21日メインは「第4回いしがきマイラーズ」(オープン 盛岡芝1600m)。7月7日に行われた地方競馬全国交流「せきれい賞」(盛岡芝2400m)が豪雨のため走路が悪化。芝からダート2000mへ変更され、ディープインパクト産駒ライアンが優勝し、2着マンダリンヒーロー。芝を狙ってきた遠征馬、地元岩手も影響大。今回のいしがきマイラーズにせきれい賞組が5頭がエントリー。各陣営にしてみれば仕切り直しの一戦となった。
主軸にギャレットを指名する。2歳時は芝をメインにローテーションを組み、芝重賞・若鮎賞を優勝。芝交流・ジュニアグランプリでモリデンブラック(北海道)の2着確保などで活躍。冬場は笠松へ移籍して3戦3着から里帰りしたが、そこからスランプが始まった。初戦の芝準重賞・はまなす賞は1番人気3着に敗れ、以降は苦戦の連続。ようやく立ち直ったのは昨年7月、浜木綿賞(B1・芝1600m)。1年9ヵ月ぶりの勝利を飾った。
その後、さらに2勝をマークして南関東へ移籍。浦和2000m(B3級)を快勝して再び岩手入り。初戦を2着にまとめた。前走は伸びを欠いて6着に終わったが、いしがきマイラーズに照準を合わせて調整。万全の態勢で臨む。今回は芝実績の高いメンバーが顔をそろえたが、盛岡芝3勝2着1回3着2回と他をリード。絶好の勝機を迎えた。
ジェットモーションはデビュー4戦目・中京2200mを快勝したが、続くアザレア賞6着後、脚部不安が発生して2年の長期休養を余儀なくされた。復帰戦から2連勝。一戦置いて3勝クラスを快勝し、ついにオープン入りを果たした。
さすがに相手がきつく札幌日経オープン4着が最高で今年3月、高知へトレード。6戦1勝から岩手入りし、初戦に芝・せきれい賞を選んだが、冒頭に記したように芝からダート変更。結果9着だったが、ダートでは仕方なし。当日の天候、馬場が気になるところだが、芝でこそのタイプ。待ちに待った盛岡芝でどのようなパフォーマンスを見せるか注目が集まる。
レベランスは新潟芝1800m・2歳新馬戦1着、東京芝2400m1着、中京芝2200m1着。いずれも左回り芝で白星をあげ、障害2走から岩手入り。2戦目の水沢1600m3着が最高でほかはすべて着外。前走・せきれい賞は待ちに待った一戦だったが、無念のダート変更。それでも上がり38秒1をマークして7着。今回はジェットモーションと同じく仕切り直しの芝で持てる能力をフルに発揮できるか。
アーバンキッドはGIII・毎日杯2着、ラジオNIKKEI賞3着。3勝をあげてオープン入り。その後、障害1勝を経て2021年に転入。初戦のOROカップでロードクエストの2着に突っ込んだ。翌年は順調さを欠いたが、昨年復活。いしがきマイラーズ2着、芝準重賞・桂樹杯で3着。ダートでも好走し、今年も近2走2、3着で健在を誇示した。11歳馬でも軽視できない。
サンデージャックは中央芝で2勝。2勝クラスでも3着2回の実績を誇る。ダート戦では5戦とも大敗を喫しているが、芝で一変の可能性がある。
ブローヴェイスは3歳芝2400m重賞・サファイア賞を優勝。ダート対応も問題なく中央1勝クラスから再転入後も1勝。相手強いが好調キープ。
◎⑩ギャレット
〇④ジェットモーション
▲⑤レベランス
△③アーバンキッド
△⑧サンデージャック
△⑥ブローヴェイス
<お奨めの1頭>
2R エリカフォンテーヌ
函館・新馬戦7着後、2年の長期休養から復帰。初戦を0秒6差で完勝した。パワフルな走法で2連勝をモノにする