*19日(日)高知 第7R『トレノ賞』 1300m 18:10発走*
今年のトレノ賞は相当な好メンバーが集結しました!!!
その中で本命にしたのはダノングッド。
前走の園田FCスプリントの末脚は驚異的で、なんと上がり3ハロン34.7という芝のようなタイムを叩き出しました。
2着に負けはしたもののタイム差なしのクビ差。
ゴール前の勢いがすごかったし、距離1300mになるのは歓迎でしょう。
JRA時代の実績を考えると、南関東でももっとやれるかなと思っていましたが、末脚勝負の馬で小回り対応の難しさも感じていました。
それが、高知移籍初戦をマクってブッチギリ、前走の末脚ですから、今ならば小回りも気になりません。
先行勢もいてある程度ペースが流れると思うので、鬼脚さく裂を期待しています!
対抗はサクラレグナム。驚異の11歳馬です。
最近は重賞で勝ち切れていませんが、レースが上手で常に上位争いをする安定感があります。
シュヴァルグラン賞では6着と崩れてしまいましたが、基本的にマイルは少し長い気がしますし、1300~1400mならば崩れない馬。
このメンバーに入ってもヒケは取りません。
スペルマロンは一時期勝ち切れないレースが続いていましたが、ここ2戦は復調した印象です。
前走は1頭だけ57キロで強いレースを見せてくれたし、距離1300mも重賞を勝っているコース。
スタートを決めて流れに乗れれば、上位争いに食い込んでくれるでしょう。
黒船賞勝ちの実績馬エイシンヴァラーも忘れてはいけない存在。
最近の走りは上記3頭に水をあけられている気がしますが、底力のある馬で、激戦になった時には台頭してくるのではと思っています。
◎9、ダノングッド
○3、サクラレグナム
▲10、スペルマロン
△7、エイシンヴァラー
*19日(日)盛岡 第10R『岩鷲賞』 1200m 17:30発走*
ここは2強の激突が楽しみです!!!
コンサートドーレは南関東から移籍して来て2連勝。
前走の早池峰スーパースプリントでは2番手から抜け出してレコードで勝利しました。
以前岩手所属だった頃はなかなか勝ち切れず、重賞でもまったく歯が立たなかったのですが、当時と比べると20~30近く体がパワーアップして、大きな成長を遂げました。
距離が1200mになるのはむしろ歓迎で、盛岡で結果を出しているところもアドバンテージでしょう。
このまま3連勝といきたいところです。
プレシャスエースは移籍初戦こそ3着に負けましたが、前走の栗駒賞では危なげなく逃げ切り勝ち。
JRA4勝の実績馬で、1年以上の休養もありましたが、ここに来て動きが一変しました。
この馬にとっても1200mになるのはプラス材料。
初の盛岡コースでおそらく逃げる形になると思いますが、中山のアップダウンで勝っているので問題なさそうです。
プレシャスエースが逃げて、コンサートドーレが番手となるとキツイ展開になりそうですが、前走の走りを見ていると十分対応出来るのではないかと考えます。
鞍上はコンサートドーレが山本政聡騎手、プレシャスエースが山本聡哉騎手ということで、兄弟対決にも注目しています。
この2頭が相当強いと感じますが、2頭共に前に行くスピード馬なので、決め脚のある馬にとっては展開が向きそうです。
休み明けになるタイセイプライドですが、前走水沢での勝ちっぷりが秀逸。
決め脚というよりは長くいい脚というイメージですが、前2頭を見ながら競馬が出来るのではないかと思っています。
ここ2走好調続きのリュウノヴィグラスまで。
◎1、コンサートドーレ
○5、プレシャスエース
▲7、タイセイプライド
△3、リュウノヴィグラス
*16日(木)門別 第12R『ノースクイーンカップ』 1800m 20:40発走*
大井から3頭、佐賀から1頭の遠征馬が参戦して、力の比較が難しいところです。
全馬の脚質を見てみると、近走で逃げている馬はなし。
先行している馬も少ないところを見ると、前に行ける馬にとっては有利な展開になるのではないかと考えます。
本命にしたのは大井のナンヨーオボロヅキ。
昨年の高知優駿を逃げ切った馬で、距離1800がベストと言えるかというと疑問はありますが、スピードがある上に遠征慣れもしている、というのは強調材料でしょう。
鞍上は先日のグランシャリオ門別スプリントで重賞2勝目を挙げた小野楓馬騎手。
2年目とは思えない冷静さと、思い切りのいい先行には定評がありますから、初コンビでどんなレースを見せてくれるか楽しみです。
対抗は地元門別のクオリティスタート。
前走のヒダカソウカップでは接戦を制して連覇を果たしました。
2着アークヴィグラスとの壮絶なマッチレースを制したわけで、昨年のヒダカソウカップもそうでしたが、接戦に強い印象です。
今回も追い比べの形になれば、より強さを発揮してくれるのではないでしょうか。
3番手評価にしたのはナムラメルシー。
エンプレス杯では素晴らしい末脚を見せて2着に追い込んで来ました。
正直ノーマークだったのでかなり驚きましたが、追い込みが利く展開とはいえあのメンバー相手に2着に入ったというのは立派です。
牝馬ダートグレード戦線で揉まれているので、今回の相手関係ならばいつも以上にいい位置に付けられるのではないかと。
先行馬が少ないのでペースが流れるかは不安ですが、決め手のある馬なので門別の長い直線は向きそうです。
昨年のロジータ記念を勝っているグランモナハートも注目の存在。
前走のマリーンカップは休み明けの上に初のダートグレード挑戦でしたから、10着惨敗も仕方のないところ。
勝ち星としてはロジータ記念の1勝のみですが、常に上位争いしてくれる安定感がある馬です。
今回は初の長距離遠征となりますが、この馬の力が出せれば勝ち切る可能性もあると思っています。
佐賀から参戦するアンバラージュは、最近勝ち切れてはいないものの、馬体重が増えて来てパワーアップした印象です。
特にここ2戦は距離を延ばしていい競馬が続いているので、1800m戦というのはプラス材料でしょう。
◎6、ナンヨーオボロヅキ
○1、クオリティスタート
▲8、ナムラメルシー
△5、グランモナハート
△2、アンバラージュ
12日の函館10レース『横津岳特別』で、10番人気の低評価を覆し、見事逃げ切り勝ちを収めたシンボ(北海道)。地方競馬所属馬のJRA勝利は2018年8月のハッピーグリン(STV賞)以来です。まだ3歳のシンボですから、今後の動向も含めとても気になりますね。管理する齊藤正弘調教師にお話を伺いました。
赤見:JRAでの勝利おめでとうございます!!古馬相手の2勝クラスで勝ったというのがまたすごいですね。
齊藤:ありがとうございます。オーナーと共に、「地方から中央に挑戦したい」という想いでやって来たので、とても嬉しいですね。いろいろなことがすべて上手く行きましたし、調教師をしていて負けることの方が多いわけですが、こんなに上手く行ったのは初めてではないでしょうか。オーナーはじめこの馬に関わってくれた方々、そして頑張ってくれた馬に感謝しています。
赤見:10番人気でしたが、レース前から手ごたえはありましたか?
齊藤:もちろん勝つことを目指して使っていますが、まさか本当に勝ち切ってくれるとは...。勝った要因はいくつかありますが、降級制度がなくなって、上のクラスから下がって来る馬がいなかったというのも大きいと思います。この馬自身のことで言えば、前走前々走と逃げる競馬をして、門別の長い400mの直線で粘りが増すような競馬が出来ました。結果的にこの時には負けたんですが、函館のフラットコースで、短い直線はプラスになるなと感じていました。
実は以前からJRAに挑戦しようと思っていたのですが、コロナの影響で遠征が出来ず...。その頃は1勝クラスへ挑戦する予定だったんですけど、北海優駿で賞金を加算したので今回は2勝クラスへの挑戦になりました。それでも勝ってくれたので、この馬が秘めていた能力の高さを改めて感じました。
赤見:北斗盃から逃げる競馬をしていますが、先生からの指示ですか?
齊藤:そうですね。これまでも先行して揉まれない方がいい競馬をしていましたし、今シーズン初戦の牡羊座特別で後ろから行って最下位だったんですよ。この時は休み明けと言っても当初はJRAに使いに行く予定で、体はしっかり作っていました。それなのにまったく走れなかったことがショックで、次の北斗盃は内回りでしたし「行ってみよう」と言ったのがきっかけです。
赤見:今回のレースでは、ポンとハナを奪って、向正面でプレッシャーを掛けられる場面もありましたが、最後までしっかり粘ってくれました。
齊藤:古川(吉洋)くんが上手く乗ってくれましたね。いくら人気薄の馬といってもペースが遅かったら突いて来るのは当たり前で、そこは古川くんの好判断で、一度突き放してからまた溜めを作って息を入れてくれました。直線は力が入りましたが、初めての2600mでよく粘ってくれましたね。
赤見:シンボはどんな性格ですか?
齊藤:名前の通り、とても辛抱強い馬だと思います。北海優駿はかなりのスローペースだったんですけど、レース後に競馬ブックの高倉克己さんに言われたのが、「ここまでスローのラップで掛からずに折り合いがつくのはすごい」と。我慢強くて溜めが作れる馬なんだと再認識しました。それに、2歳の頃から遠征に行っても大きく馬体重が変わらないのはメンタルの強さだと思います。今回のレース後も大きなダメージもなく、元気に過ごしていますよ。
写真は水沢の金杯で勝利した時のもの(当時は岩手の齋藤雄一厩舎所属)
赤見:今後の予定は決まっていますか?
齊藤:距離の選択肢として札幌日経オープンを目指したいと考えています。シンボはJRA認定競走を勝っていないので、これまでの規定だったら中央に挑戦することは出来なかったんですけど、今年はJRA認定競走を勝たなくても、賞金の規定を満たせばJRAに挑戦出来ることになった最初の年なんですよね。そういう形で門戸を開いていただけたことがありがたいですし、そこで結果を出せたということは、自分たちだけではなく、今後に続く馬たちにとっても大きいことなんじゃないかと思っています。今年だけではなく来年もチャレンジ出来ますから、長い目で見て一つ一つ足場を固めていきたいです。
赤見:では、ファンの方々にメッセージをお願いします。
齊藤:門別は先日一日の売り上げレコードを更新し、いつも応援してくれるファンの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。これからも地元はもちろん、JRAにもチャレンジしていきますので、応援宜しくお願い致します。
今年最初の2歳重賞である栄冠賞を制したのは、1番人気サイダイゲンカイでした。
早速田中淳司調教師に喜びの声を伺いました。
赤見:おめでとうございます!強いレースでしたね。
田中:ありがとうございます。けっこうなハイペースの中、先行して押し切ってくれたので、大したもんですね。
赤見:中間の坂路の時計を見た時にもびっくりしたんですけど。
田中:僕らもびっくりしました(笑)。調教は動く方で、新馬の頃から動いていたんですけど、まさか34秒台出して来るとは思わなかったです。
それでも今回プラス10キロですからね。
追い切りの時点ではプラス20キロくらいあったんですけど、おそらく追い切りで10キロくらいは絞れたんでしょうけど、それだけ時計が出るということは太いというわけではなくて、パワーアップしてのプラス10キロだなと思いながら見ていました。
赤見:性格などはどんな馬ですか?
田中:まず競馬が上手ですね。
乗り役の指示にちゃんと従って、掛かるところもなく折り合いも付きますし、追ったらちゃんと反応してくれる。
2走目で負けた時には、初戦の勝ち方とか、普段の調教の動きとか、僕らからしたらかなりの大物だと認識していて、服部騎手もそういう気持ちだったと思うんですよ。
相手は前の馬ではなく後ろの馬だなという気持ちもあったと思うし、その分仕掛けのタイミングがワンテンポ遅れてしまって、本人も悔やんでいましたから。
今回はその辺りも踏まえて、力の勝負でイケイケの競馬をしたんだと思います。
赤見:今後の予定は決まっていますか?
田中:函館2歳Sの権利を獲ったんですけど、中1週ちょっとなので、今回キツい競馬をしての短期間で函館輸送ということを考えると、ここはパスして札幌のクローバー賞を目指したいなと思っています。
芝を目指したいというのは山口裕介オーナーとずっと言っていたことなので、こうして青写真通りに進んでくれてとても嬉しいです。
赤見:明日はグランシャリオ門別スプリントがありますけれども、前走で北海道スプリントカップを勝ったメイショウアイアンのその後の様子はいかがですか?
田中:10歳馬ですから、もしちょっとでも疲れが残っていたり、調子が良くないようだったらクラスターC1本で行こうと思っていたんですけど、幸い疲れもなく元気いっぱいなので。
本質的には1200~1400が一番合ってて、1000が向いているとは思わないんですけどね。
それでも力がありますし、去年勝たせてもらったレースなので頑張ってくれるのではないかと思っています。
赤見:同じレースにはジョウランも出走します。今回は取り消し明けの一戦になりますね。
田中:外傷で5日間くらい休んでいるので、その分ですよね。
正直もう1,2本欲しい気もありますけど、1000mの適性は高いと思いますし、この馬も力はあるので期待しています。