B級馬による1750メートルのS2重賞。
2開催前に行われた同条件の文月賞が10→1→2番人気という決着で、さらに前開催の7月16日に行われた同条件(距離は1800メートル)のカンナ賞も5→3→2番人気という結果で、波乱が続いているB級、中距離のS2重賞。
ダンツプロシードは、中央未勝利から転入初戦の前走を勝利。ヤングジョッキーズシリーズのトライアルラウンドに出場していたJRAの川又賢治騎手が騎乗して、4番手追走から向正面で仕掛けて一気に先頭に立つと、そのまま後続を寄せ付けずという完勝だった。相手が楽だったとはいえ、B級の上位クラスでも互角以上の勝負ができそうだ。
ガールズラインは冒頭で触れた文月賞を10番人気で勝ち、カンナ賞は3番人気で2着。それまでのレースぶりからすると、文月賞から馬が変わったようだ。距離延長が向いたという可能性もあり、ここも当然上位争い。
そのカンナ賞を勝ったのがトモジャクール。転入後の2戦は中団よりうしろからレースを進めていたが、カンナ賞では2番手から積極的な競馬が功を奏したようだ。今回もガールズラインを目標にしての競馬となりそう。
南関東から転入初戦の文月賞が4着だったロードインスパイアは変わり身に期待。
◎7ダンツプロシード
○9ガールズライン
▲4トモジャクール
△1ロードインスパイア
久住山賞の出走表はこちら
東海・兵庫と交流のこのレースだが、地元金沢勢は近年苦戦が続いて、2011年のナムラダイキチを最後に勝利から遠ざかっている。そしてここ3年連続で勝っているのが兵庫所属馬で、今年も兵庫勢が強そう。
本命はスリーピーアイ。兵庫ダービーでは最後方を追走し、向正面からのロングスパート。ゴール前、逃げ粘るブレイヴコールに一気に迫ったが、惜しくもアタマ差届かずの2着だった。6番人気とはいえ、狙っての競馬だったとのこと。続く前走では古馬B1特別で3着という成績で、再び同世代同士の対戦であればチャンスは十分。菊水賞6着以降、3着以内を外していない安定した成績も馬券の連軸としては魅力的だ。
相手も兵庫でマイフォルテ。中央2戦未勝利のあと兵庫に転入し、3歳戦を3連勝中。前走がやや相手に恵まれた3歳AB特別とはいえ、8馬身差は圧巻だった。充実ぶりが目立つ1頭。
地元金沢で世代トップを争うヴィーナスアロー、ヤマミダンスは3番手、4番手評価。ヴィーナスアローの石川ダービーは展開がハマった感じもあるが、冬季の南関東移籍で中央の芝にも挑戦し、確実に力をつけていた。ヤマミダンスの石川ダービー4着は完全にオーバーペース。競り合ったほかの前3頭はラスト3に沈んだ。今回はマイペースで競馬ができるかどうか。
東海ダービー4着のあと、前走古馬戦を逃げ切った笠松のグレイトデピュティ、北日本新聞杯2着、石川ダービー3着のサッキーヘラクレスらにもチャンスはありそう。
◎3スリーピーアイ
○7マイフォルテ
▲5ヴィーナスアロー
△11ヤマミダンス
△2グレイトデピュティ
△9サッキーヘラクレス
MRO金賞の出走表はこちら
登録のあった中からイレネー記念2着のジェイワン、同3着のゴールドインパクトが回避しての8頭立て。
その2頭が回避したことを考えると、ヤングチャンピオンシップ、イレネー記念と2歳シーズンの二冠を制しているホクショウムゲンはよく出て来たものと思う。近走の成績を見てもわかるとおり、この時期の重賞実績馬は重量を背負わされて苦戦するのは仕方ない。まだ3歳で他馬より20キロ以上ハンデを背負わされるという状況ではここも厳しいと見る。
逆にこのレースで好走するのは軽量の好調場。目を引くのは、ともに5連勝中のコウシュハサマーとミノルシャープだが、牝馬ゆえの最軽量660キロのコウシュハサマーを本命とした。とかちダービーでは2着のメジロゴーリキに7秒9差をつける圧勝。今回は相対的に重量差が詰まる馬もいるが、連戦連勝の勢いに期待したい。
勢いでいえば、同じく連勝中のミノルシャープがあっさりという場面も。
さらにとかちダービー2着メジロゴーリキ、同3着センショウニシキは、それぞれとかちダービーではコウシュハサマーと20キロ差があったのが、今回は10キロ差に縮まるだけに逆転の可能性も。
とかち皐月賞3着のウンカイタイショウは今シーズン3着以内を外していないが、680キロがどうだろう。
とかちダービー4着で今回670キロのマツカゼウンカイも上位争いが期待できそう。
◎6コウシュハサマー
◯8ミノルシャープ
▲4メジロゴーリキ
△1センショウニシキ
△3ウンカイタイショウ
△5マツカゼウンカイ
ばんえい大賞典の出走表はこちら
昨年3歳での挑戦で3着だったサンエイゴールドの雪辱戦。年末には中央の芝にも挑戦し、着外ではあったものの大きな着差をつけられたわけではない。シーズンがあけて芝の重賞を連勝中。しかも前走かきつばた賞は圧勝といえる内容だった。昨年よりもパワーアップして臨むだけに、負けられない一戦だ。
OROターフ特別、かきつばた賞で、それぞれサンエイゴールドの3着、2着だったのがブレイズアトレイル。岩手移籍後も芝を中心に使われているだけに、8歳とはいえ中央オープンの実績はあなどれない。
昨年の覇者パーティメーカーが今年も遠征。昨年も南関東では二桁着順が続いたところから6番人気での勝利。今年も同じような成績だが、ここまで重賞2勝はいずれも盛岡の芝で挙げているだけに、1年ぶりの激走という可能性もおおいに考えられる。
3歳ながら盛岡の芝で2勝を挙げているブラックロード、かきつばた賞3着のブレークビーツ、昨年のオパールカップでサンエイゴールドの2着があった北海道のジャストフォファンなども馬券圏内の争いにからんできそう。
◎3サンエイゴールド
◯6ブレイズアトレイル
▲2パーティメーカー
△9ブラックロード
△10ブレークビーツ
△11ジャストフォファン
せきれい賞の出走表はこちら
目下4連勝中のコスモジョイジョイは、3走前と2走前が今回と同じ盛岡1600メートル。その3走前は2着に6馬身差の楽勝で、2走前は1馬身差だが、4コーナーを回るところでうしろを振り返って確認し、逃げていたシャークをとらえるだけというまったく楽な競馬だった。その2戦での勝ちタイム1分38秒台というのは重賞でも通用するタイム。重賞初挑戦でも能力は高そうだ。
アントニオピサは昨年秋に大井から転入後、重賞では2着がじつに6回。なかなか勝ちきれないとはいえ、3走前、盛岡1800メートルのあすなろ賞ではエンパイアペガサスにクビ差2着と食い下がり、3着には10馬身差がついた。その実力ならいつ重賞を勝ってもおかしくないと思うのだが。
イーグルカザンは中央準オープンから転入初戦となった赤松杯を制し、近走はエンパイアペガサスやラブバレットなどのトップホースと走って掲示板内の好走。アントニオピサとの直接対決でも甲乙つけがたい。
A三組、A二組と連勝して、ジャパンジョッキーズカップが思わぬ惨敗だったコスモタウルス、中央オープンから転入初戦のメイショウオセアンなども上位争いにからんできそう。
◎8コスモジョイジョイ
◯6アントニオピサ
▲7イーグルカザン
△4コスモタウルス
△1メイショウオセアン
すずらん賞の出走表はこちら