今開催は23日(日)にS1重賞の吉野ヶ里記念が行われ、この大村湾賞は同じ1400メートルで"残念吉野ヶ里記念"とでもいうべきレース。
サプールの前走大分川賞は、5頭立てで唯一、スーパーマックスに食らいついていったことでの3着惨敗。今回は強敵不在となって、しかも2走前まで3連勝中だった1400メートルに戻ってということであれば負けられないところ。
相手にはコスモポッポ。昨年9月以降勝ち星から遠ざかっているが、4月以降の7戦は2~4着と堅実な成績。その勝ち馬はほとんどがS1重賞の実績馬だけに、今回は相手がだいぶ軽くなった。あとは経験の少ない1400メートルがどうか。
今年佐賀に転入したリトルカントリーは、3着以内を外さない走りで徐々にクラスを上げ、ここ2戦がA級特別で2、1着。一線級が吉野ヶ里記念に出走して、その次のメンバーが相手ということなら通用しそうだ。
前走がリトルカントリーにクビ差の2着だったミスタージャック、中央から転入初戦の3走前にサプールの2着だったエフェクトらも連下候補。
◎5サプール
◯1コスモポッポ
▲4リトルカントリー
△7ミスタージャック
△6エフェクト
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ジュエルクイーンの前走、ヒダカソウカップは圧巻だった。3コーナーからビービーバーレルと一騎打ちになるかと思われたが、意外にもビービーバーレルは早めに息切れ。直線はジュエルクイーンの独走となって、2着のステファニーランに9馬身差。内回り1600メートルでオヤコダカが持っていたコースレコードを更新しての圧勝となった。内回りのほうが向くタイプで、今回は外回り1800メートルとなるが、昨年より充実を見せた今なら、ここも強いレースを見せてくれそうだ。
ビービーバーレルは、1番人気と期待されたヒダカソウカップでは直線失速して6着に沈んだ。しかしそれがこの馬の実力ではない。昨年のブリーダーズゴールドカップJpnIIIではジュエルクイーンに先着しての3着。巻き返しに期待したいところ。
ヒダカソウカップに続いてユッコが岩手から遠征してきた。北海道の三冠を狙うベンテンコゾウとともに、岩手から門別への遠征が活発になっている。そのヒダカソウカップは、向正面では先頭から大きく離された後方2番手を追走しながら直線4着まで押し上げた。上がり3ハロンは勝ったジュエルクイーンからコンマ1秒遅いだけの39秒9で、勝ったジュエルクイーンとの差はともかく、2着のステファニーランとは2馬身差。流れや展開次第で、今回も上位争いに食い込んでくる。
ステファニーランは、ヒダカソウカップでは8番人気ながら2着。とはいえ勝ったジュエルクイーンからは9馬身差。1頭抜けて強い馬がいたり、大きく着差が開いたレースでの2着以下の着順は、それが能力の順というわけでないと考えるべきで、今回も連下候補まで。
◎4ジュエルクイーン
◯6ビービーバーレル
▲3ユッコ
△5ステファニーラン
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中央勢でグレード重賞を制しているのがクリノスターオーだけというやや手薄なメンバーとなったが、それゆえ別定重量で加増があるのが、そのクリノスターオーだけ。となると54kgで出走できる中央勢が台頭しそうだ。
そんななかでミツバはダートのオープン特別で3勝という実績。しかもそれが2000、2100メートル。川崎記念の4着も、スローな流れを打破するべく、1周目のスタンド前で一気に逃げ馬の直後まで位置取りを上げて流れをつくった。そうした経験も後々になって生きてくるはず。坂のある盛岡コースもこの馬には向いていると見る。カネヒキリとの父仔制覇にも期待だ。
ピオネロは、オープン特別1勝に、重賞でも地方の名古屋大賞典JpnIIIも含めて2着が2回、そして前走平安ステークスGIIIが4着。安定して結果を残しているものの、詰めが甘いところもあって対抗評価。
ディアデルレイは、準オープン勝ちのあと、オープンの総武ステークスやマーチステークスGIIIで、ともに勝ち馬とコンマ1秒差に好走。重賞初挑戦を狙うメンバーとなら互角にやれそうだ。
クリノスターオー以外とは重量差がつかないという状況では地方馬は厳しそうだが、期待できるとすれば、昨年のダイオライト記念JpnIIで4着だったドラゴンエアルだろう。北海道移籍後の状態アップにも期待したい。
休み明けの復帰戦となった平安ステークスGIIIが惨敗となったクリノスターオーは、唯一別定2キロ増では厳しそう。
ドリームキラリも一応△はつけたものの、春以降の成績から馬券圏内はどうだろう。
◎2ミツバ
◯3ピオネロ
▲10ディアデルレイ
△14ドラゴンエアル
△5クリノスターオー
△6ドリームキラリ
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5カ月ぶりの復帰戦でも確実に力をつけているコスモナーダムに期待する。昨年のこのレースでは4着だったが、その後はA1特別や重賞でも馬券圏内を外すことのない堅実な成績。東海菊花賞ではカツゲキキトキトの2着に踏ん張った。金沢、兵庫から各2頭ずつの遠征馬がいるが、ここは地元の意地を見せてほしいところ。
相手筆頭には兵庫のエイシンニシパ。昨年3歳時から4歳になった年明けの新春賞まで重賞3勝。この馬も昨年秋にはカツゲキキトキトに4馬身差で2着があった。実績的には最上位といえそう。
もう1頭の兵庫勢、ウインオベロンが3番手。中央500万から再転入して、前走2度目のA1特別挑戦でエイシンニシパに1馬身半差で2着。初めての重賞挑戦でも上位を狙えそうだ。
バイザスコットも中央500万下から名古屋に移籍して6戦オール連対。前走はじめてのA1特別でも2着と好走した。中央からの転入馬を再生させることでは定評のある角田輝也厩舎だけに、印は△だがあっと言わせる場面もあるかもしれない。
金沢の百万石賞では、トウショウフリーク、メイジンの人気2頭が前で競り合うところ、6番人気ながら漁夫の利的勝利となったのがトウショウプライド。ここであらためて能力が試される。
一昨年のこのレースで重賞初挑戦ながら勝ったのがアップアンカー。その後落ち込んだ時期もあったが、ここ2走ほどはレースぶりがよくなっているだけに軽視はできない。
◎8コスモナーダム
◯7エイシンニシパ
▲3ウインオベロン
△2バイザスコット
△5トウショウプライド
△6アップアンカー
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今シーズンの古馬戦線で台頭してくるのはサクラリュウと見ている。昨年の帯広記念では重量にも恵まれたが3着のニュータカラコマとは僅差の4着。ばんえい記念でも6着で走りきった。ここ4戦での3勝というレース内容からもオープンで通用すると見ていいだろう。勝つかどうかというより、あくまでも連軸としての本命。ばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念と上位3頭は同じ顔ぶれで、ここもその3頭で決まればガチガチだが、ばんえい競馬でそう堅い決着が続くことはない。サクラリュウはここで負けたとしても、古馬重賞ではしばらく追いかけてみたい。
ばんえい十勝オッズパーク杯を制したコウシュハウンカイは、旭川記念では1頭だけ別定10キロ増となって2着。とはいえオレノココロの追い込みにわずかに屈しただけで、ほとんど勝ちに等しい内容。今シーズン4戦オール連対と安定感も抜群だ。
ばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念でともに3着だったニュータカラコマだが、今回はコウシュハウンカイ、オレノココロの2強が別定プラス10キロとなるところでの逆転もありそう。
オレノココロは押し出される形での△だが、前回も障害で置かれたように引き続き不安はある。
キサラキクは、旭川記念では前3頭からはやや離されたとはいえ4着。昨シーズンはドリームエイジカップを制しているように、今年6歳になって、この馬も今後の台頭を期待したい1頭。
センゴクエースは、ばんえい十勝オッズパーク杯、旭川記念の内容から、古馬重賞ではまだ力不足な感じ。馬券圏内の食い込みがあるかどうか。
フジダイビクトリーも△としたが、勝負は基礎重量がもっと重くなってからではないだろうか。
◎6サクラリュウ
◯7コウシュハウンカイ
▲5ニュータカラコマ
△8オレノココロ
△2キサラキク
△3センゴクエース
△4フジダイビクトリー
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