明日は笠松競馬場で、『新緑賞』が行われます!
まさに"出世レース"と言えるこのレース。過去の優勝馬の顔ぶれがすごいのです。
2009年の優勝馬カキツバタロイヤルは、『東海ダービー』は3着に敗れたものの、現在も南関東の重賞戦線で活躍中。
2010年の優勝馬エレーヌは、『留守杯日高賞』『ル・プランタン賞』『のじぎく賞』と連勝した後に『東海ダービー』も制覇☆
2012年の優勝馬マイネルセグメントも『東海ダービー』を制覇☆
2013年優勝馬のユーセイクインサーは笠松の『クイーンカップ』を制したし、昨年の勝ち馬ドクターナイーヴも、『駿蹄賞』2着『東海ダービー』3着と頑張りました!
このレースを制することは、『東海ダービー』に直結すると考えていいでしょう。
*1日笠松 第10R『新緑賞』1600m 16:10発走*
まず気になっているのが、今回が転厩初戦となるヴァイキング。
岩手⇒北海道⇒大井と転厩を重ねているので、新天地でも特に心配はないでしょう。
前走は大井の1600m戦で、1枠からすんなりハナを奪うと、不良馬場も気にせず軽快に逃げ、4コーナーで後ろを離して直線もしっかりと伸びました。
スピードがあるし、ゴール前にもう一伸びした根性はさすが。
初めての笠松コースですが、全く問題ないと思います。
対抗はミトノレオ。
前走の3歳1組では、フェードロワのアタマ差2着でしたが、道中は馬の後ろで我慢することを教え、直線で外に出すとジワジワと伸びて来ました。
まだ粗削りな面が見えるし、真剣に走っているという感じではない中で、ここまで結果を出せる能力の高さは相当なもの。
今回は外枠だし、もう少しスムーズに追走出来たら、直線はもっと弾けるのではないでしょうか。
前走『マーチカップ特別』を逃げ切ったナナミも気になる存在です。
410キロ台の小柄な牝馬ですが、前脚を高く上げて一歩一歩が力強い走り。
1400mの方がよりいいとは思いますが、前回のように自分のペースで逃げられれば面白いと思います。
◎8、ヴァイキング
〇9、ミトノレオ
▲5、ナナミ
△1、フェードロワ
△10、ルックスグー
昨年の雪辱を果たし、悲願のばんえい記念制覇を成し遂げたキタノタイショウ☆
コンビを組む大河原和雄騎手に、喜びの声をお聞きしました。
赤見:ばんえい記念制覇、おめでとうございます!感動しました!!!
大河原:ありがとうございます。本当に嬉しかったですね。去年のことがあって、借りは返さなければ...と思っていたので、目標達成出来て、すごく嬉しいです。
赤見:去年は1番人気で迎えたばんえい記念でしたが、5着という結果でしたし、大河原騎手自身お怪我で騎乗が出来ないという...。とても残念な結果でした。
大河原:ずっと目標にやって来たので、本当に悔しかったですね。
長年コンビを組ませてもらって、若い頃から頑張ってくれていた馬で。ずっとばんえい記念を大目標にして来て、去年やっと手が届くところまで来たと思ったんですけど。
僕も悔しかったけど、ファンの方も悔しかったと思います。ファンの多い馬ですからね。今回勝って、自分たちよりもファンの方の方が泣いていましたよ。有難いことです。
赤見:では、具体的に振り返っていただきたいのですが、今シーズンはそこまで調子がいいという感じでもなかったように思うのですが。
大河原:そうですね、絶好調という感じではなかったです。ただ、成績的には上がっていなかったけど、年が明けてからはだんだん状態が上がって来ていましたね。
赤見:ばんえい記念に向けての調整というのは?
大河原:いつもと同じようにしました。大一番を前に急に変わったことしても仕方ないですから。人間の気持ちが強くなりすぎないように、いつもと同じように接していました。
赤見:レースは例年通り、小刻みに進んで行く展開に。第2障害の手前までは先頭でたどり着きましたが、そこからタメましたね。
大河原:普通の重賞と違って、第2障害を一気に越える馬はいませんから、慌てなくても大丈夫だと心の中で思っていました。
いっせいに仕掛けて、外のフジダイビクトリーが上がって、ニュータカラコマとインフィニティーが上がって。自分が下りた時には、フジダイビクトリーはいっぱいになるだろうなという感じだったけど、インフィニティーとニュータカラコマはいい脚でした。
どこでギアチェンジしようか、と思いながら直線を進んでいました。手応えは楽ではないけれど、どこでもギアチェンジ出来る力は残っていましたから。ただ、余力が無くなると止まってしまいますから、「まだ早い、まだ早い」と自分に言い聞かせていました。
直線で2回目に止まった時に、フルパワーにしました。VTRで見てもわかると思いますよ。追い方が変わってますから。
赤見:ファンの方からのすごい声援がありましたけど、聞こえてましたか?
大河原:聞こえますよ。本当に有難いですよね。レースに乗ってて、本当に楽しかったです。
赤見:キタノタイショウはこれでばんえい競馬の頂点に立ちましたね。
大河原:まさに名前の通り、北の大将になりましたね(笑)。
でもねぇ、この馬は普段は臆病なんですよ。何かあると、自分の馬房から出てこなくなっちゃうから。調教が終わってからも、早く自分の部屋に帰りたくて仕方ないんですよね。
そういう臆病なところがレースにいってマイナスになる時もあるんです。本当に繊細な馬でね。小さいことを気にしちゃうんですよ。でも、すごく頭のいい馬で、いろいろなことを理解しているんです。
レース後も大きな疲れはなくて、今はリラックスして過ごしていますよ。体調と相談しながら、来シーズンも頑張って欲しいです!
今年の2月にNARグランプリの表彰があったでしょう。僕は特別賞をいただいて、ばんえい最優秀馬に選ばれたインフィニティー陣営と一緒だったんですけど、
「来年はここに(キタノタイショウの)服部調教師を連れて来ますよ」って宣言したんです。
ばんえい記念を勝つことが出来たし、その目標に向けて大きな一歩を踏み出せましたからね。次のシーズンも引き続き頑張ります!!
高知競馬場で行われる『御厨人窟賞』。
昨年はエプソムアーロンが圧倒的な強さを見せつけたこのレース、今年はどんな戦いになるのでしょうか♪
*29日高知 第7R『御厨人窟賞』 1400m 18:10発走*
まず本命は、1枠1番サクラシャイニー。
道営でデビューし、その後JRAに移籍して4勝を挙げ、オープンで活躍して来ました。
高知に移籍後は5戦3勝。
負けた2戦はどちらもダートグレードで、園田の『兵庫ゴールドトロフィー』では、好位から踏ん張って3着、先日の『黒船賞』では9着に敗れたものの、果敢に逃げて見せ場を作りました。
今回は中11日と、期間が詰まっているのですが、地元同士の戦いならば、負けて欲しくない存在です。
対抗はマウンテンダイヤ。
JRA未勝利から高知に移籍して、38戦27勝2着6回という素晴らしい快進撃を見せています。
一昨年の暮れ辺りから重賞戦線にも顔を出すようになり、勝ち切れないものの、常に2着3着と頑張っていました。
そしてついに、今年2月の『黒潮スプリンターズカップ』で、鞍上の岡村卓弥騎手とともに、嬉しい重賞初制覇!
内枠からすんなりハナを奪うと、そのままの軽快なリズムで逃げ切り勝ちでした。
なかなか先着出来なかったバーチャルトラックを負かしての勝利だし、本来の走りではなかったとはいえファイアーフロートも出走していたレースです。
この勝利は、とても大きな1勝だと感じます。
地元重賞で2戦連続で負けてしまったファイアーフロートは、前走のオープン戦で久しぶりの勝利を挙げました。
ここまでの実績が圧倒的だし、レースも上手な馬。
軽視は禁物だと思います。
◎1、サクラシャイニー
〇6、マウンテンダイヤ
▲3、ファイアーフロート
△2、ナムラハンター
△4、ワールドブルー
今年の高知は、レースだけではなくてジョッキーたちの動向もかなり面白いことになっております。
長年、絶対王者として君臨し続けた赤岡騎手が、5月から初の南関東期間限定騎乗へ。
その絶対王者を脅かす存在として、永森大智騎手が急浮上。
現在は、兵庫の木村健騎手、愛知の岡部誠騎手とともに全国リーディングを争っています!
久しぶりに韓国から戻って来た倉兼育康騎手、500勝を達成してさらに勢いに乗る別府真衣騎手など、注目ジョッキーを挙げたらキリがありません☆
来月には恒例となった『福永洋一記念』があるし、楽しみがいっぱいです♪
名古屋競馬場で行われる『名古屋大賞典』!
昨年のこのレースでは、
ダノンカモンが好位追走から3コーナーで一度下がりながらも、直線で盛り返しての差し切り勝ち☆
2着のソリタリーキングもよく伸びましたが、道中の位置取りがダノンカモンの後ろだったので、やはり前半いかにいい位置に付けるかが重要なコースだと、改めて感じました。
今年のメンバーは古豪と新興勢力の対決で、例年以上に激しい戦いが見られそう♪
*26日名古屋 第10R『名古屋大賞典』 1900m 16:20発走*
本命にしたのは、新勢力チームのフィールザスマート。
前走の『総武ステークス』では、好スタートから先行集団に取り付くと、道中はものすごい手応えで追走。
4コーナーから直線では、ノースショアビーチと激しい叩き合いになりましたが、勝負根性でねじ伏せてクビ差の勝利でした。
超小回りの名古屋では、道中押して追走するようではコーナーで置いて行かれてしまいますから、あの手応えの良さは魅力です。
地方コースの経験は、広い大井競馬場のみですが、その時もカゼノコとハッピースプリントの3着と、よく頑張ってくれました。
その時よりもレースぶりに成長が見えるし、スタートを決めていい位置に付けることが出来れば、小回りも上手にこなせると思います。
対抗は、GI馬アジアエクスプレス。
デビューからダートで2連勝し、初の芝だった朝日杯フューチュリティステークスを快勝した実力の持ち主。
前走のレパードステークスでは、好位追走から1頭だけ次元の違う走りを見せて、改めて強いな~と思わせてくれました。
今回も本命にしようかかなり悩んだのですが...
超大型馬の長期休養明けで、超小回りの名古屋という3点を考慮して対抗にしました。
530キロ前後の体が、休養を経てどんな成長を見せてくれるか楽しみだし、もともとレースが上手で、小回りにも対応できると思うのですが、
ユニコーンステークスのレースぶりが頭にチラついてしまい...
ただ、能力で考えたらアッサリもあるので、軽視は出来ません。
兵庫ゴールドトロフィーを勝ったメイショウコロンボは、前半と後半で別の馬に体を併せられて、決して楽な展開ではなかったと思います。
それでも直線突き放して見せたので、この馬のスピードと渋太さに感服しました。
今回は逃げ馬が3頭いるのが気になるところです。
まずその中で最内枠に入ったのがエーシンモアオバー。
前走の『名古屋グランプリ』では、「絶対に交わされる!」と思ったところから本当に渋太く粘りました。
地元名古屋のサイモンロードは一時期のスランプを抜け出し、再び輝きを取り戻しました。
メイショウコロンボはこの2頭より外の枠なので、先行争いがどういう形になるのか...それも楽しみの1つです。
◎5、フィールザスマート
〇10、アジアエクスプレス
▲11、メイショウコロンボ
△2、トーセンアレス
△4、エーシンモアオバー
火曜日に行われた黒船賞は、2番人気ダノンレジェンドが早め先頭から押し切る強い競馬でした!
騎乗した丸田恭介騎手に、喜びの声をお聞きして来ました♪
赤見:おめでとうございます!強かったですね。
丸田:ホント、強かったですね。
できれば砂を被らないところで運びたいと思っていたんですよ。自分の能力出せれば本当に強いけど、勝つ時は砂を被らないところまで出して勝ってるから、そういう意味では前半の形にこだわらないといけないので、内枠でしたから、そこがうまく行けばだなと考えていました。結果的にそういう形になって、強かったですね。
赤見:高知は新人王以来2度目ですか?
丸田:そうです。久しぶりですね。前日食べたカツオが美味かったです(笑)。
コース的には、本当の意味での小回りは荒尾と高知とか、僕自身経験が少ないんですよ。
門別や南関東は、言っても広いじゃないですか。なので、昔乗ったことがあるとはいえ、今回どんな感じ方するかなと思ってました。
着いてからレース見て、馬場見て、どれくらい内を開けるか、どれくらいのコーナーなのか確かめました。地元の乗り役は普通に自然に乗ってますけど、なかなか難しそうだなと感じてましたね。
赤見:特にダノンレジェンドは前の方に行く馬ですもんね。
丸田:そうなんですよ!てことはやっぱり、1コーナーまでほぼほぼ全速力で走っていきながら、あのキツいコーナーを回っていかないといけないわけじゃないですか。馬も経験してないし、人間も経験が浅い中で。
エキストラで高知所属の馬にも乗せてもらったんですけど、そういう経験を活かすことが出来たのかなと思います。向正面向いてもう800ですから、向正面で動いて来る馬は来るし、先行してても、福島や函館のような感覚で向正面で折り合いを付けてるようじゃダメだなって。3コーナーで600m、3,4コーナーの途中で400が来て、すぐ200mだから、ゴールまでの距離というのはすごく意識しました。
赤見:イメージ通りのレースが出来たと?
丸田:そうですね、お蔭様で。道中の手応えがいいので、1コーナーさえ凌いでしまえば、折り合いも付くし、事前に考えてたことを意識しながらゴールまで運ぶことが出来ました。
赤見:前走からすごく強くなりましたね。
丸田:その前から強かったんですよ。だって準オープンもぶっちぎってますから。自分の形に持ち込むと本当に強いんですよ。まぁ今回はこれまでで言う『自分の形』ではないかもしれないですけど。
逃げたのが赤岡騎手じゃないですか。高知のすごい方なんで、ペースは全く心配ないと思ってました。リズム見ながら自分の馬に集中することが出来て。カペラステークスが強烈な逃げ切りだったので、「逃げないとダメ」みたいなイメージがあるかもしれないですけど、前も逃げないで勝ってますし。
赤見:丸田騎手というと追い込みのイメージが強いので、逃げてる丸ちゃんってなんか新鮮です。
丸田:リトルゲルダも前行って頑張ってますから!追い込みだけじゃないんです!!
赤見:ダノンレジェンドと共に、さらなる活躍が期待出来ますね!
丸田:まだまだ若いですからね。短いところのダート戦線をずっと回って行くことになると思うんですけど、気持ちはやっぱり全部勝つ、勝ち続けたいですね。