マンダリンヒーローが芝に挑戦してきた。アメリカ遠征のあと勝ちきれないレースが続いて2着が4回。アメリカのスピード優先のダートで能力を発揮したのであれば、地方の時計のかかるダートは合っていない可能性はあり、芝での可能性に懸けてみたい。ただ2400メートルの距離はちょっと長い可能性はある。
実績最上位は、盛岡の芝で3戦3勝のアトミックフォース。ただ8歳という年齢もあり、今年3戦のレースぶりを見ると、昨年までのパフォーマンスを発揮できるかどうか。
このレース連覇がかかるのがヴィゴーレ。前走こそ7着だったが、昨年秋以降、南関東のA2以下特別や準重賞で常に上位争い。昨年よりむしろ調子はよさそうで、◎○にも死角がないわけではなく、連覇も期待できる。
プリンスリターンは現在の調子がどうか。中央芝のオープン特別で連勝したのは3年も前のことだが、昨春も着外ではあるものの重賞やオープン特別で勝ち馬から1秒以内の差で走っていた。大井に移籍して1年以上ぶりの実戦となった前走は大敗だったが、一度叩かれて全盛時の七分程度の能力が発揮できれば上位争いは可能。
昨年2着だったゴールドギアは、今年ダートの重賞でも好走しており、9歳でも衰えはなさそう。
ジェットモーションは中央の2000メートル以上の芝で4勝。高知C2クラスで勝ちきれずという成績での転入初戦だが、高知の重いダートが合わないだけという可能性はある。
中央の芝2000メートル以上で3勝を挙げたシェルビーズアイは、転入初戦でどんなレースを見せるか。
◎2マンダリンヒーロー
○9アトミックフォース
▲1ヴィゴーレ
△13プリンスリターン
△4ゴールドギア
△5ジェットモーション
△3シェルビーズアイ
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3歳になって勝ち星が遠くなってしまったワラシベチョウジャだが、とはいえ大敗は名古屋のネクストスター中日本だけ。それを含めて重賞のみ5戦して2着3回で、前走ぎふ清流カップは遠征勢が強く、4着ではあったものの東海勢同士ではやはり2番目の順位だった。今回は地元金沢勢にも重賞勝ち馬がおらず、かなり相手が楽になっただけに2歳時以来のタイトルが期待できそう。
対抗も遠征馬で名古屋のネッサローズ。勝ち星は2歳時の2勝のみとはいえ、ここまで重賞も含めてすべて掲示板を確保。新緑賞は2着ワラシベチョウジャにコンマ5秒差で4着、前走クイーンカップも2着ワラシベチョウジャにコンマ8秒差で4着。強敵相手の経験は生かされるはず。
新興勢力は中央未勝利から転入して3連勝のシルバヴール。2走前の1500メートル戦が、メンバーが軽かったとはいえ大差をつけて勝利。良馬場の勝ちタイム1分36秒4は、冬休み明け後の金沢1500メートルでは、今回のメンバーとの比較では好タイム。地元の期待はこの馬。
ダブルアタックは、重賞タイトルこそないものの、地元馬の重賞実績では最上位。北日本新聞杯2着、石川優駿4着という成績は見栄えはよいが、勝ち馬とはかなり離されていた。3走前、3月の準重賞・若駒賞(1500メートル・稍重)の勝ちタイム1分38秒4も平凡なだけにあまり強くは推せない。
重賞で掲示板までというトルピード、前走金沢転入後初勝利となったエイシンノヴァらも連下争いなら。
◎11ワラシベチョウジャ
○9ネッサローズ
▲4シルバヴール
△6ダブルアタック
△5トルピード
△3エイシンノヴァ
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デビューから6連勝のウインディーパレスは、1700、1870メートルと距離を伸ばしてさらに強さを見せた。前走、トライアルのオオエライジンメモリアルでは、西日本クラシック3着だったマルカイグアスに7馬身差をつける圧勝。その勝ちタイム2分4秒1(良)は、重馬場の西日本クラシックを制したシンメデージー(高知)より速いもの。重賞初挑戦でも勝負になる。
菊水賞ではオーシンロクゼロの2着に敗れたクラウドノイズだが、前走が抜群のダッシュから逃げ切って2着に6馬身差。1700メートルの良馬場1分53秒0は好タイム。ダッシュよく逃げるこの馬に1番枠は有利。あとは早めに折り合いをつけられるかどうか。
デビューから4連勝で菊水賞を制したオーシンロクゼロは、西日本クラシックでは2着だったが、勝った高知のシンメデージーは、その後、今年からJpnIになった東京ダービーで4着と好走。地元馬にはまだ先着を許していない。先行するであろう◎◯を相手にどこから仕掛けるか。
マルカイグアス、ウェラーマンは、近走で◎◯▲にそれぞれ先着されたが、大きくは負けていない。◎◯が競り合ってのハイペースなら、末脚を生かして台頭する場面もありそう。
プリムロゼは重賞実績が牝馬限定戦のみで、重賞で牡馬との対戦は今回が初めて。ただ、のじぎく賞3着、そして前走、中央未勝利との条件交流2着の走破タイムからは通用する可能性はある。
◎7ウインディーパレス
◯1クラウドノイズ
▲2オーシンロクゼロ
△10マルカイグアス
△4ウェラーマン
△6プリムロゼ
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インペリシャブルの前走トリトン争覇は、直線レッドブロンクスを競り落として勝ったかと思ったところ、そのうしろにいた伏兵ロードランヴェルセに、まるで漁夫の利のような感じで差し切られてしまった。名古屋に移籍して4戦。勝ち星は1700メートルだが、一昨年、兵庫ウインターカップと東海桜花賞を連勝しているように、1400メートルで能力を発揮する。
そのトリトン争覇で、レッドブロンクスは4コーナーでインペリシャブルの内をうまく掬ったかに思われたが、最後は1馬身屈して3着。金沢、名古屋では1500〜1700メートルを中心に使われていたが、中央〜大井では1400メートルを中心に使われていただけに、この距離であらためて注目だ。
セイルオンセイラーは、中央3勝クラスから名古屋に移籍して結果が出なかったが、笠松コースで一変、重賞2勝を含めて4戦連続連対。オグリキャップ記念はさすがに遠征勢が強く7着だったが、それでも飛山濃水杯を勝ったときよりコンマ1秒遅いだけで自分の時計では走っている。他地区からの遠征は金沢だけというメンバーなら、得意の笠松であらためての期待はできそう。
おそらくここまで3頭が中心となっての勝負。
タイセイドリーマーは、前走、笠松転入後初めてA1特別での勝利が7馬身差の圧勝。それで状態アップなら食い込む余地はありそう。
金沢から遠征のエイシンギアアップ、エイシンアンヴァルは上位のどれかが崩れたときに連下の可能性。
◎7インペリシャブル
◯6レッドブロンクス
▲2セイルオンセイラー
△9タイセイドリーマー
△8エイシンギアアップ
△10エイシンアンヴァル
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南関東から5頭、北海道から1頭の遠征。重賞タイトルがあるのは北海道のオスカーブレインだけだが、それぞれ短距離で実績を残している馬が多く、地元勢には厳しい戦いとなりそう。
大井のマッシャーブルムは中央の新馬勝ちからダート三冠を目指して大井に移籍。初戦のスターバーストカップを勝ったことで京浜盃JpnII、羽田盃JpnIという路線に乗ったが、そこから短距離に矛先を変え、優駿スプリントトライアルでは直線を向いて一旦は先頭に立ちかけたところ、内からカヌレフレイバーに交わされ1馬身半差で2着と好走。このレースから連闘で優駿スプリントにも出走するのか、それとも優駿スプリントではなくこのタイトルを獲りにきたのか。優駿スプリントトライアルを制したカヌレフレイバーとは同厩舎なので、使い分けたという可能性が高いように思われる。それはともかく、羽田盃JpnIでは中央馬が4頭出走したなかでの6着、そして前述のとおり優駿スプリントトライアルのパフォーマンスから、ここでは能力最上位とみる。
北海道のオスカーブレインは、2歳時に1200メートルのサッポロクラシックカップを4馬身差で快勝。その後、勝ち星がないとはいえ、レベルの高い相手と戦ってきた。南部駒賞は2着だが、勝ったのはデビューから負けなし8連勝で東北優駿を制したフジユージーン。ネクストスター北日本は、勝ったストリームに0秒3差の4着。初めて古馬との対戦となった前走グランシャリオ門別スプリントは、またもストリームの6着。勝ち星から遠ざかっているとはいえ、それらの走りは評価を落とすものではない。
ワールドエンパイアは門別1勝で船橋に移籍。その船橋では1200メートルのみを使われ、7戦1勝、2着5回。実績的には◎○に見劣るが、互いに遠征の舞台なら食い込む場面はあるかもしれない。
川崎のツキシロは、準重賞・椿賞が僅差の2着で、クラウンカップが4着。1200メートルは初経験となるが、距離延長でいまひとつの結果だけに、短距離に可能性を見出したいところ。
大井のスピニングガールは休み明けの優駿スプリントトライアルが9着だったが、2歳時はデビューから2連勝が1200メートルで、さらにゴールドジュニアでも3着。この距離で巻き返しがあるかどうか。
地元馬は馬券圏内までは厳しそうだが、遠征有力馬に地元騎手が騎乗するので、そちらに期待だろう。
◎5マッシャーブルム
○12オスカーブレイン
▲11ワールドエンパイア
△4ツキシロ
△6スピニングガール
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