*1日(木)門別 第12R『サンライズカップ』 1800m 20:35*
ここは栄冠賞を強いレースで勝ったサイダイゲンカイが距離をこなせるか、というのが最大のポイントでしょう。
デビュー前からの評判馬で、2戦目のウィナーズチャレンジは差し切れずに2着だったものの、新馬戦と栄冠賞は相当強い競馬で勝利しました。
特に栄冠賞はハイペースを早めに追いかけてねじ伏せたもので、この先にも通じる素晴らしい内容だったと感じます。
前走のクローバー賞でも期待しましたが、先行したものの早め失速で11着。
これを芝と見るか距離と見るかメンバーと見るかは難しいところですが、距離に不安はないとは言い切れないので、対抗評価にしようと思います。
本命にしたのはトランセンデンス。
ここ2戦1700mの重賞で3着2着。勝ち切れないながらも僅差まで詰めているし、内容も濃いものです。
特に前走のサッポロクラシックカップ。
その前のブリーダーズゴールドジュニアカップでは中団後方から伸びて届かなかったレースをしたのですが、前走は一転早め早めの競馬を選択。
最後はハナ差2着でしたが、一番タフな競馬をしたのではないでしょうか。
実力があることは証明しているし、1800mも問題ないでしょう。
ここは初タイトル獲得に期待しています。
サッポロクラシックカップ3着だったシビックドライヴも、中距離で力を発揮している馬。
好位から流れに乗って、あと一歩勝ち切れないのですが、レースが上手で大きく崩れないのも魅力です。
ノットオーソリティの仔、ノットリグレットにも注目しています。
サッポロクラシックカップでも期待しましたが、前に行った馬たちで決着したので、離れた位置からの追い上げは厳しかったですね。
もう少し前半いい位置に行けるようになると、持ち味である必ず伸びる末脚で差し切れるのではないかと思っています。
距離延びて3連勝中のノートウォージーまで。
◎2、トランセンデンス
○10、サイダイゲンカイ
▲7、シビックドライヴ
△5、ノットリグレット
△8、ノートウォージー
8月の若鮎賞から、ビギナーズカップ、青藍賞、ジュニアグランプリと重賞4勝!絶好調の菅原勲調教師にインタビューしました。
【デビュー2戦目の若鮎賞で差し切り勝ちしたマツリダスティール】
赤見:まずはマツリダスティールですが、若鮎賞、ジュニアグランプリと芝重賞を連勝しましたね。
菅原:すごいなというか、思っていた以上に走るんでちょっと驚きました。
最初はここまで走ると思わなかったんですけど、調教を進めるうちにどんどん変わって来て。
気性が前向きになっていったし、体も芯が入って来ましたね。
赤見:2戦目の若鮎賞が衝撃的な勝ち方でした。スタートで出遅れて、外々を回っても差し切るという。
菅原:普通じゃ負けますよね。2歳の2戦目であんな競馬が出来るのは本当にすごいですよ。
普段は割と大人しいんですけど、2戦目3戦目とゲートの中が悪くなる要素があるので、そこだけ心配しています。
でもジュニアグランプリも遠征馬相手に強いレースでしたし、あのレースを見て改めて強いなと感じました。今後はまだはっきり決めてないですが、地元の認定競走や、JRAで遠征出来るレースを視野に考えてます。
芝をメインに、ダートも走らないわけじゃないから、様子見しながら使っていこうと思っています。ダートはもう1頭走る馬もいるんでね、どう使っていくかというのは悩みどころですね。
赤見:ビギナーズカップを勝ったリュウノシンゲンですね。
菅原:この馬も走りますよ。性格がとにかく真面目。
レースでも癖がないし、砂を被っても嫌がる様子もなかったですし、どこからでもレース出来る馬ですね。
今後勝ち抜くようであれば、12月の全日本2歳優駿に行きたいなと思っていますが、まずは地元で勝っていかないと。
【リュウノシンゲンとマツリダスティールのワンツーだったビギナーズカップ】
赤見:どのくらいの素質を感じていますか?
菅原:2頭とも素質はベンテンコゾウと比べてもそん色ないと思っています。このまま順調に成長してくれれば楽しみですね。
赤見:そして、青藍賞を勝ったヒガシウィルウィンは南部杯に行く予定ということですね。
菅原:岩手でどんなレースするかなと思っていましたが、移籍初戦は7ヵ月ぶりの休み明けということもあってか、なかなかパンプキンズを抜けなかったんですよ。
びっくりしたというか、相当ハラハラして。結果的には勝ってくれましたけど、僕の心臓に良くないレースでした(苦笑)。
ただ1回使って気が入りましたから、前走くらいの走りはこの馬には当然ですよね。それだけの実績のある馬ですから。
2回使ってさらに状態はいいので、この状態で南部杯でどれくらいやれるか楽しみです。
【岩手移籍後2連勝のヒガシウィルウィン】
赤見:さらに、厩舎の看板馬ラブバレットも放牧から帰って来たそうですね。
菅原:はい。9歳の分、以前と比べると筋肉が落ちているというか、ハリがいい頃よりもちょっと足りないかなとは思います。どのレースから使うかは様子見しているところです。
2歳の時からずっと頑張ってくれて、性格がとても真っ直ぐな馬。真面目に頑張るところは変わらないですね。
僕にとって特別な馬なので、なんとかもうひと花咲かせたいなと思っています。
赤見:もう1頭、移籍後3連勝中のラストダンスについてはいかがですか?
菅原:この馬もびっくりするくらい走りますよ。これまでは体が弱くて走れなかったんだと思います。
まだ今も弱いところがあるので、もう少し体が出来て丈夫になれば、上のクラスでも戦えると思いますね。
赤見:弱いというのは体質がということですか?
菅原:そうです。全体的にですね。腰もそうだし、後ろも弱いし、前の出も硬い。調教ではぎこちない走りなんですけど、レースだと気が入っていい走りになるんです。
すごくいい素質があるので、成長を促しながらゆっくり使っていく予定です。
赤見:注目馬目白押しですね!
菅原:もう大変なことになってますよ。みんな心配で気が休まる時間がないです。
こういう馬たちがいると厩舎も勢いづくし、厩務員さんたちも張り切って、それが馬にも伝わってという、今すごくいい循環です。
ファンの皆さまには、いつも応援していただいてとても感謝しています。
皆さんの期待に応えられるよう、馬券で貢献出来るよう頑張りますので、岩手競馬に注目していただけたら嬉しいです。
宜しくお願い致します。
*24日(木)門別 第12R『イノセントカップ』 1200m 20:35*
ここは栄冠賞で3着に頑張ったリーチに期待しています。
栄冠賞はトンデコパが速いペースで引っ張る中で、サイダイゲンカイが早めにねじ伏せに行くという競馬だったわけですが、
リーチは中団から渋太く伸びて、差のない3着に追い込みました。
続くターフチャレンジはタイム差なしのハナ差2着ですから、門別では3戦ともにレベルの高い競馬を見せてくれています。
前走は札幌に遠征して初めての芝に挑戦し、7着まで追い込みました。
今回は地元門別に戻ってのレース。
中団から必ず伸びてくる末脚を持っている馬で、ここも上位争いに食い込んで来ると期待しています。
対抗はモズアンビリバボーにしました。
勝ち星自体は新馬戦の1勝のみですが、3戦目だったウィナーズチャレンジは中団から伸びてハナ差の2着、
サファイア特別では長くいい脚で2着に入りました。
クローバー賞で12着と惨敗したもののいい経験になったと思うし、重賞でも力差はないのでは。
チサットはここ2戦1700m戦で好走していますが、スピードのある馬なので距離短縮は問題なさそう。
母があのネフェルメモリーというところも成長力を感じるし、
このメンバーに入ってもスピードを活かした競馬が出来ると思います。
ウワサノシブコは前走アタックチャレンジを勝利。
後方からの競馬になりましたが、直線で外から豪快に伸びて差し切りました。
こういう競馬が出来るという新たな一面を見せましたし、前がやり合って飛ばす展開になれば、この馬の決め手が活きそうです。
新馬戦を大差で千切ったアサナトまで。
◎6、リーチ
○9、モズアンビリバボー
▲4、チサット
△11、ウワサノシブコ
△2、アサナト
*21日(月)高知 第7R『珊瑚冠賞』 1900m 18:10発走*
本命にしたのはダノングッドです。
高知移籍後4戦2勝、もともと実績のある馬ですが、最近は以前よりもいい位置につけられるようになった印象です。
遠征した園田FCスプリントでは凄まじい鬼脚でクビ差の2着に追い込むと、続くトレノ賞では好位から抜け出して圧勝して見せました。
ただ...前走の建依別賞では道中の追走が大変そうな感じで、最後は伸びて2着に来たものの、道中の手ごたえから「よく2着に来たな」と感じました。
短い距離で活躍したイメージでしたが、JRA時代には1800m、1900mでの勝ち星がありますし、前走の手ごたえを見ても、1900mに距離延長するのはプラスに働くのではないかと考えます。
対抗はスペルマロン。
前走はスタートで躓いて落馬競走中止というアクシデントがありましたが、これまで距離展開問わず、安定して力を発揮してくれる馬ですね。
1900mという距離自体は初めてですが、JRA時代は中距離を中心に走って来た馬で、高知県知事賞で勝利した実績もありますから、距離延長はまったく気になりません。
トレノ賞ではダノングッドに千切られましたが、ここも大崩れなく頑張ってくれるのではないでしょうか。
3番手評価にしたのはパルクリール。
スペルマロンがスタートで落馬競走中止となったミッキーロケット賞では、4コーナー先頭で押し切る強い内容で勝利しました。
スペルマロンが普通に走っていたら...という気もしますが、他のメンバーも建依別賞を勝つスリラーインマニラなど重賞で活躍している馬が揃っていましたし、
今回初の重賞挑戦となるパルクリールですが、いきなり勝負出来るのではないかと思っています。
エイシンヴァラーは距離延長がカギになりそうですが、実力的にはこなしてもおかしくありません。
着実に力を付けて来たキモンクラブまで。
◎12、ダノングッド
○5、スペルマロン
▲2、パルクリール
△9、エイシンヴァラー
△4、キモンクラブ
*21日(月)盛岡 第10R『ジュニアグランプリ』 芝1600m 17:05発走*
過去3年は北海道勢が連勝しているこのレースですが、今年は地元岩手のマツリダスティールに期待しています!
新馬戦を圧勝後に挑んだ若鮎賞では、スタートでタイミングが合わず絶望的な位置取りになったものの、そこから外々を回って差し切るという豪快な競馬を見せてくれました。
まだまだ粗削りな面はあるものの、前走初ダートのビギナーズカップでは、スムーズなレース運びで成長を感じましたし、若鮎賞の勝ち時計が優秀で、例年のジュニアグランプリでも勝ち負け出来るもの。
最初は井上オークスさん命名馬ということで注目していましたが、相当な能力の持ち主だと思うので、ぜひ岩手を代表する馬に育って欲しいです。
対抗は北海道からの遠征馬スマイルミュ。
クローバー賞は初めての芝でしたが、好スタートから楽に好位につけると、抜群の手ごたえで追走。
最後はいっぱいになりましたが、ズルズル下がらずに6着に踏ん張ったところは立派だと思います。
芝適性が高そうだし、長距離輸送をこなせれば、十分戦えるのではないでしょうか。
ここまではすんなり決められたんですが...3番手評価は迷いに迷ってロンギングベイビーにしました。
門別デビューで、門別では勝利を挙げることは出来ませんでしたが、岩手移籍初戦の前走で好位から直線抜け出して強い内容でした。
ドゥラメンテ産駒で芝は合いそうですし、岩手2戦目で慣れも見込めますから、重賞でも存在感を見せて欲しいです。
6戦3勝のエイシンビッグボスは勝った3勝すべてが短距離なので、マイルへの適性と初芝がカギ。
南関東からの遠征馬トーセンダーウィンまで。
◎3、マツリダスティール
○7、スマイルミュ
▲8、ロンギングベイビー
△9、エイシンビッグボス
△6、トーセンダーウィン