
実績最上位はハクアイアシスト。ネクストスター佐賀は6着に敗れたものの、その後は3戦2勝。フォーマルハウト賞は3着だったものの、先着された2頭は今回登録のみで回避。何より今回のメンバーでは中距離で実績のある馬が少ないなかで、1750メートル戦で2戦2勝という経験は大きい。
ハクアイアシストが勝った佐賀若駒賞は、縦長の展開からのロングスパートで、直線先頭に立っていたムーンオブザエースを差し切ったが、プレミアムカインドはさらに後方からハクアイアシストを追ってきてとらえきれず3着。それでも3コーナーあたりからの追い脚はハクアイアシストに劣るものではなく、実際上り3ハロンも39秒9で同じ。クビ+2馬身差は位置取りの差だったとも考えられる。ゆえに逆転の可能性もあり。
唯一の遠征馬が高知のアイベット。ここ2戦は勝ち馬から差をつけられたが、3着だった潮菊特別の勝ち馬リケアカプチーノは、その後ネクストスター高知で2着、満天星特別を勝った。ネクストスター高知は10着惨敗だが、勝ったドライブアウェイは古馬重賞なみの勝ちタイム。それゆえ実力比較が難しい。ただ高知の馬は自場で重賞実績がなくても、佐賀遠征であっと言わせることはこれまで何度もあった。昨年の勝ち馬グラインドアウトもネクストスター高知では10着だった。軽視はできない。
アニーブレイクは、前走900メートルのウインタースター賞を快勝。スタートから3頭が前で競り合いとなって、直線で振り切った。中央時代を含めて中距離の経験はないものの、上記有力馬に逃げ馬がいないだけに、スローペースで折り合って直線だけの勝負になれば可能性はありそう。
◎4ハクアイアシスト
◯6プレミアムカインド
▲3アイベット
△7アニーブレイク
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実績最上位はサクラヒメだが、過去のヒロインズカップでは、一昨年が1番人気820kgで5着、昨年も1番人気810kgで3着。ともにトップハンデで、勝った馬より40kg重かった。その勝ち馬は、ともにA1で勝ち負けをしていた実績。今回、それに該当しそうなのは30kg差ではあるがスイ。昨年5月のカーネーションカップは、サクラヒメと20kg差で2着。そこから重量差が広がったなら、逆転可能と見る。
もちろんサクラヒメのあっさりがあっても驚けないが、アローリキヒメはここ2戦に目をつぶればA1特別で好走があっての30kg差。前哨戦のレディースカップではサクラヒメと10kg差で3着だっただけに、今回は重量差でかなり有利になる。
昨年の勝ち馬がダイヤカツヒメ。前述のとおりサクラヒメより40kg軽い770kgでの勝利。レディースカップではサクラヒメと10kg差で5着に敗れていて、今回も10kg差で800kg。前走A1-1組混合の準重賞を勝っているとはいえ、その重量は楽ではない。
レディースカップでサクラヒメと同重量で2着だったシンエイアロイも重量差がつけば差を詰められそう。
重量差を生かせば、ニシキマリン、ピュアリーナナセまで。
◎7スイ
◯2サクラヒメ
▲8アローリキヒメ
△5ダイヤカツヒメ
△4シンエイアロイ
△1ニシキマリン
△3ピュアリーナナセ
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笠松から遠征のプチプラージュに期待する。北海道所属として出走した金沢シンデレラカップを勝利し、その後、勝ち星がないとはいえ、3着だったジュニアキングは、勝ったミランミランが川崎・鎌倉記念2着馬で、2着コパノエミリアは門別の2歳牝馬重賞で好走していた実力。前走ライデンリーダー記念も4着ではあったが、勝ったページェントはその後、新春ペガサスカップでデビューから4連勝としたカワテンマックスと競り合って2着。ハイレベルなメンバーと戦ってきた経験は大きい。
高知のドライブアウェイは、金の鞍賞でまさかの惨敗。それまで一方的なレースで勝ち続け、ネクストスター高知の勝ちタイムは古馬重賞並み。それゆえ金の鞍賞はスタートで出遅れたとはいえ見せ場もつくれなかったのは意外だった。ネクストスター高知より7秒以上も走破タイムが遅かったので実力を発揮していないのは確かだが、果たして初めての遠征競馬でどうか。
チョッパスニーはデビュー4戦目での初勝利から3連勝。前走で連勝は途切れたが、門別の重賞で2着2回のベラジオドリームにアタマ差2着ならむしろ評価できる。確実に力をつけている。
フセノオーロラはデビュー以来3着以内を外さない善戦を続けてきたが、前走園田ジュニアカップで差のある5着。敗因が距離であれば、1400メートルに戻る今回は見直してみる。
セクシーキャットは、デビュー戦は2着だったが、のちに兵庫ジュベナイルカップを制するラピドフィオーレにハナ差。2戦目を7馬身差で圧勝し、その後も3着以内を外していない。さらなる上積みがあれば上位争いも。
高知でデビュー2戦目で勝利を挙げたイットウショウグウも侮れない。
◎2プチプラージュ
○6ドライブアウェイ
▲5チョッパスニー
△4フセノオーロラ
△9セクシーキャット
△8イットウショウグウ
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東海ゴールドカップを制したフークピグマリオンは抜けたが、その2~5着馬が出走してきた。
サヴァは1、2着の争いからはやや離されての3着だったが、中央時代の主戦場は1400~1700メートル。4コーナー手前まで勝ったフークピグマリオンの直後につけていたが、直線伸びを欠いたのは距離と思われる。1900メートルでも若干距離が長いかもしれないが、距離短縮での逆転を期待する。
東海ゴールドカップで主導権をとったアンタンスルフレは直線まで先頭。並びかけられたフークピグマリオンとの追い比べには屈したが、3着サヴァには4馬身差をつけた。昨年やや落ち込んだ時期もあったが復調といえそう。長距離適性は間違いなく、一方で笠松1900メートルは3戦して2着2回、3着1回と勝ちきれていないのが気になるところ。
ブラックバトラーは北海道から兵庫に移籍して2戦目。不来方賞JpnIIでは勝ち馬からは離されたとはいえ、4着フジユージーンに1馬身3/4馬身差5着は健闘といえる内容。北國王冠では、レコード勝ちのアンタンスルフレに9馬身ほど離されて3着だったが、どこまで差を詰められるか。
ラジカルバローズは重賞初挑戦だった東海菊花賞を制し、東海ゴールドカップは3着サヴァと差のない4着。さらに5着イイネイイネイイネも距離短縮で巻き返しに期待だ。
◎3サヴァ
○1アンタンスルフレ
▲5ブラックバトラー
△4ラジカルバローズ
△10イイネイイネイイネ
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連勝中で高知では重賞初挑戦という新興勢力が3頭いるなかで、マイネルシトラスの前走A-1選抜(ターコイズ特別)は、内目の3番枠でも控えて3番手を追走すると、4コーナーで前をとらえるのも楽だったし、直線では軽く追われただけで後続を突き放して最後は抑える余裕があった。その時期続いていた乾いた良馬場で1分30秒5。それが余裕があってマークしたタイムだけに、重賞でも勝負になりそう。
プリフロオールインはいよいよ古馬初対戦。前走園田に遠征した楠賞で10着という、デビュー以来初めて惨敗の影響がどうか。高知1400メートルでは黒潮皐月賞を1分29秒4(稍重)という、その時期の3歳戦としては好タイムで走っている。今後、どんな距離を狙っていくのか、古馬の重賞戦線へ向けて試金石の一戦。
トゥルーバローズは南関東A2から転入して順調にクラスを上げ、ここにきてA-2戦、A-1特別と連勝。その前走は、直線軽く追われただけで後続を寄せ付けず楽に逃げ切った。ロードカナロア×ディープインパクトという良血が高知の重賞でどんな活躍を見せるか。
黒潮マイルチャンピオンシップで、向正面からまくって重賞初制覇が5馬身差圧勝というグラティアスグー、同じく内をうまく立ち回って3着だったバリチューロらは押し出される形で△まで。
B級の準重賞まで連勝のメイショウウズマサは中央ではダートオープン勝ちの実績だけに軽くは扱えない。
◎3マイネルシトラス
◯8プリフロオールイン
▲11トゥルーバローズ
△7グラティアスグー
△6バリチューロ
△12メイショウウズマサ
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