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2007年9月 アーカイブ

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9/30岩見沢記念予想 矢野吉彦

2007年9月29日(土)

サダエリコ文句なしの復活!

 初めてのナイター開催が終わって、ばんえい競馬は秋のシーズン到来です。今週は伝統の岩見沢記念。ここのところ、本命サイドの馬券ながら的中を続けている当予想コラムですが、こういうレースを当てないと自分をほめるわけにはいきませんからね。頑張って検討しましょう。

 ばんえいグランプリには出なかったミサイルテンリュウが、金杯をひと叩きして出てきました。前走の内容は今イチですが、ここはキッチリ調整して臨んでくるはず。この馬から買うのが順当だとは思います。ただし、ここ数戦の内容を見ていると、ひと頃の不振から抜け出しつつあるサダエリコがおもしろそうです。
 とにかく、一時はもう終わっちゃったかも、と思えるほどサッパリのレースが続いていました。牝馬のオープン馬だけに、レースでは重い荷物を常に引き続けなければならず、ひとたび障害で手間取るようになると、立て直すのは至難の業。金山調教師も安部騎手も大変だったでしょう。今年2月から山本騎手に乗り替わったのは、この馬を使いながら立て直せるのは大ベテランの山本騎手以外にいない、という金山調教師の決断があったからではないか。私はそう思っているのですが。それはともかく、ようやくここへ来て復調の兆しが見られます。北斗賞の時は、まだそこまでには至っていないと決めつけて軽視しちゃいました。でもあれは、本当に、ちょっと早い好走だったはず。そこまでは半信半疑だったのですが、このところの好走には好感が持てます。ここでもまだ早いのかもしれませんが、今回はサダエリコだけでなく、ここまで馬を立て直してきた金山調教師と山本騎手を応援する意味で、この馬から馬券を買ってみることにします。
 結論は、サダエリコからの馬単勝負で馬複が押さえ。相手は、ミサイルテンリュウ、フクイズミ、カネサブラック、シンエイキンカイの4頭。井馬アナウンサーの「サダエリコ文句なしの復活!」という実況を期待したいですね。では、今回はこのへんで。

9/30岩見沢記念予想 斎藤修

ここはフクイズミの出番

 岩見沢記念。といえば4連覇のかかるアンローズ。がしかし。競馬場が帯広ではさすがに出走せず残念。
 というわけで岩見沢記念は、今シーズンの収得賞金120万円ごとに10キロ加増される別定戦で、旭川記念、北斗賞と連勝したミサイルテンリュウと、シーズン最初のばんえい十勝オッズパーク杯を勝ったカネサブラックが10キロ増。
 どうもカネサブラックという馬は、もうちょっと重賞を勝っていてもよさそうな実力はあるのだが、勝てるところをどんどん勝ってしまって早いうちから賞金を稼いで重量を課せられてしまい、勝つ機会を逃しているような気がするのだがどうだろう。ま、負担重量が重くならないように狙ったところだけしか出てこないような馬よりは、正々堂々真っ向勝負で好感が持てるのだけれど。
 今シーズンの調子からいえばミサイルテンリュウが中心といきたいところだけれど、重量の軽い勝てるところで勝っておこうという重賞連勝だったような感じで、10キロ増のここは評価を下げざるをえない。馬場が軽くなれば先頭で障害を越えてそのまま逃げ切りという場面もなくはないが、土日ともに天気はよさそうだ。
 で、ここはフクイズミから。障害がダメなときはまったく勝負にならずということもあるものの、可能性としてはそれほど高くはなく、4~5番手までに障害をクリアできれば連対は外さないはず。820キロは未経験も、昨シーズンのチャンピオンカップは800キロで勝っているだけに問題ないと見る。
 相手には復調してきたサダエリコ。近走のレースぶりからそろそろこの馬の出番も。
 さらに近走の成績にかかわらず、高重量の重賞では必ず押さえておかなければならないのがシンエイキンカイ。昨年の岩見沢記念も2着で穴をあけた。他馬が重量に苦しむようなレースになると、重くても堅実なレースができるこの馬に出番が回ってくる。昨シーズンのばんえい記念もそんなレースだった。
 さらに高重量で気になるのがスターエンジェル。今年正月の帯広記念での激走が思い出される。
 トモエパワーは近走まったくの不振。はじめて1トンを経験した馬はその反動でまったくレースにならなくなることがあると、「ホースニュース馬」の小寺さんから聞かされたことがあるが、今のトモエパワーがまさにそれなのかも。シーズン終盤に向けてどこかで立て直してほしいところ。
 スーパーロイヤル、ナリタボブサップなどの5歳勢は、このメンバーでこの重量ではまだ荷が重いような。
 馬券はフクイズミからの馬単と、押さえで馬連複。
 ◎フクイズミ
 ○サダエリコ
 ▲ミサイルテンリュウ
 △シンエイキンカイ
 △スターエンジェル

 ところで、今回の岩見沢記念はナイター開催の大井競馬場でも場外発売が行われ、それに併せて赤見千尋さんと不肖わたしが予想トークをやります。抽選でプレゼントなどもあるので、お近くの方はぜひ。

9/30岩見沢記念プレビュー

2007年9月28日(金)

 9月30日(日)のメインは第43回岩見沢記念。840キロ(牝馬820キロ)の基礎重量に今季の収得賞金120万円ごとに10キロ増となる別定重量で争われます。
 牝馬フクイズミは、ばんえいグランプリ、続くオープン2戦で目下3戦連続連対と好調です。今回の820キロは初となりますが、800キロを曳いた今年3月のチャンピオンカップでは、離れた障害3番手から突き抜ける強いレースを見せていることから難なく対応できるはず。ミサイルテンリュウナリタボブサップをはじめ先行したい馬が多く展開も向きそうで、今回も好走の期待が高まります。
 実績上位なのがミサイルテンリュウ。障害力を武器に、チャンピオンカップ3着以降、ばんえい記念3着、今季は旭川記念と、北斗賞を連勝するなど重賞では抜群の安定感を見せています。前開催の金杯では5着でしたが、今回は巻き返しに注目です。
 シンエイキンカイは意外性があります。重賞では人気以上の着順に好走することも多く、開催場こそ違うものの、昨年の岩見沢記念では6番人気ながら2着に健闘。昨年5月以降勝ち星がありませんが、見限れないものがあります。
 昨年の岩見沢記念で重賞では初の馬券圏(3着)に入ったトモエパワーは、今年もそろそろという気もしますが、近走が負けすぎの感。巻き返しの可能性もありますが、いまいち信頼度には欠ける印象です。
 重賞13勝を誇る女傑サダエリコは、今季、北斗賞2着、ばんえいグランプリ3着をはじめ好勝負を続けています。しかしフクイズミとの対戦成績では分が悪く勝ち切るまでは微妙なところ。ばんえい十勝オッズパーク杯馬カネサブラックは、やはり実績のない重量だけに苦戦が予想されます。
 ほか、軽い馬場になれば台頭してくるナリタボブサップ、平場オープンの上位安定勢力タケタカラニシキスターエンジェル、今季オープン混合を1勝しているスーパーロイヤルが出走します。

出走表はこちら

【参考レース】
3/4 チャンピオンカップ(勝ち馬:フクイズミ)
6/24 旭川記念(勝ち馬:ミサイルテンリュウ)
7/22 北斗賞(勝ち馬:ミサイルテンリュウ)
8/12 ばんえいグランプリ(2着:フクイズミ)
9/9 金杯(2着:フクイズミ)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

今週の見どころ(9/29~10/1)

 重賞・岩見沢記念の当日(30日)、帯広競馬場では、「岩見沢特産品フェア」や、岩見沢開催の恒例行事だった「ファン感謝餅まき」など様々なイベントが行われます。
 また岩見沢記念の場外発売が実施されるトゥインクルレース開催中の大井競馬場でも、元騎手でタレントの赤見千尋さんと、地方競馬情報誌『Furlong』編集長・斎藤修氏によるトークショーや、ばんえいグッズの当たる抽選会が予定されておりますので、お近くの方はぜひお出かけください(詳細はこちら)。

 9月29日(土)のメイン第11レースは野菊特別(430万円未満)です。
 障害に苦戦して10着だった3走前以外は、今季掲示板を外していないミスターセンプー。ここ2走の混合500万円未満、初秋特別(430万円未満)も1、2着にまとめており、ここでは力上位の存在。今回も好走の期待がかかります。
 ブランドボーイは初秋特別は6着だったとはいえ、それまでは3戦連続で連対するなど堅実な走りをしています。前々走の勝入混合600万円未満ではハンデはあったものの、格上馬を相手に2着に好走。障害巧者ですが、第2障害を越えた順位のままでレースを終えることも多いだけに、今回も積極的な競馬が望まれます。
 初秋特別でミスターセンプーに最後まで食い下がって4着のヒロノドラゴン、同レース7着でこのクラスですでに勝利を挙げているメジロショウリキと、同9着テンカの4歳勢3頭も10キロ減量を生かし上位進出を狙います。

 9月30日(日)のメイン第11レースは3歳以上による重賞・第43回岩見沢記念(16:40発走予定)です。このレースは別掲の岩見沢記念プレビューをご覧ください。

 この日の第7レースに2歳A1戦が組まれています。
 コトブキタイガーホクショウジャパンの2強時代到来かと思わせた青雲賞(8月19日)後に2回行われた2歳A1は、それぞれウメノタイショウリードムサシが制しています。
 7番人気のリードムサシを勝利に導いたのは松田道明騎手。9月8日の復帰後すでに8勝を挙げるなど好調だけに、今回も騎乗するようなら狙ってみる価値はあるでしょう。

 10月1日(月)のメイン第11レースは神無月特別(500万円未満)です。
 キョクシンオーは、前々開催(8月25日)の混合500万円未満ではスタートでの出遅れ、遅仕掛け、そして残り25メートル付近で一杯になり5着。しかしこれだけ負の要素が重なっても5着なのは、やはりオープン経験馬の底力でしょう。近4走の500万円条件ではこのレース以外はいずれも勝利しており、また連勝街道に乗るか注目です。
 前開催の混合600万円未満でコトノカツマと大接戦の3着争いを制したライジングサン。こちらもオープン経験馬で、登坂力を生かすため早めの競馬に持ち込めれば久々勝利のチャンスでしょう。
 このクラスで堅実駆けのフクノカミカゼ、昇級戦でも前々走で重賞・銀河賞を制し勢いに乗る4歳馬ツジノコウフク、同じく昇級戦のストロングペガサスらも有力です。
 4歳牝馬ニシキユウは前開催の混合600万円未満で2着、銀河賞(3着)を除けば4戦連続連対中と好調です。しかし、なぜか10月の声を聞くとパタリと好走を止めてしまう傾向のある馬だけに、今回は疑問符がつきます。

レース回顧(9/22~9/24)

2007年9月25日(火)

 22日(土)はききょう特別(3歳以上360万円未満)が行われ、2番人気のメダマが快勝。今季5勝目を挙げました。
 第2障害はメダマがひと腰で登り切る展開。キングシャープが2番手で続き、アローファイター、シベチャタイガー、ホクショウドラゴンが並んでクリアしました。しかしメダマの逃げ脚は快調。終始キングシャープとの差を1馬身程度保ち、そのまま先頭でゴールを果たしました。2着キングシャープで、3着に終いまできっちり歩ききったホクショウドラゴンが入線。

 23日(日)のメインレースに行われたマロニエ賞(3歳以上オープン)は、4番人気のニシキダイジンが勝利。前走7着から巻き返し、今季2勝目を挙げました。
 縦にバラけた展開のなか、真っ先に第2障害に挑んだのはニシキダイジン。やや苦戦したものの先頭でクリアし、ゆったりと障害を下りていきました。後続は少し遅れて、ホクショウファイト、ヤマノミント、スーパーロイヤルといったあたりが追走集団を形成。そのなかからヤマノミントが抜け出て、さらに遅れて障害を越えたエビスオウジャも豪快に脚を伸ばします。残り10メートルを切って、先頭はニシキダイジン、1馬身差でヤマノミント、エビスオウジャ、ホクショウファイトが並ぶ展開。ニシキダイジンにとっては苦しい苦しい展開となりましたが、かろうじてこの追撃を振り切り、先頭でゴールイン。3頭横並びの2着争いは、ヤマノミント、ホクショウファイト、エビスオウジャの順で入線しました。

 この日の第10レースは、白菊賞(2歳牝馬オープン)が行われました。ここを制したのは2番人気のカネヅル。通算3勝目を挙げ、2歳牝馬の頂点へ名乗りを上げました。
 第2障害はカネヅルが先頭で越え、2番手に1番人気のスーパーシャトル。残り30メートル付近で、いったんはスーパーシャトルが前に出たように見えましたが、しかし、スーパーシャトルは脚いろが鈍ったあげく、残り20メートル付近で止まってしまいました。立て直して追い込んだスーパーシャトルでしたが、結局は届かず。終いまで確かな脚いろを見せたカネヅルが、逃げ切り勝ちを収めました。障害3番手から、苦しみながらも粘ったタカユリが3着を確保。

 24日(振・月)は山鳩賞(3歳以上混合700万円未満)が行われ、紅一点のギャンブラークインが勝利。これで4連勝とし、好調をアピールしました。
 早めに第2障害に挑んだギャンブラークインは、やや登坂に手間取るも先頭でクリア。セーフティーリードを広げて逃げ込みを図ります。トウリュウ、シンザンウィークが遅れてクリアし、猛追を開始。しかしギャンブラークインはリードを保ち、ゴール前で苦しくなったものの、ギリギリ一杯、なんとかゴール線を越えました(入線直後にストップ)。2着には追い込んだシンザンウィーク。トウリュウが3着入線を果たしました。

映像はこちら。またこれらを含め2カ月前までの映像は、すべてオッズパークにてご覧いただけます。

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