名古屋では12/23に名古屋グランプリJpnIIがあり、元旦に新春盃、そして1/3に名古屋記念と古馬の重賞が続くため、ここはB級上位とA級下位による争いとなった。
となると、やはり中央から転入して連勝している馬に魅力を感じる。
その筆頭がツルマルツイモツイ。中央時代は3勝だが、そのうちの2勝が名古屋での条件交流。そこではすでにA級3組との交流を勝っているだけにここでは力上位。転入後も5戦4勝、やはりA級3組まで勝っていて、連は外せないところだろう。
ミキノジャズマンは中央未勝利だが、転入後3歳条件戦からC級まで5戦4勝。特に前走は5馬身差の圧勝。名古屋でこの距離(1600メートル)の経験はないが、1400メートルならB級上位でも勝負になる持ち時計はある。53キロでの出走も魅力。
サンキンツヨシは昨年7月のA級2組を勝って以降、久しく勝ち星から遠ざかっているものの、このクラスの安定勢力。
中央未勝利から転入して1戦1勝のスリーサンカリスマ、駿蹄賞勝ちクロスウォーターの復活にも期待したい。
◎ツルマルツイモツイ
○ミキノジャズマン
▲サンキンツヨシ
△スリーサンカリスマ
△クロスウォーター
10頭立てで、なんと7頭が伊藤強一厩舎からの出走。有力馬はやはりその中からだが、中央から転入3戦目になるリスティアダーリンが中心。前々走東海菊花賞では、ムーンバレイ、センゲンゴローと名古屋の有力2頭から差のない3着なら、このメンバーに入れば力は上だろう。8着に敗れたものの、船橋・総の国オープンで揉まれた経験も生きるだろう。
エイシンアスワンも今シーズンの中央からの転入馬。くろゆり賞でロードバクシンの2着があり、その後も重賞で善戦。課題は、中央時代も含めて初の1900メートルという距離。先手を奪ってスローに落として粘り込みたい。
エーシンアクセランは今年22戦16勝、2着2回。A級の上位クラスではやや頭打ちだが、10月にはA級2組で勝利があるだけに、このメンバーなら上位争いも可能。
くろゆり賞で笠松転入後初の重賞制覇を果たしたロードバクシンは、その後重賞では結果を残せていないが、先行してスローに持ち込めれば上位食い込みも。
2年以上勝ち星から遠ざかっているボナンザーオペラは転入2戦目で変わり身を見せるかどうか。
◎リスティアダーリン
○エイシンアスワン
▲エーシンアクセラン
△ロードバクシン
△ボナンザーオペラ
抜けた馬がなく難解な一戦。
今シーズン古馬のダート重賞を制したのが、10歳にしてみちのく大賞典で重賞初制覇を果たしたブラーボウッズ、ビューチフル・ドリーマーカップを制したジュリアのみというメンバー構成。3歳重賞戦線の活躍馬も、A級の一般戦ではなかなか勝ちきれないという状況。
中心は、水沢のダートで常に上位争いをしているヤマニンエグザルト。重賞タイトルは、昨年の早池峰賞、岩鷲賞と短距離戦ばかりだが、今シーズンはマイル〜2000メートルでも安定した成績を残している。
ソーユアフロストは、中央から転入緒戦を勝ったのみだが、南部杯JpnI(7着)を別とすれば、4戦していずれも3着以内と常に好走している。
重賞未勝利のダンディキングだが、水沢コースは得意で、抜けた存在がいないこのメンバーなら通用してもおかしくない。
3歳馬では、リュウノツバサが赤松杯で3着という実績。
牝馬のジュリアにも食い込みの余地はありそうだ。
◎ヤマニンエグザルト
○ソーユアフロスト
▲ダンディキング
△リュウノツバサ
△ジュリア
各地区の産駒特別上位1、2着馬によって争われる2歳の重賞ヤングチャンピオンシップ。今年から重賞に格上げとなった。ホクショウバンクの600キロを最高に、負担重量が微妙で馬券的にはおもしろそうな一戦。
そのホクショウバンクは、別定とはいえ負担重量に差がつかなかったナナカマド賞を制して世代ナンバーワンをアピール。しかしその後は他馬より負担重量が重くなったため勝ち星から遠ざかり、北見産駒特別こそウィナーミミとの一騎打ちを制したものの、そこは格下の相手が多かった。
そこで狙ってみたいのは、前走若駒特別まで4連勝中のキタノタイショウ。11月8日のA1「クラブツーリズムバス旅カップ」では、上位を牝馬が独占するなか、最低人気ながら4着に食い込んだ。このとき、キタノタイショウより+15キロだったホクショウバンクは6着。今回は10キロしか差がないが、キタノタイショウが当時より明らかに力をつけていることを考えれば、ここも一気に突破する勢いはある。ピンポイント予報を見ると、当日は午前中にちょっと雪が降るようだ。前走若駒賞は、雪の軽馬場を障害4番手から差し切っているだけに、その点でもこの馬にはプラス。仮に雪が降らなくてもこの時期はそれほど馬場が乾くことはないだろう。
相手には、ナナカマド賞3着のあと6戦連続連対中のタワノアヤカ。前述の「クラブツーリズムバス旅カップ」では、15キロ差のキタノタイショウに先着の2着と好走しているだけに、今回20キロ差に広がることだけを考えれば、こちらのほうが上とも考えることができる。
3番手にはやはりホクショウバンク。トップハンデの600キロは楽ではないが、牡馬とは最大20キロ差、牝馬のタワノアヤカと30キロ差なら押し切ってしまう可能性もある。ただ、極端に軽い馬場では苦戦しているように、雪で馬場が軽くなれば評価を下げる必要がありそう。
十勝産駒特別でキタノタイショウに僅差2着のアオノレクサスまで。それ以外の5頭はちょっと力に開きがありそうだ。
馬券は、馬単でキタノタイショウ、タワノアヤカの表裏と、キタノタイショウからの流しで。
◎キタノタイショウ
○タワノアヤカ
▲ホクショウバンク
△アオノレクサス
このヤングチャンピオンシップ当日のばんえい競馬の馬券は、大井競馬場のふるさとコーナーでも発売されています。
毎年恒例となりつつある場立ち予想をやっていますので、ぜひ大井競馬場のふるさとコーナーへお越しください。
金沢・兼六園ジュニアカップ、サラ・プリンセス特別と2つのタイトルを制し、すでに3勝を挙げているニュースターガールの実績が断然。ほかに2勝馬はクロミツジョウとカンシャクダマだが、重賞や特別はおろか、2歳1組を勝っている馬が1頭もいないメンバー構成では、負けるわけにはいかない。
相手には、未勝利だがここまで8戦していずれも4着以内という堅実な成績のキングゴールドオー。前々走のJRA認定レースでは、ゴールドウィング賞を制しているダイナマイトボディに惜しくもアタマ差の2着。3着には大差をつけていた。
3番手以下は甲乙つけがたいが、2、1着と調子を上げているクロミツジョウ、デビュー戦のJRA認定レースを勝ったオーバーアチーバー、前走中央の芝に挑戦(12着)したブラックポイントなど。
キングゴールドオーが無理にニュースターガールを負かしに行って玉砕というようなことでもない限り、◎→○の馬単でいいのではないだろうか。
◎ニュースターガール
○キングゴールドオー
△クロミツジョウ
△オーバーアチーバー
△ブラックポイント