昨シーズン、重賞タイトルには手が届かなかったものの、旭川記念、北見記念でともに2着と、一線級相手に互角の勝負をするまでに成長したミノルシャープに期待する。今季初戦のスプリングカップでも障害先頭から、ゴール寸前でコウシュハウンカイにとらえられたものの差のない2着。この重量ならチャンスは十分。
ばんえい記念5度目の挑戦も頂点に立つことができなかったコウシュハウンカイだが、シーズン替りのこの時期は負担重量がまだ軽いこともあって例年崩れることがない。前走スプリングカップも障害2番手からゴール前でミノルシャープを差し切る盤石の競馬。手堅く狙うならこちらが中心。
センゴクエースは、昨年のスプリングカップでは障害を越えることができず、ばんえい記念の反動から立て直すのに時間がかかった。しかしばんえい記念も2度めとなって迎えた今シーズン初戦のスプリングカップは着順こそ5着だったが昨年ほどの反動はないようだ。万全とはいえないまでも力を発揮できる状態にありそう。
オレノココロは、前走スプリングカップもそうだったが、この重量になると第2障害を越えてから他の馬も止まらないぶん、障害のタイミング次第ということになる。
ばんえい記念初挑戦だったホクショウマサル、アアモンドグンシンは、スプリングカップで障害を苦戦していたところを見ると、立て直すのには時間がかかると見てここは無印。
◎7ミノルシャープ
○5コウシュハウンカイ
▲1センゴクエース
△9オレノココロ
ばんえい十勝オッズパーク杯の出走表はこちら
年明け4連勝で地元佐賀では9戦全勝としたミスカゴシマにはたしかに死角といえるようなところはないが、果たして。と思ってメンバーを見渡したところ、エアーポケットのここ3連勝でのレースぶりがすばらしい。年明け初戦の佐賀若駒賞ではミスカゴシマの3着に敗れ、その後の2戦も同世代同士に完敗だったが、その後はまるで馬が変わったかのよう。前走古馬B-1組の準重賞も楽勝で、1800メートルの勝ちタイム1分56秒3は、ミスカゴシマのル・プランタン賞の勝ちタイムをコンマ5秒上回っている。エアーポケットのタイムは不良馬場でのものだったが、他のレースの勝ちタイムを比べても馬場差はそれほどなかったと思われる。今回、馬場的に不利な内枠に入ったが、先行するタイプでもなく、下げて外に持ち出せればそれほどロスにはならないだろう。逆転可能と見る。
相手はもちろんミスカゴシマで、以下は連下争い。イケノアスリートはここ2戦の結果がいまひとつだが、ともに古馬相手。その2戦に目をつぶれば能力的に差はない。人気を落とすなら馬券的には妙味がある。
花吹雪賞、ル・プランタン賞でミスカゴシマの2着だったトップレベル、飛燕賞の4コーナーでミスカゴシマ相手に見せ場をつくったキタカラキタムスメにも期待できそう。
◎2エアーポケット
○7ミスカゴシマ
▲5イケノアスリート
△4トップレベル
△8キタカラキタムスメ
佐賀皐月賞の出走表はこちら
昨年は岩手3歳の二冠目として8月に行われたダイヤモンドカップだったが、今年は5月に繰り上がって一冠目となった。
若駒賞と寒菊賞を勝って岩手の2歳最優秀馬となったグランコージー。一時的に南関東に移籍して出走したクラウンカップは差のある6着だったが、南関東のクラシックを狙う馬たちが揃っていただけに悲観する内容ではない。むしろそこを経験しての上積みにも期待する。
フレッチャビアンカは門別1勝から船橋を経由して転入し、奥州弥生賞、スプリングカップをともに圧勝というべき内容で連勝。岩手に来て力をつけたとも考えられるが、船橋の2戦の内容からグランコージーとの比較ではあまり強気にはなれない。
2歳時にはグランコージーと2度対戦して歯が立たなかったサンエイキングダムだが、今季初戦の3歳A級戦では直線だけで2着馬に10馬身差をつける圧勝。確実に力をつけた。一発逆転の可能性も。
ここまで3頭の勝負。連下候補として、スプリングカップこそ8着惨敗だったが金杯2着などの実績で巻き返し期待のナーリー、中央から転入初戦のリュウノチョッパー、スプリングカップ3着のレールガン。
◎8グランコージー
○9フレッチャビアンカ
▲5サンエイキングダム
△3ナーリー
△7リュウノチョッパー
△1レールガン
ダイヤモンドカップの出走表はこちら
リワードアヴァロンは一戦ごとにレースぶりがよくなってきた。4コーナーから直線ではハミを外して遊んでしまうところがあり、それで直線の追い比べで負けてしまったのが3走前の土佐水木特別。しかし前走仙台屋桜特別では4コーナーでは頭を上げる素振りがあったが、直線半ばからはもう一度ハミをとって2着に5馬身差をつけた。まじめに走れば能力は一枚抜けている。
相手筆頭はレインズパワー。金の鞍賞から3連勝も、前走土佐春花賞は1300メートル戦では不利な内枠に入ってスタート後に内に閉じ込められて行き場をなくし、位置取りを悪くする場面があった。それで直線勝負でも前をとらえきれず。距離は長いほうがいいのではないか。
その土佐春花賞で2着だったフルゴリラは、前走仙台屋桜特別では直線まったくレースをやめてしまった。能力を発揮しておらず、ここは巻き返しがかかる一戦。
スーパーセヴンは中央未勝利から転入して5戦3勝2着1回。リワードアヴァロンとの直接対決では、1秒6差と1秒1差。互角に渡り合うにはもう一段階のパワーアップが必要。
リワードアヴァロン中心で、3頭による次位争いと見る。
◎3リワードアヴァロン
○9レインズパワー
▲8フルゴリラ
△11スーパーセヴン
黒潮皐月賞の出走表はこちら
東海地区の3歳戦線前半は例年牝馬の活躍が目立つことが多く、このレースも過去5年で牝馬が3勝を挙げている。今年も出走頭数からして牝馬のほうが多く、10頭立ての6頭が牝馬となっている。
なかでも近走の充実ぶりが際立っているのが笠松のニュータウンガール。11月のラブミーチャン記念では2着に敗れたものの、その後は4連勝。前走スプリングカップでは控えて馬群の中に入れ、4コーナー手前で外に持ち出すと抜け出すのはあっという間。2着のジェネラルエリアには1馬身半差だが、着差以上の完勝で、3着馬はさらに5馬身離れた。その後は東海ダービーを目標に、間隔をあけて臨む前哨戦。もし勝てば、このレースで笠松所属馬の勝利は2013年のゴールドブラザー以来7年ぶり。そのときの鞍上も佐藤友則騎手だった。
あらためての挑戦はエムエスオープン。梅桜賞、スプリングカップはニュータウンガールの3着だったが、ニュータウンガール不在となった中京ペガスターカップは、好位から4コーナーで前をとらえると、あっという間に突き放しての圧勝。あらためて能力の高さを見せた。ところが4月10日に出走したレースが、スタートを切ったあとに不成立。その反動がないかどうか。またスプリングカップから手綱をとっている村上弘樹騎手が4月24日に疾病のため乗替りとなって休養中。今回は山田祥雄騎手が初騎乗となってどうか。
新緑賞を逃げ切ったエイシンハルニレは、同じく前走を逃げ切っているマイネルドゥマンとの兼ね合いがどうか。
ファーストカムは重賞初挑戦だった東海クイーンカップは7番人気ながら、勝ったビックバレリーナに唯一食い下がって2着。
マイネルドゥマンは中央未勝利から転入後、ここまで8戦してすべて3着以内。今回が重賞初挑戦で一線級相手にどこまでやれるか。
◎8ニュータウンガール
○6エムエスオープン
▲7エイシンハルニレ
△10ファーストカム
△5マイネルドゥマン
駿蹄賞の出走表はこちら