
フルゲート12頭に、北海道6頭、地元岩手6頭。地元馬では、2歳時のネクストスター盛岡を制し、それ以来5カ月ぶりとなったスプリングカップも楽々と逃げ切ったポマイカイが断然だが、北海道からの遠征馬を相手に果たして。
バリウィールは門別で6戦3勝、2着2回という成績で、水沢に遠征した南部駒賞を逃げ切り。ゴール前で2着馬に3/4馬身差まで迫られたが、3着馬は9馬身も離れていた。年明けブルーバードカップJpnIII挑戦も6着とはいえ、中央馬相手に経験になったはず。ここ5戦はマイル以上を使われているが、コーナー4つの1400メートルなら道中で息も入る。南部駒賞で水沢コースを経験していることもアドバンテージになりそう。
ヴィグラスデイズは門別での3勝はすべて1000メートルで、1200メートルのネクストスター門別では6着だったものの、初遠征となった兵庫ジュニアグランプリJpnIIでは直線で前3頭はとらえられなかったものの、それでも同じような脚色で伸び、地方馬最先着の4着。同じコーナー4つの1400メートルなら能力を発揮できそう。
ミラクルヴォイスは、ネクストスター門別で縦長の中団から3〜4コーナー一気にまくり、直線ではベラジオドリームを競り落とした。ベラジオドリームといえばその後兵庫に移籍し、無敵の連勝を続けるオケマルに次ぐナンバー2の存在。南部駒賞は出走取消となり、半年ぶりの実戦と、初めてのコーナー4つの1400メートルで能力を発揮できるかどうか。
中央1勝クラスの芝で好走したマキシマムドライブは水沢のダートでどうか。
スプリングカップ1、2着だった地元のポマイカイ、ラヴェイは、北海道勢の一角崩しがあるかどうか。
◎11バリウィール
◯1ヴィグラスデイズ
▲2ミラクルヴォイス
△10マキシマムドライブ
△3ポマイカイ
△6ラヴェイ
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第1回の昨年は大井から遠征のキャリックアリードが地方馬最先着の4着に入り、そのほか笠松、金沢、高知からも遠征馬があった。しかし今年、地方馬での遠征は、昨年も出走(7着)していた高知のアンティキティラ1頭だけ。地元兵庫勢では昨年6着だったスマイルミーシャや、地方の牝馬重賞3勝のサンオークレアなどがいるが、馬券圏内までは果たしてどうか。
昨年鮮やかに逃げ切ったライオットガールだが、それ以降勝ち星がなく、しかし掲示板内には好走している。今回は内枠からアンデスビエントが逃げる可能性もあるが、小回りコースは向いていそうで、ハナか2番手でマイペースなら昨年同様押し切る場面も大いに期待できる。
テンカジョウは昨年秋に重賞初挑戦だったマリーンカップJpnIIIを制し、その後はJBCレディスクラシックJpnI、クイーン賞JpnIIIともに3着と古馬相手に好走。デビューからダートの中距離を使われ、3着以内を外していない。今回は4歳になって、他の中央馬と同じ56キロを背負ってどうか。
アーテルアストレアは牝馬ダートグレードを3勝の実績。直線末脚勝負だが、昨年は3コーナーで先頭のライオットガールをとらえにかかる早めの仕掛けで2着を確保した。引退レースでどんなレースを見せるか。
ここ3戦が惨敗のアンデスビエントだが、調教では好タイムをマークしており、小回りの地方でマイペースの逃げに持ち込めれば見限れない。
中央勢のいずれかが崩れたときに、地方馬ではサンオークレアが馬券にからめるかどうか。
◎8ライオットガール
◯3テンカジョウ
▲1アーテルアストレア
△2アンデスビエント
△5サンオークレア
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オケマルはデビューから5連勝。ネクストスター園田では、逃げ粘るラピドフィオーレをゴール前で半馬身とらえただけだったが、その追い込みは着差以上の強さだった。園田ジュニアカップでは、後続を引き付けての逃げから直線だけで突き放し7馬身差。今年から年明け3歳馬の重賞となった兵庫若駒賞では、やはり直線だけで後続を突き放して大差圧勝。重賞を使うたびに力をつけてきた。距離は伸びれば伸びるほど能力を発揮しそう。
ベラジオドリームは、兵庫若駒賞ではオケマルに3秒7も差をつけられての3着だったが、逃げてピタリと直後でオケマルにマークされる厳しい展開。門別で重賞2着2回、兵庫ジュニアグランプリJpnIIは6着、転入後特別戦3連勝という実績をあらためて評価する。
兵庫若駒賞で2着がジーニアスレノン。年末の園田ジュニアカップは8着惨敗だったが、兵庫若駒賞ではオケマルを前に見ながらレースを進め、その流れに乗ることができた。今度はどんなレースを見せるか。
門別未勝利から転入して2連勝のリジェネレーションは距離延長に対応できるかどうか。
重賞で掲示板好走のウイングスオール、園田ジュニアカップでオケマルの3着だったドリタルらは、連下争いにからめるかどうか。
◎2オケマル
◯10ベラジオドリーム
▲8ジーニアスレノン
△4リジェネレーション
△5ウイングスオール
△12ドリタル
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名古屋のスプリングカップを7馬身差で圧勝し、ここまで重賞3勝というページェントが26日の京浜盃JpnIIIに遠征(10着)したことでここは不在。となれば、昨年末のライデンリーダー記念、ゴールドジュニアでページェントの2着だったケイズレーヴにチャンスが巡ってきたといえそう。ここまで3着以内を外したことがなく、しかも9月以降は勝ち馬と0秒5差以内の差で崩れることもない。10月のセレクトゴールドではページェントに2馬身半差をつけて勝った経験もある。
ミランミランは北海道所属として出走した鎌倉記念で2着。勝ったベアバッキューンはデビューから一方的なレースばかりで4連勝と圧倒的に強かった。ゴールドジュニアは1600メートルの大外枠で位置がとれず、勝負どころでの行きっぷりもいまいちで差のある4着だったが、前走ジュニアグローリーでは2番手につけると、逃げたノリノリブリランテを4コーナーでとらえ4馬身差の圧勝となった。笠松転入初戦で1600メートルのジュニアキングを勝っているとはいえ、父がJBCスプリントJpnI(大井1200メートル)や兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIを勝ったニシケンモノノフでもあり、距離は1400メートルあたりがよさそう。
前述ノリノリブリランテは、ゴールドジュニアではページェント、ケイズレーヴとそれほど差のない3着があり、そのときはミランミランに先着していた。
ここまで3頭の勝負となりそうで、いずれかが崩れたときの入着候補に、ジュニアグローリー4着も徐々に重賞でのレースぶりがよくなってきたスターサンドビーチ、2歳時にラブミーチャン記念を制してスプリングカップで3着だったエバーシンス、ジュニアグローリーで3着だったセンゴクブショウなど。
◎6ケイズレーヴ
○8ミランミラン
▲4ノリノリブリランテ
△10スターサンドビーチ
△9エバーシンス
△11センゴクブショウ
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高知のシンメデージーが、佐賀記念JpnIIIに続いての佐賀遠征。これまでダートグレードでもすべて入着を果たしており、地方馬に先着を許していない。その佐賀記念JpnIIIでは、地元の大将格で地元馬最先着のシルトプレ(6着)に2秒6差をつけた。今回は別定重量戦でも増量なし56キロなら、よほどのアクシデントでもない限り負けないだろう。
対する地元馬ではやはりシルトプレに期待がかかる。前述のとおり佐賀記念JpnIIIでは差をつけられたが、北海道所属として出走したJBCクラシックJpnIでは4着、昨年夏にもJRA札幌のエルムステークスGIIIでは勝ち馬からコンマ7秒差の4着と好走していた。地方馬同士なら、中央相手のダートグレードとは違って厳しいペースになることもなく、シンメデージーに迫る場面もあるかもしれない。
兵庫のオディロンは中央オープンから兵庫に移籍して太め残りのまま2連勝。鞍上の吉村智洋騎手は正月の怪我から今週復帰したばかりだが、これまでこのレースで3勝を挙げているという相性の良さにも期待だ。
大井から転入したコスモファルネーゼは、姫路に遠征した白鷺賞はオディロン相手に最下位だったが、続く地元の鏡山特別では、南関東オープンから転入初戦だったデルマルーヴルに5馬身差をつけて圧勝。その勝ちタイムは2分11秒1。◎○には佐賀2000メートルで2分9秒台の持ちタイムがあり、どこまで差を詰められるか。
南関東オープン好走実績のルコルセール(川崎)、一昨年の覇者で昨年も2着だったグリードパルフェ(高知)らにも注目だ。
◎10シンメデージー
○6シルトプレ
▲3オディロン
△11コスモファルネーゼ
△4ルコルセール
△7グリードパルフェ
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