキー、横山典弘騎手、蛯名正義騎手、藤田伸二騎手、福永祐一騎手という超豪華な面々が着ているのは...
今年新調した、真新しい枠服の勝負服です!!!
ま、まぶしい~
これまでのは年季が入ってだいぶ色あせていたのですが、、、
今年の新人王の時に枠服が新しくなっていたので、びっくりして(すみません!)組合の方に聞いてみたんです。
そうしたら、今回の騎手招待を見越して枠服をすべて一新したとのこと。
勝負服は特注ですからなかなかお値段が張るのですが、こういう予算の使い方は素晴らしいと思いました。
これだけのトップジョッキーをお迎えするということで、高知側の歓迎の気持ちを感じることができて、わたしも嬉しかったです。
まだまだ考えていかなければならない部分もありますが、常に前向きに進んでいる高知の関係者&組合の皆さんを心から尊敬します!
何年か前に廃止寸前までいった競馬場とは、とても思えませんね。
横山典弘騎手と、赤岡修次騎手。
レースが終わると、この笑顔☆
やっぱり、ジョッキーレースは見ていて本当に楽しいです!
そして、重賞・福永洋一記念。
1番人気のサクラシャイニーが圧倒的な強さで勝利!
待ちに待った表彰式では、今年も福永洋一さんがお元気な姿を見せてくれました。
恒例となったファンの方々の「おかえり~」「また来年!」という声援を今年も聞くことができて、なんというか...あの場に居られて幸せでした。
すべてが終わったあと、福永祐一騎手の記者会見がありました。
「ファンの方々から声援を受けてる親父の姿を僕自身が見たい」と仰っていたのがとても印象的で...
福永親子は偉大なジョッキーですが、
競馬のことだけではなくて、父と息子の絆、家族の大切さも教えてもらった気がしています。
ここまで6回行われて来た福永洋一記念。
いろいろな趣向を凝らし、たくさんの方々の協力があり、毎年毎年ここまで変化していくレースというのもなかなかないですよね。
祐一騎手は、
「始めた頃は尻すぼみになってしまうのではないかと思ったし、実際にそういう例もたくさん見てきました。でも、毎年注目していただいて、毎年たくさんの方に来ていただいて、本当に有難いです。何か新しいアイディアがあったら教えて下さい」
と語っていました。
これまで、
岡部幸雄さんや柴田政人調教師など同期の方々がいらっしゃった同期会や、
武豊騎手とともに高知の名物をファンに振る舞ったり、
杉本清さんや鈴木淑子さんのトークイベント、
洋一さんキットカットの製作、
高知のお茶屋遊びなどなど
本当にいろいろなことが行われました。
常に進化する福永洋一記念。
来年はどんな一日になるのか、今から楽しみです♪