土曜日の高千穂峰賞が1400メートル戦で、こちらは1750メートルのA級馬によるS2重賞。
出走10頭中、前走六角川賞組が6頭いるが、キングプライドは2着のエリモブリーズに2秒2の大差をつける圧勝。もはやこのあたりのS2重賞に出てくるのは反則ではないかというレベルだ。今回も普通に走れば楽勝だろう。
問題は相手探しだが、その筆頭には六角川賞で3着だったヴィルトグラーフ。2走前のはがくれ大賞典では、やや差をつけられたとはいえ遠征勢相手に4着。そのレースぶりをあらためて評価したい。2着のキングプライドからも1秒2の差だっただけに、それなりの力はあると見る。
ランドオウジは、ここ3走が一般戦とはいえA2クラスで好走。3走前のマーヴェラスカップでは、その後の六角川賞で2着だったエリモブリーズに先着しているだけに、六角川賞で2着を争った馬たちと力差はないと見る。
エリモブリーズは、船橋から転入後9戦して勝ち星こそないものの掲示板を外したのは1回だけと堅実な成績。今回も2着争いまでなら。
ここのところ1400メートル戦を中心に使われているゴールドペンダントは、距離さえこなせれば上位争いのチャンスも。
◎9キングプライド
◯7ヴィルトグラーフ
▲6ランドオウジ
△4エリモブリーズ
△2ゴールドペンダント
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このゴールデンウィークの開催から岩手競馬は盛岡開催となり、いよいよ岩手ダービーダイヤモンドカップへ向けての一戦、やまびこ賞。可能性のありそうな馬と、勝負付けが済んでしまったような馬とがはっきりしている感じのメンバー構成。
スプリングカップで5着に敗れたメジャーリーガーだが、4カ月半振りの実戦に加えて、先行争いから掛かってしまいペースが落ち着いた1〜2コーナーから向正面では鞍上が抑えるのに苦労していた。結果、直線で失速。ひと叩きされての一戦で力を発揮すると見る。今回は、南関東ジョッキーズフレンドリーマッチで来場している森泰斗騎手が騎乗することでも期待が大きい。
スプリングカップでは直線で鮮やかに抜け出して4連勝としたのがエンパイアペガサス。ただ前が競り合って展開に恵まれた面はあった。水沢コースで4連勝だが、デビューから2戦連続2着だった盛岡コースに替わってどうか。
スプリングカップで6馬身差の2着だったカントリーサイン、そこからそれほど差のない4着だったリュウノファンタジと、今回のメンバーならスプリングカップ上位組にやはり分がありそう。
別路線組ではここにきて2連勝のドリームピサだが、前走前沢春まつり賞を勝ったレース内容からは、スプリングカップ上位組と比較すると見劣るのは否めない。
◎4メジャーリーガー
◯3エンパイアペガサス
▲7カントリーサイン
△8リュウノファンタジ
△6ドリームピサ
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A級馬による1400メートルのS2重賞。
中央準オープンから大井の上級クラスを経由して転入したコウユーサムライはさすがにここでは力が違っていて、前走の松浦川賞は3コーナー手前で先頭に立つと4コーナー手前では早くも独走となった。さらに大きいタイトルを狙える器かもしれない。
モエレジュンキンも中央準オープンから転入して、前走の祖母山特別が2勝目。その勝ちタイム1分28秒0は、時期は1カ月ほど違うものの同じ不良馬場でコウユーサムライの前走とまったく同じ好タイム。今後の活躍も期待できそうだが、今回はちょっと相手が悪い。
テイエムチカラは中央500万下から転入後、6戦5勝でS2重賞を連勝中。今回はA級に格上げとなって相手強化でどんなレースを見せるか。ここがひとつ試金石になりそう。
コパノエクスプレスはS1重賞でもたびたび掲示板を確保するという実力。当然ここでも上位争い可能だが、昨年後半から勝ちきれないレースが続いているのが気になるところ。
シゲルキョクチョウの前走は、実力断然のキングプライドを2番手で追走したために早々と失速してというもの。転入初戦の1400メートル戦でコウユーサムライの4着だったように、今回は1400メートルに戻って見直す必要はありそう。
◎7コウユーサムライ
◯6モエレジュンキン
▲5テイエムチカラ
△4コパノエクスプレス
△9シゲルキョクチョウ
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今年初戦となる馬が6頭もいるうえに、門別コースが初めてという馬も4頭いて能力比較が難しい。
仕上がりがどうかだが、単に能力比較ということであればナムラビクターが最上位。重賞勝ちは2014年4月のアンタレスステークスGIIIだが、昨年も中央のGIIIで3着2回、4着1回。GIのチャンピオンズカップ9着も勝ち馬からは1秒差だ。田中淳司厩舎は毎年のようにタイトルを狙って中央のオープンや準オープンクラスから有力馬が転入してくるが、今年はこの馬で道営記念のみならず、実績的にはダートグレードも狙っているのではないだろうか。
コルージャは一昨年末の休み明け以降、中央の準オープンで4戦して2着2回という成績で転入。キャリアのほとんどをダート1800メートル前後の距離を使われてきているだけに、ここも力を発揮できる舞台だ。
既存勢力ではこのレース連覇のかかるウルトラカイザーに期待したいところ。昨年後半も瑞穂賞3着に道営記念2着。両レースの勝ち馬グランプリブラッドが昨年1月まで中央に在籍してダートの重賞やオープンで4着があったという実力。道営記念以来のシーズン初戦となるのは昨年と同じ。転入初戦の馬たちの実力を測る物差しになりそうだ。
昨年惜しくも三冠を逃したオヤコダカだが、昨年後半は瑞穂賞が2着で道営記念が7着。3歳ゆえともに55キロで出走していた。今回は4歳になって57キロを背負ってどこまでやれるか。
3年前のダイオライト記念JpnIIを制しているオースミイチバンだが、さすがに2年ぶりの実戦ではここは見送り。
◎8ナムラビクター
○2コルージャ
▲7ウルトラカイザー
△5オヤコダカ
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全国区での活躍が期待される金沢のグルームアイランドがここを狙ってきた。金沢スプリングカップから中9日だが、相手関係的にもそこは休み明けのひと叩きで、ここはさらに調子を上げて臨むと見る。川崎の報知オールスターカップを制した実力だけに、ここは負けられないところ。
大井からの遠征がアウトジェネラル。昨年2月の金盃以来勝ち星から遠ざかっているとはいえ、そのレースがそうだったように、スローに流れる長距離戦で力を発揮する。あとは小回りの笠松コースが合うかどうか。
このレース3連覇がかかるのが高知のリワードレブロン。一昨年は9番人気、昨年は5番人気で制しているだけに軽視は禁物。二十四万石賞3着から臨むというのも、昨年と同じだ。昨年は人気になった大井のユーロビートが凡走して快勝したが、今年も人気馬が崩れればチャンスはある。
地元勢では、前走やや乱ペースの東海クラウンを快勝したクワイアーソウルに期待。重賞の上位常連だが、遠征経験豊富な上記メンバーを相手にどんなレースを見せるか。
ベルラインは、中央では短距離で実績を残したが、2走前。2400メートルの六甲盃を5番人気で制したのには驚かされた。ひょっとすると再びこの距離でという可能性はある。
北海道から遠征のオグリタイムも、一昨年から昨年にかけては1200メートルを使われている時期もあったが、昨年後半のレースぶりからはむしろ長い距離のほうがよさそう。
◎10グルームアイランド
◯9アウトジェネラル
▲7リワードレブロン
△6クワイアーソウル
△5ベルライン
△3オグリタイム
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