8月の若鮎賞から、ビギナーズカップ、青藍賞、ジュニアグランプリと重賞4勝!絶好調の菅原勲調教師にインタビューしました。
【デビュー2戦目の若鮎賞で差し切り勝ちしたマツリダスティール】
赤見:まずはマツリダスティールですが、若鮎賞、ジュニアグランプリと芝重賞を連勝しましたね。
菅原:すごいなというか、思っていた以上に走るんでちょっと驚きました。
最初はここまで走ると思わなかったんですけど、調教を進めるうちにどんどん変わって来て。
気性が前向きになっていったし、体も芯が入って来ましたね。
赤見:2戦目の若鮎賞が衝撃的な勝ち方でした。スタートで出遅れて、外々を回っても差し切るという。
菅原:普通じゃ負けますよね。2歳の2戦目であんな競馬が出来るのは本当にすごいですよ。
普段は割と大人しいんですけど、2戦目3戦目とゲートの中が悪くなる要素があるので、そこだけ心配しています。
でもジュニアグランプリも遠征馬相手に強いレースでしたし、あのレースを見て改めて強いなと感じました。今後はまだはっきり決めてないですが、地元の認定競走や、JRAで遠征出来るレースを視野に考えてます。
芝をメインに、ダートも走らないわけじゃないから、様子見しながら使っていこうと思っています。ダートはもう1頭走る馬もいるんでね、どう使っていくかというのは悩みどころですね。
赤見:ビギナーズカップを勝ったリュウノシンゲンですね。
菅原:この馬も走りますよ。性格がとにかく真面目。
レースでも癖がないし、砂を被っても嫌がる様子もなかったですし、どこからでもレース出来る馬ですね。
今後勝ち抜くようであれば、12月の全日本2歳優駿に行きたいなと思っていますが、まずは地元で勝っていかないと。
【リュウノシンゲンとマツリダスティールのワンツーだったビギナーズカップ】
赤見:どのくらいの素質を感じていますか?
菅原:2頭とも素質はベンテンコゾウと比べてもそん色ないと思っています。このまま順調に成長してくれれば楽しみですね。
赤見:そして、青藍賞を勝ったヒガシウィルウィンは南部杯に行く予定ということですね。
菅原:岩手でどんなレースするかなと思っていましたが、移籍初戦は7ヵ月ぶりの休み明けということもあってか、なかなかパンプキンズを抜けなかったんですよ。
びっくりしたというか、相当ハラハラして。結果的には勝ってくれましたけど、僕の心臓に良くないレースでした(苦笑)。
ただ1回使って気が入りましたから、前走くらいの走りはこの馬には当然ですよね。それだけの実績のある馬ですから。
2回使ってさらに状態はいいので、この状態で南部杯でどれくらいやれるか楽しみです。
【岩手移籍後2連勝のヒガシウィルウィン】
赤見:さらに、厩舎の看板馬ラブバレットも放牧から帰って来たそうですね。
菅原:はい。9歳の分、以前と比べると筋肉が落ちているというか、ハリがいい頃よりもちょっと足りないかなとは思います。どのレースから使うかは様子見しているところです。
2歳の時からずっと頑張ってくれて、性格がとても真っ直ぐな馬。真面目に頑張るところは変わらないですね。
僕にとって特別な馬なので、なんとかもうひと花咲かせたいなと思っています。
赤見:もう1頭、移籍後3連勝中のラストダンスについてはいかがですか?
菅原:この馬もびっくりするくらい走りますよ。これまでは体が弱くて走れなかったんだと思います。
まだ今も弱いところがあるので、もう少し体が出来て丈夫になれば、上のクラスでも戦えると思いますね。
赤見:弱いというのは体質がということですか?
菅原:そうです。全体的にですね。腰もそうだし、後ろも弱いし、前の出も硬い。調教ではぎこちない走りなんですけど、レースだと気が入っていい走りになるんです。
すごくいい素質があるので、成長を促しながらゆっくり使っていく予定です。
赤見:注目馬目白押しですね!
菅原:もう大変なことになってますよ。みんな心配で気が休まる時間がないです。
こういう馬たちがいると厩舎も勢いづくし、厩務員さんたちも張り切って、それが馬にも伝わってという、今すごくいい循環です。
ファンの皆さまには、いつも応援していただいてとても感謝しています。
皆さんの期待に応えられるよう、馬券で貢献出来るよう頑張りますので、岩手競馬に注目していただけたら嬉しいです。
宜しくお願い致します。