ナチュラリーは、3走前の名古屋遠征、さらに2走前の地元戦、ともに10着と惨敗だったが、前走1230メートル戦ではクビ、クビ、アタマ差という大接戦の2着に巻き返した。この超短距離は初めての挑戦だが、園田1230メートル戦は4戦して1勝、2着3回という成績だけにここでも期待できそう。2歳時以来の重賞勝ちとなるかどうか。
サンライズトークは中央1000万条件から転入し、ここまで園田1230メートル戦のみを使われて5戦3勝、2着1回。8歳だがまだまだやれそう。目下全国リーディングの鞍上の勢いも後押しになりそう。
チェリーサマーは中央準オープンから転入初戦となった前走1400メートル戦がやや差のある5着。中央時代は6勝をマークし、1200メートルで4勝、1000メートル戦でも2勝。さらに短い今回の距離でも期待できそうだ。
高知勢はこのレース過去に2勝を挙げているばかりでなく、昨年まで7回のうち馬券にからめなかったのは2012年の第2回だけと大活躍。今年も2頭が遠征してきた。これまでよりもやや小粒なメンバーだが、カイロスは昨年4着も勝ち馬からはコンマ3秒差。今年はまだ勝ち星はなく、8歳になるがそのスピードはあなどれない。
兵庫ダービーを制しているインディウムだが、最近はすっかり短距離路線を使われるようになり、さらに短いここで新たな一面をアピールできるかどうか。
◎9ナチュラリー
○4サンライズトーク
▲10チェリーサマー
△2カイロス
△7インディウム
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サザンヴィグラスは南関東では1勝を挙げたものの、取消に二桁着順が2回と期待ほどの結果は残せず。しかし北海道に復帰しての一冠目、北斗盃で完全復活とでもいうべきレースを見せた。霧から馬群が見えたときにはすでに先頭で、直線で楽に後続を突き放すと7馬身差の圧勝。今回、初めての2000メートルがどうかだが、1800メートルの北海道2歳優駿JpnIIIで地方馬最先着3着の走りからは心配なさそう。
対抗にも南関東から戻ったマッドドッグ。2歳時はサザンヴィグラスを負かしてのウィナーズチャレンジ勝ちがあり、鎌倉記念、南部駒賞でもともに2着。迎えた3歳の南関東では結果を残せなかったが、復帰初戦の前走、1800メートルの古馬B級戦でそれほど差のない3着は評価できる。サザンヴィグラスをおびやかす場面もあるかもしれない。
2歳時にブロッサムカップを制しているクロスウィンドも南関東からの復帰組。最下位だった北斗盃は霧でレースがほとんど見えなかったので、どんなレースをしていたのかわからないが、その前走で古馬B4以下の1700メートル戦での勝利があり、巻き返しも可能と見る。
中央未勝利から移籍した名古屋で4戦3勝、サムライドライブにしか負けていない名古屋のスギノハヤブサ、北斗盃3着のツルノシン、同5着のニッポンダエモンらも連下争いなら。
◎8サザンヴィグラス
○4マッドドッグ
▲3クロスウィンド
△13スギノハヤブサ
△9ツルノシン
△5ニッポンダエモン
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現在のダービーシリーズで全国交流として行われているのは、この高知優駿と北海優駿だけ。今回は4頭が他地区から遠征してきた。
地元勢ではヴァリヤンツリの安定感が抜群だ。デビューから18戦して連対を外したのは一度だけ。その土佐春花賞にしても勝ったスターアイリスからクビ+1/2馬身というわずかな差の3着だった。4月に古馬C1級を楽勝していることでも、地元の同世代同士なら能力は上位。前走山桃特別で初めての1800メートル戦も経験し、血統的にもむしろ距離延長で力を発揮しそう。地元の意地で二冠達成なるか。
九州ダービー栄城賞に続いてダービー・ダブルを狙うのが佐賀のスーパージェット。佐賀移籍後の古馬B級で好走という実績は、同世代同士ならやはり能力上位だった。輸送や初コースなど、クリアすべき課題は少なくないが、それさえ克服すればあっさりという場面もありそう。
中央未勝利から転入して、高知ではここまで6戦していずれも3着以内というのがスターアイリス。土佐春花賞ではヴァリヤンツリを3着に下し、黒潮皐月賞、そして前走山桃特別は、ともにヴァリヤンツリの2着。山桃特別ではレース中盤までヴァリヤンツリと同じように中団を追走していたが、3コーナーでは早め先頭。満を持して仕掛けてきたヴァリヤンツリに直線で交わされた。1400メートルでは互角の勝負も、この距離ではやはりヴァリヤンツリのほうに分がありそう。
大井から遠征のコスモバレットは、2歳時に門別で1700メートルのアタックチャレンジを制しており、大井では移籍初戦の3歳条件戦を勝っただけだが、2000メートルの東京ダービートライアルでタイム差なしの3着ということでは、ここでも有力な1頭。
佐賀の二冠で2着、3着のベルセルクは、強敵がそろったこのメンバーでどこまでやれるか。
2歳時にはヴァリヤンツリと世代トップを争っていたネオプリンセスだが、3歳になっての復帰後はまったく冴えない。どこかで復活があるのかどうか。
金沢のノブイチは北日本新聞杯圧勝も、石川ダービーはなんとか3着を確保。ゲート入り前から気合がなく、行きっぷりがまったく悪かったそうだ。長距離遠征があってのここで立て直せるかは疑問と見て無印。
◎3ヴァリヤンツリ
○9スーパージェット
▲5スターアイリス
△10コスモバレット
△8ベルセルク
△2ネオプリンセス
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コウシュハウンカイは、ばんえい記念後も反動がなさそうで今シーズン2連勝。今後も無理せずに主要なレースだけ使っていくのだろう。ばんえい十勝オッズパーク杯を勝ったこととで、この馬だけ別定10キロを課されるが、一昨年も昨年もこの時期の重量なら10キロ増でも常に好勝負。このレース3勝目に期待する。
センゴクエースは今年に入っても一度3着があるだけで連対を続け、ばんえい十勝オッズパーク杯でも2着と、いよいよ本格化。昨年のドリームエイジカップを今回と同じ770キロで勝っているだけに、ここでも期待できそう。
障害次第のオレノココロだが、ここ2走は障害をすんなり越えて、680キロという軽い重量でも連勝。常に人気になるだけに、馬券的には取捨のタイミングが難しい。
フジダイビクトリー、サクラリュウは高重量戦専用になった感があり、ここでは無印。勝負は夏以降。
◎○▲のどれかが崩れたときの3着候補として、昨年北見記念で3着があったキサラキク、11歳でもオープン特別で常に上位をうかがうトレジャーハンター。
◎3コウシュハウンカイ
○7センゴクエース
▲1オレノココロ
△4キサラキク
△2トレジャーハンター
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エンパイアペガサスは、この冬の南関東ではやや精彩を欠いたが、笠松に遠征したオグリキャップ記念で圧巻のレースを見せて岩手に戻ってきた。復帰戦となった前走も中団から徐々に位置取りを上げ3コーナー過ぎで先頭に立つと、ほとんど追われることなく楽勝だった。デビューしての2戦を別とすれば、岩手での敗戦は、ダービーグランプリで大井のトロヴァオの2着と、昨年の絆カップの6着だけ。2000メートルで地元同士なら崩れる場面は考えにくい。
川崎から転入し、まだ4歳でこれからが期待されるのがグランウブロ。前走あすなろ賞は、4コーナーでチェリーピッカーに直後につかれたが、ゴール前の伸びが際立っていた。2000メートルは初めてだが、その走りから距離延長にも対応できそう。岩手での重賞初挑戦がエンパイアペガサスとの対戦となるが、昨年のあすなろ賞でのエンパイアペガサスの勝ちタイムが1分55秒3で、今年のグランウブロは1分52秒8で、ともに良馬場。盛岡のダートは開催によってタイムがかなり変わるので単純な比較はできないが、それにしてもグランウブロの勝ちタイムは優秀。いきなり金星という可能性もありそう。
コミュニティは3年前にこのレースを制した。さすがに当時の勢いは望めないが、それでも昨年12月には北上川大賞典2着など、まだまだ重賞でも侮れない存在。
あすなろ賞で8番人気ながら2着のチェリーピッカー、名古屋から転入3戦目のヴェリイブライトらも連下候補。
◎2エンパイアペガサス
○5グランウブロ
▲3コミュニティ
△8チェリーピッカー
△4ヴェリイブライト
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