NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
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世代対抗戦ということで重量差が大きく、波乱の多い重賞。昨年こそ1番人気のメムロボブサップが勝って3連単は5,960円に収まったが、それ以前の4年間では1番人気は2着1回、3着2回で3連単はすべて万馬券。しかも14万円、20万円という配当があった。昨年のメムロボブサップを別格とすれば、それ以外の勝ち馬は760kgか770kgで、2023年牝馬のサクラヒメは740kgだった。そして馬券圏内の年齢的には、近5年では7歳馬のみ馬券にからんでいないだけで年齢的にはまんべんなく活躍している。
昨シーズンの4歳三冠馬、タカラキングダムは今季勝ち星に恵まれなかったものの、初勝利が北見記念。高重量戦にも適性を示していよいよ本格化。770kgなら勝機は十分だ。
サクラヒメは一昨年5歳時に740kgで勝ち、昨年が750kgで4着。7歳の今シーズン、カーネーションカップこそトップハンデに苦しめられたものの、6月以降のオープンやA1との混合特別では常に好走。今回740kgなら再びのチャンスはありそう。
コウテイは昨年770kgで5着だったが、今シーズンは勝ち星がなく、重賞でもオッズパーク杯で2着があるのみという成績で760kgでの出走。常に勝ち負けというタイプでもなく、時計のかかる馬場になれば上位争いも期待できる。
今回トップハンデは780kgでキングフェスタ。常に障害次第という面があるだけに、トップハンデでも先行勢からそれほど離されず、障害を越えてからの切れが生かせる馬場ならあっさりというシーンもありそう。
近走やや不振のオーシャンウイナーだが、3着だった昨年より10kg軽い760kgなら軽視はできない。
ここに来て調子を上げてきたツガルノヒロイモノは、調教師試験に合格して騎手としては来週までの藤野騎手がどんなレースを見せるか。
◎3タカラキングダム
◯7サクラヒメ
▲4コウテイ
△6キングフェスタ
△1オーシャンウイナー
△2ツガルノヒロイモノ
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園田プリンセスカップでは断然人気に支持されるも5着に沈んだミスティライズの雪辱に期待する。ここまで勝ち星はフレッシュチャレンジの1勝のみだが、リリーカップ、フルールカップはともに2着で、その勝ち馬リュウノフライトはエーデルワイス賞JpnIIIまで4連勝という世代トップの牝馬。園田プリンセスカップは、1番枠から外に持ち出し、4コーナーでは先頭をとらえ、さあここからという直線でレースをやめてしまった感じ。再度の遠征で再度最内枠に入ったのは試練となりそうだが、巻き返しに期待する。
グランダム・ジャパン2歳シーズン対象レースで3連勝を狙うのが兵庫のココキュンキュン。地元の園田プリンセスカップでは直線馬場の真ん中から突き抜け、金沢シンデレラカップでもまったく同じようなレースぶりで直線突き抜けた。2着に3馬身差をつける圧勝だった金沢シンデレラカップは、例年有力となる北海道勢が馬運車の都合がつかなかったとのことで1頭も出走していなかったということもあった。再度の遠征で、今度は北海道勢3頭を相手にどんなレースを見せるか。
盛岡・プリンセスカップで2着だったフェアリーライズ、同4着のウィルラウスら、門別開催が終了して遠征してくる北海道勢の経験値は高い。
そういう意味では地元東海勢はいずれも実績的に物足りず、馬券圏内は遠征勢での争いとなりそう。
◎1ミスティライズ
◯5ココキュンキュン
▲6フェアリーライズ
△10ウィルラウス
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マイネルサハラは、昨年秋に中央2勝クラスから転入して15戦8勝。掲示板を外したのは900メートルの1戦のみ。2走前の佐賀オータムスプリントは4着だったが、続く前走準重賞の大村湾賞ではハナを主張して逃げ切り、2着に4馬身差をつける完勝。佐賀オータムスプリントからしっかりタイムも詰めてきた。前走に引き続いて鞍上となる長谷川蓮騎手は、今年4月にデビューして2日目から早くも重賞に騎乗し(ル・プランタン賞でスイートアマレットに騎乗して6着)、ツモでは九州優駿栄城賞、佐賀ユースカップで、ともに1番人気に支持されながら勝ちきれず、また吉野ヶ里記念ではダイリンウルフでの2着があった。重賞で今度こその思いはあるだろう。
大村湾賞で1番人気に支持されるも5着だったのがデジタルサイオン。4コーナーではロードミッドナイトに外に弾かれるような感じで大きく外に膨れるロスがあった。吉野ヶ里記念は3着で、先着された2頭が今回不在となればあらためてのチャンスだ。
佐賀オータムスプリントで重賞初制覇となったのがテイエムフォンテ。この馬には初騎乗だった飛田愛斗騎手が縦長の中団から懸命に追ってきて、逃げ粘るシルヴァーゴーストをゴール前で差し切った。2走前、2000メートルの鳥栖大賞は6着だったが、やはり1400メートルでこそといえそう。
その佐賀オータムスプリントで逃げて2着に粘ったシルヴァーゴースト、昨年のこのレース2着で、前走大村湾賞も2着だったロードミッドナイトらもそれほど差はない。
◎4マイネルサハラ
◯2デジタルサイオン
▲7テイエムフォンテ
△6シルヴァーゴースト
△9ロードミッドナイト
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名古屋から遠征のセブンカラーズは、ここまで18戦14勝で、重賞7勝と底を見せていない。昨年のお松の方賞を制して金沢コースも経験済み。前走オグリキャップ記念は3着だったが、先着された南関東の2頭、ムエックス、アウストロは、ともにグレードで2着、3着という実績馬だけにしかたない。半年ぶりの実戦がどうかだが、このメンバーでは力が抜けている。
マルカラピッドは中央3勝クラスから笠松に転入初戦だったゴールド争覇は9着だったが、勝ったのが重賞連勝中のケイズレーヴで、2着がその後に東海菊花賞を制したマッドルーレットでは相手が悪かった。移籍2戦目の上昇があれば勝ち負けまで狙える。
コパノフランシスは春に1500メートルの準重賞スプリング特別を勝利。百万石スプリントは3着だったが、先着された2頭は今回不在。前走スタートでの落馬は残念だったが、その影響はおそらくないと思われ、一矢報いたいところ。
ダイヤモンドラインは、一昨年3歳時のサラブレッド大賞典以来、重賞勝ちから遠ざかっているとはいえ、重賞でもA1特別でもたびたび上位争い。ただ1400メートルは3歳時のMRO金賞(4着)以来約2年ぶりとなるので、距離への対応がカギとなりそう。
ウインコマチは、昨年秋の金沢在籍時はA2特別勝ちまでだったが、大井から再転入初戦のA1特別で3着に好走。大井ではB3級で4着が最高という成績だったが、南関東の強敵相手に揉まれて力をつけた可能性はある。
◎10セブンカラーズ
◯6マルカラピッド
▲12コパノフランシス
△7ダイヤモンドライン
△3ウインコマチ
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このレース連覇を狙うウラヤは、7月の岩鷲賞ではエイシントルペードに1馬身差の2着だったが、クラスターカップJpnIIIは地元馬最先着の6着。続いて9月に盛岡1200メートルのスプリント特別を制したが、前走10月の同条件のレースではゴール前100mで先頭に立ったレディブラウンを追い詰めたもののアタマ差届かず2着。地方馬同士の盛岡1200メートル戦では4戦2勝、2着2回と負けても僅差なだけに軸はこの馬。
レディブラウンは昨年の2着馬。10月のヴィーナススプリントでは7歳にして重賞初制覇を果たし、続く前走は前述のとおりウラヤの鋭い追込をアタマ差で封じた。今年は春から夏にかけての一時期落ち込んだが、ここに来て2連勝と調子を上げてきた。
エイシントルペードは、岩鷲賞では互角のスタートから二の脚の速さで逃げると、ウラヤを1馬身差で振り切り、水沢850メートルの早池峰スーパースプリントから重賞連勝。その後9月のスプリント特別ではウラヤの2着で、10月の同条件ではレディブラウンの3着。
僅差で勝ったり負けたりのこの3頭の勝負となりそうだが、展開やペースなど微妙なところでその順位は変わりそう。
中央3勝クラスから今シーズン初頭に転入した2頭、岩鷲賞3着だったロードオブザチェコ、地方馬同士では5戦3勝のスプラウティングらもそれほど差はなさそう。
◎2ウラヤ
◯5レディブラウン
▲8エイシントルペード
△1ロードオブザチェコ
△3スプラウティング
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