NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
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昨年南関東オープンでも好走していたマッドルーレットは、転入後8戦。冬期の休養を挟んで春以降にマーチカップ、トリトン争覇で重賞2勝と充実を見せた。東海桜花賞では、いまや全国レベルのフークピグマリオンにアタマ差2着と善戦。前走1番人気に支持された名港盃は5着だったが、道中ずっと馬群の真ん中に閉じ込められて動くに動けず。それでも、勝ったサンテックスは突き抜けたものの、接戦の2着争いで5着だった。名古屋1500メートルと笠松1600メートルでは3戦3勝。今回の名古屋1500メートルは能力を発揮できる舞台だ。
兵庫のドンカポノは、前走高知に遠征した福永洋一記念ではスタートで位置がとれず見せ場を作れなかったが、2走前の兵庫大賞典ではイグナイターに1馬身1/4差の2着で、その後福永洋一記念を制したエコロクラージュ(3着)に先着していた。中央3勝クラスから転入後、園田では10戦8連対で、掲示板外の2回は1870メートル戦。再度の遠征で能力発揮なら勝ち負けまで期待できる。
高知からこのレース連覇を狙ってバリチューロが遠征してきた。それ以来勝ちがないものの近5走で2着4回。前走建依別賞では惜しくもハナ差だった。昨年はこのレースの勝利で井上瑛太騎手が重賞初制覇となったが、今年は城野慈尚騎手に重賞初制覇の期待だ。
マンノライトニングは4月以降6戦連続連対でA4からクラスを上げてA1特別まで勝利。重賞初挑戦で、勝ち負けには持ちタイム的にやや物足りないが連下争いなら。
ケイズレーヴは、中央と交流の兵庫チャンピオンシップJpnIIを除けば地方重賞4連勝中。今回は古馬初対戦で、それがいきなり重賞ではちょっとハードルが高い気がする。
◎1マッドルーレット
◯5ドンカポノ
▲7バリチューロ
△9マンノライトニング
△2ケイズレーヴ
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九州ジュニアチャンピオンは、中団を追走した2頭が直線一騎打ち。先に仕掛けたトリトンテソーロが3コーナー過ぎで先頭に立ち、外からまくってきたサキドリトッケンがゴール前で半馬身とらえて勝利。通ったコースとゴール前の手応えを見ると、サキドリトッケンに着差以上の能力を感じた。今回もほぼ再戦と言えるメンバーでこの2頭の勝負となりそうだが、2頭ともに内枠に入ってどうさばいてくるか。ちょっとした展開のアヤで後先は変わる可能性はある。
九州ジュニアチャンピオンでは4着だったプレアレジェンドだが、ややズブいタイプのようで、1、2着馬が向正面で仕掛けたタイミングで追いかけたが、ムチを入れての追い通し。4コーナーでは大外を回ってやや置かれてしまった。それでも直線ではしっかり伸びて、3着モーモーゴールドに3/4馬身差まで迫った。位置取りとペース次第では2頭に割って入る可能性も。
トレアドールは900メートルのデビュー戦で出遅れながらもほとんど持ったままで直線突き抜けての圧勝。経験馬相手でも勝ち負けまで期待できそう。
九州ジュニアチャンピオン3着だったモーモーゴールドは、続く前走アンタレス特別では、先に抜け出したカシノアミュレットを直線でとらえての完勝。あらためて◎◯にどこまで迫れるか。
◎2サキドリトッケン
◯1トリトンテソーロ
▲10プレアレジェンド
△9トレアドール
△5モーモーゴールド
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サンライズジパングは芝のクラシックに挑戦したあとダート路線に戻って以降、高いレベルで好走を続けている。唯一3着以内を外したチャンピオンズカップGIも勝ち馬とは0秒5差。盛岡コースは不来方賞JpnIIを制しており、マイル戦はフェブラリーステークスGIでもほとんど勝ったかに思える2着だけに、JpnI初制覇の期待だ。
ペプチドナイルは、昨年のフェブラリーステークスGIで重賞初勝利がGI勝利。その後勝ち星はないものの、昨年のこのレースではレモンポップに3/4馬身差と迫る2着、今年のフェブラリーステークスGIでも4着とはいえ勝ち馬と0秒4差と、最強クラスのメンバーで好走している。海外遠征帰りの休み明けがどうかだが、7歳とはいえ昨年来レース数は絞って使われているだけに、昨年の雪辱という可能性はおおいにありそう。
クラウンプライドは、連対か5着以下か、好走と凡走がはっきりしたタイプ。マイルの実績はないが、マーキュリーカップJpnIIIを昨年勝利し、今年も2着と、盛岡コースとの相性はいい。
シックスペンスは初ダートだが、芝のスピードを盛岡の高速ダートコースで生かせるかどうか。
JpnI・3連勝を狙うシャマルは、川須騎手負傷により、代役は北海道の石川倭騎手となった。3年前のこのレースで3着はあるが、広いコースになるとむしろ他の実績馬たちに有利になるような気がする。
ウィルソンテソーロは昨年佐賀のJBCクラシックでJpnI初制覇を果たしたが、その後はやはり勝ちきれないレースが多い。マイル戦もベストの距離とはいえない。
◎16サンライズジパング
◯10ペプチドナイル
▲12クラウンプライド
△14シックスペンス
△7シャマル
△11ウィルソンテソーロ
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2歳牡馬の特別戦・青雲賞は5→3→2番人気の決着、続く前開催の2歳A-1戦も7→3→4番人気と、ともに1番人気が馬券圏外で波乱の決着。その混戦を示すように、今回は10頭中牝馬が6頭。過去10年のナナカマド賞の出走馬を見ても、牝馬3頭は何度かあるが、4頭が一度だけ。牝馬がこれほど賞金上位にいるのはめずらしい。混戦の要因はそのあたりにありそう。しかも今回、いちい賞を制して牝馬では賞金最上位のフェスタクィーンが不在となっている。
断然といえる存在がいない以上、青雲賞を制してここまで5戦オール連対のホクセイイワキヤマが連軸としての中心。
キョウエイジェットは青雲賞5着のあと、前開催のA-1戦では7番人気ながら障害2番手の一線から軽快に歩いて抜け出した。4勝はオレノコクオウと並んで最多。
そのオレノコクオウは、青雲賞、前走A-1戦と、ともに1番人気に支持されるも4着、5着と期待を裏切った。ここは巻き返しのかかる一戦。
スターノチカラは、ここまで10戦して1勝のみだが、3着以内8回と上位安定。で、やはり印上位は牡馬の4頭。
牝馬では、ここに来て2連勝と調子を上げてきたピュアリーヒナリ、いちい賞は出走取消も、前走A-2戦を勝ったジェイノヒメが上位食い込みを狙う。
◎2ホクセイイワキヤマ
◯9キョウエイジェット
▲4オレノコクオウ
△6スターノチカラ
△10ピュアリーヒナリ
△7ジェイノヒメ
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過去9回で5回優勝の北海道から今回は遠征がなく、しかし南関東3頭、兵庫2頭、高知1頭が遠征。地元勢もこれまで4勝しているが、経験の浅い地元勢は苦戦となりそう。
川崎のスプリンガフォートは、デビューした北海道でアタックチャレンジを勝ち、移籍した川崎では2戦目の前走シャイニングトレジャーを勝利。門別、川崎それぞれでJRA認定競走を勝った。門別では1000メートルのみ4戦使われたが、川崎での2戦は今回と同じ1500メートル。前走は後続を引き付けての逃げから、直線では2着馬との追い比べで3馬身突き放しての完勝だった。昨年4月にデビューし、すでに82勝(10月10日現在)を挙げている佐野遥久騎手にとっては重賞初制覇のチャンスだ。
もう1頭川崎のサラサチャレンジは、前走遠征した園田プリンセスカップでは3コーナー手前で先頭に立って、直線でも単独先頭だったが、じっくり溜めて仕掛けた地元のココキュンキュンに差し切られての2着。展開ひとつで能力的に差はないと思われ、今回鞍上が吉原寛人騎手なら大きなアドバンテージとなる。
冒頭で地元勢苦戦と書いたが、門別から転入初戦のグリーゼが期待となりそう。デビュー戦のフレッシュチャレンジを勝ったのみだが、栄冠賞以降で対戦した上位馬は門別の重賞で勝ち負けしている世代トップレベルの馬たち。前走外回り1700メートル戦で3着に好走しての転入初戦だけに調子を上げて臨む一戦だ。
兵庫のココキュンキュンは前述のとおり園田プリンセスカップを山本咲希到騎手の好騎乗で快勝となったが、今回はアウェーの舞台でどうか。
園田プリンセスカップ4着だったハーティパーティも連下争いなら。先日地方通算5900勝を達成した川原正一騎手は2017年7月の金沢スプリントカップ(ドリームコンサート2着)以来となる金沢での騎乗だ。
◎7スプリンガフォート
◯3サラサチャレンジ
▲10グリーゼ
△1ココキュンキュン
△5ハーティパーティ
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