
デビューから4連勝で園田ジュニアカップを制したオケマルか、北海道から転入後3連勝のベラジオドリームか。ここは2頭の能力が抜けている。
門別の重賞で2着2回、兵庫ジュニアグランプリJpnIIで6着ながら勝ち馬とは1秒5差という経験を評価してベラジオドリームを本命とした。今回と同じ舞台の前走若駒賞トライアルでは、抜群のスタートを切って先頭。ラズライトタッカーに終始突かれるも、直線ではそれを振り切っての完勝。勝ちタイムの2分3秒4は、同日同距離の古馬B1戦の勝ちタイム2分6秒0より2秒6も速かった。前で人気2頭が競り合っての厳しい流れにもかかわらず逃げ切ったレース内容も評価できる。
一方のオケマルは、ネクストスター園田では、逃げて直線でも先頭だったラピドフィオーレをゴール前で半馬身とらえての勝利。距離延長となった園田ジュニアカップは後続を引き付けての逃げから直線後続を突き放し7馬身差をつけての圧勝。一戦ごとの成長と、距離延長での可能性もうかがえる。
以下は3着候補、もしくは2強のどちらかが崩れたときに食い込む余地として、前走JRA未勝利との交流戦を勝ったサンジュウロウ、若駒賞トライアルで直線差を詰めて3着だったイザグリーンライト。
◎6ベラジオドリーム
◯8オケマル
▲4サンジュウロウ
△5イザグリーンライト
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4歳シーズンの三冠では、圧倒的に強かったタカラキングダムを相手に勝ちきれなかったマルホンリョウユウだが、今回はそのタカラキングダムより30kg軽い780kgであれば、ばんえい菊花賞以来となる重賞での勝機が巡ってきたといってよさそう。タカラキングダム以外では4歳ライジンサンと同重量、そのほかは20kg以上のハンデ差があるとはいえ、オープン好走実績という能力なら克服できると見る。
天馬賞でマルホンリョウユウに次ぐ3着だったジェイホースは、9月以降B1から3着以内を外さない成績でクラスを上げてきた。A1格付で今回はマルホンリョウユウより20kg軽い760kgなら一気に重賞初制覇も期待できそう。
ジェイヒーローは、2歳、3歳、4歳シーズンの三冠では、ばんえいダービーで出走取消となった以外はすべて出走してきて、ヤングチャンピオンシップ、ばんえい大賞典、ばんえい菊花賞での3着が最高の成績。天馬賞でジェイホースに次ぐ4着と好走しており、能力的にそれほど差はない。
同じ760kgでは近走やや不審のクリスタルゴーストだが、柏林賞、銀河賞でともにタカラキングダムの2着という実績は侮れない。
今回4歳馬は厳しそうだが、740kgという軽量を生かせばホクセイハリアーが連下の可能性。
タカラキングダムの810kgはいかにも厳しそうで、可能性としては3着まで。
◎8マルホンリョウユウ
◯3ジェイホース
▲9ジェイヒーロー
△2クリスタルゴースト
△6ホクセイハリアー
△4タカラキングダム
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イモータルスモークは他地区への遠征を続け、大山龍太郎騎手が初めて鞍上となった園田チャレンジカップを勝利。インの好位でじっと我慢して直線外に持ち出すと、逃げ粘っていたアドワンを差し切った。全国の強豪が集まる笠松グランプリでは、直線逃げ馬を負かしに行ったところをうしろから来たストリームに差し切られてのクビ差2着。佐賀のゴールドスプリントは7着だったが、内に閉じ込められ直線でも砂の重い内を通らされてしまった。地元高知は川崎から転入した昨年春にC3クラスで2戦2勝したのみ。それ以来9カ月ぶりの地元戦となるが、全国に転戦してもほとんど崩れない安定したレースぶりなら中心として狙ってみたい。
ヘルシャフトは昨年、黒船賞JpnIIIで2着の好走が印象的で、高知1300/1400メートルの重賞で4勝を挙げた。笠松グランプリではイモータルスモークをマークするような位置を追走していたが、直線案外伸びず5着と、久々に馬券圏内を外してしまった。それ以来2カ月半ぶりの実戦で仕上がりが気になるところ。
サザンステートは昨年12月に中央2勝クラスを勝って、3勝クラスでそれほど悪くはないレースぶりながら転入。初戦は2着に敗れたが、勝ったデルマベルセブブは高知転入後、15戦13勝、2着2回と底を見せていない。その馬に唯一直線でも食い下がり、同じような脚色で伸びていた。当地2戦目での上積み期待なら勝負になる。
マイネルシトラスは重賞初挑戦だった大高坂賞を勝ち、だるま夕日賞では、ユメノホノオ、プリフロオールインという高知最強クラスとゴール前大接戦の3着。
大高坂賞で3着だったコパノリッチマンだが、続く前走黒潮スプリンターズカップでは、兵庫のアラジンバローズを差し切っての勝利。
トゥルーバローズは大高坂賞2着、黒潮スプリンターズカップで3着。
印がまわらなかった馬まで含めて、近走の重賞勝ち馬、好走馬が多数というメンバーで、△の馬たちは押し出されてという感じで能力的にほとんど差がない混戦。
◎3イモータルスモーク
◯7ヘルシャフト
▲2サザンステート
△9マイネルシトラス
△5コパノリッチマン
△6トゥルーバローズ
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一昨年から昨年にかけて、休みを挟みながら3連勝という快進撃でこのレースを制したのがサンライズホーク。その昨年、名古屋コースは内を大きく空けて走るような馬場状態で、しかしながらデムーロ騎手は最初の直線から1コーナーにかけて、その誰も通らない内を通って一気に先頭に立つと、そのまま後続を寄せ付けず逃げ切った。一時期不振に陥ったが、前走兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIではトップハンデ59キロを背負ってハナ差2着。実績のあるコースで別定57キロなら1年ぶり復活の勝利を期待したい。
ペイシャエスは、フェブラリーステークスGI出走予定ながら出走順位17番目のまま繰り上がれず、翌日のこちらに回ってきた。それゆえ1月から毎週のように時計を出して仕上がりも万全だ。名古屋コースは2022年に名古屋グランプリJpnIIを制しており、昨年のエルムステークスGIIIでは、チャンピオンズCで2年連続3着のドゥラエレーデを差し切った。成績にややムラはあるが能力は高い。
大井のサントノーレもフェブラリーステークスGI希望だったが除外となった。JpnIIの京浜盃を勝っていることでの別定58キロは楽ではないが、その京浜盃では、のちにJBCレディスクラシックJpnIの覇者となるアンモシエラに7馬身差をつけて圧勝しているだけに、中央勢相手でも能力的に見劣ることはない。
人気になりそうなロードフォンスだが、デビュー戦で芝を使われたあとは、一貫して東京か中京のダート1400メートルのみを使われてきた。ゆえに右回りは今回が初めて。のみならず、地方コースもコーナー4つも初めて。重い印をつけるには不安がある。
地方の小回り1400メートルで実績があるエートラックスは58キロを克服できればチャンスはある。
JpnIのかしわ記念を勝った実績のシャマルは59キロを背負うことに加え、今回は雨の助けも期待できそうもない。
◎8サンライズホーク
○7ペイシャエス
▲4サントノーレ
△1ロードフォンス
△2エートラックス
△5シャマル
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ミニョンに連覇がかかる一戦だが、昨年以上に他地区から強力なメンバーが遠征してきた。
サンオークレアは、北海道から兵庫に移籍初戦となった前走コウノトリ賞では1番人気に支持されたものの3着。3〜4コーナーでは、勝ったラヴィアンとほとんど同じような位置にいたものの、大外を回らされたうえに、さらに4コーナーでは他馬に弾かれるように大きく外に振られるロスが大きかった。それでもゴール前はしっかり脚を伸ばして3着を確保。その転入初戦は3カ月ぶりの実戦だったこともあり、ペースアップした3コーナーあたりの行きっぷりもあまりいいものではなかった。今回は一度使われての上昇に期待だ。
そのコウノトリ賞を重賞初挑戦で制したのがラヴィアン。内の好位でじっとがまんして、そのまま4コーナーは最短距離のラチ沿いぴったりを回って直線抜け出す、まさに快勝といえるレース内容だった。ここまで14戦して12勝、2着2回とまだ底を見せていない。前走で距離もこなしており、ここもあっさりという可能性はある。
ただ昨年も人気になった他地区からの遠征馬が苦戦したように、遠征馬は高知の馬場をこなせるかどうか。
そうなると昨年、重賞初挑戦でこのレースを制したミニョンに再びという可能性も期待できる。昨年このレースを制した後は、佐賀に遠征したり地元の強敵相手に苦戦したが、大晦日にはA-2戦で2着に好走。前走ベラトリックス特別では直線混戦から抜け出し、昨年のこのレース以来の勝利。昨年はベラトリックス特別3着から臨んでいただけに、調子を上げて臨む一戦だ。
霧島賞、九州産グランプリを制したルピナステソーロは、マイペースで先行できれば粘り込む場面はありそう。
ベラトリックス特別でミニョンにクビ差まで迫ったアプサラー、昨年3歳時に金沢、岩手で重賞を制したリケアマロンらはこのメンバーに入ってどこまでやれるか。
◎8サンオークレア
○11ラヴィアン
▲5ミニョン
△4ルピナステソーロ
△7アプサラー
△9リケアマロン
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