7頭立てと少頭数ではあるものの、勝ち負けまでは難しい感じなのはドリームズラインだけで、なかなかに難解なメンバーとなった。
コスモバルク記念から距離延長の2000メートルとなれば、その1、2着馬がなお有利になると見る。で、2着だったドラゴンエアルだが、相手はオヤコダカと見たこともあるだろうが、道中で早くから鞍上の手が動いていて、それがこの馬の本来の走りではない。ひと叩きされての上積みに期待する。
コスモバルク記念を逃げ切ったスーパーステション。南関東で惨敗した2戦は何だったんだという復活劇。この馬も距離は2000mか、それ以上あってもよさそう。
そしてオヤコダカだが、コスモバルク記念では直線で脚が上ってしまった。たしかに内回り1600メートルに比べると外回りはよくないが、それにしても昨年までの快進撃ほどの勢いがない。
道営記念4着だったスティールキングも差はなく、道営記念を制してコスモバルク記念は8着惨敗だったステージインパクトにも巻き返しが期待される一戦。
◎1ドラゴンエアル
○5スーパーステション
▲6オヤコダカ
△2スティールキング
△3ステージインパクト
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グランダム・ジャパン3歳シーズンも、残すところ、こののじぎく賞と関東オークスJpnIIの2戦。ここまでエグジビッツが24ポイント、レコパンハロウィーが23ポイントという接戦となっている。
エグジビッツは2歳シーズンの女王となった直後から3歳シーズンも目指すと公言し、そのタイトルも近づいている。ただこれまでのグランダム・ジャパンでは、2歳シーズンの女王になった馬が、その後の3歳シーズンもしくは古馬シーズンでも優勝した馬は出ていない。エグジビッツはそのジンクスを破れるかどうか。遠征は慣れたものだが、この日の園田競馬場のピンポイント予報(2日前の予報)では最高気温24度。ここ数日に比べるとそれほど暑くはないが、まだ寒い北海道と比べるとかなりの気温差となるだけに、体調の変化には注意したい。
グランダム・ジャパンで上位に入る可能性を残しているのが、地元佐賀のル・プランタン賞を制したマイメン。その後、今年から佐賀の3歳一冠目となった佐賀皐月賞でも4着と好走。3歳になってからは、中央遠征を除けば、負けても勝ち馬からコンマ5秒差以内で崩れることも少ない。
レコパンハロウィーは展開やペース次第。名古屋の若草賞は直線の短い名古屋でも直線一気が決まったが、佐賀のル・プランタン賞では向正面でまったく行く気を見せず大きく離れたしんがり追走。それでも最後はきわどい3着まで追い込んできた。前走地元戦ではめずらしく馬群の中団あたりを追走したが、やはり全体がペースする向正面では行きっぷりが悪かった。それでも直線では馬群を割るように抜け出し、単独先頭に立っていたアンナラヴェリテと1着同着。地元戦でもそういう脚質では中心としては狙いにくい。
そのアンナラヴェリテは休養から復帰しての2戦で充実ぶりがうかがえた。今回は1700メートルへの距離延長がどうか。
ル・プランタン賞できわどい2着だった大井のアクアレジーナ、北海道から遠征を続けているプリムラジュリアンらにも上位食い込みのチャンスは十分。
◎2エグジビッツ
○10マイメン
▲5レコパンハロウィー
△1アンナラヴェリテ
△12アクアレジーナ
△11プリムラジュリアン
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年度最初の古馬中長距離重賞として新設された佐賀スプリングカップ。10頭立てではあるものの、この路線のオールスターがほぼ顔を揃えた。
中島記念3連覇を達成したキョウワカイザーは、その後も安定した成績で、連対を外したのは兵庫のエイシンニシパが勝ったはがくれ大賞典だけ(4着)。前走菊池川特別はキングプライドに逃げ切りを許したが、今回は巻き返しのかかる一戦。逃げる可能性のある馬が多く、前が競り合えば、外枠に入って好位に控えるこの馬に有利な展開になりそう。
昨年終盤調子を崩していたキングプライドだが、年が明けてからは5戦オール連対と完全復活。前走菊池川特別ではキョウワカイザー以下を寄せ付けずの逃げ切りは見事だった。その勢いならここでもという可能性は十分考えられる。
スーパーマックスの評価にちょっと悩んだ。12月のチャレンジカップで勝ち馬からコンマ8秒差の5着、さらに阪神大賞典では、その後に天皇賞・春を制したレインボーラインに1秒1差(9着)。中央芝の重賞で互角に渡り合っている。とはいえ中島記念では5着に敗れており、佐賀で古馬一線級と対戦したのはそれだけ。ものすごく芝向きで、もしかするとダートはあまり得意ではなく、3歳時は能力の違いだけで勝ってきたという可能性はある。3歳春の一時期移籍していた大井で勝負にならなかったのも、そう考えれば納得できる。ゆえに中島記念のように勝負にならない可能性まで考えての▲評価。
中島記念でクビ差2着だったウルトラカイザー、A2から格上挑戦のデリッツァリモーネらが連下争いに食い込めるかどうか。
◎9キョウワカイザー
○7キングプライド
▲5スーパーマックス
△1ウルトラカイザー
△6デリッツァリモーネ
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笠松では2006年から2008年までの3年間、7月上旬にオッズパーク・ファンセレクション・イン・笠松という3歳重賞が行われたことがあったが、そこから2カ月繰り上げて3歳重賞が新設された。
クルセイズスピリツは、新緑賞では逃げて6着に敗れたが、終始ユーセイスラッガーにぴたりとマークされて苦しくなり、直線ではすでに脚が残っていなかった。しかしながら3走前には笠松で古馬A3特別を、前走では名古屋で同じく古馬A3特別を快勝しており、この時期の3歳馬としては相当に能力が高いと見る。
その新緑賞を制したのがビップレイジング。3コーナーまで中団でじっくり脚を溜め、先行勢の潰し合いを直線見事に差し切った。中央遠征の2戦は結果を残せなかったが、スピード競馬を経験したことで力をつけた。
ウォーターループの前走東海クイーンカップは、人気薄の逃げ馬を2番手で追いかけて早め先頭、レコパンハロウィーの追い込みを封じるという、展開にも恵まれたが鞍上の好騎乗だった。牡馬との対戦となるこのメンバーに入ってどこまでやれるか。
新緑賞でやや差のある3着だったユーセイスラッガーは、連下争いまで。
兵庫から遠征のフセノランは、前走菊水賞が2着だったが、勝ち馬には6馬身離された上に、今年の兵庫の3歳勢はレベル的に疑問で、同じく連下まで。
◎8クルセイズスピリツ
○5ビップレイジング
▲4ウォーターループ
△7ユーセイスラッガー
△2フセノラン
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南関東から戻って赤松杯を制したベンテンコゾウにとっては、勝負付けが済んだ相手ばかり。大井から遠征の2頭もB級で苦戦という馬たちなら、船橋のA2特別を2連勝してきたこの馬には敵ではない。ここは今後の大舞台へ向けての通過点。
中央オープンから昨秋転入し、絆カップとトウケイニセイ記念を制したタイセイファントムが実力2番手。
白嶺賞でタイセイファントムを負かしているイーグルカザンだが、その後の桐花賞、赤松杯ではともに差のある4着。ここはタイセイファントムと10歳馬同士で2番手を争う。
A級特別では勝ち負けも重賞ではやや壁があるヒドゥンブレイド、プリンスダムらは、上記の馬たちのいずれかが崩れたときに馬券圏内に食い込む余地がありそう。
◎5ベンテンコゾウ
○3タイセイファントム
▲2イーグルカザン
△4ヒドゥンブレイド
△7プリンスダム
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